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ヤンガー(A Younger Ltd)

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ヤンガー(A Younger Ltd)は1950年代から70年代に高品質なハイエンドモデルの家具を生み出した英国ミッドセンチュリーを代表するトップブランドです。
ヤンガーのヘッドデザイナーを勤めていたジョン・ハーバート(John Herbert)の洗練されたデザインと、卓越した技術を持った職人から生み出される家具は、他の北欧デザインの英国家具ブランドとは一線を画したハイエンドライン。当時の限られた富裕層だけが手に入れることができた高級家具でした。
少量生産だった為、ヴィンテージ家具として流通している数は同じ英国ブランドのジープラン(G-PLAN)に比べると圧倒的に少なく、知名度はあまりありません。
ですが世界中のバイヤーやヴィンテージ家具愛好家が欲しがるほどの希少性と確かな品質があります。
一度出会ったらもう二度と出会えないかもしれないヤンガーの家具。超一流のクオリティーと共にその希少性も併せてお楽しみください!

ヤンガー(A Younger Ltd)以外のヴィンテージ家具の商品一覧はこちら


とことんくわしく解説! ヤンガー(A Younger Ltd)ってどんなブランド?



3色の商品タイプのマークについて

ヤンガー(A Younger Ltd)

 

 

 

           

「そもそもヤンガーってなに?」

という方も多いのではないでしょうか?
ヤンガーとはイギリスのスカンジナビアデザイン(北欧デザイン)ブームの中をトップで駆け抜け、常に時代の最先端にいた英国家具メーカー、「ヤンガー社」が手掛けた家具ブランドです。
英国ミッドセンチュリー時代、富裕層の家具として憧れの的だったヤンガーブランドですが、流通数が少ないために現代での知名度はあまりありません。
そんな知られざるヴィンテージ家具のハイブランド、ヤンガーを深堀りしていきます!

先ずはヤンガー(A Younger Ltd)の歴史から

           

ヤンガー社の創業時期は資料が残っていないため残念ながら不明です。
ですが、その精巧で美しいつくりを見る限り、ヤンガー社のものづくりの歴史は長いと推察されます。
そんなルーツのはっきりしないヤンガーですが、20世紀半ばに起きたスカンジナビアデザインブームの頃になるとその足取りが見えてきました。

    • 1950年代初頭、ヨーロッパではスカンジナビアの文化が流行しつつありました。
      その文化とはライフスタイル全てにおいて、見栄を張って豪華さや豊かさを競うのではなく、シンプルで機能的、それでいて飽きずに長く親しめるような物を暮らしに取り入れていこうという文化です。
      家具も例外ではありませんでした。
      スカンジナビア地域を中心に北欧デザインの家具が流行りだし、それまで伝統的な英国家具を作っていたイギリスの家具メーカー各社が焦りを見せ始めました。

    • そんな中、ヤンガーは1955年に英国のデザイナー、ジョン・ハーバート(John Herbert)をヘッドデザイナーとして迎え、他社に先駆けてデンマークスタイルのダイニングセット、モーゼル(Moselle)シリーズを発表し、北欧家具市場に参入します。
      そして2年後の1957年、チーク材と高級材のアフロモシアを贅沢に使ったヴォラニー(Volany)シリーズを発表。ヴォラニーはその後10年間も販売され、ヒット商品となりました。
      1960年代には家具メーカー ギルドから3つの賞を受賞し、ハーバートのデザインする家具は一気に注目を集め、ヤンガーは英国家具のトップブランドへと駆け上がってくことになります。
      こうしてヤンガーの快進撃が始まりました。

    • 1964年にはフォンセカ(Fonseca)シリーズで当時イギリスの家具業界では最高クラスの権威を誇っていた、今で言う家具協同組合(Worshipful Company of Furniture Makers) から6つの賞を受賞するという快挙を成します。
      その時のヤンガー社はこう評価されています。
      「ヤンガーファニチャーの生み出す家具は間違いなく美しくモダンで独創的だ。しかし、デザインだけじゃない。熟練の職人が伝統的技法を駆使してそれを再現してくれている。ヤンガファニチャーは、厳選された良質な木材を使っている。だけどそれだけじゃない。その魅力を最大限に活かすデザインと卓越した職人技により美しく完成されているのだ」
      ヤンガーが名実共に一流ブランドとして認められた瞬間でした。

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      1960年代後半になると、ヨーロッパ全域をスカンジナビアンデザインが席巻し、あらゆる家具メーカーが北欧風を制作していました。
      そんな状況に危機感を覚えたのか、はたまた嫌気が差したのか…。どこよりも早くスカンジナビアデザインを取り入れたヤンガーは、その鋭い感性を持ってどこよりも早くスカンジナビアデザインから身を引いたのですのです。
      北欧家具の全盛期に流行りを捨てる決断をするという、業界の異端児ヤンガーに、業界各所と愛好家の間では感嘆と失望の声が上がったそうです。
      ヤンガーの北欧家具の歴史はここで幕を閉じました。

    そして新たなステージの幕が上がり…

    • ヤンガーは1970年に入ると、ヘッドデザイナーのジョン・ハーバートと彼のアシスタントデザイナーのアラン・プレッジ(Alan Pledge)によってヤンガーブランドのデザインを一新!
      1972年にスペインのデザインにインスパイアされたトレド(Toledo)シリーズを発表します。
      トレドは、無駄をそぎ落としたスカンジナデザインとは真逆の、無駄という贅沢を楽しむデザインで業界を驚かせ、またもや市場から高く評価されロングセラーとなったのでした。

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      ヤンガー(A Younger Ltd)のヴィンテージ家具の足取りはここまで
      ここまでヤンガーの歴史を辿ってくると、デザイナーのジョン・ハーバートの功績がヤンガーをトップブランドへと押し上げたのだと見て取れます。
      ヤンガーのデザインのほとんどを約15年間に渡り任されていたジョン・ハーバートとは一体どんな人物だったのでしょうか?どんな顔?現在は…?
      かなり気になるところですが、実は彼の詳細は不明です。
      ただ、彼のデザインが常に最先端を行き、優れた感性でヤンガーというブランドを支えたということは紛れのない事実です。

ヤンガー(A Younger Ltd)が現代でも愛される理由とは?

ヤンガーの家具が「ヴィンテージ家具」と呼ばれるほどに時が過ぎた現代でも、その魅力は色褪せるどころか世界中のヴィンテージ家具愛好家が注目するブランドになっています。 その理由は一体どこにあるのでしょうか。ヤンガーが愛される理由に迫ります。

1.ヤンガー(A Younger Ltd)の造形美 ー 理念を体現するデザイン

いくらヤンガーが卓越した技術を持っていたとしても、それだけではトップブランドにはなり得なかったでしょう。
英国屈指のトップブランドに上り詰めた最大の理由がデザイナー、ジョン ハーバード(John Herbert)の存在です。 歴史のところでも触れた通り、ハーバートは1955年〜1970年にかけてヤンガーのヘッドデザイナーを勤めました。
彼の生み出すデザインはいつも新しく美しいだけでなく、ヤンガーの理念を余すところなく体現した物でした。
それは美しさを追求するだけでなく、家具としての価値を最大化するためにはどうすれば良いかを考え抜き、材料の使い方や無垢材と突き板のバランス、機能性や強度までも突き詰めたデザインになっています。
実際に彼は約15年の任期の間にいくつもの賞を受賞し、ヤンガーの名を世界に広めました。

2.ヤンガー(A Younger Ltd)の品質 ー 信念をもった材料選び

ヤンガーが他の北欧ビンテージ家具と一線を画す理由は、アフロモシア、ローズウッド、ウォールナットなどの高級な木材を贅沢に使ったところにあります。
本来スカンジナビア文化には資源を大切に使うという考え方があり、北欧家具のほとんどが突板を使用している理由がそこにあります。
資源の少ない北欧では、無垢材を贅沢に使用するのを良しとせず、限られた資源を最大限活用するために突板をうまく活用しています。
そんな北欧家具の理念に深く共感しつつ、ヤンガーはここでも高いクラフトマンシップで独創的な考えを取り入れます。
「資源を有効活用する方法は何も突板を使うことだけではない。何世代にもわたって使い続けられる家具を作ることでも資源の有効活用はできるはずだ。」
確かに突板の弱点は補修の難しさにあります。実際、突板仕上げの家具は水分にも弱く、いちど芯材が傷んでしまうとそこからの劣化は非常に早いのが欠点ですが、無垢材であれば何度でもリペアすることが可能なのです。
ヤンガーは崇高な理念を妄信することなく、自社の信念も織り交ぜることで孤高の存在になったのですね。

  

3. ヤンガー(A Younger Ltd)の価値 ー ハイエンド故の希少性

ヤンガーの家具がこれほど高品質であるにもかかわらず、現存数も少なく知名度が高くないのはなぜでしょうか?
それはヤンガーの孤高なクラフトマンシップによるものでした。
もともとヤンガーの家具は高級品であったことから、販売台数が他社と比べて少なかったということもあるのですが、販売スタイルが他社と決定的に違いました。
ジープラン(G-PLAN)などの大手家具ブランドは、カラーで見栄えの良いのカタログに多額の投資をし広く宣伝する一方で、ヤンガーは取り扱い商品にこだわりのある高級セレクトショップを介してのみ販売されたそうです。
多数のユーザーに販売するよりも、目の肥えた顧客に販売することを優先したが故の、現代における知名度の低さとなりましたが、それによって希少価値が生まれ、世界中のバイヤーやヴィンテージ家具コレクターから注目されることになりました。
マーケティングに失敗したといえばそれまでですが、そのこだわりのクラフトマンシップにロマンを感じる愛好家が多いのも事実です。

ヤンガー(A Younger Ltd)が現代でも愛される理由は独創性にあった

このようにヤンガー(A Younger Ltd)は独自の高い感性で、イギリスのスカンジナビアデザインブームをどこよりも早く駆け抜けました。
他のブランドがこぞって北欧家具の技術を真似、マーケティングを駆使する中で、ヤンガーはカタログすらほとんど作らず、独自のセンスと卓越したクオリティで評価されたのです。
市場に流通している数は少なく、ヴィンテージ家具としての知名度こそジープラン(G-PLAN)に劣っていますが、優れたデザインと素材、そして技工を凝らしたヤンガーのヴィンテージ家具は紛れもなく本物であり、愛好家垂涎の品となっています。

シリーズで見るヤンガー(A Younger Ltd)! あなたの好みは?

ヤンガーは1955年にデザイナーのジョン・ハーバート(John Herbert)が加わったことで北欧家具市場に進出し、成功を収めました。
彼なくしてヤンガーがトップブランドと評価されることはなかったでしょう。そんなジョン・ハーバートの鋭い感性でデザインされ、人気となったシリーズを見ていきす!

1955年発表 モーゼル シリーズ(Moselle collection)

  • ジョン・ハーバートがデザイナーに加わった初期の作品で、1955年発表したデンマークスタイルのダイニングセット、モーゼルシリーズ。
    曲線的な装飾を得意とするイギリスの高い木工技術とハーバートのデザインにより、英国家具の優雅さも織り交ぜたデンマークスタイルとなっています。
    材料には、北欧家具よりももっとどっしりとした、アフロモシア (チークに似た熱帯の広葉樹) を使い、高級感のあるダイニングセットとなっています。

1957年代発表 ヴォラニー シリーズ(Volany collection)

  • 大きなボタン型の取っ手と柔らかな木のラインが特徴的なヴォラニーは、無垢のアフロモシアを本体に使ったシリーズで贅沢な仕上がりになっています。
    シンプルなボディに可愛らしいぽってりとした取っ手がPOPな印象で、こちらは10年間販売され続けたロングセラーとなりました。
    それ故に、流通数の少ないヤンガーの中でも、比較的日本で見かけることができるシリーズです。

1959年発表 フォンセカ シリーズ(Fonseca collection)

  • 1959年に発表された、ヤンガーを代表するサイドボードです。
    ヴォラニーでも採用した丸い取っ手と、引き出しに彫り込んで一体化したスクエアの取っ手が対比した、シンプルですが個性のあるビジュアルです。
    脚は本体と滑らかに一体化しているシームレス構造で、高度な木工技術と手間がかかります。この技術とデザインが高く評価され、名誉ある賞も受賞したヤンガーを語る上で外せないシリーズです。

1960年代発表 シーケンス シリーズ(Sequence collection)

  • 削り出した大きな取っ手と、スタイリッシュな脚が特徴のシーケンスシリーズ。
    扉には板目チーク材、引き出しには柾目のチーク材を使い絶妙なコントラストになっています。
    フォンセカで採用したシームレスの脚を使い、フォンセカよりも更に木材の質を上げたそうです。
    よりハイエンドブランドとして振り切ったシリーズになります。

1970年代発表 ハーバード ギブス(Herbert Gibbs)デザインのサイドボード

  • こちらはジョン・ハーバートがデザインしたものではなく、1970年代にデザイナーのハーバード ギブスがヤンガー社のためにデザインしたサイドボードです。
    扉の格子デザインが特徴的で、取っ手は真鍮製で指に引っ掛けるような珍しいデザインになっています。
    1970年後半になると、こうしたスタイリッシュすぎないデザインが次第に人気となってきましたが、それをイチ早く取り入れていたのは、やはりヤンガーでした。

ヤンガー(A Younger Ltd)のヴィンテージ家具に偽物ってあるの?

ハイエンドファニチャーとして名を馳せたヤンガーだからこそ、偽物の心配をする方もいらっしゃるかもしれませんね。
安心してください!当店でも日本国内でも、見かけたことはありません!
念の為現地のディーラーにも確認しましたが、イギリス国内でも発見されたことはないそうです。
ヤンガーほどハイエンドな家具であれば偽物を作りたがる不届き者もいるかもしれませんが、現実的にヤンガーの家具をそっくりに作るには途方もない手間と多くの材料費がかかります。
また家具というのは見た目だけそっくりに作っても、実物に触れてみれば、本当に良いものかどうかわかるものです。当時はお店で現物を確認してから購入するのが主流だったでしょうから、偽物が出回る隙はなかったと考えられます。
では現代ではどうでしょうか?インターネットで実物を見ないでものを買う時代です。ですがやはりヤンガーの家具を再現するには、上記のように多大なコストがかかります。ヤンガーと同じものを作れる技術があるのであれば、わざわざ偽物を作らず自社ブランドで販売した方が合理的ですから、そんな無謀なことをする人はいないと断言できますよ!
但し、画像だけきれいなものをサイトに載せて、届いたらボロボロだった…なんてことはあるかもしれません。
そうならないためにも、アフターサービスがしっかりしている信頼できるショップで購入することをおすすめします!(もちろんラフジュ工房はしっかりリペアをして、お客様にご満足いただけるお品物をお届けしますよ!)

実はいろいろあるのヤンガー(A Younger Ltd)ロゴマーク

ヤンガーの家具は当時から高級品で、台数自体がそれほど多く出回っていませんのでロゴマークの違いによる年代判定が難しく、正確性はいまひとつといったところです。
これから説明することはあくまでも参考程度に考えていただけると幸いです。
イギリスのディーラーにも確認しましたが、プロや愛好家の間でもロゴマークに関しては意見が割れることがあるそうです。

1955年頃〜1965年頃 ヤンガー(A Younger Ltd)の黒いタグ

  • 黒の金属製のタグが鋲で打ち付けてあるシンプルなロゴマークです。
    このプレートが初期のモデルとされています。
    同じデザインで、白文字のタイプとゴールド文字タイプが存在しています。
    このタグがついているものは、ヤンガーの中では制作年代が古いものになります。

1960年頃〜1970年頃 ヤンガー(A Younger Ltd)の文字違い黒タグ

  • 同じく黒の金属製のタグが鋲で打ち付けてあるロゴマークですが、文字が「A .Younger Ltd.」と入っています。
    ヤンガーのヴィンテージ家具の中では比較的多く見かけるタイプで、ヴォラニーやフォンセカシリーズにはこのタグがついているものが多いです。

1970年頃〜1980年頃 ヤンガー(A Younger Ltd)のシールタイプのロゴマーク

  • ヤンガーに限らずですが、70年代になると、シールタイプのロゴマークが主流になります。
    白地にPOPなフォントを使い、大文字で「YOUNGER」と書かれています。
    こちらも比較的見かけるタイプのロゴマークで、ヤンガーの中では制作年代が比較的新しいものについています。

1980年頃 ヤンガー(A Younger Ltd)ヴィンテージ家具最後のロゴマーク

  • こちらはヤンガーが北欧家具から撤退した後のタグと思われます。
    ですので北欧デザインの家具でこのシールが貼られていることはないと言われていますが、イギリス現地でも意見は割れています。
    ベージュっぽい色合いのシールに大きく「YOUNGER」とあり、その下に「Younger Furniture」とあります。

 

   最後に 『ヤンガーとの出会いに感謝しながら』

知る人ぞ知る、玄人好みのハイエンド家具ブランド、ヤンガーはいかがでしたでしょうか?
ラフジュ工房でイギリスヴィンテージ家具を取り扱い始めた頃は、メジャーなブランドばかりに目が行っていましたが、今ではもっとも出会いを感謝する家具ブランドの一つになっています。
妥協のないヤンガーのクラフトマンシップはリペアを通して学ぶことが多く、この素晴らしい家具を生み出してくれた先人に感謝と尊敬を抱かずにはいられません。

ラフジュ工房では年に2回ほど、大型コンテナでイギリスからヴィンテージ家具の輸入を行っております。
その中でもヤンガーは特に希少で仕入れることが難しいブランドの一つです。売れてしまうと次に出会える可能性はいつになるか分かりません。
もし気になる商品がございましたら、お早めに判断されることをおすすめします!
ラフジュ工房に入荷したヤンガーの家具は、腕利きの職人が全て隅々まで確認をし、しっかりメンテナンスをしてお届けしますのでご安心くださいね。

北欧ヴィンテージ家具の本場はイギリスではありません。
しかしながらヤンガーは本場に勝るとも劣らない素晴らしい家具であるということを保証いたします。
シンプルなスタイルの中に詰め込まれた意匠が、きっとあなたの暮らしを贅沢に彩ってくれるはずです。


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