アンティーク建具のお手入れ・お取り扱い方法

アンティーク建具のお手入れ 4つのポイント!

  1. 湿気や結露に注意し、大きな負担をかけずに優しく使用する
  2. 普段は乾いた柔らかい布やハタキを使ってこまめにケアしよう
  3. 古い建具も素材に合わせたケアによって美しく長く使用できる
  4. アンティーク建具を屋外で使用したい時はプロにお任せ

 

アンティーク建具の普段のお手入れ方法を詳しく解説!

1. アンティーク建具の基本のお取り扱い方法は?

  • 乱暴な扱いはNG
  • アンティーク建具は素材自体が古く、作りも現行の物より繊細であることが多いです。
    建具や金具が外れたり破損したりしないよう、優しく丁寧に取り扱うようにしてください。
    乱暴な開閉によって指を挟んでしまったなどという事故も防ぎやすくなりますよ。

  • 大きな負担をかけない
  • もたれかかったりすると建具や金具に大きな負担がかかり、突然破壊し思い掛けない大きな事故へと繋がります。
    ぶら下がったり、ドアノブに重いものを引っ掛ける行為も危険ですのでご注意ください。

  • 多湿や結露に要注意
  • 多湿な環境で使用したり、激しい温度差によって結露が発生すると、建具にカビ・サビ・腐食・変形が生じる場合があります。
    特に木材・紙・金属を素材に用いるアンティーク建具は、きちんと防水処理がされていないと湿気や結露の影響を受けやすいです。
    建具に水気が付いたらすぐに乾いた柔らかい布で拭き取り、湿気が多い時は換気や除湿機などで調湿しましょう。

2. アンティーク建具の基本のお手入れ方法は?

アンティーク建具には様々な種類がありますが、基本は柔らかい布で乾拭きして綺麗にしましょう。
汚れが落ちにくい場合は、かたく絞った布で水拭きすると効果的です。最後は乾拭きして水分を残さないようにします。
アルコール・ベンジン・シンナー・塩素系クリーナーなどは、素材や塗装部分を傷ませたり変色させる恐れがあるのでご注意ください。

拭き掃除の難しい障子はハタキで優しくケアし、格子・組子などの細かな隙間や溝はブラシをかけると綺麗にホコリを落とせますよ。
アンティークの組子細工は力を加えて掃除しすぎると組子が外れてしまうこともあるので、特に優しく掃除することを心がけましょう。
引き戸のレールや戸車の部分は掃除機・布・ホウキなどを使ってこまめにケアし、戸車の動きが鈍くなったらシリコンスプレーを吹き付けて対処しましょう。

アンティーク建具の種類別の詳しいお手入れ方法については以下の各ページをご参照ください。
⇒建具のお手入れ・お取り扱い方法はこちら
⇒ドアノブ・取っ手のお手入れ方法はこちら
⇒屋外のドアノブ・取っ手のお手入れ方法はこちら

3. アンティーク建具は素材によって詳しいお手入れ方法は違うの?

建具は使われている素材によって詳しいお手入れ方法が変わってきます。
素材に合わせたお手入れを続けることが、美しさをキープしていくための大きなカギとなります。

〈木製〉

アンティーク建具はほとんどが木製です。木は水気や湿気に弱く、古いものとなるとその影響も受けやすいです。
そのため柔らかい布での乾拭きを基本とし、もし水拭きを行った際は最後に乾拭きで水分を拭き取ってください。
乾燥によって変形することもあるので、屋内であれば直射日光が直接当たらないようカーテンで遮ったり、エアコンの風が直撃するような環境も避けるようにしてください。
一口に木製と言えど、木材の種類・加工法・塗装法によって扱い方が変わってきますので、それぞれに適した方法でケアしましょう。

木材別・加工別・塗装別のお手入れ方法については以下の各ページで詳しくご紹介しています。
⇒無垢材のお手入れ・お取り扱い方法はこちら
⇒木材別のお取り扱い方法はこちら
⇒塗装別のお手入れ方法はこちら

〈金属製〉

金属製アンティーク建具(鉄扉)のお手入れ方法は下記リンク内の「金属製のお手入れ方法」と同様ですので、ぜひそちらにて詳しい内容をご覧ください。
経年によって味わいを深めていく金属もありますが、手垢やホコリなどの汚れは定期的に乾拭きして落としましょう。真鍮製は半年に一度ほど真鍮用研磨剤でケアすると特有の美しい艶を保つことができますよ。

金属製アンティーク建具のお手入れ方法・金属の種類別のお手入れ方法については以下の各ページで詳しくご紹介しています。
⇒建具のお手入れ方法はこちら
⇒アイアンのお手入れ方法はこちら
⇒真鍮のお手入れ方法はこちら
⇒メッキのお手入れ方法はこちら

〈ガラス製〉

ガラス製アンティーク建具のお手入れ方法は下記リンク内の〈窓・サッシ〉のお手入れ方法の項目と同様ですので、ぜひそちらにて詳しい内容をご覧ください。
古くに作られたアンティークガラスには、厚さの薄いものも多く存在します。
お手入れの際は優しく扱い、当時ならではのガラスの風合いやデザインを綺麗な状態で楽しめるよう、傷などに気を付けながらクリアな見た目を保ちたいですね。

ガラス製建具(窓)の詳しいお手入れ方法については以下のページ内をご参照ください。
⇒建具のお手入れ方法はこちら

4. 屋外でアンティーク建具を使いたい場合は?

購入した古い建具をそのままの状態で屋外で使用することはオススメできません。
それは直射日光や雨風に晒され、雨水が建具の中へと入り込んだりすることでボロボロに劣化してしまうからです。
そのため屋外で使用するには表面に専用の塗装を施す必要があり、設置場所に関してもプロの判断が必要となるため、まずは専門業者に塗装や設置の相談をしてみましょう。
日本のアンティーク建具は元々雨戸がある前提の作りなので枠とガラスの間に隙間があることが多かったり、海外のアンティーク建具はガラスの縁部分に詰められたパテが劣化しているので、そうした理由からもプロの手による修復が必要となってきます。
専門業者にて修復や塗装を施し、実際に屋外で使用できる状態になったとしても、良いコンディションを維持させるため3~5年に一度はメンテナンスを行うようにしてくださいね。

 

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