お家に憧れのアンティーク家具を迎え入れると決まったら、あなたなら手始めに何から揃えますか?
ゆったりくつろぐソファ、キッチンの王様の食器棚、リビングの雰囲気を決めるテーブル…数えきれないほど種類があるアンティーク家具、ついあれもこれもと気になってしまいますよね。
決めあぐねているという方は、まずはダイニングチェアから探してみるのはいかがでしょう。
食卓を囲んだり、お客様をもてなしたり、時には趣味に没頭したりと、日常の中でも特に長い時間を過ごすことが多いダイニング。そんなダイニングだからこそ、お気に入りのチェアを置いて居心地のいい空間作りにトライしてみては。
というわけで今回のRAFUJU MAGでは、アンティークダイニングチェアに注目してみました。
毛色の異なる5つのデザインをピックアップし、多彩な魅力に迫っていきたいと思います。
目次
重厚で上品な雰囲気が魅力。イギリスアンティークのダイニングチェア
イギリスアンティークの魅力と言えば、重厚な雰囲気と上品なデザイン。
ダイニングチェアに関しても、この魅力は健在です。
真っ白なレースのテーブルクロスに、卓上を彩るクリスタルと銀食器…イギリスの優雅なダイニング風景を思い描いたとき、きっとそこにはクラシカルなアンティークチェアがそっと寄り添っているはず。
格調高い大人のダイニングづくりには、イギリスアンティークのチェアがおすすめですよ。
特徴的な背もたれと脚の意匠
イギリスアンティークらしい高級感を感じさせる最大のポイントは、細部にまで施された繊細で美しい装飾。
イギリス製のアンティークチェアの多くは、背もたれに施された透かし彫りや、カブリオールレッグ(猫脚)に代表される脚の彫刻など、職人の技が光る美しい意匠を楽しむことができます。
ダイニングに取り入れれば、チェアの優雅な佇まいが空間に落ち着きと品格を演出してくれますよ。
味わいをプラス。木材とファブリック
手の込んだ装飾に加えてもう一つ注目したいのが、木の風合いやファブリックです。
イギリスアンティークのダイニングチェアには、オーク材やマホガニー材といった高級な木材が使われていることも少なくありません。その趣のある木色と美しい木目が、チェアの存在感をいっそう引き立ててくれるんです。
長い年月を経ることで生まれたアンティークならではの古艶は、現代のお品では出せない威厳をもたらしてくれますよ。
また、布張りの座面はファブリックの図柄や色合いによって印象が変わるのも楽しいですよね。
優雅で品のあるお部屋づくりを目指したい方は、ぜひ布張りのアンティークチェアも選択肢に入れてみてください。
>>>「イギリスアンティーク ダイニングチェア」の商品一覧はこちら
スタイリッシュさとユニークさが目を惹く、北欧ビンテージのダイニングチェア
無駄のないスマートなデザインと、洗練されたフォルムが特徴的な北欧ヴィンテージ。
北欧ヴィンテージのダイニングチェアを取り入れれば、スタイリッシュな空間を作ってくれること間違いなしです。
はっきりとした定義があるわけではありませんが、“アンティーク”に関しては「製造から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」というアメリカの関税法に基づく基準が通説となっています。
それに対して“ビンテージ”とは、主に1950~80年代のアイテムを指して使われていることが多いです。
シンプルかつ独創的なフォルム
西洋アンティークと言うとデコラティブで華やかなものをイメージしますが、上述の通り北欧に関してはちょっと違います。
第二次世界大戦後イギリスでも大流行した北欧デザインは、インテリアとして美しいだけでなく、実用性も折り紙つきというまさに革新的なものでした。
一切の無駄を省いた佇まいからは、ブラッシュアップされ続けた末の「研ぎ澄まされた美しさ」を感じることができます。
一見するとシンプルなデザインの中に、使い手のことをとことん考えた機能性も併せ持つ北欧ビンテージチェア。
華美でないからこそ他の家具とも合わせやすく、毎日の暮らしの中で心地よく使っていただけるはずですよ。
木のぬくもり漂う柔和な佇まい
さて、「シンプル」「スタイリッシュ」と表現されることの多い北欧デザインのビンテージ家具。ですがその一方で、木のあたたかみを感じられるのも魅力の一つです。
木材をふんだんに使った北欧ビンテージ家具には、木目や材の違いを利用してデザインにさりげないアクセントを加えているものが多く見られます。
素材を活かした自然なデザインが、どこかぬくもり漂うやわらかな雰囲気を生み出しているんですね。
>>>「北欧ビンテージ ダイニングチェア」の商品一覧はこちら
素朴な雰囲気が心落ち着く、カントリースタイルのアンティークダイニングチェア
西洋ののどかな田園風景を連想させるような、素朴で優しい雰囲気が味わい深いカントリースタイル。
カントリースタイルのチェアには色々種類がありますが、どのデザインも共通して飾り気のないラフな佇まいに仕上げられています。
ほっと一息つけるようなナチュラルな雰囲気はもちろん、シンプルなデザインゆえに様々なインテリアに違和感なく馴染む使い勝手のよさも嬉しいですね。
同じデザインが揃うカントリーチェア
イギリスの田舎で生まれた「ウィンザーチェア」に代表されるカントリーチェアは、素材感を活かした自然な佇まいが最大の魅力。
また、世界各地の家具メーカーがそのデザインを手本にして多くのチェアを作ったため、似たようなデザインのものをたくさん見つけることができます。
“一点もの”が当たり前のアンティーク家具には珍しく、同じ形・同じテイストを探しやすいのもポイントです。
ウィンザーチェアについては、こちらのRAFUJU MAGの記事でも取り上げています。
背もたれのポケットが目を惹くチャーチチェア
ダイニングに取り入れやすいカントリーテイストのチェアというと、「チャーチチェア」なんかもおすすめです。
チャーチチェアはその名の通り教会で使われていた椅子で、中には「バイブルポケット」と呼ばれるポケットが背もたれに付いているものも。
当時は聖書を入れるために使われていたバイブルポケットは、ちょっとしたものを入れておける実用面はもちろん、その個性的なデザインがインテリアにさりげなく華を添えてくれますよ。
カフェで使われることも多いチャーチチェアは、カフェ風インテリアでダイニングをまとめたい方にもピッタリですね。
>>>「カントリースタイル アンティークダイニングチェア」の商品一覧はこちら
チャーチチェアについては、こちらのRAFUJU MAGの記事でも取り上げています。
レトロなアンティークと上品な民芸家具。和製アンティークのダイニングチェア
床座の文化が長かった日本には椅子の文化はないと思われがちですが、実はそんなこともありません。
日本の古い洋家具は、どことなくぎこちなさの残る素朴なデザインが特徴です。懐かしさを感じる佇まいは、レトロなダイニングづくりにぴったりですよ。
ポイントは“ぎこちなさ”
日本のアンティークチェアに見られる素朴な雰囲気の秘密。
それは、しっかりとした太い脚や全体的に四角いフォルムが生み出す、ちょっぴりぎこちなさの残るデザインにあります。その何とも言えない野暮ったさが、古いもの特有のやわらかな印象を引き立てているんですね。
あたたかみのある木味も相まって、空間にノスタルジックな優しいムードを作ってくれます。
和洋折衷な雰囲気を楽しむ民芸家具
和製アンティークのダイニングチェアは素朴さが魅力。とお話しましたが、例えば「民芸家具」のチェアであればその限りではありません。
厳密に言えばアンティークではないものの、松本民芸家具や飛騨産業、北海道民芸家具などを筆頭とする老舗家具メーカーが、ヨーロッパをお手本にして作った「民芸家具」。
ヨーロッパの先進的な技術を積極的に取り入れながら独自の発展を遂げてきた「民芸家具」は、西洋アンティークのダイニングテーブルに合わせても引けを取らない、クラシカルな佇まいが魅力です。
西洋アンティークほどの華美な装飾はありませんが、エレガントな雰囲気の中にどこか和の風情も感じさせる独特の佇まいは、和モダンや大正ロマンテイストのインテリアに相性ピッタリ。
家具としての使い勝手の良さも相まって、多くの人々に愛され続けています。
>>>「和製アンティーク ダイニングチェア」の商品一覧はこちら
民芸家具の魅力をもっと詳しく知りたいなら、RAFUJU MAGのこちらの記事もおすすめです。
「和と洋の融合。「用の美」人気の民芸家具2大ブランドの魅力」はこちら
「独特の魅力をおさらい。和と洋が交差する、松本民芸家具のものづくり」はこちら
様々な色と雰囲気の違いを楽しむ、アンティークのペイントダイニングチェア
アンティークチェアの中には、長い間使われてきた分だけ増えてしまったキズや汚れを隠すため、ペイントが施されているものもよくあります。
ペイントの色によって「格好いい」にも「可愛い」にも合わせられる振れ幅の広さは、ペイントチェアならではの魅力と言えるでしょう。
ゴージャス感を緩和してくれるペイントカラー
西洋アンティークに憧れるけど、重厚感がありすぎて他の家具と合わせにくい…というお悩みをお持ちの方には、ペイント家具がおすすめです。
フォルムでは西洋アンティークらしいゴージャス感を楽しみつつ、ペイントカラーがその豪華さを緩和して、他のインテリアとの馴染みを良くしてくれますよ。
カフェ風インテリアにおすすめ
ペイント家具で楽しめるのは、可愛らしさばかりではありません。
例えば鉄脚にペイントを施されたダイニングチェアは、チャーチチェアに並んでカフェ風インテリアによく使われるアイテム。
ブラック系でクールにまとめてもよし、パステルカラーでナチュラルな雰囲気を演出してもよし。ペイントカラーを選ぶだけで自分の好きな雰囲気を気軽に作ることができますよ。
>>>「ペイント アンティークダイニングチェア」の商品一覧はこちら
最後に
アンティークダイニングチェアと一口に言っても、生まれた国やテイストによってその魅力は様々。
今回ご紹介したアンティークチェアたちが、理想のダイニングづくりの参考になれば幸いです。
また、使い勝手やお手入れ方法などその他アンティークダイニングチェアの知っておきたい情報は、下記の関連記事でまとめています。
よろしければ、ぜひ関連記事もあわせて読んでみてくださいね。