日々の作業の場として活躍するデスクは、自分と向き合う特別な空間を作ってくれる家具。だからこそこだわって「ぜひおしゃれなアンティークを選びたい!」という方は多いのではないでしょうか。けれどもアンティークのデスクは形も名称も多彩で探しにくいという側面も。
そこで今回のRAFUJU MAGではアンティークデスクの基本形6種類をしっかりと整理してお伝えします。これを見ていただければどんな種類があるかスッキリするので、自分に合ったアンティークデスクが探しやすくなり、また後から「こんなデザインのものがあったなんて!」と後悔せずに済みますよ。
目次
定番の両袖机(ニーホールデスク)と片袖机
アンティークデスクと聞くとまず思い浮かぶのが、両袖机と片袖机かと思います。学習机としても定番の形ですよね。この2つは足元にたっぷりとした収納が設けられているのが特徴。その分天板上に広々とした作業スペースを確保しやすいので、物を存分に広げ作業に打ち込めるのが嬉しいポイントです。
また、アンティークの片袖机と両袖机は背面の作りが整ったものが多く、壁に向かって置く以外にも部屋の真ん中に置いたり、壁に側面を付けるようにしたりと、幅広い設置方法に対応できるという特徴もあるんですよ。
ちなみに、日本製のアンティークデスクで定番の片袖机は、実は海外ではほとんど作られておらず、ビンテージで入手できる程度です。その分西洋では両袖机の種類が豊富で、両面から使えるパートナーデスク、大きくて材質が高級なプレジデントデスクなどのバリエーションも見られます。なお海外製の両袖机はニーホールデスクと呼ばれることもあります。探す際の参考にしてみてくださいね。
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エレガントに目隠しできるロールトップデスク
アンティークならではのデザインを持つデスクの代表格なのが、こちらのロールトップデスク。先ほどご紹介した片袖机や両袖机に、天板上を隠せるじゃばら式のカバーが付いているんです。天板上が散らかっていてもカバーを下せばさっと整った印象になるので、作業途中のまま天板上を保っておきたいという方や、お客様を迎える空間にアンティークデスクを置きたいという方にもおすすめです。
またアンティークのロールトップデスクは足元だけでなく、天板上にも棚収納が充実しているのも特徴。何かと増えがちな小物や書類などをすっきりさせてくれる頼もしいデスクです。
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多用途に活躍するライティングビューロー
アンティークのライティングビューローは下がチェスト、上がデスクスペースに分かれている家具。天板は開閉式で不要な際は折りたたむことができます。普段はチェストとして、必要な際にはデスクとして使えることから、常にデスクを使うわけではないから今ひとつデスクを置くことにためらいがある…という場合にも適しています。
なおアンティークのライティングビューローには日本製のものもありますが、こちらは床に座って使える背の低いものがほとんど。西洋ものに比べて奥行、幅共に狭めなのも特徴です。日本製のアンティークライティングビューローは書き物以外にもその小ぶりなサイズを生かして、例えば裁縫箱兼裁縫スペースとして活用するのも素敵ですよ。
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本棚のついたビューローブックケース
アンティークのビューローブックケースとは、ライティングビューローの上に収納用の棚が備えられたデスクのこと。上にたっぷりと本がしまえる堂々とした重厚感ある作り、そして細工の施された華やかな佇まいが特徴です。収納棚の扉はほとんどがガラス張りになっており、ガラスの種類、そしてガラスを支える木枠のデザインが非常に多様。その中からお気に入りのデザインを探すのが楽しみのひとつでもあります。
1台でチェスト、デスク、本棚の3役がこなせてしまうので、いくつも家具を置かなくて済むのも嬉しい点。収納量は確保しつつもお部屋をすっきりと見せたいという願いも叶えてくれますよ。
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すっきりと洗練された佇まいのコンソールテーブル
アンティークのコンソールテーブルは、もともと壁付けで設置する飾り台として作られたもの。しかし引き出しが備わっているものが大半で使い勝手がいいことから、奥行の狭いコンパクトなデスクとして使われることがあります。装飾用のテーブルということもあって上品で華やかなデザインのものが多く、目を楽しませてくれますよ。薄型ということもあり限られたスペースに取り入れやすいのも強みです。
また、シンプルな形と移動のしやすさで他の用途に転用しやすいという特徴も。ライフスタイルが変化すればデスクスペースが常に必要だとは限らないですよね。そんな時でもコンソールテーブルであれば、多用途にも使えてずっと愛用することができます。
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シンプルで素朴な作業台(作業机・平机)
アンティークの作業台は西洋や日本で鍛冶屋や工場、アトリエなどで使われていた台のこと。どれも素朴な印象で、以前の持ち主が使い込んだ「味」が魅力的です。また使用されていたスペースに合わせ作られたことから、サイズのバリエーションが豊富。用途に応じて細かくサイズを選べるのがメリットのひとつです。
例えば普通のデスクと比べて小さめのサイズを選んで、手紙や日記を書くちょっとしたスペースとして。また大きなサイズのもの選んで、布を広げて裁縫をしたり画材などを広げて絵を描いたり、広々と創作活動をするワークスペースとしても使うことができます。
もちろん天板が普通のデスクサイズに近いものもあり、これは特別に「平机」という名称で取り扱われることがあります。こちらももちろん味わいあるシンプルなデスクとして、しっかりと活躍してくれますよ。
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最後に
アンティークデスクの代表的な種類を6種ご紹介しましたが、いかがでしたか。混乱しがちなアンティークデスクの見方が少しでもすっきりとし、お気に入りの1台を探しやすくなれば嬉しいです。
なおアンティークデスクはご紹介したように、同じ形でも複数の名称を持っている場合があります。その際はできるだけすべての名前で調べてみると、取りこぼしがなく安心ですよ。
次回は実用面からどうやってデスクを選べばいいのか、そのポイントをご紹介します。後悔しないデスク選びのために必見ですよ。お楽しみに!