現代ものにはない魅力にあふれたアンティーク家具、おしゃれなインテリアを作ろうと思ったら1度は気になる存在ではないでしょうか。けれど初めてアンティーク家具に挑戦しようと思うと、どこに目を付けて選び始めていいか分からないし、古い家具ならではの不安もあったりと、ちょっと近寄りがたさを感じることもきっとあると思います。
そこで今回のRAFUJU MAGでは、アンティーク家具初心者さんも大歓迎、アンティーク家具入門に役立つ基礎知識をご紹介します。そもそもアンティーク家具の定義は?なんてところから始まり、いいアンティークショップの選び方、お好みのデザインを選ぶのに役立つアンティーク家具のジャンルの紹介、加えてアイテム別の選び方のコツ、さらにちょっと踏み込んだアンティーク家具の材質ごとの特徴や、知っているとお得なアンティーク家具を安く手に入れる方法、他にもお手入れ方法やコーディネート術まで、アンティーク家具に興味を持ったら誰しもが気になる8つのポイントをご紹介していきます。
この記事さえ読めば、アンティーク家具がぐっと身近になるはずです。アンティーク家具の購入を検討している方や、アンティーク家具にちょっと興味があるという方、またアンティーク家具はすでに持っているけれどもう少し見識を深めたいなんて方もぜひチェックしてみてください。きっとアンティーク家具に関して新たな発見があるはずですよ。
それではさっそくアンティーク家具の世界をのぞいてみましょう!
目次
そもそもアンティーク家具とは?
どんなアンティーク家具を買うか細かいことを決めていく以前に、そもそも「アンティーク家具」全般がどんなものなのか気になる方もきっと多いはず。そこで最初となるこの章では「定義」と「メリット・デメリット」という2つの観点からアンティーク家具を探っていきたいと思います。まずはここでアンティーク家具の大まかな全体像をつかんでおきましょう。
意外と知らない、アンティーク家具の定義とは
アンティーク家具を探していると、どんなものが「アンティーク家具」といわれているのか、その定義がよく分からなくなってしまって混乱する方が少なくありません。「古い感じがする家具なのだろうけど、それ以上はよく分からないな。」と感じていらっしゃる方が大半かと思います。それもそのはず、実は「アンティーク」は「骨董」という意味合いしかなく、ショップによって異なる定義で使われることが多い曖昧な名称なのです。
現在おそらくアンティークと聞くと「100年以上前に作られたもの」という定義を思い浮かべる方が多いかと思いますが、これは1930年代にアメリカの通商関税法で述べられたもの。骨董というぼんやりとした意味合いをはっきりとさせるために設けられたルールでしたが、残念ながらこちらの定義も絶対的な指標としては定着しませんでした。
現在ではアンティーク家具として「100年以上前に作られたもの」と、「そこまでは経っていないけれど古く味わいのあるもの」、「そもそも新品だけれど古い風合いを持つように加工されたもの」などがゆるやかに入り混じって取り扱われている状況です。
つまりアンティーク家具を探す際はこの3種類の中から、どんな「アンティーク家具」を自分が求めているのか、まずある程度方針を決めて探していくのが大切なファーストステップになってくるといえます。
※この記事ではアンティーク家具は「100年以上前に作られたもの」と「100年以上は経っていないけれど古く味わいのあるもの」の2つに絞ってお話を進めていきます。
アンティーク家具のメリット・デメリットとは
アンティーク家具は古い時代に作られたものですから、新品の家具とは何らかの違いがあるはず。けれど具体的にどんなメリットやデメリットがあるのかは意外と語られないものです。家具は何度も買い換えるものではありませんから、いいところも悪いところも知った上でアンティーク家具の購入を検討したいものですよね。
そこでこの章ではアンティーク家具ならではのメリットとデメリットを整理してまとめてみました。本当に自分の生活にはアンティーク家具が合っているのか、改めて考える参考にしてみてくださいね。
こんなところが素敵、アンティーク家具のメリット
アンティーク家具にはざっくりと以下に挙げる4つのメリットがあります。デザイン性など見た目だけにメリットがあると思われがちなアンティーク家具ですが、実は実用面でも新品の家具と比べてメリットを持っているんですよ。具体的にはどういうことか、順番にご紹介していきますね。
■デザイン性の高さと味わい
アンティーク家具のメリットとしてまず思いつくのが、アンティークならではのデザインと年代を経た味わいから醸し出されるおしゃれさではないかなと思います。家具が作られたその時代を反映させたデザインは、現代家具では手に入れられないものがほとんど。他とはひと味違うインテリア作りに活躍してくれます。
またそんな個性がありつつも、年月を越えてまろやかな味わいを帯びることで意外と空間に馴染みやすいのも大きな魅力です。
■贅沢な木材使い
木製のアンティーク家具に関しては現在のように木の伐採量が限られていなかったり、また家具作り自体も長く使えることを重視していたため、木材をたっぷりと使ったものが多いのもアンティーク家具の特徴です。
さらに、今では新品で手に入れることがほとんど不可能なマホガニーなどの希少な木材を使った1台に出会えるのもアンティーク家具ならでは。木の魅力をたっぷり楽しめる家具がアンティークには多数揃っています。
アンティーク家具によく使われる木材とその特徴に関しては後ほど素材の章で詳しくお話しますので、お楽しみに!
■丁寧な職人技と頑丈さ
現在ほど家具製作に対して効率性が多く求められなかった時代に作られたアンティーク家具。そのため職人の丁寧な仕事によって細部まで気を配って作られているものがたくさん見られます。現代では再現不可能な細工を施した豪奢なものがあったりするのも大きな見所のひとつです。
そしてその丁寧な作りや、先ほどご紹介したような贅沢な木材使いから頑丈なものが多いのもアンティーク家具の特徴です。100年以上経っているものも少なくないアンティーク家具ですが、それだけ時代を経ても現代に使える状態で残っている事実からして、その頑丈さが伺い知れますよね。弱い印象をもたれることもあるアンティーク家具ですが、実は結構頑丈なのです。そんなアンティーク家具にさらに適切なリペアが施されていれば、これから長い年月安心して使い込んでいけますよ。
なお、アンティーク家具とリペアの関係に関しては次の章でより踏み込んでご紹介しますので、ぜひ続けてチェックしてみてくださいね。
■現代では考えられない質に対するコストパフォーマンスのよさ
先ほどお話したアンティーク家具の「贅沢な木材使い」「丁寧な職人技と頑丈さ」からも言えることなのですが、アンティーク家具は非常に作りがいいものが多いのです。現代で新品の家具として再現しようと思うと、手の届かないとんでもないコストが掛かることも珍しくないほどです。アンティーク家具は高価な印象があるかもしれませんが、意外なことに「ハイクオリティだけど、アンティークだからこそ手が届く。」という側面が。高品質な家具を安価で手に入れたいならアンティーク家具に目を向けるのも賢い買い物方法ですよ。
■一点ものならではの個性
上下どちらも同じモデルのアンティークテーブルですが、木の色味の差などでずいぶん印象が異なりますよね
アンティーク家具はその多くが1点もの。だからこそ愛着もわきますし、さらに他の人とは被らないオリジナルな空間作りができます。もちろんアンティーク家具の中には同じ形を取った同モデルのものも見受けられますが、使われてきた状況などによってどれも異なる表情を持っているので、全く同じ1台というものは存在しないんです。そんな唯一無二のラインナップの中から自分だけの1台との出会いを楽しむのも、アンティーク家具のたまらなく素敵なメリットだと思います。
ここが新品と違う?アンティーク家具ならではのデメリットとは
ここまでアンティーク家具のメリットをお伝えしてきましたが、もちろんいいところがあれば悪いところがあるのも世の常。ここではアンティーク家具に関して少しデメリットになるかな、と思われるポイントをまとめてみます。中には解消できる可能性がある問題点もあるので、その場合は解決法も併せてご紹介していきますね。
■少なからずダメージがある
言わずもがな、アンティーク家具にはどれも程度の違いはあれどダメージが見られます。アンティーク家具の味わいに惹かれた方であればあまり気にならないかとは思いますが、やはり修理したものでも多少の汚れや傷があるもの。実物や、きちんと商品写真などをチェックして検討を進めることは必須です。
また、ダメージとひとことでいっても見た目に支障がある程度のダメージなのか、それとも使い勝手にまで響く大きなダメージがあるのかはきちんと見極めなくてはなりません。目利きに自信があったりよほどDIYが得意でない限りは、しっかりと修理した上で販売している信頼の置けるアンティーク家具店で購入するのがおすすめです。
お店選びに関しては後ほど次の章でもう少し詳しくお話しさせてくださいね。
■一点ものなので機会を逃すと手に入らない
新品の家具と異なりアンティークが1点ものだというのは、先ほどメリットとしてお伝えした通りです。けれどその分出会いを逃すともう2度と手に入らないというシビアな1面もありますね。こればかりはこまめにお店をチェックして、気に入ったものがあれば機を逃さず購入するしか手はありません。
けれど気になるアンティーク家具が入荷したタイミングで、引越しなどとの兼ね合いですぐに家具を引き取れない状況もあるかもしれません。こんな時は家具の取り置きサービスを設けているアンティーク家具店もあるので、そういった制度を利用するといいかと思います。
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■作りがいい分重量が重い
アンティーク家具が木材をたっぷり使ったりと作りがいいことはメリットとして触れましたが、実はその分現代物の家具と比べて重量のあるものも多いのです。通常の木製のフローリングでは引きずったりしない限り特に問題はないのですが、最近よく目にする柔らかいクッションフロアだと、大型のアンティーク家具を取り入れる際、特に賃貸の方は床へのダメージが気になるかもしれませんね。
そんな時はアンティーク家具の重量をしっかりと確認して検討を進めたり、あるいは設置の際に絨毯の上に置く、家具の下に敷くための専用のマットなどを活用して床を保護するようにするといいですよ。
※余談になりますが、アンティーク家具は重量が重いほど質がいいとも判断できます。そのため同じようなサイズ感のアンティーク家具でより質のいいものを手に入れたいのであれば、可能な範囲で重さがよりある1台を選んでおくのがおすすめです。
■サイズが希望に沿わないことも多々
アンティーク家具の中でも人気の西洋ものは特に、もともと広く余裕があるスペースにぽつんと置くようにレイアウトすることが多かったようです。その関係でサイズが大き目なこともしばしば。スペースが限られていることが多い現代の家庭では少し取り入れにくいかもしれません。
その点日本製のアンティーク家具あるいは北欧製の家具であれば、昔から住環境が広くなかったことから小ぶりなサイズのものが見つかりやすいという傾向があります。コンパクトサイズを探している方はこの2つのジャンルに注目して探してみるのがおすすめです。
また、アンティーク家具は1点ものであるがゆえに、デザインは気に入ってもサイズ面で希望に合わないことも考えられます。全体の雰囲気はよかったのにサイズだけが合わないと何とも悔しい気持ちになってしまいますが、そんな時もまだ手が打てる場合があります。
それはアンティーク家具をリメイクしてもらうこと。脚を付けたり切ってもらったり、他にも収納スペースのサイズレイアウトの面で問題があるならば棚板を増やしたり…さらに場合によっては幅を詰めるといった大々的なリメイクを施すことができる場合もあります。
少しでもサイズ面での使いにくさが気になる場合はあきらめずに1度ショップに相談してみるのがおすすめですよ。
どのお店でアンティーク家具を買う?いいアンティークショップの選び方とは
アンティーク家具の定義やメリット・デメリットを見てみて、アンティーク家具はあなたの生活にフィットしそうだったでしょうか。「やっぱりアンティーク家具が欲しい!」そう思ったなら、次にどんなアンティーク家具店を選べばいいかが問題になってきますね。
実はいいアンティーク家具店の定義は、あなたがどんなアンティーク家具を求めているかでもだいぶ変わってきます。そのことも念頭に置きつつ、次からご紹介するいいアンティークショップを選ぶ7つのポイントをチェックしてみてくださいね。
アンティーク家具を買うのは専門店を選ぶのが基本
アンティーク家具は最近ではアンティーク家具の専門店以外にも、リサイクルショップやオークションなど様々な場所で取り扱われるようになりました。そんな中でも特にアンティーク家具を初めて買うという方には、やはりアンティーク家具専門店をおすすめしたいです。
その理由はまずアンティーク家具専門店はある程度専門知識が豊富なため、購入時はもちろんのこと、使う中で生じる疑問点にもしっかりと答えサポートしてくれるから。またほとんどの場合実用的にこれからも長く使える、しっかりとした修理をしていることも大きなポイントです。あまり知識がなくてもとりあえず安心してお任せできる、それがアンティーク家具専門店なのです。
いくつもアンティーク家具を購入して慣れてきたら別の形態のお店に挑戦するのも手ですが、まずはアンティーク専門店から入門するのがベターですよ。
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自社内に工房を所有するアンティーク家具店だと安心
アンティークショップを選ぶ2つ目のポイントとしてご紹介したいのが、自社内に工房を構えているアンティーク家具専門店を選ぶことです。アンティーク家具を購入する際は長く使用することを見据えて取り入れる方が少なくないと思います。
けれど長い期間使っていると大切に扱っていても傷や汚れが気になってきたり、あるいは破損してしまう可能性だってありますよね。そんな時に一からアンティーク家具を修理してくれるお店を探し、さらにやりとりを進めるのは思いのほか時間も手間が掛かります。また、他店で購入したアンティーク家具を修理してくれるアンティーク家具店は実はかなり数が少ないのです。
その点購入店が工房を併設していれば、万が一の際にもスムーズに修理やメンテナンスをお願いすることができ安心感がぐんと増すのです。
またアンティーク家具専門店の中には1年間など特定の期間、無償でアンティーク家具を修理してくれる制度を設けているところも。そういったサービスのあるアンティーク家具専門店を選ぶのもいいかと思います。
アンティーク家具ラフジュ工房では自社内に工房を併設。
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さらに当店でご購入いただいたアンティーク家具には1年間の無料保証をお付けする手厚いサポートも自慢です。
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買取しているアンティーク家具店を選べば万が一手放す際もスムーズ
長く使うことを見据えて買うことも多いアンティーク家具ではありますが、どうしても引っ越しの関係で手放さなければならなかったり、あるいはアンティーク家具といえども気分によって気軽に買い替えたいという場合もあるかもしれません。
ただ、アンティーク家具の買取をおこなっているお店を探すのって意外と大変。価値は確かにあるはずなのに、ブランド家具などと異なり値付けがしにくいことからきちんと評価して買取してくれるところが少なく、二束三文で手放す必要に迫られることもあります。愛着を持って使っていたアンティーク家具に対してこんな別れ方では、なんだかせつない気持ちになってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、アンティーク家具の買取サービスを設けているアンティーク家具専門店をあらかじめ選ぶこと。自社で自信を持って修理・販売しているアンティーク家具なので、他社よりもしっかりとした価格で引き取ってくれることが多いのです。また、どんな品物なのか店舗側が把握しているため、買取に必要な情報を事細かに説明が必要なく手間が少ないのも助かります。
お目当てのジャンルが得意なアンティーク家具店をチョイス
同じアンティーク家具を扱う専門店でも、取り扱いが得意なジャンル(※)が異なります。例えばイギリス・フランスなどのヨーロッパアンティーク家具、北欧家具、日本製のレトロ家具や、時代箪笥などの純和風な日本のアンティーク家具など取扱商品の傾向は様々です。自分がどのジャンルのアンティーク家具が欲しいのか明確にして、その取り扱いに長けているアンティーク家具専門店を探すことが、お好みの1台により効率よくたどり着く秘訣です。
また、北欧家具を取り扱っていれば「ビンテージ(ヴィンテージ)家具店」や、時代箪笥など古い日本の家具に力を入れていれば「骨董品店」「古家具店」「古美術店」など取り扱いジャンルによって店名が若干変わる場合もあります。見逃さないようにこちらもぜひのぞいてみてくださいね。
※アンティーク家具のジャンルに関しては次の章で詳しくご紹介します。
アンティーク家具にお好みの修理を施しているお店を選ぶ
少し踏み込んだお話になりますが、アンティーク家具の修理には実はいくつかの種類があります。それによって状態が異なるのはもちろんのこと、少し価格が変わることもありますね。もしアンティーク家具のコンディションにこだわりがあるようであれば、それに沿った修理を施しているアンティーク家具ショップを探すのがおすすめです。それでは具体的にどんな修理方があるのか、ざっくりと簡単にご紹介しておきますね。
■あまり修理をしない
仕入れ時の状態でほとんど修理を施さないアンティーク家具もあります。これには2種類のタイプがあって、ひとつは売主が修理法を心得ていなかったり手間を掛けたくないのでそのまま手放す場合。このケースは価格が手頃な場合が多いですね。
一方で歴史的価値を残すためにあえて修理せずオリジナルの状態で販売している場合もあります。このような嗜好は特にヨーロッパで強くみられ、そのシャビーな質感とは裏腹に高額な価格が付くことも多いです。昔の姿を今に伝える、まさに究極のアンティーク家具といえるのかもしれません。ただし、多くの場合実用性に欠けているのが難点。実際に使う家具というよりは美術品やコレクションとしてのアンティーク家具と考えるといいかもしれません。
■実用的に使えるよう手を施す「リペア」
見た目及び実用面を考えて実際に使えるようにアンティーク家具を修理することを「リペア」といいます。リペアの程度は様々ですが、構造や強度面を考慮して場合によってはより現代の生活に則すように新しいパーツを部分的に加えることもあります。
具体例としては重いものを載せても安心なように天板に厚みのある材を取り付け補強したりするパターンもありますね。アンティーク家具らしさを楽しみつつ、安心して快適に使用できる実用性を備えたバランスのよさが魅力です。
■歴史背景も大切に修理する「リストア」
リストアはリペアと似ていますが、より家具の時代考証に重きを置いたアンティーク家具の修理方法を指します。具体的には新しくパーツを付け替える必要があっても、そのアンティーク家具が作られた時代のものにこだわって使用するというイメージです。接着剤など見えないところまでアンティーク家具が作られた当時と同じ素材を使うことも少なくありません。
通常のリペアよりもこだわりの強いこちらのリストアのアンティーク家具の方が比較的高価。アンティーク家具の時代背景まで大切に愛でつつ使いたい、そんなこだわり派さんにぴったりかと思います。
■現代の生活にマッチしやすいようモダンにアレンジする「リメイク」
リメイクはアンティーク家具のよさを生かしつつ、より大胆に手を加えたものです。例えばアンティーク家具に使われていた古い木材をばらして新しい家具に作り替えてみたり、アンティーク家具に脚を取り付けて現代的な雰囲気にしてみたり、他にもアンティーク家具の引き出しを活用した収納棚の作成、アンティークの建具を扉に使った家具なども見られます。
アンティークのムードある雰囲気を楽しみつつ、実用面で古さを感じないことから、アンティーク家具の使い勝手に少し不安感があるという方にもおすすめです。
実店舗のあるアンティーク家具店で商品数をたくさん見たいなら、倉庫付きがおすすめ
アンティーク家具専門店には実店舗とネットショップの2種類がありますが、実店舗での購入を検討している場合、今までご紹介してきたポイントに加えて「どれくらいの量を見たいのか」ということもひとつの選定基準になります。
特にどんなアンティーク家具を買おうかはっきりとイメージが固まっていない場合、たくさんのアンティーク家具を実際に見比べたい方が多いかと思いますが、取り扱い点数はどうしても店舗によって差があります。都市部など店舗面積をあまり確保できない場所に立地しているアンティークショップの場合はなおさら。アンティーク家具がたくさん見たかったのにアンティーク雑貨ばかりがディスプレイしてあったなんてことも多いです。
あらかじめたくさんの点数のアンティーク家具を見たいと考えているのであれば、ぜひ倉庫(ウェアハウス)のある店舗にいってみてください。
広い土地を用意する必要がある関係で地方に立地していることが多いですが、たくさんのアンティーク家具が一堂に会する様はまさに圧巻のひとことです。点数が多いゆえに思いもしなかった選択肢に出会えることも多々あります。
見ごたえ十分なので、週末のイベントとして小旅行がてら脚を伸ばしてみてはいかがでしょう。きっと充実した時間が過ごせると思いますよ。
なおラフジュ工房では、完全事前予約制にてご見学を承っております。
詳しくはこちらのページでご案内していますので、興味のある方はぜひ目を通してみてくださいね。
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通販のアンティーク家具店の場合は必ず画像がたくさんあるお店を選ぶ
お家でたくさんのアンティーク家具を見比べつつじっくり検討できるのが、通販のアンティーク家具専門店を利用する大きな魅力ですよね。また、お仕事などで忙しい方でも好きな時間にお店をのぞけて大変便利です。ただ、実店舗のように実物を確認することができないことから「本当にイメージ通りのものが届くのかな。」と不安になってしまうことも多いと思います。
そんなときに心掛けたいのが、画像枚数が多いアンティーク家具のウェブショップを選ぶことです。こうすればダメージなどの見逃しを最小限に抑えることができて、通販でもより安心してお買い物を楽しめます。
また、通販のアンティークショップの場合イメージに合わないなど、いわゆる「お客さま都合での返品」は送料が自己負担になることがほとんどです。サイズが大きなアンティーク家具の送料はそれなりに高額になりますから、返品での余計な出費を避けるためにもこの「画像の枚数」がなかなか重要になってきます。
通販のアンティーク家具店は電話対応のよさも決め手に
通販のアンティーク家具店を選ぶ際に参考にしたいポイントはもうひとつあります。それは電話の対応がきちんと丁寧かどうか。家具を通販で買うのってどこか不安がありますが、それが味わいのあるアンティーク家具だとなおさらですよね。気持ちのいい通販での買い物のためには、お店を信頼して安心して購入を検討したいものです。そんな信頼のバロメーターになるのが電話応対が親切・丁寧であること。筆者の経験上そういったお店であればすべての面において良心的に対応してくれる可能性が高いので、より安心して通販でもアンティーク家具を購入することができるのです。
ここまでアンティーク家具店の選び方をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
お話した内容を今一度表にまとめてみましたので、実際にお店選びする際のお役に立ててくださいね。
どれがお好み?アンティーク家具の代表的ジャンル
アンティーク家具店選びの心構えを押さえたところで、次はアンティーク家具にはどんなデザインのものがあるのか、代表的なジャンルからひも解いていきたいと思います。
アンティーク家具のジャンルは大きく、作られた国という要素で分類することができます。どの国で作られたアンティーク家具があなたのお好みなのか絞れれば、よりお眼鏡にかなうアンティーク家具が探しやすくなりますよ。
アンティーク家具の代表的なジャンルはおおよそ5つに分けられます。順番にそれぞれの特徴をご紹介していきますね。
ヨーロッパ製のアンティーク家具
ヨーロッパで作られたアンティーク家具の代表的な生産国はいくつかありますが、やはり立地が近いこともあってヨーロッパ圏内のアンティーク家具はどの国のものも共通している部分が多いですね。そこで個々のヨーロッパの国々に注目する前にまずは「ヨーロッパ」のアンティーク家具全般の特徴をざっくりとご紹介したいと思います。ここでは代表的なデザイン様式と脚のデザインという2つの観点から、ヨーロッパのアンティーク家具に関して掘り下げていきますよ。
ヨーロッパアンティーク家具の代表的なデザイン様式
ヨーロッパのアンティーク家具は主にその時代の建築の流行や、同時代の王様の好みによって作られた「様式」に則ってデザインされることがほとんどでした。その中でも普遍的な人気を誇るようになった様式は後々の時代まで引き継がれることとなります。アンティーク家具の様式を生み出していた代表的な国はフランスとイギリスですが、他にもスペインやイタリアなど様々な国が影響しあって家具の流行が生み出されていきました。
ヨーロッパのアンティークの家具様式はたくさんありますが、今回はそのなかでも今なお高い人気を誇る「ゴシック様式」と「ロココ様式」の2つをご紹介します。
■ゴシック様式
ゴシック様式とは12世紀頃に北フランス地方で生まれた様式で、初めは主に教会などの建築様式として発展、後にそのデザインが家具にも取り入れられるようになりました。その人気は15世紀までと、ほぼ3世紀に渡り非常に長い間愛されたスタイルです。ゴシック様式の寺院としてはフランスのノートルダム大聖堂、イギリスのウェストミンスター大聖堂などが有名ですが、ゴシック様式のアンティーク家具自体もまるで荘厳な寺院のようです。建築様式がここまでそっくりそのまま家具に取り入れられるのは非常に珍しいそうですよ。
ちなみに現在見られるゴシック様式のアンティーク家具のほとんどはもう少し後年に作られたのもの。1840年から1920年頃にゴシック様式の人気が再燃した「ゴシックリバイバル」期のものです。古いゴシック様式と比べて重厚さが若干軽減されて、よりさりげなくゴシック様式を取り入れた軽やかな印象のものが多いですね。ゴシック様式のアンティーク家具の代表的なデザインはいくつかありますが、「アカンサスの葉」というモチーフの装飾は広く用いられています。
■ロココ様式
ゴシック様式の後、ルネッサンス・バロックに続き18世紀にアンティーク家具を彩るようになったのがこのロココ様式です。ゴシック様式が直線を多用した実直な雰囲気だったのに対して、その後の様式は曲線を使った優美さを増したものになっていきましたが、そのひとつの到達点がこのロココ様式といえます。今まで彫りなどの装飾にのみ見られていた曲線使いが家具のフォルム自体にも表れています。まさに宮殿やお姫様を連想させるロマンチックで存在感のあるデザインが目を惹きます。
また、貝殻の模様が使われているのも大きな特徴。実はロココとはそもそもヴェルサイユ宮殿の庭園にあった、貝殻や砂などで作られた観賞用の人工の山(築山/つきやま)を指していた言葉で、転じて貝殻模様の曲線を使ったこの家具様式をロココ様式と呼ぶようになったんですよ。
フランスで誕生したロココ様式ですが、イギリスではこのロココ様式がアレンジされクイーン・アン様式とチッペンデール様式という新たな様式が生まれました。どちらの様式を取ったアンティーク家具も、イギリスのお国柄をベースに流行のロココ様式をアクセントとして効かせた独特のデザインが今でも人気です。
ヨーロッパのアンティーク家具の代表的な様式をご紹介してきましたが、アンティーク家具が新しいものになればなるほど、様々な様式を取り入れた自由なデザインのアンティークが多く生まれました。ですから「このアンティーク家具はこの様式。」と必ずしも断言はできないのですが、様式に注目するとヨーロッパのアンティーク家具の歴史を感じられ、よりアンティーク家具を見るのが楽しくなると思います。
興味がある方は気になったヨーロッパアンティーク家具がどんな様式を使っているのか、ぜひ謎解き感覚で注目してみてくださいね。
ヨーロッパアンティーク家具なら注目したい、おしゃれな脚のデザイン
代表的なアンティーク家具の様式をご紹介してきましたが、ヨーロッパ物のアンティーク家具を語る上では「脚のデザイン」も見逃せない要素です。ヨーロッパのアンティーク家具は脚のデザインにこだわったものが多く見られ、実はそのデザインによっておおよその年代や様式を判断することも可能なのです。でもそんな難しい話を抜きにしても、手の込んだヨーロッパアンティーク家具の脚のデザインはお部屋のアクセントとして大変魅力的。デザインの目玉としてぜひ注目したいポイントです。
この項ではヨーロッパアンティーク家具でよく見られる脚のデザインを5つほどご紹介しようと思います。ぜひお好みのヨーロッパアンティークを探す参考にしてみてくださいね。
■猫脚(カブリオール・レッグ)
アンティーク家具の脚というと真っ先に頭に浮かぶのがこちらの猫脚ではないでしょうか。ロマンチックさ感じるデザインにあこがれを抱いたことがある方は少なくないと思います。猫脚は正式にはカブリオール・レッグと呼ばれます。今となっては洋風なイメージが強いカブリオール・レッグですが、実はもともとは古代エジプトや中国などのアジア圏がデザイン発祥の地。ヨーロッパで一般的になってきたのはアジアとの交易が盛んになった17世紀からです。ロココ様式の出現とともにフランスにて、現代でもお馴染みのS字曲線と動物の脚モチーフを組み合わせた、私たちがイメージする優雅な猫脚が誕生しました。
このカブリール・レッグ、細かなデザインの違いでいくつかバリエーションがあります。
1つ目が「クロウ・アンド・ボール」。これは古代の竜が水晶や真珠を握っている、いかにもアジアンテイストなモチーフが特徴です。カブリオール・レッグの原型ともいわれており、縁起がよさそうな堂々としたデザインに思わず目を惹かれてしまいますよね。ちなみにこの竜の脚は、国によって別の生き物の脚に変化することもあります。例えばイギリスではイギリス王の象徴であるライオンに、アメリカでは国家のシンボルである鷲に姿を変えていることもありますよ。
2つ目のバリエーションが「フレンチ・カブリオール」。こちらはクロウ・アンド・ボールや通常のカブリオール・レッグよりも新しく考案されたもので、華奢好みな作りが特徴です。具体的には脚のカーブがより緩やかに、さらには脚先が台の上に乗ったようなデザインになり、まるで床から浮遊するような独特の佇まいが魅力です。この個性的な作りは山羊の脚から着想を得たともいわれています。
このように同じ猫脚(カブリオール・レッグ)にも時代に応じて様々なデザインが見られます。けれど猫脚を使ったアンティーク家具はどれも高級感や優雅さを感じさせるものばかり。エレガントな印象にしたい空間に取り入れるのにぴったりのデザインです。
■バーリー・ツイスト
先ほどご紹介した猫脚と並んで、ヨーロッパアンティーク家具の脚のデザインとして有名なのがこのバーリー・ツイスト。特にイギリスもののアンティーク家具に使われる頻度が高いデザインです。
バーリー・ツイストは艶やかで落ち着いた色味で表現されることが多いので高貴なイメージですが、別名はバーリー・シュガー・ツイストとも呼ばれ、実はねじるように作ったキャンディーが名前の由来なんです。これを知るとなんだかおいしそうに見えてきてしまいますよね
直線をほどんど使わない構造のため、私自身バーリー・ツイストを使ったアンティークテーブルを20年以上愛用していますが、足があたっても角がないことから違和感が少なく、快適に使えるのもメリットではないかと感じています。
ちなみにこのバーリー・ツイストレッグ、ヨーロッパに登場した17世紀頃には左右対称になるよう逆の向きに巻いたバーリー・ツイスト同士を対で配すことが多かったのですが、時代が進み大量生産できる効率性が求められるようになると、ほとんどのアンティーク家具で4本の脚全ての巻きが同じ方向を向くようになりました。もし産業革命後の比較的新しく作られたヨーロッパアンティーク家具でバーリー・ツイストを左右対称になるよう配したものを見かけたら、きっとそのアンティーク家具は職人がこだわりを込めてデザインしたものだと思いますよ。
■ボビン・レッグ
ボビン・レッグはバーリー・ツイストと同時代にアンティーク家具に取り入れられ始めたデザイン。見た目もバーリー・ツイストとよく似ているのですが、こちらのほうがより脚の突起が丸みを帯びて「ぽこぽこ」した雰囲気なのが特徴です。ボビンの由来でもある「糸巻」を模した作りとされていますが、なんだかかわいらしい印象。重厚さに中にもフェミニンさを演出したい方におすすめのデザインです。
ちなみに糸巻は昔は糸を紡ぐことが女性の代表的な仕事だったことから、女性の象徴として使われていたなんて説もあります。だからどことなく女性的な雰囲気があるのかもしれませんね。巻きの大きさによって可憐な少女にも、また頼れる女主人にも見えてくるボビン・レッグを使ったアンティーク家具。どんなイメージの1台がお好みかイメージしつつ、色々と見比べて選んでみてくださいね。
■カップ・アンド・カバー(パイナップルレッグ・メロンレッグ・バルボスレッグ)
カップ・アンド・カバーとは脚の中ほどに丸い膨らみがある作りの脚で、その果物を模したようなデザインからパイナップルレッグやメロンレッグ、あるいは球根に似ているということでバルボスレッグとも呼ばれています。この膨らみ1つの中でも上下ごとにデザインが分かれており、上部が主に「メロン」と呼ばれる縦じまが入ったモチーフ、下部にはアカンサス模様の彫りが施されています。そのアカンサス模様からわかるように、このカップ・アンド・カバーデザインの脚も典型的なゴシック様式の装飾デザインです。
このカップ・アンド・カバーもゴシックリバイバルと供に再度人気を博したデザインですが、この時期はくしくも産業革命の真っただ中。この時代に作られたアンティーク家具に見られるカップ・アンド・カバーには、産業革命で財を成した人々の家に置くようにと、華やかな彫りの入ったものが多数見られます。しかし20世紀に入ると大量生産が可能なシンプルな彫りに、第2次世界大戦に突入する頃にはデザイン規制から彫りが全くなかったり省略されるように。
このように1種類の脚のデザインでも時代の変遷によって大きな違いが見られるのが、カップ・アンド・カバーのおもしろいところでもあります。
こちらのカップ・アンド・カバーを使ったアンティーク家具は、装飾の程度に関わらずどっしりとした印象なのが特徴です。空間を重厚な落ち着いた雰囲気にまとめたい際に重宝します。
■バン・フット
バン・フットとは少し潰れたような丸みを帯びた脚のこと。バンとはイギリスでコッペパンのことを指すそうです。17世紀頃にキャビネットやソファなど比較的大きさのある重厚な雰囲気のアンティーク家具に使われ始めたのが始まり。このバン・フットも時代の変遷とともにバリエーションを増やしていき、19世紀には丸の下にさらに細長い脚を付けた「チューリップ型」と呼ばれるバン・フットが登場しています。
ころんとした形が愛嬌たっぷりで、重厚な印象のアンティーク家具でもこのバン・フットを使ったものを選べば、雰囲気が柔らかくなってより取り入れやすいかと思います。
今回はヨーロッパアンティーク家具に使われている脚のデザインの一部をご紹介しました。実際はさらに様々な形のものが細かく分類され知られているのですが、ひとまずこれだけ押さえておけばヨーロッパアンティーク家具の脚のデザインについては十分楽しめると思います。置いている時の印象だけでなく、テーブルや椅子など家具の種類によっては使い勝手に影響も及ぼす脚の形。少々細かい部分ではありますが、意外と存在感のあるパーツなので、ぜひ違いに着目してヨーロッパアンティーク家具選びをさらに楽しんでみてくださいね。
ここまでヨーロッパのアンティーク家具全般のデザイン様式や傾向をご紹介してきましたが、ここからは西洋アンティークの代表格であるフランスとイギリスに関して簡単にそのデザインの傾向をご紹介したいと思います。
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フランス製のアンティーク家具
日本におけるフランスアンティーク家具には、大きく分けて2つのタイプが存在します。ひとつがロココ調などに代表されるようなクラシカルで優雅なデザインのもの。もうひとつが田舎で使われていたような、主にパイン材を用いた素朴なデザインのものです。どれも比較的さっぱりした雰囲気で取り入れやすいものが多いですね。
「あれ、映画で見るような金箔を貼ったきらびやかなものはないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、日本は落ち着いた雰囲気のものを好む傾向があることから、そういった豪奢なデザインのフランスアンティーク家具はほとんど輸入されることがないのです。
とはいえどのようなデザインでもフランスのアンティーク家具は全体的にフェミニンでどことなく女性らしいのが特徴。また、木の色味が比較的薄いのもポイントです。どれも取り入れれば柔らかな印象をお部屋にもたらしてくれますよ。
またフランスは「ペイント家具」と「象嵌細工」が多いのも特徴です。ペイントされたアンティーク家具はその多くが近年改めて色を付けたもの。フランスでは昔からアンティーク家具にペイントを施して楽しむのが人気なので、フランスのアンティーク家具というとカラフルなものも少なくありません。色をインテリアの中で積極的に楽しむフランスらしいエスプリが楽しめるアイテムですね。
一方「象嵌細工」とはクラシカルで高級感あるアンティーク家具によく使われている技法。異なる素材を埋め込むように組み合わせて模様を描く技法で、フランスアンティーク家具においては異なる種類の木を使って模様を形作ることが多いようです。決して派手すぎず、けれど空間に華やかさを添えられるのがこの象嵌細工のいいところ。収納家具の目に留まりやすい扉の上あたりや、あるいはテーブルの天板などに使われているのをよく見かけますので、気になる方は要チェックです。
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イギリス(英国)製のアンティーク家具
優雅なフランスものに対しイギリスのアンティーク家具は色味も濃く、より重厚な印象がするものが多いのが特徴です。装飾としては彫り細工が多用されますが、そのタッチは優雅というよりもどちらかというと粗削りな重い雰囲気。どっしりと安定した印象です。
またこのような重厚感ある作りの分、木そのものの表情が前面に現れるのもイギリスアンティーク家具の特色。木材ごとに雰囲気が異なるので、どんな木を使ったものかという観点で選ぶと自分にぴったりの1台を見つけやすくなると思います。(※)このようにイギリスのアンティーク家具には落ち着いた雰囲気の空間作りにぴったりのアンティーク家具が多数揃っています。お部屋に濃い木色の家具を多くお使いの方は、初めてのアンティーク家具としてこのイギリスものはコーディネートしやすく大変おすすめ。また、書斎などシックなお部屋作りをしたいという方にもぴったりですよ。
またイギリスのアンティークものは他のヨーロッパ諸国と比べても現存しているアンティーク家具の数が多いという側面も。これはイギリスのアンティーク家具ががっしりとした作りで、かつ家具を代々大切に使うという文化が根付いていることの現れです。豊富な選択肢の中から自分にぴったりのアンティーク家具を探せる「選ぶ楽しみ」を感じられるのも大きな魅力です。
※アンティーク家具によく使われる木材の特徴に関しては、後ほど素材の章で詳しくお話しします。
お楽しみに!
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北欧(デンマーク・スウェーデン)製のアンティーク家具
北欧のアンティーク家具は主にミッドセンチュリーと呼ばれる時代に作られていた比較的新しいものなので、アンティークというよりも「ヴィンテージ家具」という方がしっくりくる方もいらっしゃるかもしれませんね。北欧デザインのアンティーク家具はどれもシンプルながら確かに主張してくるそんな絶妙な塩梅のデザインが魅力。また木のあたたかみを前面に押し出した作りは、エッジの効いたデザインを生かしつつもくつろいだ雰囲気の空間作りをサポートしてくれます。最近日本でも人気が高まっているので、見かけたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
でもこの「北欧家具」、実はデンマークやスウェーデンなどの北欧諸国で作られたとは限らないのをご存知でしたか。
北欧アンティーク家具が作られたのは1940年代から60年代にかけてのミッドセンチュリー期です。曲線を多用したデザインやポップなカラーリングなどが特徴のインテリアがブームとなった時期で、イームズデザインなどでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
(上段)E.GommeのG-Plan(ジープラン)シリーズ(下段)ERCOL(アーコール)の北欧デザイン家具
この50年代から60年代頃にイギリスの家具メーカー数社が北欧家具デザインに影響を受けて作成した家具群が大人気を博し、それが現在もアンティークやヴィンテージとして人気となっています。これが私たちのイメージする「北欧家具」のベース。もちろん本当にデンマークやスウェーデンなどの北欧諸国で作られたアンティーク家具も存在はしているのですが、そのかなりの割合がメイドインブリティッシュなのです。
左からA.H.Mclntosh(マッキントッシュ)、Younger(ヤンガー)、Nathan(ネイサン)
こういった北欧デザインのアンティーク家具を作っていた代表的なブランドとしてはE.GommeのG-Plan(ジープラン)シリーズ、ERCOL(アーコール)、A.H.Mclntosh(マッキントッシュ)、Younger(ヤンガー)、Nathan(ネイサン)などが有名です。全体的な雰囲気は似ているのですが、ブランドによってデザインに違いがあるので、好みのブランドを決めてお目当の北欧アンティーク家具を探すのもおすすめです。
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日本製のアンティーク家具
アンティーク家具というとここまでご紹介してきた西洋のものが定番で「アンティークなのに日本のもの?」なんてびっくりされる方もいらっしゃるかもしれません。けれど日本製のアンティーク家具もその独特のノスタルジックさからファンが多いジャンル。洋風なお家にも取り入れられ積極的に楽しまれているんですよ。
同じ日本製のアンティーク家具の中でも時代などに応じて随分と印象が変わります。代表的なのがご紹介する3種類です。
和の雰囲気が素敵な時代箪笥などの日本製アンティーク家具
まずご紹介するのが、和の古い家具の代用格である和風なアンティーク家具です。いわゆる「和家具」なんて呼ばれて取り扱われていることが多いでしょうか。代表的なのが重厚な金具が魅力的な時代箪笥です。こちらは食器棚や衣装箪笥、小物入れ、はたまたテレビ台などその形に応じて現代でも様々なシーンで活躍してくれます。
他にも茶棚なども日本ならではの素敵なアンティーク家具。もともとはお茶周りのあれこれをしまうためのものでしたが、見栄えよく様々なものを整理整頓できる優秀な作りは現代の生活でも大活躍してくれること間違いなしです。
こういった和の雰囲気が強い日本のアンティーク家具は、和室がないからという理由で取り入れるのにちょっとと尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。けれど実は洋間に置いたり現代的なインテリアにアクセントとして加えても素敵に決まるアイテム達なんです。ぜひ柔軟に色々な合わせ方をして楽しんでいただけたらと思います(※)
※和家具を始めとするアンティーク家具のコーディネートのポイントは後ほど最後の章でご紹介します。
興味のある方はぜひそちらもご一読ください!
なお、この和の雰囲気がする日本のアンティーク家具は、主に江戸の後期から昭和の初期頃まで作られてきました。そのため幅広い年代のものが出回っており、時代に応じて雰囲気も多少異なります。例えば豪華な印象の飾り金具のものが多い時代箪笥も、時を経て昭和初期頃になると、よりさっぱりとシンプルで取り入れやすいデザインになる傾向があります。同じ和の雰囲気のアンティーク家具でもどんなムードのものが欲しいのかイメージし、それに合った時代のものを見てみるとしっくりくる1台をより見つけやすくなると思います。
和洋折衷な雰囲気が素敵な大正・明治の日本製アンティーク家具
先ほどの和の雰囲気のアンティーク家具と少しムードが異なるのが、こちらの大正から昭和初期頃に掛けて作られた和洋折衷なアンティーク家具たちです。このジャンルは「大正ロマン」と呼ばれることもありますね。大正ロマンとは大正時代の日本と西洋の文化が混ざり合った独特の様式のこと。ステンドグラスを使ったり、少し濃い色味の重厚な家具などを取り入れてクラシカルに仕上げるのが特徴です。洋館などでよく見かけるインテリアスタイルでもありますよね。
こんな大正ロマンな雰囲気をぎゅっと詰めたのが、この和洋折衷な日本のアンティーク家具です。和にも洋にも合うその絶妙なミックス感は、同じく日本と西洋の文化が入り混じっている現代においても、インテリア作りの頼れるアイテムとして活躍してくれます。
また、西洋のアンティーク家具のような重厚感を感じさせるデザインでありながら、日本に適した小ぶりなサイズ感のものが多いのも特徴です。「重厚な西洋風アンティーク家具を手に入れたいけれど、お部屋にあまりスペースがない。」そんなシーンに取り入れるのにもうってつけですよ。
レトロな魅力がたまらない昭和期の日本製アンティーク家具
日本のアンティーク家具として最後にご紹介するのが、こちらのレトロな雰囲気のアンティーク家具です。その多くが昭和期に作られたもので、和の雰囲気をさりげなく残しつつもシンプルなデザインが特徴です。素朴なルックスとかつ現代的な機能性を持ったものが多いので、「生活の道具」として優しく実用的に寄り添ってくれる感じがたまりません。また明るく艶のある木味を生かした作りのものが多く、よく「飴色家具」などと表現されますね。あたたかく懐かしい雰囲気で、心和むお部屋を作ることができますよ。
このレトロな日本のアンティーク家具はシンプルかつ比較的新しいい時代のものであることから、価格が手頃なことも特筆すべき点かと思います。あまり金額を掛けずにアンティーク家具に挑戦したい方におすすめです。
また、レトロな日本のアンティーク家具においてはちゃぶ台や箪笥などが定番のアイテムですが、他にも木製の冷蔵庫など少し変わったアイテムも取り扱われていることがあります。こんなユニークなアンティーク家具を普段使いの家具として取り入れるのも、個性的でおしゃれなムードを作れて素敵です。ひと味違うインテリア作りをしたい方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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アンティーク家具の選び方のポイント
アンティーク家具のジャンルに関してざっくりとご紹介してきましたが、あなたのお好みのテイストは見つかりましたか?この章ではもう少し踏み込んで、アンティーク家具の具体的なアイテムに関してご紹介しようと思います。
まずはテーブルや椅子など各アイテムの選び方のポイントに関して、次にアンティーク家具の人気の使い道である店舗什器に関しておすすめのアイテムを具体的にご紹介します。
このアンティーク家具はこう選ぶ!アイテム別の選び方を知りたいなら一読したいおすすめ記事リンク集
それでは、この項ではアンティーク家具をアイテム別に選ぶ際に押さえておきたいポイントを見ていこうと思います。けれどポイントを漏れなくお伝えするとここだけではとても語りきれませんから、併せて詳しい説明が載っているおすすめ記事もご紹介する形でお話を進めたいと思います。少し文章量は多くなってしまいますが、後悔のないアンティーク家具選びのために、ぜひ別記事もお楽しみください!
それでは、気になるアイテムの項に飛んで読み進めてみてくださいね。
アンティークテーブル(ダイニングテーブル・デスク)
アンティーク家具の中でも代表的なアイテムのひとつであるテーブル。お探しの方も多いかと思います。
テーブルには「ダイニングテーブル」と「デスク」大きく分けて2つの使い道があるかと思います。どちらも用途が違えば選び方も異なるもの。もちろん兼用でお使いになる方もいらっしゃるかとは思いますが、まずはどちらの用途が優先なのかを決めて選び方をチェックしていくと、快適に使える1台が手に入りやすくなりますよ。
それでアンティークテーブルの代表選手であるダイニングテーブルとデスクに関して、それぞれの選び方のポイントをご紹介していきますね。
■アンティークダイニングテーブルの選び方
アンティークのダイニングテーブルを選ぶ際にチェックしたいポイントはいくつかありますが、新品のダイニングテーブル選びと最も異なるのが、天板が固定された通常の作りのものを選ぶのか、それとも天板のサイズが変えられる「エクステンションテーブル」というタイプを選ぶのか決められること。もちろん新品のテーブルにもエクステンションテーブルはありますが、アンティークは新品以上にこのエクステンションテーブルの種類が豊富。アンティーク家具からダイニングテーブルを選ぶからこそ、1度はこのアンティークエクステンションテーブルをぜひのぞいていただければと思います。
その上で自分に合うアンティークのダイニングテーブルを絞っていけば、きっとアンティークだからこその満足感の高いダイニングテーブルが手に入るはずですよ。
アンティークエクステンションテーブル選びに必要なすべての情報を網羅した記事です
「これで全部分かる!アンティークエクステンションテーブルを完全解説」のRAFUJU MAGページはこちら
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■アンティークデスクの選び方
アンティークのデスクは新品のデスク以上に形やデザインのバリエーションが豊富です。そのためアンティークのデスクはその作りの一覧をしっかりと押さえてから選び進めるのがおすすめです。自分が何をデスクの中に収納したいのかなど使用シーンもイメージしつつ見比べていくと、たくさんのデザインの中からあなたに適したアンティークデスクがきっと自ずと浮かび上がってきますよ。
アンティークデスクの種類をまずはこの記事から押さえておきましょう
「これでスッキリ選びやすい。アンティークデスクの代表的種類はこれ!」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークデスクの種類を動画で確認して、よりイメージを膨らませることができます
「こだわりの書斎づくりに!種類別アンティークデスクのすすめ」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークデスク選びに欠かせない、天板の広さの選び方が分かります
「あなたに最適な大きさは?アンティークデスクを選ぶ3つのコツ」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークデスクの選び方を、収納スペースなど細部の作りから考えます
「決め手は細部に。使い勝手のいいアンティークデスク選びのポイント」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークデスクのデザインを決める参考になる、アンティークデスクを使ったインテリア実例をご紹介します
「おしゃれさも使い勝手も。アンティークデスクが活躍するお部屋紹介」のRAFUJU MAGページはこちら
本当に自分がアンティークデスクを使いこなせるか不安な方のために、お手入れ方法をまとめてみました
「ずっと一緒にいたい!アンティークデスクの簡単お手入れ術」のRAFUJU MAGページはこちら
「アンティークデスク・机」の商品一覧はこちら
アンティーク椅子(チェア)
アンティーク家具の中でも椅子は、小さくてもデザインが凝ったものが多く、省スペースでアンティーク家具らしさが存分に楽しめる魅力的なアイテムですよね。そんなアンティークのチェアを選ぶ際にはデザインが自分好みかはもちろんのこと、座り心地・そして合わせるテーブルとの使い勝手の相性もしっかり考慮したいものです。
今回はアンティークの椅子の用途として特に人気が高いダイニングチェアに関して、その選び方のポイントを解説した記事をご紹介します。もちろんデスクと合わせたりと別の用途で使うアンティークの椅子を選ぶ際にも参考になる内容ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ちなみにアンティークの椅子を何客か取り入れる場合は、必ずしも同じデザインで揃えなくても、近い色味を選ぶなど少しコツさえ押さえれば意外なほどしっくりとまとまってくれます。アンティークの椅子は1点ものだからこそなかなかセットで揃えることが難しいですが、ぜひ自由な感覚で様々なデザインのアンティークの椅子に挑戦してみてくださいね。
まずはアンティークの椅子の醍醐味ともいえるデザインをチェックしてみましょう!
「お気に入りが見つかる、アンティークダイニングチェアのデザイン5選」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークの椅子を選ぶ際に見逃せない実用面でのポイントをしっかりとご紹介します
「アンティークダイニングチェアの使い勝手を決める、注目ポイント4つ」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークの椅子を生かしたお部屋作りの参考になる、アンティークの椅子がある風景をのぞいてみましょう
「理想をつくる。アンティークダイニングチェアのインテリア実例6選」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークの椅子を買う際にチェックしたい、価格やダメージなどちょっと踏み込んだポイントをご紹介します
「アンティークダイニングチェアを買う前に確認したい5つのこと」のRAFUJU MAGページはこちら
日々使い込むアンティークチの椅子だからこそ、正しいお手入れ方法を知って大切にしてあげませんか
「小さな気遣いを日常に。アンティークダイニングチェアのお手入れ方法」のRAFUJU MAGページはこちら
「アンティーク椅子・チェア」の商品一覧はこちら
アンティークチェスト
ごちゃつきがちなものもすっきりと引き出しにしまえて、整った印象の空間作りに役立ってくれるアンティークのチェスト。生活に欠かせない家具といっても過言ではないからこそ、アンティークものでおしゃれにしたいという場合も多いかと思います。アンティークのチェストを選ぶには好みのデザインのテイストを決めること、そして何を入れるかにマッチした作りのアンティークチェストを選ぶことがポイントになってきます。
また、すべての引き出し付きのアンティーク家具が「チェスト」と呼ばれている訳ではないのも注意すべき点。そんな例外も把握しつつ選択肢を広げ、その中からお好みの1台を選ぶこともとっておきのアンティークチェストを手に入れる大切なポイントになってきますよ。
アンティークチェストの選び方をまるごと解説した頼れる記事です
「アンティークチェストが欲しい方必見!選び方とお手入れ法を総まとめ」のRAFUJU MAGページはこちら
北欧系などヴィンテージなチェストが欲しい方にはこちらの記事がおすすめです
「ヴィンテージチェストで男前インテリアに!おすすめデザインと実例集」のRAFUJU MAGページはこちら
日本製のレトロなチェストがお好みの方には、こちらの記事がお役に立てると思います
「レトロなタンスでおしゃれに収納!人気デザインとコーディネート実例」のRAFUJU MAGページはこちら
「アンティークチェスト(引き出し・ドロワー)」の商品一覧はこちら
アンティークキャビネット
アンティークのキャビネットは1番探しにくいアンティーク家具のひとつかもしれません。というのも「キャビネット」という家具は非常に定義があいまいで店舗によって分類に差があるからです。でもおそらく多くの方が想像するアンティークのキャビネットとは「扉や引き戸を備えた収納家具」のことではないでしょうか。こんなイメージ通りのアンティーク収納家具を探すためには、他の呼び名で扱われているアンティークのアイテムも見逃すことなくチェックしておくことが重要です。
では具体的にどんなアイテムがアンティークキャビネットの候補として上がってくるのか、詳細は以下の記事をチェックしてみてくださいね。
アンティークのキャビネットをお探しの方はこの記事をチェックしてみてください
「大満足のアンティークキャビネット選びに!必見5つのポイント」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークキャビネットの具体的なおすすめデザインをよりたくさん確認したい方は、こちらの記事も要チェックです
「君に決めた!デザインで見るおすすめアンティークキャビネット30選」のRAFUJU MAGページはこちら
かっこいいヴィンテージのキャビネットをお探しの方には、こちらの2つの記事がおすすめです
「これで決まる!ヴィンテージキャビネット選びのポイント全部教えます」のRAFUJU MAGページはこちら
「北欧キャビネットでおしゃれな空間に!最高の1台の選び方はこれ」のRAFUJU MAGページはこちら
「アンティークキャビネット」の商品一覧はこちら
アンティークソファ(ソファー)
お部屋のインテリアの中心になる存在感を持つソファですから「ぜひともアンティーク家具を取り入れてお部屋全体を印象的に見せたい!」という方も少なくないと思います。そこでまず始めにチェックしていただきたいのがアンティークのソファの種類。実はアンティークのソファはかなり種類が豊富で、その中の1部のデザインしか知られていないことがほとんどだからです。せっかくならばきちんとすべてのデザインを見たうえで吟味したいところ。詳しいデザインは以下の記事を参考にしてください。
またアンティークのソファはクッションが使われている関係で、他のアンティーク家具と比べて消耗が激しいのも特徴です。アンティークのソファこそ、きちんとリペアしてある1台を選ぶことが必須になってきますので、それも心に留めつつアンティークのソファ探しをしてみてくださいね。
ヨーロッパのアンティークソファのデザインをまとめてみました
「あなたはどれが好き?ヨーロッパのアンティークソファの種類」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティークのソファを使ったコーディネート例が知りたい方には、こちらの記事がお役に立てると思います
「コーディネート膨らむ!アンティークソファのインテリア集」のRAFUJU MAGページはこちら
レトロな日本のアンティークソファのデザインに関して、さっくりと確認できます
「レトロさが魅力!日本のアンティークソファの種類」のRAFUJU MAGページはこちら
レトロなソファ選びに関してより詳しく網羅的に知りたい方はこの記事がおすすめです
「レトロソファでおしゃれな部屋づくり。素材とデザインを総特集!」のRAFUJU MAGページはこちら
レトロなソファの中でも1人掛けのものを探している方にはこちらの動画もおすすめですよ
「自分だけのコンパクトなくつろぎスペース! 昭和レトロなシングルソファ」のRAFUJU MAGページはこちら
北欧などヴィンテージ系のソファに関して詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです
「ヴィンテージソファで決める!理想のソファに出会うためのヒント」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティーク・レトロ・ヴィンテージソファの実用面での選び方をチェックすることができます
「納得のいくアンティークソファを選ぶために知りたい5つのこと」のRAFUJU MAGページはこちら
アンティーク・レトロ・ヴィンテージソファを買った後に重要になってくる張り替えなどの「修理」に関して解説しています
「修理や張り替えは?アンティークソファ購入後の注意点3つ」のRAFUJU MAGページはこちら
「アンティークソファ」の商品一覧はこちら
アンティークテレビ台
テレビを載せて使う「テレビ台」としてアンティーク家具を使いたいという方も多いですね。けれどアンティーク家具が作られた時代の大半はテレビがまだ存在していなかったこともあり、テレビ台そのものがアンティークとして残っていることはほとんどありません。つまりまずはテレビ台として使えるアンティーク家具は何かから探していかなければいけない訳ですが、それって正直かなり面倒ですよね。
けれどご安心を!アンティーク家具ラフジュ工房が以下の記事でテレビ台に使えそうなアンティーク家具をちゃんと厳選してご紹介します。この記事をチェックしてアイテム名さえ目星を付ければスムーズにお好みのアンティークテレビ台を手に入れることができますよ。
アンティーク・レトロ・ヴィンテージなどジャンルを問わず、
アンティークのテレビ台に関して知りたいならまずはこちらの記事をチェックしてみてください
「こんなアンティークテレビ台欲しかった!理想のローボードを探す方法」のRAFUJU MAGページはこちら
テレビ台に使えるアンティーク家具の種類をもっと知りたいなら、こちらの記事はいかがでしょう
「テレビ台におすすめのアンティーク家具特集!厳選ローボード30選」のRAFUJU MAGページはこちら
特にヴィンテージテイストのテレビ台に使えるアンティーク家具をお探しの方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね
「ヴィンテージテレビ台で格好良く。ローボードに使える家具を大特集!」のRAFUJU MAGページはこちら
レトロなアンティーク家具をテレビ台として取り入れたい方にはこの記事が参考になると思います
「テレビ台でつくるレトロ感。ローボードに使える特選アンティーク家具」のRAFUJU MAGページはこちら
「テレビ台にもおすすめなアンティークローボード・ローチェスト」の商品一覧はこちら
アンティーク下駄箱(靴箱)
お家の顔である玄関にアンティークの下駄箱を取り入れてみれば、お家全体もぐっとおしゃれになる予感がしますよね。けれどそんな気になる存在でありながら意外と触れられることがないアンティークの靴箱。そのせいでアンティークでは靴箱はあまり流通していないのかな、なんて思ってしまう方も多いかもしれません。けれど大丈夫。実はアンティークの靴箱はきちんと存在しているだけでなく、デザインの選択肢も豊富なのです。
ただ、むろんアンティークの靴箱は靴を脱ぐ習慣がある国のものしか流通していません。つまりほとんどが日本製のアンティーク家具になるわけです。また、アンティークの靴箱はなかなか状態よく残っているものが多くないため、その大半がレトロ系の比較的新しい時代のものになることをまずは知っておきましょう。その上でどうしても洋風のデザインのものが欲しいのであれば、レトロなアンティーク靴箱にペイントしたものか、新たにアンティーク風に製作注文してもらうなどすることをおすすめします。
選び方からDIY方法、臭い対策まで充実の内容でアンティーク靴箱の全てが分かる記事です
「アンティーク下駄箱の選び方!デザイン・DIY法・価格まで徹底解説」のRAFUJU MAGページはこちら
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美容室などの店舗什器に!お店使いにおすすめのアンティーク家具とその選び方
お客様の印象に残る空間作りが重要課題となってくる店舗インテリアにおいて、1つ置くとぐっと雰囲気を引き立ててくれるアンティーク家具は頼もしい存在です。美容室など店舗で使う店舗什器としてアンティーク家具が気になっている方も多いのではないでしょうか。けれど店舗什器に具体的にどんなアンティークアイテムが適しているのかは、アンティーク家具に詳しくないと少し探しにくいかもしれません。そこでこの項では店舗什器にぴったりの、見栄えするおしゃれなアンティークアイテムをご紹介します。昔同じく店舗で使われていたアンティーク家具から家庭で使われていたものまで、幅広いラインナップでお届けするので、きっと見落としていた新しい出会いがあるはずですよ。
おしゃれディスプレイの定番、アンティークのガラスケース(ショーケース)
店舗といえば商品の陳列が大切なインテリア要素のひとつですが、そんなシーンで活躍してくれるのがご存知ディスプレイの定番であるアンティークのガラスケースです。別名アンティークショーケースと呼ばれることもあります。
よくあるのが木製のフレームで4方がガラス面になっており、棚板もガラスでできているタイプ。たとえ日常使いのアイテムでも、中に入れて飾ってみればまるで美術作品のような趣になるパワフルなアイテムです。横長のものを選べばカウンターとしても活用することができますよ。
アンティークのガラスケースの中にはこの他にも様々な形のものが見られます。特に昭和期に作られたレトロなガラスケースは店舗に応じて形を変えたユニークな形状のものが多数。例えばパン屋さんでコッペパンなどをしまっていた縦に長いガラスケース。他にもガラスの仕切りで中がマス目状に細かく分かれた作りのものもありますね。こちらはおせんべいやさんなど小ぶりな商品をたくさん並べる必要のあった商店などで使われていたそうですよ。こんな個性あふれるガラスケースを店舗に取り入れれば、お客様の目を惹く空間ができあがること間違いなしです。
なお、大型のアンティーク家具であるイメージの強いガラスケースですが、そのサイズは実は様々。中には卓上で使えるような小ぶりなものも見かけます。店舗のレイアウトや空きスペースに応じて、数あるサイズの中からぴったりのものを選べるので、様々な店舗シーンで取り入れやすいアンティーク家具かと思います。
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個性的なガラスケースを探すなら、アンティークのケビント(デンタルキャビネット)
アンティークガラスケースの1種でもありますが、その独特の存在感で特別にご紹介したいのがアンティークのケビントです。「ケビント」という言葉を初めて聞かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。アンティークのケビントはもともと学校の保健室や病院など医療関係の施設で使われていた、医薬品などを収めるためのガラスケース。別名「デンタルキャビネット」と呼ばれることもあります。
形は脚付き縦長でガラス面が多いすっきりとした印象のものと、どっしりとした作りで作業台を兼ねたもの2種類のタイプがあります。前者はすっと長い脚と広いガラス面の華やかさから、西洋のクラシカルなアンティーク家具をどこか彷彿とさせる優雅な印象を持つものが少なくありません。アクセサリーなど高級感のあるものから食器などのよりカジュアルなものまで、幅広いものを素敵にディスプレイすることができますよ。
一方の作業台を兼ねたタイプはガラスを使った見せる収納のみならず、引き出し収納もたっぷりと備わっているので、こまごましたものの整理整頓にも大活躍してくれます。陳列台兼店舗の備品入れとしてもおすすめです。
どちらのタイプも医療用に使われていたこともあって、通常のアンティークガラスケースとはひと味違うムードを醸し出しています。より個性的なディスプレイを楽しめるアンティークのガラスケースを、とお考えの方にぴったりです。
また、こちらのアンティークのケビント、ペイントされているものも市場に出回っています。パステルカラーや深みのあるカラーなど色味でずいぶん印象が変わるので、お好みのカラーでペイントして仕上げてもらうのもおすすめです。
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端正な佇まいが目を惹く、アンティークシャツケース
アンティークのシャツケースはその名前通り、昔お店でシャツのディスプレイに使われていたアンティーク家具です。新品では見かけることのないアンティークならではのアイテムのひとつ。店舗什器として非常に人気の高いアイテムです。
アンティークのシャツケースの種類は2つあります。ひとつはロータイプで横幅のあるガラスケースの中にシャツを入れるための木製の引き出しが備わっているタイプ。もうひとつは木製の棚の格段にガラス扉が付いたような作りになっているタイプです。
前者は背面から木製の引き出しを引き出してシャツを取り出せる作りになっているので、空間の中に置くような、例えばカウンターとしての使用に適しています。一方で後者のアンティークシャツケースは前面から扉を開いてシャツを取り出す方式を取っているので、壁付での設置も可能です。
どちらも見栄えはもちろんのこと、中の商品を取り出してお見せする際も新鮮さを演出してくれるので、よりお客様に心に残る買い物体験をしてもらえそうですよね。高級感があるのも特徴なので、クラス感を出したい衣料品店に特におすすめのアンティーク家具です。
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店舗の整理整頓の頼れる味方、アンティークの大型マス目棚
アンティークのマス目棚とは、収納スペースが正方形の形に細かく区切られたオープンラックタイプのアンティーク家具のこと。形としては「カラーボックス」などで馴染みがあるかと思います。シンプルな作りですが、だからこそアンティークを選べば新品との違いが際立つというもの。印象的なインテリア作りに活躍してくれます。
アンティークのマス目棚はシンプルな構造ながら使いやすく、おしゃれに見せてくれる利点がたくさんあるのが大きな魅力です。例えばマス目ごとに空間が仕切られるので、中に入れたアイテムの個々の個性を失わず陳列することができたり、スペースが細かく分かれている分、中のものをさっと取り出しやすいという面も。他にも中に絵本などの厚みがないものを入れても倒れにくいのもメリットです。
アンティークのマス目棚には様々なサイズのものがありますが、その中でも店舗使いとして特におすすめしたいのが大型のマス目棚。販売商品を入れる棚として活用するのはもちろんのこと、その使いやすさからカフェの食器などの備品入れ兼陳列台にしてみるのもおすすめです。取り入れれば圧倒的な存在感で、店舗の顔として活躍してくれますよ。
さらに多用途で活用できるので、使い方をアレンジしつつ長く愛用できるのもいいところ。投資した費用分間違いなく活躍してくれるアンティーク家具だと思います。
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お客様の荷物入れや洋服のディスプレイに、アンティークのワードローブ
アンティークのワードローブとは、ハンガーラックを備えた箱型のアンティーク家具のことです。扉付きで洋服をすっきり隠すことができます。現代ではクローゼットが一般的になってきたことからすっかり影をひそめてしまった家具のひとつですが、アンティークにはこのワードローブが様々なデザインで現存しています。おしゃれな洋服をしまうためのものだったこともあるのでしょうか、見栄えする作りのものが多く、店舗に置けばその大き目サイズと相まってお店のインテリアの雰囲気をぐっとおしゃれにしてくれるアンティーク家具です。
用途としては洋服や鞄など服飾関係のディスプレイにはもちろんのこと、美容室などのサロンでお客様の荷物をお預かりするスペースとして活用しても素敵ですよ。
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存在感ある見せる収納を楽しむなら、アンティークの大型カップボード
アンティークのカップボードとは、食器棚の1種。上がオープンラックスペース、その間に簡単な作業台を挟み、下段に扉収納があるのが定番の作りのアンティーク家具です。見せるも隠すもこれ1台で楽しめますし、簡単な作業もおこなえ便利。そして家具自体が大き目サイズで目を惹くので、もとは主に家庭で使われていたアンティーク家具ですが、店舗什器としてもぜひともおすすめしたいアイテムなんです。高さがあるので背面の状態もいいものを選んで、空間の仕切りに使うのもおすすめですよ。
なお、見逃しがちなポイントではありますが、アンティークカップボードのオープンラックスペースには、ものによってお皿を正面を向けて飾るのに便利なよう、棚板にくぼみが備えられているものがあります。お皿を飾る訳ではなくても、例えば本など薄く安定感の少ないものをディスプレイするのにこのくぼみが思いのほか活躍します。もしオープンラック部分でディスプレイをしたいという希望があれば、こんなくぼみがある作りのアンティークカップボードを選んでおくといいかもしれませんね。
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お客様の対応もおしゃれなスペースで、アンティークのカウンターテーブル
アンティークのカウンターテーブルは作業台にも使えて、かつ両面から使用しても遜色ない作りのテーブルのことです。奥行・横幅ともにある程度大きさがあるものが多いですが、このサイズが会計時などお客様とやり取りするカウンターとしてぴったりなんですよね。
もちろんガラスケースなど他のアンティーク家具でも高ささえ合えばカウンターとしての使用も可能なのですが、こちらはより店員が立っているカウンター側が見えにくい構造をしているというイメージです。ですからカウンター裏に隠した備品類などをあまり見せたくない場合は、カウンター使いのアンティーク家具としてこのカウンターテーブルを選んでおくといいかと思います。
形は直線的なまさにテーブルという雰囲気のものが多いですが、他にもコの字型やL字型など、よりカウンターの後ろが見えにくいユニークな形のものもありますので、お好みに合わせて選んでみるのがおすすめです。
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アンティーク家具選びに欠かせない材質の特徴
アンティーク家具を選ぶ際に今までご紹介したポイントに加えて注目しておきたいのがアンティーク家具の材質、特に木材の種類です。というのもアンティーク家具は使われている木材の種類によってずいぶん雰囲気が変わるから。また木材の特徴によって使い勝手に違いが生じることもありますね。
そこでこの章では形は同じでも大きな違いを生み出すアンティーク家具の木材に関して、代表的な種類とその特徴をお話していきたいと思います。
アンティーク家具に使われる木材、その特徴の違いは?
アンティーク家具によく使われる木材の中でも、今回は西洋アンティークで馴染みがある「パイン」「マホガニー」「ウォールナット」「チーク」の4種類に関してその特徴を見ていきたいと思います。特にウェブ販売でのアンティーク家具の場合、木材の種類ごとに分類され売られていることも多いので、気に入った木材が絞れるとイメージに合ったアンティーク家具を見つけるスピードがさらに加速しますよ。
パイン(パイン材)を使ったアンティーク家具
パイン材といえば素朴なカントリー調のアンティーク家具に使われているイメージがあるかもしれませんね。その通り、パイン材は庶民的な雰囲気のアンティーク家具によく取り入れられています。もともとは白味の強い木色を帯びていますが、材に油分が多く含まれているので経年変化とともに艶やかな飴色に近い色味に変化していきます。そのためすでに使い込まれた状態のパイン材製のアンティーク家具は、その多くが飴色のような濃い色味です。
また、パイン材製のアンティーク家具は重量が比較的軽いのも特徴で、頻繁に模様替えしたい方や、大型のアンティーク家具を取り入れたいけれど床などを傷めないか心配という場合にもぴったりです。
けれどパイン材製のアンティーク家具は、実はあまり数が多くありません。その理由は木材自体が柔らかく、また虫食いなどの被害も受けやすいという理由からいいコンディションで現存していないから。そのためパイン材のアンティーク家具を探しているという方は、こまめにショップをチェックして、ピンとくるものと出会ったらタイミングを逃さないよう心掛けるのがおすすめです。
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マホガニーを使ったアンティーク家具
マホガニー材とは数あるアンティーク家具に使用される木材の中でも「最高級」といっても過言ではない素材です。少し赤みがかった深みのある印象的な茶色に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんね。その木目の美しさから「森の宝石」なんて形容されることもあります。現在では伐採自体が禁止されてしまっているため、マホガニーを使った家具は実はアンティークでしかほぼお目に掛かれないんですよ。
マホガニーの魅力はその引き締まった木目から生まれる滑らかで艶やかな表情と、軽いのに優れた耐久性を持つその実用性。つまり家具の材料として理想的な木材といえます。また柔らかさも兼ね備えているので加工もしやすく、職人の加工技術が存分に発揮できたのもポイント。そのためマホガニーは西洋の貴族向け家具の材料として18世紀に大流行し、手の込んだ細工をまとった高級感のあるデザインのアンティーク家具に多く用いられました。さらに後年に作られた北欧家具にクラス感を出すために取り入れられたケースも見られます。
家具のジャンルを問わずマホガニーを使ったアンティーク家具の深い色味は、落ち着いた高級感ある空間作りに活躍してくれますので、クラシカルでゴージャスな雰囲気のお部屋作りをしたい方に特におすすめです。
ちなみに、アンティーク家具に使われているマホガニーには実はいくつか種類があります。当初使われていたのは現在「キューバンマホガニー」「スパニッシュマホガニー」などと呼ばれていた品種でしたが、あまりにも乱獲を繰り返したため伐採量が確保できなくなり、次第に見た目の似た別の材にすげ変わっていくことになります。同じはマホガニーを使ったアンティーク家具でも見た目や価格に差があることがありますが、それにはこんな理由も関わっているのです。マホガニー材の質にこだわる方はこんなマホガニーの品種の違いにも目を向けてみるといいかもしれません。
「マホガニーを使ったアンティーク家具」の商品一覧はこちら
ウォールナットを使ったアンティーク家具
ウォールナットはマホガニーが登場する以前にヨーロッパのアンティーク家具によく使われていた木材です。ウォールナットは日本でいうところの「クルミ」のことですね。こちらも高級木材として知られており、一筋縄ではいかない複雑に広がる木目が美しい材。特別な装飾が施されていなくても、ウォールナット製のアンティーク家具は高級感があり非常に見栄えがします。「シンプルなデザインが好みだけれど、高級感があって目を惹くアンティーク家具が欲しい。」そんな場合はウォールナットを使ったアンティーク家具に目を向けてみるといいかと思います。
またウォールナットはゆっくりと成長することから非常に引き締まった材質をしており、歪みや収縮がしにくいのが特徴。そのため細工をたっぷりと施したい高級アンティーク家具に多く使われました。フランスアンティーク家具に関する項で少し登場した「象嵌細工」に使う木材の常連でもありますね。さらにウォールナットはその硬さからネジや釘がしっかりと固定され、また接着剤や金箔などもよく定着するという優れた性質があります。そのため、華奢できらびやかな金箔を貼ったエレガントなロココ様式のアンティーク家具の材料としても引っ張りだこだったようですよ。
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チークを使ったアンティーク家具
チーク材はオイルをよく含む性質から耐久性があり、また木目も美しかったことから造船用の木材の他、庭などの屋外で使う外使い用のアンティーク家具用の高級木材としてよく使われていました。ただ家庭用の室内家具の材料としてはなかなか注目されず、大々的に人気を集め始めたのは戦後のミッドセンチュリー期です。価格も高品質のわりに比較的手頃。当時の北欧家具の「美しいデザインを大衆のために」という思想と見事にマッチしていたのでした。その硬さゆえ加工が難しく大量生産の家具を作るには全く向いていない木材でしたが、チーク材を加工できる頑丈なノコギリが開発されると北欧家具に積極的に使用され、北欧デザインの普及とともに世界中で大人気の木材となりました。
チーク材を使ったアンティーク家具を探すと北欧ヴィンテージのものが多く出てきて不思議に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった理由があるからなのです。
チークの木目の美しさに関しては先ほども触れましたが、独特の明るい木色も大きな魅力。高級感はありつつもどこかしたしみやすい雰囲気なので、ほっとひと息つく家族団らんの空間作りにも大変おすすめですよ。さらにオイル含量がもともと高いのでさっと拭くだけで汚れが取れやすいのも便利なところ。そのためハードに使いこなす日常使いのダイニングテーブルや収納棚などにもチーク製のアンティーク家具はおすすめです。
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アンティーク家具は「無垢」がよくて「合板」はダメ?知っておきたい本当のところ
アンティーク家具によく使われる木材に関して注目してきましたが、木材の種類以外に木材の使われ方でもバリエーションが見られます。それが「無垢材」と「合板」です。なんとなく現在の日本の家具事情から「無垢材の方がしっかりとしていて高級感もあるし、合板は作りも弱くて安っぽいんじゃないの。」と感じていらっしゃる方が多いようですが、実はアンティーク家具に関してはそれが当てはまらないんです。
アンティーク家具に使われている合板には2種類のものがあります。ひとつは英語でvenner(ベニヤ)呼ばれているもの。こちらは日本語では突板(つきいた)ともいわれ、薄くスライスした木材のことを指します。これを芯となる材に貼って仕上げる手法がアンティーク家具には見られるのですが、アンティーク家具に使われるベニヤ技術は現在のイメージとは異なり、安っぽいなどと軽んじられることは決してありませんでした。むしろ薄い木材を使うことならではの造形や模様が表現できると評価の高い高度な技法だったんです。実際突板を使ったアンティーク家具は確かな技術を用いたものであれば非常の高級感のある仕上がり。
突板を使った技術は西洋アンティーク以外にも北欧アンティーク家具にも多く使用されていますよ。
もうひとつのアンティーク家具に使われる合板は英語でplywood(プライウッド)と呼ばれる技法で、ベニヤを幾枚も重ねて1枚の木材にする技法です。こちらが日本語で「合板」としてイメージすることの多い作りかと思います。プライウッドは無垢材と比べて歪みにく割れにくい耐久性の高さが特徴です。現在では良質な木材の代わりに代用される印象が強いですが、アンティーク家具の場合は長く安心して愛用できるように構造上の耐久性を考えてあえて無垢材でなくプライウッドを使うというケースがほとんどです。
以上のように必ずしも合板技術を使ったアンティーク家具がよくない、無垢材のアンティーク家具がいいというわけではないことはぜひ知っておいていただければと思います。
安くアンティーク家具を手に入れるには?知っておくとお得な6つのポイント
ここまでアンティーク家具をデザインなどさまざまな視点から探ってきましたが、アンティーク家具を購入する際には「価格」も気になるところではないかと思います。現代までいい状態で残っているアンティーク家具はその頑丈さからも分かる通り質のいいものが多く、また現代では再現することが難しいものがほとんど。
1章でアンティーク家具のメリットとしてお話ししましたが、アンティーク家具と同じクオリティーのものを現代家具として手に入れようと思うと、とんでもない金額が掛かることも少なくありません。またそこにリペアを施しているものであれば修理費も加わるわけですから、高級に見えることもあるアンティーク家具の市場価格は、決して高いものではないのです。けれどアンティーク家具を手に入れるのであればできるだけ安い価格で済んだ方が正直なところうれしいですよね。
そこでこの章ではアンティーク家具をできるだけ安価に手に入れるコツを6つご紹介したいと思います。購入するアンティーク家具を絞る、また購入店舗を決める参考にしてみてくださいね。
作りがいいほどアンティーク家具は高価に
アンティーク家具を安価で手に入れようと思ったら、アンティーク家具の価格を左右するポイントを知らなければなりませんよね。アンティーク家具の価格を左右する大きなポイントのひとつが作りがいいかどうか。つまり職人の手が込んだものほど高価になります。
例えば装飾の凝り具合。彫り細工がたっぷりと付いているものの方が何も装飾がないシンプルなものよりも価格が高くなる傾向があります。他にも作りが頑丈だったりと丁寧に作られこれからも長く使えるものも、高値で取引されます。アンティーク家具の値付けは謎に包まれていると思われがちで、例えば古さなどに影響すると思われていることがあります。けれどその原則は「作りのよさ」と現代の新品にも通用するシンプルなルールなのです。
さらに木製のアンティーク家具であれば、ここに先ほどご紹介した木材自体の価値が考慮されることも。希少かつ美しい木目を持った見栄えのする木材を使ったアンティーク家具の方が高価になるのです。
もちろんアンティークらしい豪華な装飾があしらわれていたり、あるいはラグジュアリーな木材を使ったようなアンティーク家具は素敵ですが、もしも価格を抑えることを優先するのであればよりシンプルなデザインのものを検討候補に入れるなど、使用に支障のない範囲で作りが簡単なものを探してみるといいかと思います。
リペアの手間が掛かるほどアンティーク家具は高くなる
アンティーク家具は修理の手間が掛かるほど価格が高くなる傾向にあります。これは修理のために人件費と材料費が余分に必要になるからです。2章でいいアンティークショップの選び方をご紹介した際にアンティーク家具の修理方法には「ほとんど修理しないもの」「リペア」「リストア」があるというお話をしましたが、基本的には修理を施さないオリジナルの状態のものが最も安価で、時代考証もしつつ修理することから手間が掛かるリストアのアンティーク家具が最も高価になります。
ですからもし自分でDIYできるなど家具の修理に自信がある場合は、未修理の状態があまりよくないアンティーク家具を購入するのもひとつの手です。ただし2章でも少しお話しましたが、修理をしていないオリジナルのアンティーク家具でも、その手つかずの状態に歴史的価値が見出されている場合価格が高価になることもあるので、そこだけは注意が必要ですよ。
アンティーク家具の中でもチェストをセルフリペアして安く手に入れたいという方には、こちらの記事がお役に立てると思います。
「アンティークチェストを激安で入手!選び方とセルフリペア法をご紹介」のRAFUJU MAGページはこちら
外国製のアンティーク家具は輸送費が高くつく分高価な傾向が
アンティーク家具の価格を左右する3つ目のポイントが「輸送費」です。アンティークショップまでアンティーク家具を持ってくるのにどれくらいの輸送費が掛かったかも経費として換算されますので、特に西洋など海外仕入れのアンティーク家具は要注意。日本に輸入する輸送費がどうしても高くなりますから、価格が高価になりがちです。
もし安くアンティーク家具を手に入れたいのであれば、西洋アンティークを候補に入れるのは少し難しいかもしれません。その場合は洋風デザインの日本のアンティーク家具を候補に入れるなど、検討範囲を広げてみるといいかと思います。
アンティーク家具店の立地によっても価格に差が
アンティーク家具の価格はアンティークショップの立地にも左右されます。アンティークショップが都市部にあるほど地代が高く、どうしてもその経費がアンティーク家具の値付けに影響してくるのです。特にネットなどの通販でアンティーク家具の購入を検討している場合は、来店しない分お店が必ずしも街中にある必要はありませんよね。そんな場合はぜひ地方に拠点を持つお店をチェックしてみてください。品質のいいアンティーク家具を手頃な価格で手に入れられる可能性が高まりますよ。
アンティーク家具専門店以外をのぞいてみると掘り出し物があることも
アンティーク家具はアンティーク専門店で購入した方がいいということをお伝えしてきましたが、より安価なアンティーク家具を手に入れたい場合は少し形態の異なるショップでアンティーク家具を探してみるといいかもしれません。それがネットオークション、骨董市、リサイクルショップの3つの業務形態です。どれも取扱店の専門性が高くないことがほとんどで、アンティーク家具のコンディション自体にもばらつきがありますが、その分かなり安価な価格で手に入れるチャンスもあります。
ただ、この3タイプのお店で取り扱われるアンティーク家具は、ぱっと見はよくても実用面でのコンディションは悪い場合が少なくありません。またトラブルになった際の対応も、特にネットオークションの場合こじれる場合も多いので、やり取りが大きなストレスになることも。自分の目利きや家具の修理の腕に自信がある方でないと、挑戦するのにリスク大きく、あまりおすすめできません。ただ、安さを追求するのであれば視野に入れてみる価値もある方法かと思います。
アンティーク家具の価格比較の際には送料も考慮することを忘れずに
アンティーク家具を安く手に入れたい場合、複数の店舗同士でアンティーク家具の価格を比較することも少なからずあると思います。この時にぜひ心掛けていただきたいのが、比較する価格はかならず送料を含む値段にするということ。
実は同じサイズのアンティーク家具の送料でも、その家具店が提携している配送業者ごとの送料の違いに始まり、送料がすでに商品代金に含まれて表記されていたり、あるいはサービスとして送料の正規料金から何割かを店舗側が負担しているなど様々なパターンがあるのです。このような事情からアンティーク家具の送料には幅があります。アンティーク家具が大きなものになればそれだけ送料も高額になりますから、ぜひ価格を比較する際は送料も含めて比較してみてくださいね。
ちなみにアンティークショップの中には、自家用車などを使って自分で取りにいけば送料をタダにしてくれる「直接引き取り」を受けてくれるお店もあります。この際商品が破損しないように梱包をしてくれるショップが多いので、家具の運搬に自信がない方もきちんと挑戦しやすい環境が整っています。アンティーク家具のサイズがあまり大きくなかったり、お店自体が家の近所にある場合はこういったサービスを利用するのもおすすめです。
意外とお手軽!アンティーク家具のお手入れ方法
「アンティーク家具には特別な手入れが必要。」そんな言葉がささやかれることもありますね。これを聞いて、自分にちゃんと使いこなせるか不安になった方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。でも実のところ、アンティーク家具はきちんと修理されているものであれば、新品の家具とほとんど同じようにカジュアルに扱える存在なんです。
この章ではアンティーク家具のお手入れの本当のところを、アンティーク家具専門店としてしっかりと解説していきますよ。
アンティーク家具のお手入れは手が掛かる?実は気軽に使えます
基本的にアンティーク家具のお手入れは「水にぬらさない」その原則を守ることだけ。飲み物などを置く場合は「輪染み」といった汚れになるのを防ぐためにコースターなどの敷物を使用し、濡れたり汚れてしまった場合はすみやかにから拭きすればオッケーです。どうしても気になる汚れがついてしまった場合は固く絞った濡れふきんで拭いた後に、から拭きでしっかりと水気を取り切り仕上げます。
ただ、アンティーク家具表面の仕上げ方(塗装)の種類によっては、プラスワンの手間が掛かることもあります。アンティーク家具の仕上げ方の種類は主に4種類、念のためそれぞれの特徴とそのお手入れ方法をここで簡単にご紹介しておきます。
使い勝手のお好みによって、購入するアンティーク家具の仕上げ方を決める参考にもしてみてください。
- オイル(ポリッシュ)
オイル仕上げとポリッシュ仕上げは、アンティーク家具が作られた当時のオリジナルの仕上げ方として広く使われていたものです。オイル仕上げはその名の通り植物性のオイルをアンティーク家具の表面に幾度も重ね塗り、染み込ませる仕上げ方のこと。一方でポリッシュ仕上げはオイルの代わりに「シュラックス」と呼ばれるアルコール性塗料を使います。
どちらも木そのものの質感を楽しめるのが魅力ですが、家具の表面を保護する膜が張られる訳ではないので、保護性は非常に低いのが難点です。熱いものや水気は大の苦手。付いてしまうとすぐに染みになることも少なくないデリケートな仕上げ方です。
このタイプのアンティーク家具は先ほどお伝えしたから拭きに加えて、定期的にオイルやポリッシュを塗りなおすメンテナンスが1年に2回ほど必要になってきます。
- ワックス(蜜蝋)
現在販売されているアンティーク家具の大半がワックスで仕上げられたものです。ワックスは木の質感をきちんと残しつつも、先ほどのオイルやポリッシュ仕上げとは異なり、ある程度しっかりと家具の表面に塗膜を作ってアンティーク家具を保護してくれるのが魅力です。
より色艶を出したいといった目的でご自分でワックスを塗るメンテナンスをおこなう方もいらっしゃいますが、実用面だけ考えればこのように定期的にワックスを塗り込む必要はほぼありません。木のあたたかみを感じつつも、オイルやポリッシュよりもより手を掛けず使うことができます。
- ウレタン(ラッカー)
アンティーク家具の中でも水拭きをしたいテーブルやサイドボードの天板などに、より耐水性の高い塗装を施して実用性を高めているショップもあります。その際に使われているのがウレタン塗装(クリア塗装)やラッカーです。
ウレタン塗装は現代ものの家具でお馴染みの仕上げ方ですよね。
どうしても新品の家具を見るとウレタンはテカテカしているというイメージを持ってしまいますが、アンティーク家具店の中には古い質感を損なわないことを大切に、艶が出すぎないよう水性のウレタンを薄く塗るなどして仕上げているショップもあります。ウレタン塗装の実用性も気になるけれどアンティーク家具の質感のよさも手に入れたい、そんな方は同じウレタン塗装でもこういったこだわりのある仕上げ方をされているものを選んで購入するといいかと思います。
一方でラッカーはウレタンに非常によく似ておりひとまとめに扱われることもあるぐらいですが、より塗膜が薄いのが特徴。木の質感がある程度しっかり残るのがメリットです。ウレタンよりも耐水性は落ちますが、オイルやポリッシュ仕上げよりは丈夫です。ちなみに漆もラッカーの1種ですよ。
この2種類はアンティーク家具の仕上げ方としては1番タフ。気軽にアンティーク家具を使いたいという方は、この仕上げ方のアンティーク家具を選ぶのがおすすめです。
こんな時はどうしよう?アンティーク家具の特別な時の対処法
前の項でアンティーク家具の基本的なお手入れに関してご紹介しましたが、次は特別な時にどうやってアンティーク家具に手を掛けてあげればいいのか、ニーズが高い「傷が付いた場合」「臭いが気になった場合」の2つのケースに関して、その対処方法をご紹介します。万が一の際に慌てなくて済むように、ぜひ概要をここでチェックしておきましょう。
アンティーク家具に傷が付いてしまったら
アンティーク家具を使い込んでいけば、傷が付くこともありますよね。そんな時にどんな風に対処するかはやはりアンティーク家具表面の仕上げ方法によって異なります。ここではそれぞれの仕上げ方法ごとにどうやって付いてしまった傷を扱えばいいかご紹介します。ただ、どの場合も小傷はある程度ご家庭でも目立たなくすることができますが、大きな傷に対処するのは難しいです。その際は潔くアンティーク家具を修理をしている工房に相談することをおすすめします。
なお傷の修理の際に使う製品に関しては、購入店で使っているのと同じものを買うのが安心です。気になる方はアンティーク家具店に問い合わせるなどして相談してみてくださいね。
- オイル(ポリッシュ)
傷の入った部分と、馴染みがよくなるようにその周辺にやすりをかけて凹凸をならします。そこにオイルを染み込ませ、から拭きで表面をさらりと仕上げれば完了です。
ただしアンティーク家具にやすりを掛けるのは、結構テクニックが必要。うまくやらないと削った部分だけが悪目立ちしてしまうこともあります。家具のDIYなどに手慣れていない方であれば、潔くプロにお任せしてしまった方がいいかもしれません。
- ワックス(蜜蝋)
傷にワックスを塗り足すと多少の小傷は目立たなくなくすることができます。必要に応じて無色透明のワックスと色付きのワックスを選び分けるといいかもしれません。
ワックスを塗るだけで消えない深い傷の場合は、専用のクリーナーやステインを使った後にワックスで仕上げましょう。
ワックスの使い方は製品によりけりですが、塗布後20分程度放置し馴染ませた後にから拭きで仕上げるのがベーシックな手法です。なお、ワックスを塗る際はスポンジを使うと均一に広げることができ便利ですよ。
※アンティーク家具ラフジュ工房のおすすめワックスは「BRIWAX(ブライワックス)」です。ブライワックスは塗るのに刷毛が必要なかったりと使用方法が簡単なのが特徴です。色味が幅広いので好みの色を見つけてみてくださいね。
- ウレタン(ラッカー)
ウレタンやラッカー仕上げのアンティーク家具の場合、基本的に自宅での傷のお手入れは難しいので、専門店に修理をお願いすることになります。けれど自宅でどうしても対処したいという場合は、ウレタンやラッカー塗装でも使えるワックスを探して、先ほどのワックスと同じ手順で使用するといいでしょう。
アンティーク家具の臭いが気になる際の対処法
アンティーク家具は長い年月誰かが使ってきた家具ですから、中にはその家の「生活臭」が付いていたり、あるいはアンティークショップでの修理の際に使われた塗料の臭いが残っていたり、自宅で使ううちになんだか臭いが付いてきてしまった…という場合もあるかもしれませんね。目に見えないからこそ対処が難しいアンティーク家具の臭いに、手こずる方も少なくありません。
今日はそんな時に役立つ、アンティークショップ直伝の効果的な臭い消し法を伝授したいと思います。それはずばり「風を通すこと」です。嘘のような話ですが、長年数多くのアンティーク家具に触れてきて、どんな消臭剤よりもこの方法が最も効果的でした。扉や引き出しなど締め切る作りを備えたものはそこも開けて、アンティーク家具全体にしっかりと風を通します。強い臭いの場合は扇風機を使って、必要に応じて1週間など長期スパンで風を当ててみてください。こうすることで非常に効果的にアンティーク家具の臭いを軽減させることができますよ。気になっている方はぜひお試しくださいね。
アンティーク家具を使ったインテリアコーディネートのコツ
アンティーク家具に関してここまでじっくりとお話を進めてきましたが、どんなアンティーク家具を買うか絞れても、購入の際結局大切なのは自分のお家に合うかどうかだったりしますよね。特に初めてアンティーク家具に挑戦される方にとっては、他の家具がアンティークではないのにちゃんとコーディネートできるのか不安になるかもしれません。
けれどご安心を!アンティーク家具は冒頭でも少し触れましたが、年を重ねている分雰囲気が丸くなって、空間にすっと馴染んでくれる魅力がある家具です。幅広いインテリアに意外とすんなりと収まってくれますよ。
それでも不安な場合には、「色味」や「素材」に着目してみるのがおすすめ。今のお家のインテリアの中に、お目当てのアンティーク家具と似た色味、あるいは似た素材を潜ませてみるのです。そうすればアンティーク家具がお部屋に馴染みやすくなり、いざアンティーク家具を置いた際に「しっくりこない!」となることを避けることができます。
他にもアンティーク家具を使ったコーディネートをたくさん見て、イメージを膨らませてそのアイディアを取り入れてみるのもおすすめです。「こんなコーディネートもできるんだな」なんてアンティーク家具の懐の広さを感じていただけて、ご自分のお家にアンティーク家具を取り入れるイメージもぐっと広がり不安が解消されるはずですよ。
アンティーク家具ラフジュ工房では「インテリア写真集」と題してアンティーク家具を使った部屋のコーディネートをたくさんご紹介しています。その数はたっぷり200以上!
きっとあなたのインスピレーションを掻き立ててくれるはず。
よろしければこちらもぜひのぞいてみてくださいね。
「ラフジュ工房インテリア写真集」のページはこちら
最後に
アンティーク家具に関してそのイロハをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
なんとなく気になる存在だけれど縁遠いものだと思っていた、前から好きだったけれどより詳しくなりたかった…この記事がそんなあなたのアンティーク家具を身近に感じるきっかけになれたらうれしいです。
魅力の尽きないアンティーク家具。ぜひあなたの生活に取り入れて、日常をより彩のあるものにしてみてくださいね。