アーコールチェア アンティーク家具について

「アーコールチェア」とはどんな椅子?人気の裏にある魅力を徹底解剖

あの有名ファッションデザイナー、マーガレット・ハウエルが復刻したことで注目を浴びた、イギリスの家具ブランド「アーコール(Ercol)」のチェア。
北欧インテリアやナチュラルインテリアなどの流行に乗って、今なお絶大な人気を誇っています。おしゃれなチェアといえば「アーコール」といっても良いくらい、素敵なインテリアには、いつでもたいていアーコールチェアが置かれていますよね。
北欧家具にも通じるシンプルで洗練されたデザインや、見ているだけで温かみが伝わってくるような木肌の風合い…。意識せずとも感覚的に心を奪われてしまうようなアーコールチェアに、「自分も欲しいな」と憧れている方も多いと思いますが、「そもそもどうしてそんなに人気なの?」と不思議に思ったりしませんか?
そこで今回のRAFUJU MAGでは、アーコールチェアの魅力を一挙にご紹介!アーコール社の辿ってきた歴史にも触れながら、その止まるところを知らない人気の理由に迫ります。

アーコールとは?

アーコール

アーコール(Ercol)社は、1920年のイギリスで、イタリア人移民ルシアン・アーコラーニ氏が設立し、現代でも続いている老舗家具メーカー。ソファ、テーブル、キャビネットなども製造していますが、何と言っても人気なのはチェアです。
アーコラーニ氏がアーコールを立ち上げたハイウィコムの地は、ニレ林やブナ林が近く、家具作りの町として知られていました。17世紀頃から歴史的にウィンザーチェアが作られていることでも有名な地です。
当初のアーコール社でも、伝統的な家具づくりが行われていました。しかし、事業がある程度波に乗ってきた頃、アーコラーニ氏が旅行先のニューヨークで1脚のチェアに出会ったことが、一つの転機となります。そのチェアはごくシンプルなシェーカーチェアでした。氏はこの無駄のない美しさに感銘を受け、その後のアーコールは、シンプルかつ細部まで丁寧に作られた家具づくりへと舵を切って行くこととなったのです。

魅力その1:曲げ木の技術による美しいデザイン

ウィンザーチェア

第二次世界大戦が始まると、イギリス国内も物資不足に陥りました。そのため家具づくりにも、無駄を削ぎ落とした質素なデザインであることが求められました。そんな時代背景の中、アーコール社は政府からの要請を受け、シンプルなウィンザーチェアを作ります。大量に、早く、そして安価に作れるよう製造ラインを見直したことで、厳しい時代も乗り越えました。
大戦が終わると、復興とともに家具の需要も高まり、限られた資源で丈夫な家具を安価で大量に作ることが求められました。また、自由なデザインも可能となり、ここからいよいよ「アーコールチェア」が完成していきます。

クエーカーチェア

アーコールがその名を世界に知らしめたのは、蒸気によって木材を湾曲させる「曲げ木」の技術によってでした。当時はまだ変形に向いていないとされていたニレ材の変形にも成功したことで、家具生産の可能性を大きく広げたのです。
削り出しでは表現できないしなやかな曲線を描くウィンザーチェアは、人々の目に新鮮に映り、イギリスの代表的な家具であった「ウィンザーチェア」の名を、アーコールの代名詞と言わしめたほどでした。

この曲げ木によるデザインが、シンプルでありながらも独自性を感じさせるアーコールチェアの魅力となっているんですね。

魅力その2:目移りしてしまうような豊富なデザイン

アーコールチェア デザイン

ひとつひとつはシンプルなアーコールチェアですが、そのバリエーションは実に豊かなんです。
アーコールチェアの全盛期は、1960〜1980年代。現代では残念ながら廃盤となっているデザインが多いのですが、アンティークやビンテージ品で見つけることができますよ。そのため、現行品だけでなく、アンティークやビンテージのアーコールチェアの人気も高いというわけです。

アーコール クエーカーチェア

例えば、こちらはアーコールチェアの中でも人気の高い「クエーカーチェア」。先ほどお話しした曲げ木の技術が存分に発揮されたシャープな背もたれが目を引きます。

シスルバックチェア

また、このように背もたれにアザミの花の透し彫りが施されたデザインもあります。シンプルな中にも、他とは被ることのない独自のデザインが光っていますね。

魅力その3:様々なインテリアテイストに合わせやすい

チェア アーコール

美しい木肌と美しいシルエットを併せ持ったアーコールチェアは、空間の中でも主張することなく静かに佇みます。その洗練された気配もまた魅力。
さらに、アーコールチェアには様々な色味があるのもポイントです。黄味がかったもの、オレンジに近いもの、こげ茶色…。お部屋の雰囲気に合わせて馴染みやすい色味を選ぶことで、ご自宅にだってすぐに取り入れることができますよ。

アーコール ダイニングチェア

黄味がかった明るく優しい色合いは、ナチュラルスタイルや北欧スタイルにぴったり。ペイント家具との相性も抜群です。こちらのお部屋では、爽やかなブルーグリーンのペイントカラーと、アーコールチェアのまっすぐ伸びる背もたれが清々しい印象をもたらしています。

アーコールチェア リビング

深みのあるこげ茶色なら、落ち着いたシックな空間や、和モダンスタイルに合わせてもおしゃれです。
ダイニングチェアの他にも、このようなロッキングタイプならくつろぎの空間にもぴったり。ゆったりと腰掛けられるサイズで、まさにお部屋の中の特等席ですね。

魅力その4:安価かつ同じデザインをそろえやすい

アーコール ゴールドスミスチェア

先ほどもお話ししたように、アーコールは早くから家具製造の機械化を導入し、家具の大量生産を可能としていたため、アンティークやビンテージであっても、比較的同じデザインを見つけやすいんですよ。お揃いのチェアをダイニングに使いたいという場合などにも助かりますね。
アンティークやビンテージとなると、その状態は様々ですが、価格としては2万円代から購入できます。
それまで職人がひとつずつ作り上げていたチェアを、アーコールはあらかじめ14個のパーツを製造しておき、それらを機械を使って20秒で組み立てるという生産システムを用いていたようです。これにより、質の良い家具を安価で提供することに成功したわけですね。そして現代において私たちが、アンティークやビンテージのアーコールチェアを比較的簡単に、手頃な価格で入手できるというわけなんです。

アーコール チェア」の商品一覧はこちら

最後に

アーコールチェアの魅力を、歴史も交えながら一気にご紹介してきました。いかがでしたか?
長く使い続けたくなる普遍的なデザインに、コーディネート面や価格面での取り入れやすさも人気を後押しする理由かもしれませんね。
人気デザインのアンティークやビンテージ品は、どんどん入手が困難になっているようなので、欲しい!という方はぜひお早めに購入を検討してみてください。

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