職人による箪笥リメイク40例を公開!DIYやオーダーの参考に

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職人による箪笥リメイク40例を公開!DIYやオーダーの参考に

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箪笥リメイクというと、どんなリメイクが思い浮かびますか?ネットで調べてみると、和箪笥を洋風にリメイクしたり、大きな桐箪笥をコンパクトにしたり、はたまた別の家具にリメイクしたりと、色々な例が見つかりますよね。長年使ってきた箪笥は、いくら持て余していても処分するには気が引ける…という方が多いので、リメイクして理想の家具にできるなら、とても魅力的だと思います。

ただ、いざ箪笥をリメイクしたいと思っても、どんな風にリメイクしようか、DIYでできるのか、業者に依頼すべきか、オーダーするなら費用面はどれくらいかなど、わからないことが多いですよね。

そこで今回は、箪笥リメイクの内容や難易度などについて、ラフジュ工房で行っている箪笥のリメイクメニューをもとにご紹介していきますよ。パーツ交換などの手軽なリメイクから、サイズ変更やデザイン変更などのハイレベルなリメイクまで、40個のリメイクアイデアをご紹介します。DIYに自信がある方はDIYの参考に、プロにリメイクを依頼したい方はオーダーの参考にしてみてくださいね。

それではまずは、箪笥リメイクの概要から押さえていきましょう。箪笥リメイクは、内容よってはDIYでもできますが、高品質に仕上げたい場合や失敗したくない場合はプロに依頼するのがおすすめです。まずはプロに依頼するメリット・デメリットからご紹介したいと思います。

Contents

箪笥リメイクはプロにお任せ!古い和箪笥を理想の家具に大胆チェンジ

箪笥のリメイクは、DIYでもできますが、プロに依頼すると次のようなメリットがあります。まだ、DIYでリメイクするか、業者に頼むか迷っている方は、ぜひ判断材料の一つにしてみてくださいね。

箪笥のクリーニングからリペア・リメイクまで、職人が丁寧に実施

和箪笥 リメイク

1つ目のメリットは、プロが手がける箪笥リメイクは、リメイクだけでなく、クリーニングやリペアにも丁寧に時間をかけること。長年使ってきた古い箪笥をきれいにリメイクするには、クリーニングとリペアの作業が欠かせません。中古の箪笥は、少なからず木の歪みや傷、割れなどが生じていて、引き出し内が汚れていたり、引き出しや扉がスムーズに開け閉めできなかったり、引き出しの気密性が下がっていたりと、機能性が落ちているのが一般的です。

和箪笥 修理 費用

プロにリメイクを依頼すれば、まずは掃除や水洗いなどのクリーニングを行い、接合部・動作・強度のチェックをしたうえで、希望に応じたリメイクを行いますので、見た目にも使い心地も高品質に仕上がります。もともと作りが良い箪笥なら、そこからまた何十年と先まで使い続けることができますよ。

高価な工芸箪笥も安心して任せられる!DIYよりも完成度が高い

箪笥リメイク

2つ目のメリットは、プロが手がけるリメイクは、DIYと比べて圧倒的に失敗なく、高品質に仕上がること。特に、高価な工芸箪笥や、一点もののかけがえのない和箪笥をリメイクする際は、DIYだとハードルが高いですが、プロに任せれば安心です。

和箪笥 リメイク diy

職人は、箪笥の状態や塗装方法などを確認して、理想のイメージにするにはどんな方法でリメイクするべきか見極めて作業を進めます。こういった判断は知識や経験によるところが大きいもの。DIYだと、箪笥のリメイク経験が豊富な方は少ないと思うので、どうしてもうっかりミスをしてしまったり、予想と違う仕上がりになったりと、失敗が付き物です。高い完成度を求めるなら、プロに頼む方がベターですよ。

箪笥を再生するリペア、違うデザインや違う家具にする大幅リメイク、どちらも可能!

桐箪笥 洗い 費用

箪笥リメイクのビフォーアフター例(左から右へ)

職人によるリメイクは、仕上がりの幅が広いのもメリットの一つ。希望に応じて、箪笥を買った時のような綺麗な状態に再生したり、塗装やサイズ調整などで違う印象にリメイクしたり、はたまた箪笥をテーブルやベンチにするような全く別物の家具に作り変えることも可能です。単純にサイズや色などを指定できるだけでなく、元々のデザインをどれくらい活かしたいか、アンティーク風に仕上げたいか、新品らしく仕上げたいかなど、細かなリクエストもできますよ。

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反対に、どんな風にリメイクすべきか迷っているという人も、まずはそのままの思いを相談すればOK。お手持ちの箪笥やご希望のイメージに応じて、プロの視点から適切なアドバイスがもらえます。また、こんなリメイクは無理かな…といった難しい要望も、一度相談してみるのがおすすめです。職人はこれまでに様々な箪笥リメイクに挑戦しているので、おそらく皆さんの想像以上にリメイクのアイデアに富んでいます。もちろん、場合によってはできないこともありますが、できる限りイメージを実現できるよう、手を尽くしてもらえるはずですよ。

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プロに依頼する場合は、DIYと違って、それをショップへ伝えるのが手間だと感じる方もいるかもしれませんが、イメージに近い家具の画像などを提示するとよく伝わります。ぜひ、理想の家具を手に入れるためにも、一歩踏み込んで伝えてみてくださいね。

できるだけ費用を抑えたい・自分で自由にリメイクしたいならDIYでもOK!

和箪笥 作り方

しかしながら、プロに依頼するとなると、引っかかってくるのが費用面。大掛かりなリメイクとなると5〜10万ほどかかる場合が多く、できるだけ安くリメイクしたい場合には向きません。手間をかける代わりに費用を抑えたい、そして特に精度は求めず自由にリメイクしたいという方は、DIYでリメイクしましょう。

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また、プロに頼む場合、パーツや塗装などにこだわると追加費用が発生する場合が多いですが、DIYなら費用を抑えながら素材にまでこだわりやすいです。また、DIYでの箪笥リメイクは、凝れば凝るほど愛着が湧くのもいいところ。愛着が大きいと仕上がりも一段と良く見えたりもします。

さて、DIYとプロによるリメイク、それぞれの特徴を押さえたところで、次は箪笥リメイクの具体例を見ていきましょう。

プロが手がけた箪笥リメイク例を紹介!リメイクオーダー・DIYの参考に

ここからは、当工房の職人が手がけた箪笥リメイクの例をご紹介していきますよ。
DIY初心者の方でも簡単にできる箪笥リメイクから、プロでないと難しいハイレベルなリメイクまで、40のアイデアをご紹介します。ぜひ、箪笥リメイクをオーダーする際や、DIYする際のアイデアとしてお使いください。

箪笥の金具を交換・取り付け。DIY初心者にもおすすめな簡単リメイク

まずは、DIYでも挑戦しやすい、箪笥の金具を交換・取り付けするリメイク。箪笥は、金具パーツ次第で表情がぱっと変わりますよ。手軽に箪笥をリメイクしたい方は要チェックです。

箪笥の取っ手を交換。手軽なリメイクで雰囲気チェンジ

和箪笥 飾り金具

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の取っ手(引き手)を交換した例。箪笥の金具リメイクは、シンプルな和箪笥をより貫禄のある和風テイストにしたり、洋風にモダンな雰囲気にリメイクすることができます。

桐箪笥 取っ手

箪笥の取っ手交換のリメイクは、ドライバーやペンチなどの工具を使って元々の取っ手を外し、新たな取っ手を取り付けるだけで完成するので、DIY初心者の方にもおすすめです。完成度を上げるなら、取っ手を交換した上で、穴を木の粘土で埋め、全体を塗装して仕上げるのがおすすめ。消耗した雰囲気がなくなり、上質さがプラスされますよ。詳しい手順が知りたい方は、ラフジュ工房の動画を参考にしてみてくださいね。

リメイク タンス

箪笥の修理・リメイク例

こちらは箪笥の取っ手を交換して、ペイントして仕上げたアイテム。かわいらしいガラス製の取っ手にリメイクすることで、洋風のガーリーなタンスに生まれ変わりました。アンティーク雑貨やドライフラワーとの相性もぴったりですね。

箪笥に金具パーツをプラス!ネームプレート、ナンバープレートなどでリメイク

和箪笥 金具 販売

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の取っ手に加えて、ネームプレートも取り付けた例。ネームプレートは、レトロなアンティーク家具によく付いている金具で、味のあるアクセントになっています。実用面でも、箪笥の中身を整理整頓するのに役立ちますよ。

和箪笥 部品

箪笥の修理・リメイク例

続いては、箪笥の引き出しを細かく分けて、全体をペンキで塗装し、それぞれの引き出しにネンバープレートを取り付けた例。DIYだと難易度が高いですが、プロに依頼すればこんなリメイクも可能です。
ナンバープレートが上品なアクセントになって、高級感がプラスされていますね。真鍮製の取っ手は、使い込むほどに味わいが出るのも魅力です。

和箪笥をペイント塗装。ガラリと洋風にリメイク

次は、和箪笥をペンキで塗装するリメイク。ペイントは、塗装するのに特別な技術はいらないので、DIYでリメイクするにもおすすめの方法です。しっかりペンキを定着させるためにも、はじめに120番くらいの紙やすりなどで表面を削ってからペイントしていきましょう。また、白系のペンキを塗る場合は、長年使っていくうちに木地からアクが出て変色する可能性があるため、ヤニ・アク止めシーラーを下塗りするのがおすすめですよ。

それでは、ペイントの箪笥リメイク例を4つご紹介します。

定番のペンキ塗装。1色のみで安く手軽にリメイク

箪笥 リメイク 塗装

箪笥の修理・リメイク例

1つ目は、桐箪笥をブラックペンキで塗装したリメイク例。もともとは桐の素朴な風合いが感じられる和風の箪笥でしたが、全体をマットブラックにすることで木目が消え、洋風のカジュアルな雰囲気に生まれ変わりました。ビンテージスタイルやブルックリンスタイルなど、今っぽいインテリアにも似合いそうですね。

和箪笥 ぶらり

こちらの取っ手は、もともとの丸釻というパーツを使用しています。桐箪笥に付いていると和風の取っ手に見えますが、ビンテージ感があってペイントした箪笥にもよく似合っていますね。古いサビや傷がいい味を出しています。

ペンキ2色でおしゃれなバイカラーチェストにリメイク

箪笥 リメイク 方法

箪笥の修理・リメイク例

箪笥をさらに個性的にリメイクしたいなら、ペンキを2色使ってバイカラーに仕上げるのもおすすめです。こちらは、ターコイズグリーンとアイボリーカラーにペイントしたリメイク。子供部屋にぴったりな、ポップでかわいらしい雰囲気に仕上がりました。

タンス リメイク ペンキ

箪笥の修理・リメイク例

2色ペイントによる箪笥リメイクは、選ぶ色次第で幅広いテイストが楽しめます。先ほどの例と違って、コントラストの弱い2色を選ぶと落ち着いた雰囲気にリメイクできますよ。

思い切ってカラフルに塗装!レトロなタンスにリメイク

タンス リメイク diy

箪笥の修理・リメイク例

箪笥をレトロポップなテイストにリメイクしたいなら、さらにカラフルに塗装してみましょう。昭和レトロテイストの箪笥をお手本にレトロカラーで仕上げると、ノスタルジックな味わい漂う箪笥に変身します。一部だけカラフルに仕上げるのもかわいいですね。

タンス リメイク 塗装

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、優しいパステルカラーでリメイクしたアイテム。レトロカラーとはまた違った上品さがあって素敵ですね。淡い色だと空間と馴染みやすいので、圧迫感が出にくいこともメリットです。

ペイントにムラをつけて、おしゃれなアンティーク風チェストにリメイク

タンス リメイク 白

箪笥の修理・リメイク例

ペンキで箪笥をリメイクする際、アンティーク風の古い雰囲気が好きなら、エイジング加工して仕上げてもいいですね。方法としては、はじめからムラを残してペイントしたり、一度全体をペイントしてから所々をヤスリで削って仕上げる方法があります。DIYで行う場合は、後者の方が仕上がりが自然で、全体のバランスを見ながら調整しやすいので特におすすめですよ。

エイジング塗装

もっと高度なエイジング加工だと、はじめにクラック塗料を塗ってからペイントして仕上げることで、自然なペンキのひび割れを再現する方法があります。DIYでリメイクする場合、はじめに紹介した方法でも十分雰囲気がありますが、こちらの方法だとより本格的なアンティーク風に仕上がりますよ。

箪笥をオイル・ワックスで塗装。木味を生かしておしゃれにリメイク

箪笥のリメイクでは、ステイン(着色剤)とワックスや、オイルフィニッシュで仕上げる方法が人気です。塗装がしっかり定着するよう、はじめに表面をヤスリ掛けしてから塗装していきます。どちらもペイントと違って、木の風合いを活かす仕上げなので、木の温かみが感じられる箪笥に仕上がりますよ。

ダークブラウンに仕上げて和モダン風にリメイク。桐箪笥にもおすすめ

桐箪笥 時代仕上げ

箪笥の修理・リメイク例

こちらは古い和箪笥をステインとワックスで仕上げたリメイク例。ステインは着色、ワックスは表面を保護する役割を果たします。ステインを使うことで、箪笥を好みの茶色に仕上げることができ、ワックスで木肌がしっとりと蘇り、ほどよいツヤも出て、高級感のある雰囲気に仕上がります。無塗装の状態よりも傷や割れ、汚れに強くなるので、使い勝手も良くなりますよ。

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ステインには、油性と水性のものがあります。DIYで塗装する場合は、油性ステインだと匂いがきつく、専用の希釈液などが必要なため、水性ステイン(ポアーステインなど)の方がおすすめです。発色の良さや種類の豊富さ、塗料の安さではオイルステインに劣りますが、匂いが弱く、水で希釈や洗浄ができ、より使い勝手がいいです。ラフジュ工房でも、水性ステインを使用しています。

また、ステイン、ワックスと2段階で塗装するのが面倒な場合は、着色剤入りのオイル塗料(ワトコオイルなど)を使って、オイルフィニッシュで仕上げるのもおすすめです。はじめからちょうど良い色、濃度に調合されているので、塗装に慣れていなくても簡単にいい感じに仕上げることができます。ワックス仕上げと比べると、多少保護力に劣りますが、木肌が自然な風合いのまましっとりと仕上がります。

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箪笥の修理・リメイク例

また、ステイン・ワックスやオイルフィニッシュでの仕上げは、ペンキなどと違って強い塗膜を作らないため、木の呼吸を妨げません。そのため、着物を保管する桐箪笥にもおすすめの塗料です。桐箪笥の伝統的な塗装方法である砥の粉仕上げよりも、汚れにくく、汚れたとしても自分でメンテナンスができますよ。長く使っていくのにもってこいの仕上げです。

飴色に仕上げてレトロ・ナチュラルなタンスにリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

こちらは、先ほどよりも明るいカラーのオイルステイン・ワックスを使って、古い桐箪笥を塗装したリメイク例。木の温かな雰囲気が感じられるレトロな飴色に仕上がりました。

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箪笥の修理・リメイク例

DIYで塗装する際、それほどしっかりと着色する必要がない場合は、着色剤入りのワックスのみ(ブライワックスなど)で仕上げてもOKです。ステインほどしっかりとは着色できませんが、淡く色を付けることができ、ステイン・ワックスと二段階で塗装する手間を省くことができます。

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また、金具についても、汚れやサビを落としてから、同じくワックスで仕上げるのがおすすめです。古い味を残しながらもツヤが生き返って、上質な雰囲気に仕上がりますよ。特に、大振りな金具が付いている場合は、金具が大きく印象を左右するので、しっかりと磨いて仕上げましょう。

着色せず仕上げてナチュラルなチェストにリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

元々の木の色を活かして着色なしで仕上げるなら、全体をヤスリがけした上で、ステインを使わずに、無着色のクリアワックスやアマニ油やエゴマ油など乾性油で仕上げればOKです。家具用でなく、食用の乾性油でも問題ありません。

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また、最近アンティーク家具では、ストリップド家具と言われる、古い塗装を剥離して完全無塗装で仕上げた家具も人気です。無塗装だと家具本来の色形を楽しむことができ、木目の美しさも一段と引き立ちます。塗装がない分、傷や割れ、汚れには弱くなりますが、むしろその変化を味わいとして楽しみたい方にはぴったりの家具です。

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箪笥の修理・リメイク例

古い和箪笥も塗装を剥離すると、渋さがなくなってシンプル・ナチュラルな雰囲気に。より幅広いインテリアに取り入れやすくなりますよ。

プロが手がける本格塗装リメイク。箪笥の耐久性・防汚性をアップ

プロの職人が行う箪笥リメイクでは、ウレタン塗装やカシュー塗り、本漆塗りなどでの仕上げも人気です。どれもしっかりと塗膜を作り、木地を保護する塗装なので、お手入れがとても楽なのが魅力。キッチンや洗面所など、水気のある場所や汚れやすい場所で使うのにも向いていますよ。それぞれ特徴をご紹介します。

ウレタン塗装。幅広い家具に人気の使いやすい塗装リメイク

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こちらは、箪笥の天板にウレタン塗装をしたリメイク例。ウレタン塗装は、木の表面にしなやかな樹脂の塗膜を作るという、家具に人気の塗料。汚れにくく、水拭きもできるため、特にダイニングテーブルなどの家具に人気の塗装です。ウレタン塗装の家具というと、つるっとしたツヤのあるイメージがあるかもしれませんが、ツヤ消しの塗料を使うとより自然な風合いに仕上げることもできるんですよ。

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ウレタン塗装はメンテナンス性に優れた塗装ですが、欠点もあります。それは、大きな傷が付くと、DIYでの修理が難しいこと。プロに依頼して、一度塗装を剥がしてから、再度ウレタン塗装することになります。その場合、手間と費用がかかるのがネックなところです。

カシュー塗り。和箪笥におすすめの漆塗りのような上品な塗装リメイク

カシュー塗り

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、桐箪笥を朱色のカシュー塗りでリメイクした例。色鮮やかでツヤがあり、華やかな和の雰囲気が感じられますね。カシュー塗りは、漆科のカシューナットツリーから取れるカシューナッツの殻を原料に作られる漆系塗料で、漆塗りと似たような用途(高級和家具や仏壇など)に使われます。カシュー塗りは、ウレタン塗装と比べると価格が高く、塗装に手間がかかりますが、塗膜強度はウレタン塗装よりも優れていて、傷や汚れに強いです。また、カラーバリエーションが豊富が豊富で、赤や青、黒など様々な色に塗装することができます。

加えて、カシュー塗りは漆塗りに似ていますが、漆よりも価格が安いのがメリット。腕の良い職人が塗装すれば、漆塗りのようなふっくらとした光沢のある塗膜を作ることができます。本漆塗りと比べると、耐久性や高級感のある質感は多少劣ると言われることがありますが、当店の経験上は、それほど大きな差はありません。塗装に掛かる手間や費用が少なくて済むため、安く漆らしい質感に仕上げたい人におすすめですよ。

本漆塗り。高級和箪笥に定番の伝統的塗装リメイク

漆 リメイク

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、古い和箪笥を漆塗りで仕上げ直した例。燻されたようなアンティークらしい木肌が漆塗りで美しく引き立ち、高級感のある家具に生まれ変わりました。漆塗りは、その名の通り、漆の木から採れる樹液を原料とする塗装。カシュー塗りや合成漆塗料と区別するために、「本漆塗り」と呼ばれることもあります。漆塗りは、原料に限りがあり、塗装にも手間と技術を要することから大変高価な塗装ですが、その美しさや耐久性は他の塗装と比べて高く評価されています。上質な和箪笥のリメイクに人気の塗装です。

漆塗り 種類

漆塗りには、実は幅広い塗装方法があります。木目を美しく際立たせる木地呂塗りや、漆に鉄粉を加えて黒くした黒漆塗り、漆を拭き取りながら薄く塗り重ねる拭き漆塗りなど、種類によって仕上がりが様々です。そのため、リメイクで漆塗りを依頼する際は、漆塗りからもう一歩踏み込んで、どんな技法の漆塗りが好みか伝えてみましょう。その方が確実にイメージを伝えられるはずですよ。

さて、塗装に関する箪笥リメイク例は以上です。続いては、箪笥のサイズや形を作り変える木工リメイクのアイデアをご紹介していきますよ。ぜひ、塗装リメイクのアイデアとうまく組み合わせながら、イメージを膨らませてみてくださいね。

箪笥のサイズをリメイク。部屋にぴったりの大きさに

古い和箪笥や桐箪笥は、サイズが大きなものが多いのが特徴。そのため、コンパクトな住宅やマンションでは、置き場がなくて困るという声をよく耳にします。そこで人気なのが箪笥のサイズリメイク。プロに依頼すれば、箪笥を必要なだけ分解し、幅・奥行き・高さをカット、もしくは継ぎ足して、再び組み立てることで、部屋の空きスペースやクローゼットなどにぴったりと収まるサイズにすることが可能ですよ。それでは、具体的なリメイク例を見ていきましょう。

箪笥の幅・奥行き・高さをリメイク

家具リメイク

箪笥の修理・リメイク例

例えば、こちらは食器棚として使われていた古い水屋箪笥のリメイク例。大きな水屋箪笥は、大抵2段重ねの作りなので、上下段に分割した上で高さを低くリメイクしたものです。プロに依頼する場合、どこをどう残すかはご希望次第で幅広く対応できますよ。基本的には元々の意匠を活かしてリメイクしますが、ご希望に応じて収納部や扉を作り変えたりなど、全く別のデザインにリメイクすることもできます。

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箪笥の修理・リメイク例

例えば、先ほどの水屋箪笥の上段の部分は、引き戸をこんな風にガラス戸に変更することも可能です。さらに、全体を美しく着色して仕上げることで、高級感のある和モダンなサイドボードに生まれ変わります。

和箪笥の上下段を同じ高さにリメイク。横並びで使うのにおすすめ

桐箪笥 分解

箪笥の修理・リメイク例

箪笥の上下段を横並びで使いたい場合は、それぞれの高さを揃えるリメイクが人気です。高さがぴったりと揃っていると、1台のサイドボードのように見えて、部屋がすっきりと見えますし、上に物を広々と置きやすくなります。

箪笥をテレビ台やサイドボードにリメイク。上下段を分けて天板・脚を取り付け

次は、箪笥をリメイクしてローボードやテレビ台にするアイデアをご紹介します。先ほどのように上下段を分けてローボードサイズにリメイクした上で、補強の天板などを付けるのが定番です。それでは具体的にリメイク例を見ていきましょう。

箪笥に木製天板の取り付け。違和感のない自然な仕上がりにリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

こちらは、水屋箪笥の上段をローボードにリメイクした例。補強用の天板を取り付けて、テレビなど重いものも載せられるようにリメイクしています。後から付け足す天板は新材で製作しますが、引き出しなどと同じ色に着色することで、違和感のない自然な風合いに仕上がります。

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また、こちらの箪笥は、板戸をモールガラス戸にして、フローリングに合うよう脚を取り付けて仕上げました。和風らしさが抑えられて、レトロモダンな雰囲気を醸し出しています。

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箪笥の修理・リメイク例

こちらは、桐箪笥や衣装箪笥をテレビ台にリメイクした例。同じく箪笥の上段や下段を使って、天板と脚をプラスしています。桐箪笥や衣装箪笥は、もともと水屋箪笥よりコンパクトなものが多いので、ローボードやテレビ台にリメイクしやすい作りです。また、仕上げ方法次第で、和風にも洋風にもリメイクできます。

箪笥にガラス天板をプラス。高級感のある印象にリメイク

箪笥リフォーム

箪笥の修理・リメイク例

箪笥を上品な和モダン風にしたければ、箪笥に木製天板ではなく、ガラス天板をつけるのもおすすめです。ガラス天板は、どこか高級感があって、汚れがつきにくく、水拭きもできるので、メンテナンス性にも優れています。さらに、ガラス天板は必要に応じて取り外すこともできるので、用途に応じて使い分けられるのもいいですね。

箪笥にタイルや御影石天板を取り付け。個性的な印象にリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

メンテナンス性が高く、より個性的な箪笥が欲しい方は、天板にタイルや御影石などを付けるリメイクもできますよ。ガラスと同じく水や汚れ、熱に強く、加えて、衝撃にも強いのが特徴。汚れや傷が付きにくいので、キッチンカウンターやダイニングボードなどにおすすめです。また、選ぶタイル次第で箪笥の雰囲気が大きく変わるので、インテリアをより自分らしく楽しめます。

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タイルトップのデメリットを挙げるとすれば、天板に多少凹凸が生じること。しかしながら、簡単な作業台として使うのであれば、問題ない程度です。

箪笥の天板を裏から補強。見た目を変えずにリメイク

箪笥 リフォーム

箪笥の修理・リメイク例

箪笥の見た目をできるだけ変えたくないという場合は、上から天板を付けるのではなく、内側から補強するリメイク方法もあります。アンティークらしいデザインを変えずに、耐荷重を高められるので、レトロなインテリアにこだわりたい方に人気です。

箪笥に配線用の穴やコンセントを追加。ローボードやキッチンボードにリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

箪笥に家電を収納する予定なら、背面に配線用の穴やコンセントの差し口を付けておくと便利です。例えば、テレビ台だとAV機器やゲーム機など、キッチンボードだと電子レンジやトースター、コーヒーメーカーなどがありますね。穴やコンセントの場所は指定できるので、使いやすい位置に取り付けることができますよ。

箪笥に脚・装飾台(台輪)の取り付け。フローリングでも使いやすくリメイク

さて、次は箪笥に脚や装飾台(台輪)を取り付けるリメイク例。箪笥に脚を取り付けるメリットは、フローリングとの相性がいい、箪笥の下まで掃除しやすい、簡単に高さが調整できる、和風よりもモダンな雰囲気になる、といった点があります。逆に、畳の和室で使うなら、脚なしの方が畳への負担が少なく、インテリアとの相性も良いですよ。箪笥に脚を取り付けるリメイク例は、これまでの例でもいくつか登場しましたが、改めてどんな種類があるか整理していきたいと思います。

箪笥に木製脚をプラスしてリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

木製脚は、レトロな雰囲気が魅力。箪笥リメイクにとても人気で、古い箪笥と馴染みがよく、違和感なく仕上げられます。古民家スタイルやレトロスタイルが好きな方に特に人気ですよ。

箪笥に鉄脚をプラスしてリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

鉄脚は、和風の箪笥にモダンさがプラスされるのが魅力です。鉄脚は木製脚よりも軽やかで、凛とした雰囲気がありますね。和モダンスタイルやビンテージスタイルのインテリアに人気です。

箪笥に台輪をプラスしてリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

台輪へのリメイクは、4本脚を取り付けるよりも、上品さや重厚感があるのが魅力。箪笥の下を掃除しやすいというメリットはなくなりますが、脚なしの箪笥と比べると掃除の際などに箪笥の本体部分を傷付けにくくなります。和モダンスタイルや洋風のインテリアに人気のリメイクです。

箪笥に長い木製脚や棚をプラスしてリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

箪笥に長い脚を取り付けるリメイクは、高さが出せる、棚が付けられるのが大きな魅力。リビングやダイニングなどでサイドボードとして使うことができます。また、脚が長いと箪笥の重厚感が抑えられるのもポイント。部屋をすっきりと見せてくれますよ。こちらも和モダンスタイルに人気のリメイクです。

箪笥にキャスターを取り付けてリメイク。サイドチェストやワゴン代わりに

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箪笥の修理・リメイク例

箪笥リメイクでは、脚の代わりにキャスターを取り付けることもできます。箪笥をサイドチェストやキッチンワゴンなどとして使いたい場合に便利です。小ぶりな箪笥だとそのままワゴンにしてもいいですが、サイズ調整やオープンラックへのリメイクなど、いくつか組み合わせてオーダーすると、より使いやすく仕上がりますよ。

箪笥の引き出しをリメイク!用途に適した形に

古い和箪笥や桐箪笥は、大きな引き出しがたっぷりと付いていて、衣類収納には便利ですが、小物などを収納するには使いにくい作り。リメイクしてリビングやダイニングなどで使いたいなら、用途に合わせて引き出しをリメイクするとぐっと使いやすくなりますよ。それでは、引き出しにまつわるリメイク例を7つご紹介します。

箪笥をオープンラックにリメイク

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箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の引き出しを抜いて、オープンラックにしたリメイク例。古い箪笥のDIYに人気のアイデアです。箪笥は引き出しを抜くと、一気にシンプルになるので、和風テイストに飽きている人にぴったりですよ。

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箪笥は、引き出しを抜くと下が板張りになっているものと、レールのみが付いているものがあります。DIYする際には、板張りの場合は、そのまま棚として使えそうであれば活用してOKですが、強度に不安がある場合や、そもそもレールしかない場合は、新たに棚板を製作して取り付けましょう。

この際、箪笥の内側と外側、そして新材で製作した部分は、木の色が異なるので、全体を塗装して仕上げるのがおすすめです。塗装する際は、棚板などを取り付ける前に行うと中まできれいに仕上がります。

タンス リメイク 収納

箪笥の修理・リメイク例

また、もし元々のデザインを残したければ、一部のみ引き出しを抜くのもおすすめですよ。例えば、こちらは箪笥の上の引き出しだけを抜いてリメイクした例。引き出しがあった部分は、背面までオープンラックにリメイクして、すっきりと和モダンな雰囲気に生まれ変わりました。前後から物が出し入れできるので、部屋の間仕切りやカウンター代わりにも使いやすそうですね。

和箪笥の引き出しを抜いて扉をプラス。キャビネットにリメイク

タンス 扉 リフォーム

箪笥の修理・リメイク例

オープンラックだと埃や汚れが気になるという方は、引き出しを抜いた上で新たに両開き扉を付けるのもおすすめです。DIYだと難易度が上がってしまいますが、プロに頼むならイメージに合う扉を製作して取り付けてもらえますよ。元々のデザインから大きく印象を変えることができ、和風にも洋風にもアレンジできます。

家具 リメイク 箪笥

箪笥の修理・リメイク例

ラフジュ工房に依頼する場合は、扉を一から作ることもできますし、アンティークの扉を箪笥に合うようサイズ調整して取り付けることもできます。アンティーク建具は、和風からレトロ、シンプルなものまで、幅広い種類があります。どれも1点もので雰囲気たっぷりのものばかりなので、特別感のある家具に仕上げることができますよ。

和服箪笥・観音箪笥をキャビネットにリメイク

桐 タンス リフォーム

箪笥の修理・リメイク例

もともと扉が付いている和服箪笥や観音箪笥などであれば、その扉を活かしてリメイクすることができますよ。オープンラックにリメイクする要領で、引き出しを抜いて棚を取り付け、あとは全体を塗装して仕上げます。和風のモダンなキャビネットになりますよ。

棚 リメイク

箪笥の修理・リメイク例

和風のデザインが苦手な方は、扉自体もリメイクするのがおすすめです。例えば、板戸の和服箪笥なら扉をガラス戸にリメイクしたり、別の扉に付け替えることもできます。ガラス戸にすると、重厚感や渋い雰囲気が抑えられて、カジュアルなインテリアとも相性が良くなりますよ。

和箪笥の引き出しをフラップダウン式扉にリメイク。テレビ台に最適

箪笥リフォーム セルフ

箪笥の修理・リメイク例

続いては、和箪笥の引き出しを取り除いて、フラップダウン式の棚にリメイクした例。引き出しの前板を再利用することで、見た目にはそのままに、テレビボードとして使いやすくなりました。こちらの例では、上下どちらの引き出しもリメイクしていますが、一方のみフラップダウン式扉にすることもできますよ。収納するものに応じて選んでみてくださいね。

箪笥の引き出しをパタパタ扉に。レトロな棚にリメイク

タンス リフォーム diy

箪笥の修理・リメイク例

箪笥の引き出しを抜いて扉をつけるなら、扉をレトロなパタパタ扉にするという手もあります。フラップダウン式の扉と反対に、下から上に扉を持ち上げて開閉するタイプで、昔の学校などの下駄箱やロッカーなどでよく目にするデザインです。他の扉よりも、よりノスタルジックな雰囲気があって、古民家インテリアなどにぴったりです。

棚 リメイク diy

パタパタ扉は、板戸もレトロな雰囲気で素敵ですが、ガラス戸にリメイクするのもおすすめですよ。見せる収納が楽しめて、見た目にもより軽やかに仕上がります。

和箪笥の大ぶりな引き出しを細かくリメイク

チェスト リメイク 引き出し

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、和箪笥の大きな引き出しを抜いて、細かく作り直したリメイク例。元々の引き出しを分解し、前板を再利用することで、レトロな味わいを残しつつ、小物や書類などをすっきりと整理して収納しやすいようリメイクされています。

箪笥の引き出し内に仕切りを追加。小物収納用にリメイク

タンス リメイク 簡単

箪笥の修理・リメイク例

箪笥の引き出しをより手軽にリメイクしたいなら、引き出し自体はそのままに、中に仕切りをプラスするのもおすすめです。例えば、こちらのローボードは、幅広の引き出しに仕切りを追加したもの。文房具やハンカチなどこまごまとしたものも収納しやすくなりました。仕切りは、すべて取り外し可能なので、用途に応じて使い分けることができますよ。

箪笥の引き戸をリメイク!印象をガラリとチェンジ

箪笥に引き戸や開き戸が付いている場合は、次のようなリメイクができますよ。食器棚やサイドボード、本箱などに使う家具としておすすめです。それでは7つのアイデアをご紹介します。

和箪笥の板戸をガラス戸にリメイク。モダンな印象に

家具 リメイク 業者

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、古い水屋箪笥(食器棚)の木製引き戸をガラス戸にリメイクした例です。板戸だと渋い和風の印象が強いですが、ガラスにすることでより洗練された佇まいになりました。ガラス戸は、食器を収納すると、どこに何があるかわかりやすく、またインテリアとしてもとても絵になります。

タンス リメイク 業者

下段の引き戸は横桟戸から和風の板戸にリメイク。同じ板戸でも意匠次第で雰囲気が大きく変わりますね。板戸は中身を隠して収納でき、すっきりとした印象を保つことができます。

水屋箪笥 オーダー

食器棚として使うなら、何をどんな風に収納したいかイメージしながら、ガラス戸と板戸のバランスを考えてリメイクするのがおすすめです。すべてガラス戸にすると見た目にはおしゃれですが、いつも気を使ってきれいに収納しなければなりません。一部に板戸を残しておくと、生活感のある物も、こまごまとした雑多な物も気軽に収納できるので、思いのほか重宝しますよ。

箪笥のガラス戸をアンティーク・レトロガラスにリメイク

水屋箪笥 中古

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、茶箪笥の板戸をガラス戸にリメイクした例。ガラスには、模様の入ったレトロガラスを使うことで、より味わい深いノスタルジックな雰囲気に仕上がりました。レトロガラスは、棚の中をほどよく目隠ししてくれる効果もあります。見せる収納を楽しむには物足りないかもしれませんが、いつも綺麗に収納する自信がないという方にはもってこいのガラスです。色形がバラバラのものをごちゃっと収納しても、なんとなくモザイクがかかったような見た目になるので、インテリアの雰囲気を壊しませんよ。

水屋箪笥 食器棚 アンティーク

左上から結霜ガラス・ダイヤガラス・クリアガラス・モールガラス

レトロガラスには、結霜ガラス、ダイヤガラス、モールガラス、銀モールガラス、すりガラス、気泡ガラス、チェッカーガラス、色ガラスなどがあります。種類によって透け方や雰囲気が様々なので、コーディネート例を見ながら選ぶのがおすすめです。

また注意点として、現代物でない貴重なアンティークガラスは、タイミングによっては在庫がなかったり、費用が大きく加算されるものもあります。アンティークガラスを使うのが難しそうであれば、すりガラスやモールガラス、色ガラスなど、今でも生産されている現代物のガラスから選ぶのがおすすめです。

食器棚 ガラス リメイク

また、ラフジュ工房ではクリアガラスに模様を加工したオリジナルガラスも取り扱っています。伝統的な文様を用いているので、アンティーク家具と相性が良く、和箪笥のガラスリメイクにも人気ですよ。

箪笥の板戸に丸窓を追加!大正ロマン風のレトロな印象にリメイク

チェスト リメイク

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の板戸に丸窓をプラスしたリメイク例。丸窓を加えると、和風のシックな家具も、どこか大正ロマン風のハイカラな雰囲気に変身します。丸い形がインテリアのアクセントになって、印象的な部屋作りができますよ。

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箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥に丸窓を開けて、ペイントして仕上げたリメイク例。ペイントすると古い和風の味わいが抑えられて、ポップで可愛らしい印象になります。カジュアルなリビングや子供部屋におすすめです。

箪笥の板戸に透し彫りを追加!好きなモチーフを入れてリメイク

桐箪笥 嫁入り道具

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、桐箪笥の板戸に透し彫りを加えたリメイク。丸窓に月とうさぎのモチーフが描かれていて、和風の箪笥とよくマッチしていますね。さらに、全体に黒いカシュー塗りをして、和モダンな雰囲気に。一般的な桐箪笥とは一味違うインパクトがあり、新鮮な和のインテリアが楽しめそうですね。

透し彫り リメイク

箪笥の修理・リメイク例

ラフジュ工房が手がけている透し彫り加工は、こちらの藤の図のような複雑なモチーフを入れることもできますよ。個性の光る美しい家具に仕上がります。お好きなモチーフを彫ることもできますので、気になる方はショップまでご相談ください。

箪笥の引き戸に組子細工を加えて、上品な和風にリメイク

リメイク 業者

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥のガラス戸に組子細工をプラスしたリメイク例。組子細工が入ると、箪笥に上品で繊細な印象が加わります。また、扉内の目隠し代わりにもなりますよ。組子細工を取り入れた箪笥リメイクは、難易度が高く、行っている店舗が少ないため、特別感のある上質な家具に仕上がるのも魅力。和モダンスタイルと伝統的な和風スタイル、どちらにもおすすめです。

組子 箪笥

組子細工の模様は、多種多様なパターンがあり、それぞれ意味が込められていると言われています。例えば、左の組子模様は、三重菱という種類で、子孫繁栄や無病息災などの縁起物とされています。組子細工で最もポピュラーなパターンは、右のような「麻の葉」模様。厄除けや子供の健康・成長を願うお守りとして使われてきたものです。模様に込められた意味も知っておくと、選ぶのもより面白くなりますね。

箪笥のガラス戸に桟をプラス。和モダン風にリメイク

水屋箪笥製造会社

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の板戸を桟戸にリメイクした例。桟が入ることで板戸よりもモダンで高級感のある印象に生まれ変わります。桟は縦横方向や密度、太さなどで大きく印象が変わるのもおもしろいところ。桟が細く密度が高いほど繊細で高級感があり、桟の密度が低いほど、レトロで素朴な印象に仕上がりますよ。桟が細かいほどリメイクに手間がかかるため、加工費は高くなります。

古家具 リメイク

箪笥の修理・リメイク例

また、桟戸は、ガラスと板どちらをベースにするかも重要なポイント。板戸の方が重厚感があって伝統的な和風の印象に、ガラスだと透け感のある軽やかな印象で、現代物のモダンな家具ともより相性が良いです。ぜひ、部屋のインテリアを思い浮かべながら検討してみてくださいね。

箪笥のガラス戸をステンドグラスにリメイク。西洋アンティーク風に

古家具 リメイク 金額

箪笥の修理・リメイク例

箪笥のガラス戸リメイクでは、ステンドグラスを取り入れることもできますよ。ステンドグラスは、西洋アンティーク家具でよく目にしますが、和家具に取り入れると和洋折衷の大正ロマンらしい家具に仕上がります。上品な洋館に合うような素敵な家具にリメイクできますよ。

たんす リメイク アイデア

箪笥の修理・リメイク例

ステンドグラスを取り入れるなら、全体を明るいカラーでペイントすると、より洋風のインテリアが楽しめます。ガーリーなインテリアやフレンチスタイルにぴったりな、かわいらしい家具に仕上がりますよ。

さて、ここからは箪笥の形を大きく変える大胆なリメイク例をご紹介していきますよ。箪笥を今までとは違う形で使いたい、別の家具に作り変えたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

箪笥をコーナーラックにリメイク。部屋のスペースを有効活用!

テレビ台 リメイク

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、箪笥の後ろ側の角をカットして、コーナーラックにしたリメイク例。デッドスペースになりがちな部屋のコーナーにすっきりと収まるので、スペースを有効に活用できますよ。テレビ台や飾り棚としておすすめです。

箪笥をカウンターにリメイク。背面もきれいな仕上がりに

古家具 棚

こちらは、箪笥の扉や収納部をリペア・リメイクし、背面まできれいに仕上げてカウンターにリメイクした例。一般的な家具は、背面を壁につけて使うことを想定して作られているので、背面までは素材や仕上げにこだわっていないことがほとんどです。カウンターなど間仕切り用の家具として使うなら、こちらのように背面まで板を張り替えて塗装して仕上げるのがおすすめですよ。

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また、こちらの棚は強度のある天板を取り付けているので、飾り台や作業台としても優秀です。キッチンカウンターとしても使えるよう、天板を水気に強いウレタン塗装をして仕上げています。より本格的な作業台にしたいなら、御影石やタイルトップにするのもいいですね。

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ちなみに、こちらは畳敷きのリビングダイニングに、リメイクした箪笥カウンターを取り入れたインテリア例。カウンターがダイニングの作業台と、リビングの収納棚を兼ねています。もともと箪笥に付いていた引き戸や扉は、取り外してオープンラックにし、物を出し入れしやすい作りに。賑やかな見せる収納が楽しめる棚に生まれ変わりました。

箪笥をカウンター+マガジンラックにリメイク。おしゃれなカフェ風インテリアに

チェスト リメイク 脚

箪笥の修理・リメイク例

箪笥をカウンターにリメイクするなら、背面にマガジンラックを付けるというアイデアもありますよ。お気に入りの本や雑誌をディスプレイして、おしゃれなカフェ風インテリアが楽しめます。ちょっとした収納にも使えて便利です。

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こちらの棚も収納部はオープンラックタイプ。キッチンカウンターとしてお菓子や紅茶などを収納しています。オープンラックはホコリが溜まりやすいのが欠点ですが、よく出し入れするものならそれほど気にならないはずですよ。また、ホコリが気になる場合は、布をかぶせるなどして対策するか、扉をつけてリメイクするのもおすすめです。

和箪笥に天板を取り付けて、センターテーブルにリメイク

桐箪笥 テーブル

箪笥の修理・リメイク例

こちらは、引き出し1杯の和箪笥にガラス天板と脚を取り付けて、センターテーブルにリメイクした例。コンパクトなサイズ感で、愛らしい佇まいですね。引き出しもそのまま収納として使えるので、ブランケットや雑誌などソファ周りのものをたっぷりと収納できますよ。

チェスト リメイク 男前

先ほどの例では、天板をガラストップにしていましたが、お好みで木製天板やタイルトップなどにもリメイクできますよ。日常的に水拭きするならガラスやタイルトップがおすすめですが、ちょっとした作業台や飾り台として使うなら木製天板もおすすめです。レトロで温かみのあるテーブルにリメイクできます。

箪笥をベンチにリメイク!引き出し付きのベンチチェストに

最後にご紹介するのは、箪笥をベンチに作り変えるリメイク。箪笥の上段の引き出しを抜いて天板を取り除き、背面を背もたれに、側面をアームに作り変え、座面を取り付けるというアイデアです。箪笥の収納や背面、側面をできるだけ残して活用することで、箪笥だった面影も楽しむことができます。ソファよりも背もたれが垂直でコンパクトなので、ちょっとした腰掛けとして使うのに便利です。

最後に

箪笥は、アイデア次第で色々な形にリメイクすることができます。和箪笥や工芸箪笥は、捨ててしまうにはもったいない代物です。ぜひ、DIYやオーダーでのリメイクを検討してみてくださいね。
また、ラフジュ工房の通販サイトでは、箪笥をリメイクした商品を販売中です。ここで紹介した以外のリメイク例もまだまだありますので、よければそちらもご覧ください。

 

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お手持ちの箪笥をリメイクするなら、アンティーク・中古家具販売サイト「ラフジュ工房」にお任せください!リペア・リメイク実績の豊富なラフジュ工房でなら、古い箪笥も見違えるほど美しく、理想通りにリメイクできますよ。

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