「カフェのようなおしゃれなインテリアを我が家でも楽しみたい」
インテリア好きの方なら、誰しも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
ここ数年、カフェ風インテリアのブームはとどまることを知らず、ブログやSNSでもおしゃれなカフェ風インテリアを公開している方をたくさん見かけます。
そんなカフェ風インテリアの中でも、特にこだわりが表れ、かつインテリアの印象を左右するのが、ダイニングチェアではないでしょうか。
椅子さえ揃えてしまえば、後は野となれ山となれ。他のアイテム選びも順調に滑り出すはず。
ということで今回は、カフェ風インテリアづくりにおすすめのアンティークチェアを6つご紹介します。
アンティークならではの温かみを感じられるチェアで、お店のようなくつろぎを感じるダイニングを作ってみましょう!
目次
美しい定番デザイン「ウィンザーチェア」
まずご紹介するのは、イギリスの代表的な椅子「ウィンザーチェア」。
ウィンザーチェアとは、画像のように背もたれにスティックが並んだデザインのチェアを指します。
背もたれのトップが湾曲しているものと、まっすぐで四角い印象のものがあります。
ウィンザーチェアという名前までは知らなくても、見たことあるという方がほとんどなのではないでしょうか。
17世紀にイギリスで生まれて以来、世界中の家具メーカーが数々のオマージュを生み出しています。
そんなウィンザーチェアの中でも、特にナチュラルスタイルや北欧インテリア好きの間で不動の人気を誇っているのが、イギリスの老舗家具メーカー、アーコール社のチェア。
オーソドックスなタイプから少しアレンジを効かせたデザインまで、様々な種類のウィンザーチェアを見つけることができますよ。
背もたれのポケットが魅力の「チャーチチェア」
おしゃれなカフェで、このように背もたれにポケットが付いたチェアを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「チャーチチェア」という名前のとおり、かつては教会(church)で使われていた椅子なんです。
インテリアのアクセントともなる背もたれのポケットは「バイブルポケット」といい、元々は聖書や聖歌の楽譜などを入れておくためのものだったそうですよ。
ご自宅で使う場合は、新聞やランチョンマットなどを入れておくのにも便利そうですね。
このポケットの他には、背もたれに十字架などの透かし彫りが彫られているものもあります。
基本的にシンプルなデザインで、コーディネート面での取り入れやすさを叶えつつも、ポケットや透かし彫りがさりげなく個性をアピールしてくれます。
エレガントさが光る「ベントウッドチェア」
「安価」「丈夫」「スタイリッシュ」の三拍子で、本場ヨーロッパのカフェ文化に根付いてきたのが、こちらのベントウッドチェア。
ドイツ生まれのミヒャエル・トーネットによって創業された、トーネット社のものが有名ですね。
トーネット社は、当時としては画期的であった「ノックダウン」という組み立て式を導入し、大量生産と大量輸送を可能としました。その結果、ベントウッドチェアは世界各地に広まり、現在では「アンティークチェアの王道」と呼ばれるまでになったのです。
蒸気でやわらかくした木材を成型する、いわゆる「曲木」によって実現された優雅な曲線のデザインが特徴的ですが、ひと口に「ベントウッドチェア」といってもいくつかの種類があります。
ちなみに上の画像は、「バンブーバック」と呼ばれるタイプ。背もたれのデザインが、どことなく竹(bamboo)に似ていますよね。
風船のように丸みを帯びたこちらのデザインは、「ダブルループ」もしくは「バルーンバック」とも呼ばれている、ベントウッドチェアの定番モデルです。
どのデザインのベントウッドチェアも、無駄のないフォルムで取り入れやすさを実現し、社交場としての目的も兼ねていた当時のヨーロッパのカフェにもきちんと溶け込む気品も持ち合わせています。
使い方によってシックにもモダンにも変わる、そんな柔軟性のあるデザインが大きな魅力ですよ。
今回ご紹介した他にもいくつかのデザインがあるので、ぜひお気に入りのデザインを探してみてくださいね。
可愛らしい雰囲気づくりには「ペイントチェア」
「カフェ風インテリア」というと、きっと可愛らしいペイントチェアを思い浮かべる方もいますよね。
白や淡いパステルカラーなどの明るい色味のものは、ナチュラルテイストやフレンチカントリーテイストのインテリアにぴったりで、大変人気があります。
また、少しくすみのある色味を選べばシャビーシックなインテリアづくりに大活躍。
モダンな印象を出したい場合には、マットなブラックペイントのものを選ぶと粋な空間を演出できます。
椅子の色だけでなく形によっても印象は変わるので、レトロで可愛らしくしたいなら昭和期の角ばった無骨さが残るレトロチェア、エレガントなら英・仏のヨーロッパアンティーク、洗練された雰囲気ならアーコールやG-PLANなどの人気ブランドの中から探してみると、イメージに近いものが見つかりやすいですよ。
アンティークのペイントチェアは、同じ色味をそろえるのが難しいのでは?と心配な方もいるかもしれませんが、実は同じデザインでそろえなくても大丈夫。
カフェはもちろんご自宅のダイニングでも、様々なカラーのペイントチェアを寄せ集めて、そのチグハグ感を楽しむのもおしゃれなんです!
それでも同じ色でそろえたい、あるいはイメージ通りのカラーに出会えない、なんだか飽きてしまった…という時には、思い切ってDIYで塗り直してしまうのも良いですね。
自分で手を加えれば、愛着も増すこと間違いなしです。
すっきり取り入れやすい「ベンチ」
最近では、ダイニングにアンティークベンチを選ぶ方も増えていますよね。
アンティークベンチにも様々なデザインがありますが、取り入れやすさでいえば背もたれのないタイプがおすすめ。
無駄のないフォルムで、空間をすっきりと見せてくれます。
座面は、木味を活かした板座や可愛らしいファブリックのものがありますが、インテリアのテイストに合わせて選ぶと良いでしょう。
同じ板座でも、使われている木の風合いによって印象も変わります。ナチュラルスタイルには、明るい色味のもの、メンズライクスタイルには深みのある木色+アイアンレッグなど、こだわって選んでみてください。
ベンチのメリットは、座る人数に融通が利きやすいこと。お子さんがお友達を連れてきた、なんていうときにもきっと重宝しますよ。
お部屋が狭くても大丈夫!「スツール」
最後にご紹介するのは、限られたスペースでも活躍してくれるスツールです。
小ぶりなサイズと手頃な価格で取り入れやすく、狭くても雰囲気あふれるインテリアを楽しみたい!という方や、まずは手軽にカフェ風インテリアづくりを始めてみたい、という方にもおすすめのアイテムです。
昔の学校の工作室などで使われていた古い木製スツールは、レトロな味わいがたっぷり。
ダイニングチェアとして普段使いするのはもちろん、サイドテーブルのようにお部屋の隅に取り入れてもおしゃれですよ。
普段は飾り台のように使って、急な来客時にはチェアとして使う、などのフレキシブルな使い方ができるのもスツールならではのポイントです。
様々なペイントカラーのスツールを集めると、なんとも可愛らしい雰囲気になります。
サイズも小ぶりなので、ペイントチェアに憧れているけれどなかなか思い切れない…という方は、まずはスツールから始めてみてはいかがでしょうか。
インテリアに色がプラスされて、見慣れたお部屋もまた違った表情を見せてくれることでしょう。
最後に
カフェ風インテリアづくりにぴったりなアンティークチェアを6つご紹介しました。お気に入りのものは見つかりましたか?
ぜひ皆さんもお好みのチェアを取り入れて、インテリアづくりを楽しんでくださいね。