木をふんだんに使ったコーディネートしやすい作りながら、そのスタリッシュなデザインでお部屋をぐんとおしゃれにしてくれる北欧キャビネットは、近年日本でも人気が高まるアイテム。ご自宅に取り入れてお部屋をおしゃれに彩りたいという方も多いかと思います。
けれど北欧デザインのキャビネットを探してみるとヴィンテージの本格的な北欧デザインのものと、新品の北欧風デザインのものの2種類が入り混じって、情報が複雑化してしまっているのが現状。どんなものがあるのか、どう選べばいいのかいまいち分からないというのが本音ではないでしょうか。
そんな探しにくい北欧キャビネットの全体像をつかむためにおすすめしたいのが、ヴィンテージの北欧キャビネットに注目してその概要を押さえることです。というのも新品の北欧キャビネットはこのヴィンテージのデザインを参考に作られていることがほとんど。元祖のヴィンテージに関して理解を深めることは、ヴィンテージものと新品どちらの北欧キャビネット選びにも、大いに参考になるのです。
またヴィンテージものの北欧キャビネットはそのつくりのよさで世界的にも評価が高い収納家具です。そのいいデザインを知っておけば、新品の北欧デザインキャビネットを選ぶ際に頼りになる審美眼を鍛えることもできますよ。
そこで今回のANTIQUE LOG ではヴィンテージの北欧キャビネットに注目。今までたくさんの点数を扱ってきたアンティーク ・ヴィンテージ家具専門店ならではの視点から、あなたにぴったりの北欧キャビネットを選ぶための情報を徹底的にお伝えしたいと思います。
使用シーン別の選び方から、収納スペースの作りや素材などのディテールからどれが自分に合っているか判断するためのヒント、そして人気の薄型・コンパクトサイズの北欧キャビネットを探す心構えや、安価に北欧キャビネットを手にいれるテクニック、そしてインテリアコーディネート例まで充実の内容でお届けしていきます。
これさえ読めば北欧キャビネット選びをかなり楽に進めることができるはず。北欧キャビネットに興味がある方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
※ 収納家具には様々な名称があるため、呼び名にどんな定義があるのか混乱しがちです。今回取り上げるキャビネットもそんなアイテムのひとつではないでしょうか。
実はキャビネットには本来「ものを収納する箱型の家具」というぼんやりとした定義しかありません。しかしこの記事では一般的に使われることが多い「扉や引き戸収納付きの箱型家具」という認識で、お話を進めたいと思います。
Contents
- 1 使い道から考える、シーン別おすすめ北欧キャビネット
- 2 どのタイプがあなたにぴったり?収納スタイルから選ぶ北欧キャビネット
- 3 省スペースで便利!薄型・コンパクトサイズな北欧キャビネットを探す心得
- 4 こんなに印象が変わる!素材から見る北欧キャビネット
- 5 北欧キャビネットでぐんとおしゃれに。インテリア実例8選
- 5.1 3台の北欧キャビネットですっきりスタイリッシュに、男前なリビングインテリア
- 5.2 北欧キャビネットのデザインで広く見せるを叶える、ひとり暮らしのリビングインテリア
- 5.3 北欧キャビネットでゆるく仕切って使いやすく、リビングダイニングインテリア
- 5.4 赤みがかった北欧キャビネットでほっこり楽しい印象に、会話の弾むダイニングインテリア
- 5.5 スタイリッシュな北欧キャビネットでモダンに仕上げた、リビングダイニングインテリア
- 5.6 ディスプレイに長けた北欧キャビネットで魅せる、リビングダイニングインテリア
- 5.7 洗練されたムードを北欧キャビネットで実現した、モダンなリビングインテリア
- 5.8 落ち着いた色味の北欧キャビネットで上質なムードに、モダンなダイニングインテリア
- 6 もっと安く手に入れたいなら!北欧キャビネット選び3つのツボ
- 7 最後に
使い道から考える、シーン別おすすめ北欧キャビネット
北欧キャビネットを選ぶ際に着目するポイントは様々ですが、まず気になるのが目的の使用用途に合った北欧キャビネットはどんなものかということではないでしょうか。そこでこの章では人気の「リビング」「キッチン」「玄関」「電話・プリンター・ルーターなどの家電の収納」という4つのシーンそれぞれに関して、おすすめの北欧キャビネットを順番にご紹介していこうと思います。気になる箇所だけチェックするもよし、すべてのぞいてみるもよし。お好みで読み進めてみてくださいね。
リビング使いにおすすめの北欧キャビネット
リビングは家族やお客様などたくさんの人が集まる分、何かと散らかりがちな空間です。けれどお家の顔になるような存在感のある重要なスペースですから、きちんと整理が行き届いて整った、さらにはおしゃれな印象にしておきたいものですよね。そのためには自分にとって整理しやすい使い勝手と、またお部屋にばっちり似合う見た目を備えたキャビネット選びが鍵となってきます。
リビング使いにおすすめの北欧キャビネットは8種類あります。それぞれの機能性とルックスといった特徴を順番にご説明していきますので、ご自宅のリビングで使用する場面を思い浮かべつつ、目を通していきましょう。
天板上も余すことなく活用できる、背の低い北欧サイドボード(ローボード・リビングボード)
まず初めにご紹介するのが、背の低い北欧サイドボードです。サイドボードと呼ばれる家具は新旧またインテリアテイスト問わず存在しますが、この高さが控えめの作りは北欧ヴィンテージ以外ではあまり見かけません。そんなことから、北欧キャビネットというとこちらのタイプを想像される方も多いかもしれませんね。
腰くらいの低めの高さと横長のフォルムが特徴で、天井がさほど高くない日本の住宅にも取り入れやすいという特徴があります。しかもそんな低めサイズにも関わらず、バリエーション豊富な収納スペースが備わっているおかげで、大きさの割に収納力にも優れているのも魅力。ごちゃつきがちなリビングの整理にしっかりと活躍してくれます。
また背が低い分天板上を使いやすいのも利点。お花などお好きなものをディスプレイするのはもちろんのこと、テレビなどを置くテレビ台としてもおすすめのアイテムです。
ちなみに横幅は存在感のある大型の2m程度から小ぶりな120cmくらいのものまで様々なので、目的に応じてお好みのサイズを選びやすいのもうれしいポイントです。
充実の収納スペースでたっぷりとキレイにしまえる、大きめ北欧サイドボード(飾り棚)
リビングのあれこれを、とにかくたくさん収納できる北欧キャビネットが欲しいという方におすすめなのが、こちらの大きめサイズの北欧サイドボードです。先ほどご紹介したサイドボードと同じ名前ではありますが、より背が高く収納量もぐんと多いのが特徴です。
また隠す扉収納の他に、見せるに適した棚収納が付いているので、隠すと飾る役割を両立。リビングをすっきりおしゃれに整えてくれます。
また、これ一台で、例えば本とちょっとした食器類、雑貨類や布物など様々なものをしっかりしまえる頼もしさは、リビングの収納家具を少なくしたいという願いも叶えてくれますよ。
お気に入りをおしゃれに飾れて見栄えも抜群、ガラス扉付き北欧キャビネット
リビングの一角にお気に入りの本や雑貨などをおしゃれにしまいつつ飾って、目を引くポイントを作るのも素敵ですよね。そんな時はこちらの、ガラス扉付きの北欧キャビネットを取り入れてみてはいかがでしょう。
ガラス扉付きの北欧キャビネットは、ガラスの高級感あるきらめきで、扉が付いていないオープンラックタイプの棚に飾るよりも、中のものをより引き立ててくれる効果が期待できます。また中を見せつつ汚れが付きにくいので、掃除しやすいのも大変助かります。
他にも、ガラス扉の高い透過性のおかげで開放感が演出できて、お部屋を広く見せてくれるのも大きな魅力です。例えば大振りな収納棚の隣にさらにキャビネットを置く際に、このガラス扉キャビネットを選んでみれば、家具が並んでいるが故の圧迫感が軽減されて、お部屋全体が狭く見えてしまうのを避けることもできます。
コーナースペースを有効活用できる、北欧コーナーキャビネット
収納用の北欧キャビネットをリビングに置きたいけれど、あまりスペースは割けないなんてこともあるかと思います。その場合は北欧コーナーキャビネットがおすすめです。
こちらはお部屋の角にすぽっと収まるように作られた、扇形の北欧キャビネットのこと。背の高いものが多いので、幅はコンパクトながら存在感があり、お部屋の素敵なアクセントになってくれます。
下が扉付きのキャビネット、上がオープンタイプの棚収納になっているのが基本的な形なので、省スペースながらも隠すと見せる両方の収納を欲張りに楽しめるのも高ポイント。お部屋の角がデットスペースになってしまってもったいないと思っている方も、この北欧コーナーキャビネットを取り入れて印象的なリビングインテリアを作ってみてはいかがでしょうか。
あまり取り入れている方が多くない家具でもあるので、きっと目を引きお客様の注目をひく自慢のキャビネットになってくれるはずですよ。
お部屋の仕切りにも活躍する、北欧ルームディバイダー
ディスプレイをメインに楽しみつつ、扉収納も備わっているといいという場合は、ルームディバイダーという北欧キャビネットがぴったりです。こちらはもともとお部屋の仕切りとして使うことを想定して作られたキャビネットで、どちらの面からも手が伸ばせる背板の無いオープンラックがたっぷりと備わっているのが特徴。
ここに雑貨などを飾ることで視界がほんのりと遮られて、開放感を感じさせつつもさりげなくスペースを区切れるんです。さらに下には扉収納そして引き出し収納も備えているので、見せたく無いものもちゃんとしまうことができますよ。
お部屋に仕切りに使うことを意識している影響か、各収納をデザイン性高く配置した見栄えのするものが多いのも特徴です。リビングダイニングなどの仕切りに使うのはもちろんのこと、リビングの壁付けに置く目を引く収納棚としても立派に活躍してくれます。
収納式の天板が何かと便利な、北欧ビューローキャビネット(ライティングビューロー)
ビューローキャビネットは収納可能な開閉式の天板が備わった北欧キャビネット。ライティングビューローと呼ばれることもありますね。こちらはもともとデスクとして作られたアイテムですが、そのたっぷりとした収納スペースからむしろ「天板付きの北欧キャビネット」と捉えてしまっても遜色無い存在でもあります。
天板の上にはオープン式の棚が、天板を挟んでその下には扉収納が備わっている構造のものが多いです。リビングの本棚兼雑貨類の収納棚として使いつつ、天板上はドレッサーに活用したりと、様々な使い方ができるのが楽しいですね。あなたの自由な発想に応えてくれる、使いごたえのあるリビング用北欧キャビネットです。
縦長収納スペースで大きめのものもしまえる、北欧ワードローブ
キャビネットという名称ではありませんが、扉付きの収納家具としてぜひチェックしておきたいのがこちらの北欧ワードローブです。ワードローブは服を収納するために作られた、ハンガーラックを備えた扉付きのタンスのような家具ですが、一般的なワードローブが背の高いサイズのものが多いのに対し、北欧ものは背が低く普通のキャビネット感覚で取り入れられるものが充実。北欧キャビネットとして無理なく取り入れられます。
左側のハンガーラックスペースに加えて、右側には棚スペースや場合によっては収納式の鏡が付いていたりと身支度などに便利なように配慮されたデザインが多くその独特の作りが目を引きますが、他の北欧キャビネットとの最大の違いは、何といっても背の高い収納スペースを備えている点。
もとの用途通り服を掛ける以外にも、高さがあってなかなかしまいにくい楽器類やちょっとした掃除道具などを入れるのにも便利です。
鏡のきらめきでお部屋に開放感を演出する、北欧ドレッシングチェスト
北欧のドレッシングチェストは、ドレッサーとしても使えるチェストのこと。チェストという引き出し付きの収納家具を指す名前が付いていますが、実は扉収納を備えたキャビネット型のものもあるので、ぜひ見逃さずチェックしておきたいアイテムです。
本来の用途通り、ドレッサーのようにしてリビングで使うのもいいですが、天板上に備わった鏡を生かしてお部屋のアクセントとして取り入れるのも素敵です。
鏡が付いているおかげで部屋を映り込ませれば空間を広く見せることができますし、光が当たることでお部屋が明るい印象になったり、天板上に鏡に映るよう照明を置けば明るさが増してよりきらびやかになるという効果も楽しめます。ドレッサーという概念に縛られず、リビングを華やがせる北欧キャビネットとして取り入れてみたいアイテムです。
キッチン使いにおすすめの北欧キャビネット
せっかくインテリアにこだわるのであれば、生活感の出やすいキッチンに置く食器棚などの収納家具も北欧キャビネットを選んでおしゃれに仕上げたいものです。
キッチン使いの北欧キャビネットを選ぶポイントは、どれくらいの収納力を求めるかと、作業台として活用したいか、使うのであればどれくらいの広さが欲しいのかの2点です。今回ご紹介するキッチン使いにおすすめの北欧キャビネットは2つ。ポイントを踏まえてお好みの方をチョイスするといいかと思います。
食器類をたっぷりとしまいたいなら、北欧カップボード(食器棚)
お気に入りの食器がたくさんある食器持ちさんや、食材や調理器具・食器など色々なものをしまいたいという方におすすめしたいのが、こちらのカップボードという名前の北欧キャビネットです。収納力抜群の大きめサイズで、上部がたっぷりとしたオープンラックかガラス扉スペース、下が扉収納になっているのが基本の形。上の棚スペースにはたっぷりとキッチン周りのものを見せながら収納することができます。
お気に入りを並べてみればキッチンも華やいだ雰囲気になりますし、中がひと目で把握できてさっと取り出せる機能性で家事の効率もより高まりそうです。キッチンにある程度広さがあればぜひ候補に入れたい、絵になる北欧キャビネットです。
なおこちらの北欧カップボードには、オープンラックの最下段が作業台になっているタイプもあります。上が背の高い棚スペースである分、多少圧迫感を感じながらの使用にはなりますが、お茶の準備といった簡単な作業には十分活躍してくれますし、高ささえ合えばレンジなどの家電も置けそうです。
天板上を作業台に活用できる、低めサイズの北欧サイドボード(ローボード)
先ほどリビング使いでおすすめした低めサイズのサイドボードも、キッチンでの仕様におすすめしたい北欧キャビネットです。実は北欧のサイドボードはもともと食器やカトラリー類など食卓周りのあれこれをしまうために作られた家具。
ですからサイドボードによってはカトラリーをしまいやすいよう細かな仕切りが付いた引き出しが備わっていたりと、キッチンに取り入れるにはとても便利なキャビネットなのです。
こちらの北欧キャビネットの利点は背が低めであるということ。その分天板の上をゆったりとした作業台として使うことができます。盛り付けなど調理用のサブスペースとして活用したいという場合は、先ほどの北欧カップボードよりもより快適に使えるかと思います。また背の高いキッチン家電類を置きたい際にもぴったりのアイテムです。
玄関使いにおすすめの北欧キャビネット
お部屋に入った際の第一印象を決める玄関も、おしゃれな北欧キャビネットを置けばより素敵な雰囲気になりそうな予感です。玄関に置く北欧キャビネットに求めるものは、ちょっとした収納と、家を訪れる人を出迎える飾り台の役割ではないでしょうか。
それに加えて玄関使いの北欧キャビネット選びで押さえておきたいのが圧迫感が控えめであるということ。玄関は空間が広く取られていないことも多いので、家具を置くことによって狭苦しい印象になるのを避けたいためです。
この3つの条件を踏まえると候補に上がる、玄関で使うに適した北欧キャビネットはこの3つです。
収納にも飾り台にも便利な、背の低い北欧コーナーキャビネット
北欧コーナーキャビネットに背の高いものが多いことは先ほどお伝えした通りですが、数は多くありませんがたまに背の低いタイプが見られることがあります。角につけてすっきり見せられ、しかも高さが無く圧迫感をあまり感じさせない作りは、玄関スペースに余裕が無いお家にも取り入れやすく助かりますよね。
扉収納の内部がキャビネットの扇型に合わせて三角形になっているため、ものをしまいやすい作りとはいえないかもしれませんが、例えば靴のお手入れ道具などちょっとした玄関に備えたいものを入れるには十分な収納量を確保できます。
他にも玄関の飾り台として使いつつ、これ1台に玄関のデコレーションに必要なものをまとめて入れてみるのもいいかもしれません。
しっかり隠せて整った印象に、小ぶりな北欧サイドボード(ローボード)
玄関スペースにある程度余裕がある場合は、背が低めの小ぶりな北欧サイドボードを玄関用キャビネットとして取り入れてみてはいかがでしょう。
ローボードと呼ばれるこの北欧キャビネットは、横幅広めの天板とたくさんしまえる広めの収納スペースが特徴のアイテムです。
天板上はゆったりとしたディスプレイスペースとして使えるので、そのよさを生かして例えば大きめのお花や絵を大胆に飾ってみれば、非常に洗練された玄関スペースを作ることができます。
また見えない扉や引き出しスペースには靴箱に入りきらない靴類を入れたり、お出かけに必要な細々したものをしまったりと様々なものを収められて玄関の収納家具としての実用性も抜群。きっと思わず自慢したくなるような玄関スペースができあがりますよ。
身支度もサポートしてくれて頼もしい、北欧ワードローブ
ワードローブタイプの北欧キャビネットは、玄関使いにもおすすめのアイテムです。その特性を生かしてお出かけ前に必要な洋服類から時計類まで身支度の品をまとめてしまっておくのもいいですし、ちょっとした靴類や、お出かけ前に持ち出したいスポーツ用品などを収めても便利です。
他にもお客様のコートや荷物類をしまっておいたりと、スマートなおもてなしにもひと役買ってくれそう。
玄関に置いておけばとにかく便利で安心できる、快適でおしゃれな玄関作りの頼もしい相棒になってくれそうです。
電話・プリンター・ルーターもお任せ!家電収納におすすめの北欧キャビネット
生活に必要なものとはいえ、できるだけ目立たせたく無いと感じることも多い電話やプリンター、あるいはルーターといった家電類。北欧キャビネットのあたたかかつスタイリッシュな雰囲気は、そんな家電類を収めるのにもぴったり。家電ならではの硬質さを和らげつつも、そばに置いて浮いた雰囲気になりにくいので相性がいいのです。今回おすすめしたい家電収納におすすめの北欧キャビネットは2つです。サイズが異なるアイテムなので、置き場所や収納したい家電の大きさなどを考慮して選んでみてください。
ちなみに近年プリンターやルーターなど、無線機能を有する家電が多くなってきましたが、木製やガラス製の扉であれば電波を通すといわれているので、北欧キャビネットの扉の中に入れてもきちんと無線機能は使えると考えられます。どうぞ安心して検討してくださいね。
ただ、家電を北欧キャビネットの中に入れて使う場合、配線をどう通すかが問題になってきます。おすすめは購入店で背板の部分に配線用の穴を開けてもらうことです。
ANTIQUE LOG を運営する「アンティーク家具 ラフジュ工房」で購入いただいた北欧キャビネットは特別な場合を除き、配線用の穴開け加工を承ることが可能です。また他店購入の北欧キャビネットに関しても、穴開け加工をお受けすることができることがあります。気になる方はお気軽にご相談ください。
重心低めの安定感と隠せる収納が頼もしい、背の低い北欧サイドボード(ローボード)
背の低いサイドボードは、重心が低いことから安定感があり、プリンターなど重みのある電化製品を収めるのにもぴったりのアイテムです。扉の中に隠すように家電をしまってもいいですし、また高さが低いことから、天板上に家電を置いてさっと使えるようにし、扉の中には紙などの付属品をしまっておくのもいいですよね。
他にも大きさに余裕があることから、これ1台で複数の電気機器をたっぷりとしまうこともできます。このよさを生かして散らばりがちな家電類を1ヶ所にまとめておけば、存在を忘れたり場所がわからなくなる心配も無く思いついたらすぐ手に取れ便利。どの家電も家族みんなで余すこと無く活用してあげることができそうですよね。
省スペースで収納したいなら、北欧サイドキャビネット
先ほどご紹介したサイドボードは横幅が広めなのが特徴の北欧キャビネットなので、たっぷりしまいたい場合にはいいのですが、そこまで大きさは必要無くできるだけコンパクトに収めたいという場合もあるかと思います。そんな時は「サイドキャビネット」という名称の北欧キャビネットを探すと、高さが腰くらいなのは変わらず、より横幅が狭い北欧キャビネットを探すことができます。こちらであれば電話台としてだけ使いたいという方にも取り入れやすい、手頃なサイズ感のものが見つかります。
ただしこのコンパクトな北欧キャビネットは、あまり数が流通していません。気になるものが見つかったらタイミングを逃さず検討を進めるのがおすすめです。
どのタイプがあなたにぴったり?収納スタイルから選ぶ北欧キャビネット
ここまで用途別におすすめしたいアイテムをチェックしてきて、北欧キャビネットの名称とその形のバリエーションはなんとなくつかめてきたのではないかと思います。けれどすでにお気づきかもしれませんが、同じ呼び名のアイテムでも扉やオープンラック・引き出しなど、どんな収納を備えているかには個体差があるんです。
少し細かい部分にはなりますが、どのタイプの収納が自分にあっているか考えることは、使い勝手のいいとっておきの北欧キャビネット選びには欠かせません。
そこでこの章では北欧キャビネットの収納にはどんなバリエーションがあるのか改めて整理しておさらい。それぞれの特徴を掘り下げてお話ししていこうと思います。
扉収納だけのシンプルタイプの北欧キャビネット
まずご紹介するのがキャビネットらしい扉収納だけが設けられた北欧キャビネットです。このタイプのいいところは何といってもすっきりと洗練されたルックス。
北欧キャビネット自体のスタイリッシュなデザインと相まって、大人っぽい雰囲気で空間を彩ってくれます。空間に適度な緊張感を添えてインテリアを引き締めてくれる効果が期待できますよ。
なお北欧キャビネットの扉には開き戸・手前に引くように開けるタイプの戸・引き戸の3種類のバリエーションがあります。
北欧キャビネットの中で最もベーシックなのが開き戸。中に何が入っているのか把握しやすく、取り出しやすい定番の形ですよね。
対して引き戸は開く際に手前方向に場所を取らないので、狭いスペースに北欧キャビネットを置く場合にも動作がしやすく便利です。
手前に引くタイプの扉は天板がわりにもなって、例えば中のものを取り出して整理したりするのにも重宝します。
同じ扉でもこんな風に形によって使い心地が異なるので、実際に使うイメージを持ちつつ検討できると、より満足いく北欧キャビネット選びができると思います。
オープンラックと扉収納を備えた複合タイプの北欧キャビネット
オープンラックと扉収納を兼ね備えた北欧キャビネットもありますね。こちらはこれひとつで見せるも隠すもできることが大きな魅力。
どうしても隠す収納だけに徹してしまうと空間がそっけない印象になりがちですが、こちらのタイプを選べば隠しつつも飾れるという特徴から、これ1台でバランスよくインテリアを仕上げられるのがうれしいところです。家具をあれこれ置きたくないミニマリスト志向の方にもおすすめですよ。
引き出し(チェスト)と扉収納を備えた複合タイプの北欧キャビネット
ある程度サイズのあるものはもちろんのこと、細々した小さなものも収めたいという場合は、今までご紹介した扉収納やオープンラックタイプだと、整頓用に別途カゴや箱などを準備する必要があって少し整理しにくいかもしれません。そんな方にはこちらの引き出しと扉を両方兼ね備えた北欧キャビネットが断然おすすめです。
ものによっては引き出しの中が細かく仕切りで分かれている場合もあるので、こういったタイプを選べばアクセサリーなど取り扱いに気を使う細かいものの収納にもばっちり活用できそうですね。気になった方はこの仕切りタイプの引き出しにも注目して、北欧キャビネット選びをしてみてくださいね。
ここまで北欧キャビネットの代表的な3つの収納タイプをご紹介してきましたが、もちろん北欧キャビネットの中には扉収納とオープンラック、そして引き出しのすべてを備えた作りのものも存在します。
ただ、どの収納がどれくらいの割合使われているのかは、北欧キャビネットによってまちまちです。全ての収納スペースが付いたタイプでも、ぜひご紹介した内容も参考に、自分にあった使い勝手の収納スペースの作りか忘れずチェックしてみてくださいね。
省スペースで便利!薄型・コンパクトサイズな北欧キャビネットを探す心得
お家の面積が限られていることも多い日本の住宅。だからそこに取り入れる北欧キャビネットは、できるだけ薄型やコンパクトサイズなど、場所を取らないものを探しているという方も多いかと思います。
もともと北欧は他のヨーロッパ諸国に比べて住居面積が狭く、取り入れやすい小ぶりなキャビネットが多く作られました。けれど全てが日本の住宅で満足できる程度の省スペースな作りという訳ではありません。そんな中、たくさんの北欧キャビネットから自分好みの小ぶりなタイプを探していくのは、大変な作業になってしまいますよね。
そこで少しでもその手間を省くため、この章では薄型と横幅コンパクト、2種類の省スペースな特徴を持つ北欧キャビネットをどうやって探せばいいか、それぞれ押さえておくと便利なポイントをご紹介してみたいと思います。
薄型を探すなら平均的な奥行を知っておこう
薄型の北欧キャビネットを探す際に、商品名にわざわざ「薄型」と書いていることは残念ながらほとんどありません。そのため自分で奥行を見て薄型かどうか判断する必要があります。そこで知っておきたいのが、目安となる平均的な北欧キャビネットの奥行です。
北欧キャビネットの奥行は平均40cm~47cmで44cm前後が最も多い傾向にあります。よって30cm代の奥行になるとかなり薄型であると見なしていいかと思います。言い換えればこれよりも奥行の狭いものは、滅多に見つからないともいえるのです。
例えば薄型の北欧キャビネットをキッチンカウンターの下に置いて収納に使いたいというケースもあるかと思いますが、キッチンカウンターの奥行で多いのが30cmから45cmですから、場合によってはなかなか適したサイズに出会えないかもしれません。気長に探すのもいいですが、現代物の北欧デザインのキャビネットを探してみることも視野に入れてみるのがおすすめです。
横幅コンパクトな北欧キャビネットなら、この2つのアイテムがおすすめ
横幅コンパクトな北欧キャビネットを探し出すには、アイテム名に着目するのが手っ取り早くいいかと思います。おすすめは「サイドキャビネット」「ナイトテーブル」という2つのアイテム。
ナイトテーブルはキャビネットという名前ではありませんが、ベッド横に置いて収納兼テーブルとして使う北欧キャビネットがこの中に含まれている場合があることから、忘れずぜひ目を通しておきたい存在です。
この2つの名称が付いていれば非常に高い確率で、横幅コンパクトなサイズ感の北欧キャビネットが見つかるはずですよ。
ただしどちらも北欧キャビネットではあまり数が多くありません。気になる方はぜひ小まめにショップをチェックしてみてくださいね。
こんなに印象が変わる!素材から見る北欧キャビネット
北欧キャビネットについて、ここまで主に形やサイズをテーマにざっとご紹介してきましたが、もうひとつチェックしておきたいのが「キャビネットの素材の違い」です。というのも北欧キャビネットはデザインがシンプルな分、素材によってずいぶん印象が変わるのです。また、どの素材が自分好みか把握しておけば、素材名から北欧キャビネットを絞ることもできて探しやすさがぐっと増すんですよ。
今回はチーク・オーク・ウォールナットという3種類の木材、そしてガラス、金属の合計5種類の代表的な素材に関して、それを使った北欧キャビネットの特徴をご紹介していきますね。
チーク材を使った木製北欧キャビネット
北欧キャビネットに非常によく使われる素材がこちらのチークです。チークは飴色のあたたかな色味が特徴で、ほっとするような優しい空間を演出してくれます。また木目が繊細で、いい意味で木の存在感が控えめなのも特徴。そのため北欧キャビネットならではのスタイリッシュな造形が前面に楽しめるのも素敵なポイントです。
オーク材を使った木製北欧キャビネット
チークに次いでよく使われる木材がこちらのオークです。着色によってチークに近い色味にしてあることが多いのでカラーはよく似ていますが、オークで作られた北欧キャビネットの方がチークのものに比べ木目が荒く、よりカジュアルにお部屋を飾ってくれます。メンズライクなどクールな雰囲気のインテリアに特によく合いますよ。
ウォールナット材を使った木製北欧キャビネット
他の木材に比べてあまり多くはありませんが、このウォールナットを使った北欧キャビネットも見受けられますね。ウォールナットは少し黒っぽい落ち着いた色味と、美しい木目が素敵な木材です。木目が華やかな雰囲気を醸し出してくれるので、同じ北欧キャビネットの中でも高級感はピカイチ。クラス感を出したい時などに持ってこいかと思います。
金属を取り入れた北欧キャビネット
木を基調としたデザインが多い北欧キャビネットですが、中には取っ手など部分的に金属をポイント使いしているものもあります。木材だけを使ったデザインよりもぐっと引き締まった印象になるので、かっこよく大人っぽいムードにお部屋を仕上げたい場合に特にぴったりです。
なお、金属を使った北欧キャビネットの代表的存在が、E.Gommme社のG-PLANブランドで作られたBBシリーズです。こちらは引き手や脚先に真鍮を使っており、さらに所々ブラックペイントが差し色として施されたクールな印象の名作です。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ガラスを使った北欧キャビネット
扉の素材としてガラスを使っている北欧キャビネットもありますね。先ほど別の章でも触れましたが、透過性の高いガラスが取り入れられていることで色々とメリットが生まれます。中がよく見えるのはもちろんのこと、そのおかげで空間に開放感を演出できたり、窓辺など光がよく当たる場所に置けばお部屋を明るく見せてくれます。さらにはガラスの硬質さがシックな雰囲気を演出してくれるのも大きな魅力ですよね。
ガラス面の広さはデザインによってまちまちなので、好みのバランスを探すのも楽しいかと思います。
ただし他の材質に比べて破損しやすいのは否めません。小さなお子様やペットがいらっしゃるご家庭では、無理なく扱えるかどうか検討するのがおすすめです。
番外編:無垢の北欧キャビネットは数が少ない?
木材を使ったナチュラルさも人気の理由である北欧キャビネットですが、実はいわゆる切り出した木材をそのまま使う無垢材のものはほとんどありません。その代わりによく使われている手法が「突き板」というものです。これは芯となる材の周りに薄く切った木材を貼り付けて、無垢のように見せる技法のこと。
無垢に似せていることから、なんだか安っぽいと感じられることもあるようですが、見た目も無垢と比べて遜色無いですし、手間を考えると木材を薄く切っての突き板の一連の加工をする方が面倒ということもあるくらいです。
それでも突き板の技法を使うのは、無垢よりも経年変化による歪みに強かったり、キャビネットをより軽く仕上げられる、そして木目の流れを細かく調整してよりデザイン性を高めることができるといった数々のメリットがあるからこそ。
無垢だからいい、突き板だから悪いということでは決して無いことを知った上で、ぜひ北欧キャビネット選びに臨んでいただけたらと思います。
北欧キャビネットでぐんとおしゃれに。インテリア実例8選
北欧キャビネットの種類をここまでご紹介してきましたが、やはりお部屋のインテリアの中でどんな風に北欧キャビネットが使われているのか、その事例も見てみないことには、自信を持って購入するアイテムを選ぶのは難しいかと思います。そこで、この章では北欧キャビネットを使ったお部屋のインテリアをたっぷり8つご紹介します。北欧キャビネット選びのヒントはもちろんのこと、コーディネートのテクニックにも注目しながらチェックしていきましょう。
3台の北欧キャビネットですっきりスタイリッシュに、男前なリビングインテリア
まず始めにご紹介するのが、3台の個性豊かな北欧キャビネットを取り入れたリビングコーディネートです。まず壁際にはロータイプの北欧サイドボードを置いて、テレビ台として活用してみました。
収納スペースがたっぷりあるので、テレビ周りのデッキやDVD類、ゲーム機などこれひとつですっきりとまとめることができ、ごちゃつきを解消。リビングを洗練された印象に仕上げてくれます。
テレビ台はこのお部屋のように、見やすさやお部屋のバランスを考えてお部屋の真ん中に設置したいことが多いかと思いますが、そうなるとその横のスペースがどうしても余りがちですよね。そんな時は角にコンパクトに収まる北欧コーナーキャビネットを取り入れてみてはいかがでしょう。
圧迫感が少ないので、サイドボードを中心に置いて整えたお部屋のバランスを崩しません。今回はテレビ横に置くこともあり、視界を邪魔しないように扉や引き出しですっぽり中を隠せるタイプを選んでみました。
2台の北欧キャビネットに関しては中がすっきりと隠せるタイプを選んだ分、3台目のキャビネットはオープンラックを備え飾るのが得意なビューローキャビネットを設置しています。こうすることで隠すだけでは硬い印象になってしまう空間に、心ほぐれるリラックス感を演出することができるんです。
見せると隠すをひとつの空間の中でバランスよく取り入れるのを意識して北欧キャビネットを選ぶことも、インテリアをおしゃれに使いやすく仕上げる秘訣です。
北欧キャビネットのデザインで広く見せるを叶える、ひとり暮らしのリビングインテリア
こちらのお部屋はひとり暮らしのリビングルームをイメージしたコーディネートです。ひとり暮らしの場合どうしても空間スペースが限られている場合が多いですよね。ですから今回は圧迫感が出ないように背が高過ぎず、でも面積当たりの収納力はしっかり確保できる、そんな北欧キャビネット選びを心掛けました。
ひとつは背がやや高めのサイドボード。高さは天板上が活用できるぐらいに抑えて、圧迫感の軽減にも収納力の確保にも考慮しています。また、このように様々な収納スペースを備えた1台を選べば場合によっては家具の数を減らすこともでき、よりお部屋がすっきり見せられますよね。
さらにもう1台の北欧キャビネットは、両開き扉を1組だけ備えた潔いデザインのものを選んで、すっきり感を強調しています。このようにスペースが限られた空間に北欧キャビネットを取り入れる場合は、収納力を大切にしつつも大きさや収納部分のデザインなどでスマートな印象を演出することを意識しておくと、ひとり暮らしのような限られた空間をより素敵に見せてくれる北欧キャビネット選びができると思います。
北欧キャビネットでゆるく仕切って使いやすく、リビングダイニングインテリア
このお部屋のテーマであるリビングダイニングのように、ひとつのお部屋にいくつか機能を持たせる場合、さりげなく空間を分けられるとそれぞれのスペースの役割が明確になり、見た目がすっきり。また気分も切り替えやすく生活にメリハリも生まれます。そこで今回は用途の異なる3つの北欧キャビネットを使って、スペースをゆるやかに仕切ってみました。
まずはダイニングスペース用に北欧サイドボードを。壁掛け棚も組み合わせて食器類をたっぷりしまえるスペースを作って、食事をする場であるというムードを強調してみました。こちらの北欧キャビネットは中がしっかり隠せるので雑多なものを目隠ししてくれて、このような多機能なワンルームにも臆すこと無く取り入れられます。
また、天板上を配膳スペースとしても使え大変実用的。さらに今回のようにお気に入りの食器や調理器具類を天板上にきれいに並べてダイニングテーブルから見た際の彩りとして利用するのもいいですよね。
お隣のリビングスペースには中がしっかり隠れるワードローブを置いて、生活の香りを感じるダイニング側との差別化を図っています。
仕上げにダイニングスペースとリビングスペースをルームディバイダーで間仕切りをして、食事をするダイニングとくつろぐリビングをよりはっきりと分けてみました。
このように種類の異なる北欧キャビネットのおかげで、多様な役割が違和感無く共存するお部屋になりました。
赤みがかった北欧キャビネットでほっこり楽しい印象に、会話の弾むダイニングインテリア
こちらのコーディネートは、食器棚として取り入れた北欧キャビネットを始めとして、他にもダイニングテーブルやネストテーブルなど、北欧ヴィンテージ家具をたっぷりと取り入れています。
今回は日本のレトロ家具も所々入れ込むなど「レトロ」であたたかな雰囲気に仕上げたかったので、北欧キャビネットは赤みがかった茶色のものをチョイスしてみました。北欧キャビネットも使われている木材の種類や、その経年変化によって色味が微妙に異なります。デザインはもちろんのこと、この微妙な色味の差にも注目して目的のインテリアのイメージに合ったものを選べると、より理想的な空間を作り出すことができますよ。
ちなみに今回は家具のトーンを統一した分、食器の色味と壁際に置いたベンチの座面の色味で差し色を加えて、単調にならないようにひと工夫してみました。こうすることでより会話の弾むような楽しい雰囲気に仕上げることができましたよ。
スタイリッシュな北欧キャビネットでモダンに仕上げた、リビングダイニングインテリア
次のお部屋はメンズライクがテーマのリビングダイニングコーディネートです。北欧キャビネットの中でも今回は2色の濃淡の異なる茶色を使ったツートンカラーのものを取り入れて、よりスタイリッシュさを強調してみました。
このように配色がクールなものや、取っ手金具などにアイアンを使ったものを選ぶことで、そのあたたかみから優しい印象になりがちな北欧キャビネットですが、モダン家具など現代もののきりりとしたインテリアアイテムともぐんとコーディネートしやすくなりますね。
また、こちらの北欧キャビネットは高さがあることから、ディスプレイできるオープンラックスペースが充実しており、たくさんのお気に入りを並べられるのが大きな魅力ですが、このようなトールサイズは見栄えがする反面、お部屋が狭くならないかちょっと心配になってしまうかもしれませんね。そんな時は今回のような背板の無いデザインのものを選ぶと、よりすっきりと見せられて安心ですよ。
ディスプレイに長けた北欧キャビネットで魅せる、リビングダイニングインテリア
インテリアにこだわり始めると、リビングのインテリアもその季節にぴったり合うよう都度しつらえて、楽しみたくなるものですよね。今回はそんな季節のアレンジもしやすいように、2つのディスプレイにぴったりの北欧キャビネットを置いてみました。
まず窓際には広いガラス面が目を引くガラス扉キャビネットを。こちらは扉内に照明が付いたデザインなので、インテリアのアクセサリー感覚で楽しめ非常に目を引くアイテムです。今回はここに本や食器類などを並べてみましたが、季節のディスプレイ雑貨などを並べてもとても素敵に決まりそうです。
扉の中は画像のように左右対称を意識して飾ってみるとより見栄えがしますので、似たデザインやサイズ感のものを並べる際はぜひお試しください。
さらに隣に置いたのはお馴染みの北欧サイドボードです。生活感は隠しつつも、天板上やオープンラック部分に季節のデコレーションアイテムをたっぷり飾ることができます。
北欧キャビネットはそのシンプルなデザインで、幅広いものと馴染んでくれる収納家具ですから、日本のように季節ごとに和洋が入れ替わるような環境でディスプレイに使うのにも持ってこいのアイテムです。
その上こんなディスプレイに長けたタイプの北欧キャビネットを選べば、季節ごとのインテリアアレンジがますます楽しくなりそうです。
洗練されたムードを北欧キャビネットで実現した、モダンなリビングインテリア
モダンなデザインの北欧キャビネットを取り入れて、洗練された印象に仕上げたリビングコーディネートです。北欧キャビネットは真鍮の取っ手を使い、さらにすっと脚の長いデザインのものをチョイスすることで、お部屋にシックな印象を醸し出してくれます。
さらに北欧キャビネットを含む家具選びの際に直線や幾何学形を使い、さらに落ち着いた色味を使っているという2つのポイントを押さえたことも、お部屋を大人っぽい印象にできた秘密です。
ちなみに実はこちらのお部屋、建具は和のレトロ家具を使ったり、ソファには現代ブランドのものを取り入れたりと様々なテイストが混在しているんです。いわゆるこういったミックススタイルはコーディネートするのが難しいと思われがちですが、家具選びの際に先ほどご紹介したような家具の共通点を生むようなベーステーマをしっかり決めてさえおけば、以外とすんなり馴染んでくれますよ。
北欧キャビネットを取り入れたい際は、このルールを使えば必ずしもお家が北欧テイストだったり、またコーディネートする他の家具が北欧デザインで無くても大丈夫。安心してあなたらしいコーディネートを楽しんでみてください。
落ち着いた色味の北欧キャビネットで上質なムードに、モダンなダイニングインテリア
最後にご紹介するのは、大きめの北欧カップボードを食器棚に据えたダイニングスペースです。このようにサイズがしっかりある北欧キャビネットをお部屋の中心に据えてコーディネートすると、ぐっと洗練された空間になりますね。
全体的に暗めの木色の家具を選び、さらにはブラックのレザーを使ったチェアを取り入れることで、よりクールさを強調してまとめてみました。
ただ、トーンの暗い色味でまとめるとどうしても重厚感が出やすく、今回のようなダイニングテーブル周りなどスペースが狭くなりがちな場では窮屈な印象にもなりかねません。そこで今回は北欧キャビネットの前に置くチェア2脚は、色味の明るいものをチョイスして軽やかさを添えてみました。さらに明るい色味を加えたことにより、ダークトーンだけでは出しにくい和やかさも演出できます。
北欧キャビネットを取り入れる際に、お部屋の木製家具全体の色味を揃えることが統一感を出すテクニックのひとつですが、それに囚われ過ぎず、目的に応じて異なる茶色を組み合わせてみるのもおすすめです。
もっと安く手に入れたいなら!北欧キャビネット選び3つのツボ
ここまでヴィンテージの本格的な北欧キャビネットに関してたっぷりとご紹介してきましたが、作りがよくデザインも素敵なその魅力をたっぷり感じていただけたのではないかと思います。お家に取り入れたい気持ちがむくむく湧いてきたという方もいらっしゃるかもしれません。けれど実際に取り入れたいとなったら、気になるのはやっぱり価格ではないでしょうか。
ご存知かもしれませんが、実はヴィンテージの北欧キャビネットは新品の北欧キャビネットと比べて価格が高めのことがほとんど。いいものなのは分かるけれど、もう少し安く手に入るとうれしいなと感じる方も多いかもしれませね。そんな方に朗報です!実は同じ「ヴィンテージの北欧キャビネット」でも、少し条件を変えて探してみると、よりお手頃な価格で手に入る場合があるんです。
記事の締めくくりとしてこの章では、そんなヴィンテージの北欧キャビネットをより安価で手に入れるポイントを3つご紹介しようと思います。少しでも安価に北欧キャビネットを手に入れたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ノーブランドの北欧キャビネットをチェックしてみる
キャビネットを含む北欧家具は、多数のブランドがあることでも有名です。よく知られているのがE.Gomme社のG-Plan(ジープラン)シリーズやA.H.Mclntosh(マッキントッシュ)社、他にもYounger(ヤンガー)社やNathan(ネイサン)社などが人気です。こういった著名なブランドのキャビネットは、コレクターやファンも多いことから価格がどうしても高くなりがちです。
そこで注目したいのがこうしたブランドで作られたわけでは無いいわゆる「ノーブランド」の北欧キャビネット。ブランドバリューが無い分、安くで手に入る可能性が高いのです。
商品説明にデンマークなど国名が付いているだけでブランド名の記載が無ければこのノーブランド品に該当すると考えられますので、探す際の参考にしてみてくださいね。
ジャパンブランドの北欧デザインキャビネットも狙い目
ブランド物ではありますが、日本の家具ブランドによる北欧風デザインのヴィンテージキャビネットも、北欧ブランドのキャビネットに比べて、輸入に掛かる手間などが無い分比較的安価で購入できます。北欧風デザインのキャビネットを作っていたジャパンブランドとしては日田工芸などが代表的です。
なお、ジャパンブランドの北欧キャビネットは価格が手頃な傾向にあるだけでなく、日本の職人の手によるきめ細かな作りや棚板が多いなどより実用性を追求したデザインなど、オリジナルの北欧キャビネットとひと味違った魅力もあります。あまり知られていないカテゴリーだとは思いますが、探してみる価値は十分ありますよ。
むやみに希望の北欧キャビネットのサイズを大きくしない
北欧キャビネットの価格を抑える上で併せて考慮しておきたいのが、北欧キャビネットのサイズです。北欧キャビネットはサイズが大きいほど使われる材料や手間が掛かるため、作られた当時の定価も高め。それを受けて今でも北欧キャビネットの価格は、サイズが大きいほど高価になりやすいのです。
収納家具である北欧キャビネットは置き場所さえあれば、できる限り大きい方がたくさんしまえて便利な感じがしますが、価格を抑えることを考えるのであれば、大きさは必要最低限に留めておくのがおすすめです。
最後に
北欧キャビネットの中でも、今回はヴィンテージものに絞ってその選び方のコツをお届けしてきましたがいかがでしたか。
ひとことで北欧キャビネットといっても様々なバリエーションがあって、どれが自分に1番適しているのか決めるのはなかなか難しい作業かと思います。大まかなサイズだけ決めてあとはフィーリングで選びたくなることもあるかもしれませんが、何度も買い換えるものでは無い北欧キャビネット。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ少し立ち止まって検討していただきたいなと思います。
そのひと手間が、あなたにとって最高の北欧キャビネット選びにつながるはずです。
この記事があなたの北欧キャビネット探しのお役に立てればうれしいです。