水屋箪笥は、かつて台所で食器棚として使われていた和家具のこと。アンティークの水屋箪笥は、高級木材を贅沢に使用し、職人が細部まで凝って製作した上質なものが数多くあります。
しかしながら、アンティーク水屋箪笥はすべてが1点ものなので、いくら雰囲気が良いとはいえ、ぴったり理想に合うものが見つかりにくいのが問題点。
「デザインは好きなのにサイズが大きすぎる」「サイズはいいけど、収納が使いにくそう」など、もう少しこうだったらいいのに…と感じることが多いかと思います。
そこで当店では、水屋箪笥をご要望通りにリメイク・リフォームする加工サービスを実施しています!例えば、当店で販売中の水屋箪笥や、お手持ちの水屋箪笥の気に入らない部分を理想の形にリメイクできるんです。
つまり、サイズをコンパクトにリフォームしたり、建具のデザインや収納部の作りをリメイクしたりと、細部まで妥協することなく、理想を100%叶えた水屋箪笥を手に入れることができますよ。
ということで、この記事では、当店の水屋箪笥リメイクサービスの特徴や、過去のリメイク実例をご紹介したいと思います。
まずは、まだ水屋箪笥がどんなものかイメージが掴めない方へ、簡単に特徴をお話しします。ぜひ、どんな水屋箪笥が欲しいかイメージを膨らませてみてくださいね。
早速、リメイクサービスについて詳しく知りたい方は、2章からご覧ください。
水屋箪笥で格調高い和風インテリアに
水屋箪笥の起源は、江戸時代。「水屋」は、水を扱う場所を意味し、水屋箪笥は台所で食器などの収納に使われていました。
現代において水屋箪笥は、和風のキッチンやリビング、和室などの収納に人気の家具。冒頭でお話しした通り、水屋箪笥は欅材などの高級木材を使っていたり、透し彫りや組子など美しい細工があったりと、贅沢な作りのものが多数あります。格調高い和風のインテリアを楽しむのにもってこいの和家具なんですよ。
例えばこちらは、明治大正期頃のアンティーク水屋箪笥を取り入れたダイニングのインテリア。格子模様の建具がアクセントの凜とした美しい水屋箪笥です。存在感抜群の水屋箪笥がダイニングに上質な和の雰囲気を演出しています。
また、こちらは当店でサイドボードにリメイクした水屋箪笥を取り入れたリビングのインテリア。重ね水屋箪笥を上下段に分け、建具にガラスを入れてリメイクしたものです。時代箪笥らしい風格がありながらも、モダンな家とも相性が良く、現代的な暮らしに和の趣をプラスしています。
このように水屋箪笥は、高級感のある和風・和モダン風の部屋に欠かせません。さらに当店なら、水屋箪笥の伝統的な意匠を活かしつつ、サイズやデザイン、収納などを思い通りにリメイクできます。そのため、見た目も機能性も抜群の、理想的な水屋箪笥が手に入りますよ。
それでは、水屋箪笥の基本をおさえたところで、次は水屋箪笥リメイクサービスの詳細をご紹介します。
妥協なしの水屋箪笥が手に入る!ラフジュ工房のリメイク・リフォームサービス
当店の水屋箪笥リメイクサービスは、次の5つが大きな特徴です。他にはない珍しいサービスなので、初めての方は不安かもしれませんが、必ずや満足のいく水屋箪笥をお届けします。当店が選ばれている理由を簡単にお話しします。
高品質なリペア・リメイクで理想の水屋箪笥に
まず、当店の水屋箪笥リメイクは、どんなに難しいリメイクでも高品質に仕上がるのが大きな魅力。お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、高い技術を持つ職人がリメイクするので、理想にぴったりの水屋箪笥に仕上がります。
また、当店の水屋箪笥は、アンティークや中古品ばかりですが、家具はすべて、水洗いから状態チェック、分解、修復、リメイク、組み立て、塗装の工程を経て、ようやく完成します。
そのため、現代物の家具のように使いやすく、きれいで清潔に仕上がっているんです。江戸、明治、大正時代などに作られた古い水屋箪笥でも、安心してお使いいただけますよ。
当店の職人チームは、年間2000点以上の家具や建具をリペア、リメイクしています。
中古・アンティーク家具は、すべてが1点もので、リペア・リメイク内容もすべて異なります。そのため、職人は知識や経験に頼るしかありません。知識・経験があるほど、家具の状態を正しく把握し、見落としなく修復できますし、難しいリメイクや、経験のない加工だとしても、失敗なくクオリティ高く仕上げられます。
当店なら、どんなに難易度の高いリペア・リメイクでもできますので、安心してご依頼ください。
商品数1000点超え!上質なアンティーク・中古水屋箪笥が多数
当店では約1000点以上のアンティーク・中古水屋箪笥を販売しています。水屋箪笥だけでこれだけの品揃えがある店舗はそうそうありません。江戸〜昭和初期頃までのアンティーク品から、現代物の伝統工芸箪笥、民芸箪笥まで、幅広く販売中ですので、きっと好きな水屋箪笥が見つかりますよ。
当店の商品で特に多いのが、アンティークの水屋箪笥。アンティーク水屋箪笥は、様々な種類があってどれも魅力的ですが、特に関西で作られたものは、上質で機能性に優れたものが多いんですよ。
欅材など高級材が使われたり、引き出しや戸棚などに細部まで凝った作りだったり、太く贅沢な框組だったりと、水屋箪笥の中でもひときわ目を引く、美しく力強い佇まいです。高級感のある水屋箪笥が欲しい方は要チェックです。
ちなみに、当店では、高品質リペア済みの水屋箪笥だけでなく、リペア前の水屋箪笥も販売しています。オンラインショップで「カスタムできるアンティーク家具・建具」「これから高品質リペア予定品」と表示されているものは、リペア前のものです。
水屋箪笥を探している方へ、できるだけ幅広い選択肢を用意したいと考え、ボロボロの状態ではありますが、未仕上げ品もご覧いただけるようにしました。
階段箪笥の修理例
これらは、注文が入ってから、お客様のご希望に沿ってリペアやリメイクを行います。はじめはボロボロでも、他の家具と同じように高品質に仕上がります。リペア・リメイクが完了したら、お客様へ画像をお送りしますので、そこでご購入されるか否かご判断ください。
もし、水屋箪笥の仕上がりがイメージと違えば無料でキャンセルできます。全くのリスクなしでご注文いただけますよ(キャンセルされた水屋箪笥は、通常どおりオンラインショップで販売します)。気になる商品があれば、お気軽にご相談ください。
ただし、お客様の趣味趣向を極めて強く反映して加工した商品は、キャンセル不可とさせていただく場合があります。万人受けしない特殊な加工などをされてしまうと、他の方に買ってもらえる可能性が低く、再販できないからです。キャンセル不可となる場合は、事前にご案内しますので、了承いただける場合のみご注文ください。
売約済みの水屋箪笥でも再現製作できる!サイズや作りも思い通り
アンティーク水屋箪笥は一点ものなので、在庫も一点限りなのですが、よく「売約済みのものと同じ水屋箪笥はありませんか?」という問い合わせをいただきます。
アンティーク水屋箪笥は、全く同じデザインのものはほぼありません。また、似たデザインの水屋箪笥ならあるかもしれませんが、タイミングよく在庫にあるとは限りません。
そこで、当店では、売約済みの水屋箪笥を同じものを再現製作するというオーダーを承っています。
水屋箪笥のオーダー例
当店はアンティーク家具を知り尽くしている分、アンティークに似せて家具製作するのも大得意なんです。高い木工技術に加えて、着色やエイジング加工にも自信があるので、気に入った水屋箪笥をしっかり再現できますよ。本物のアンティークでなくとも、アンティーク風でOK!という方は、ぜひご検討ください。
また、水屋箪笥の再現製作では、オリジナルとは別のサイズで製作したり、別の色に塗装したりと、違う金具を使ったりと、一部をアレンジすることもできます。気に入った部分を取り入れつつ、さらに用途に合わせてオーダーメイドで製作できるので、一層満足度の高い家具に仕上がりますよ。
お手持ちの水屋箪笥の修理・リフォームも受付中
水屋箪笥の修理・リメイク例
当店では、販売中の水屋箪笥のリメイクに加えて、お手持ちの水屋箪笥の修理やリフォームも受け付けています。
例えば、家に眠っていた古い水屋箪笥を修理したり、オークションで仕入れたアンティーク水屋箪笥をリペア・リメイクしたり、テレビ台やサイドボードなど他の家具にリフォームしたりできますよ。
お手持ちの水屋箪笥のリペア・リメイクを依頼される場合は、以下からお問い合わせください。ご希望の内容に応じて、お見積もりを提出いたします。お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。
ラフジュ工房 お問い合わせはこちらからどうぞ!
メール:info@rafuju.jp
TEL:0294-70-3730
修理・リメイクの無料見積もりをご希望の方は、お客様名・修理の詳細内容(ご希望の仕上げやリメイクなど)・ご住所 ・ご連絡先・全体写真及び傷などの状態がわかる写真をお送りください。専門スタッフが丁寧に対応させていただきます。
水屋箪笥リメイク・リフォームの実例
それでは、当店の水屋箪笥リメイク実例をご紹介します。人気の項目からご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ちなみに、ここでご紹介していないリメイク・リフォームでも、どんなわがままでも歓迎です!お気軽にご希望をお聞かせください。
水屋箪笥の建具リメイク・リフォーム
水屋箪笥のリメイク・リフォームでとても人気なのが、建具のリメイク。純和風の引き戸をシンプルにリメイクしたり、さらに和風の美しい細工をプラスしたり、様々なリメイクができますよ。
板戸をガラスに
クリアガラス戸の水屋箪笥
こちらは、水屋箪笥の木製引き戸の鏡板をガラスに交換したリメイク例。
ガラスは「ゆらゆらガラス」と呼ばれる希少なアンティークガラスを使っています。透し彫りを残してリメイクすることで、和風の趣が漂う上質な箪笥に仕上がりました。
ゆらゆらガラスとは、古いクリアガラスで、ガラスの厚みが一定でなく、表面に揺らぎが表れているガラスのこと。ガラス越しに棚内を見たり、ガラスに景色が映り込んだりすると、ゆらゆらと歪んだように見えます。今の精度の高いクリアガラスにはない、豊かな表情が魅力的で、手仕事らしいぬくもりが感じられます。
ただ、ゆらゆらガラスは、希少なアンティークガラスなため、値段が高価です。価格は高くてもいいから、アンティークらしい雰囲気にこだわりたい!という方におすすめです。
棚内は、高さ調整ができる棚板を製作して取り付けています。古い水屋箪笥にマッチするよう、無垢材で製作し、ダークブラウンに着色して仕上げました。和家具らしい味わいはそのままに、より使いやすく生まれ変わりました。
板戸を組子入りガラス戸に
組子入り水屋箪笥(R-044173)
こちらは、上質な重ね関東水屋箪笥をリペア・リメイクした例。もともと、中央の戸棚はシンプルなガラス戸でしたが、組子細工を入れてリメイクしました。
組子細工は、レーザー加工機で製作した当店のオリジナル品。伝統的な麻の葉模様が整然と美しく並んでいます。伝統的な装飾も最先端の機器を活用することで、リーズナブルな価格で取り入れられます。
また、こちらは扉や引き出しの前面に高級木材である欅玉杢材が使われています。水洗いしてきれいに汚れを落とし、傷を修復し、着色・ワックスで仕上げることで、迫力のある美しい木目が浮かび上がりました。シックで高級感のある水屋箪笥に再生できました。
板戸を格子戸に
縦格子戸の水屋箪笥
こちらは、シンプルな板戸だった水屋箪笥に縦格子を追加したリメイク例です。建具下部の腰板は取り外し、すっきりとした格子戸に。全体に違和感が出ないように着色して、より高級感のある水屋箪笥に生まれ変わりました。
オリジナルの引き手は取り外し、箪笥にすっきりと馴染むシンプルな引き手を新たに取り付けています。棚内は、棚板と仕切りを製作して取り付けました。
引き戸を金網入りに
金網入り建具の水屋箪笥
こちらは、引き戸に金網が張られた水屋箪笥をリペアした例。こちらはもともと金網付きだったため、それをきれいにクリーニング、修復したものです。板戸やガラス戸から、金網張りの引き戸にもリメイクできますよ。
金網の引き戸は、現代の家具ではなかなか目にしませんが、水屋箪笥では一般的なもの。食べ物を一時的に保管できるよう、通気性を保ちつつ、虫が侵入しないように作られたもので、冷蔵庫がなかった時代にはとても重宝されたんですよ。
金網戸は、現代でも湿気が苦手な調味料や保存食などを収納するにもぴったりです。また、板戸やガラス戸とは一味違う、時代箪笥らしい無骨な表情が楽しめます。
そのほか、こちらの水屋箪笥は天板をフラットに加工し、全体を着色して仕上げました。サビが目立っていた金網も、丁寧にクリーニングして仕上げ、高級感のあるシックな水屋箪笥に再生できました。
板戸に透し彫りや窓を追加
丸窓の収納箪笥(R-022916)
こちらは、引き戸にレトロな丸窓を追加した収納箪笥のリメイク例。もともとは丸い部分に鏡板が入っていましたが、ガラス板に交換し、引き手を取り付けてリメイクしました。大正ロマン風のユニークな収納棚に仕上がりました。
丸窓には、結霜ガラスという、霜が降りたような模様が入ったガラスを使っています。ノスタルジックな味わいがあり、棚の中を目隠しする効果もありますよ。
また、箪笥の上に重いものを載せられるよう、天板を一度フラットに加工し、上から強度のある天板を取り付けています。下部には、木製脚を取り付け、床掃除がしやすいようリメイクしました。最後に、全体が馴染むよう色合わせして、ワックスで仕上げています。
水屋箪笥の塗装リメイク・リフォーム
次は、水屋箪笥の塗装リメイク・リフォーム例を詳しくご紹介します。当店の塗装は、大きく次の6種類があります。
着色・ワックスで自然な仕上がりに
近江水屋箪笥
こちらは、上質なアンティークの近江水屋箪笥を上下段に分割し、上段のみをサイドボードとしてリペア・リメイクした例。全体的に色が褪せて汚れが目立っていましたが、棚内までしっかり水洗いし、ステインで着色した後、蜜蝋ワックスで仕上げました。和の風格漂う水屋箪笥に再生できました。
当店の水屋箪笥の仕上げは、着色ステインと蜜蝋ワックスが基本です。ステインは、木目を活かして自然に着色できる塗料で、アンティーク家具をはじめ、木製家具全般に使われる塗料です。
アンティークらしい古い風合いが美しく引き立つことに加え、赤みの暗い茶色や黄味の明るい茶色など、好みの木肌に仕上げられるので、リメイクオーダーでも好評いただいています。
また、蜜蝋ワックスは、木の表面を保護し、傷や汚れから家具を守る役割があります。塗膜を作らず、木に染み込むような仕上がりなので、しっとりと自然な風合いに仕上がりますよ。
蜜蝋ワックスは、塗り直しせずとも何年と綺麗な状態が保てます。さらに、木肌の乾燥が気になったり、木を傷つけてしまった場合は、簡単に再塗装してメンテナンスができるのも大きな魅力です。再塗装すると、乾燥や細かな傷などが目立たなくなり、きれいな木肌が長持ちしますよ。
そして、こちらの水屋箪笥は、棚内の傷んだ部分を新材で交換し、棚板も作り直しています。棚板はしっかりとした強度があるので、重いものも収納できますよ。天板も内側から補強しました。
ウレタン塗装で耐水・耐久性アップ
ウレタン塗装のガラス戸棚
こちらは、塗装を剥離してリペアしていたガラス戸棚に、新材で製作した天板を取り付け、ウレタン塗装をして仕上げた例。天板のみ新材で製作したため、違和感が出ないよう、天板を薄くステインで着色した後、全体をウレタン塗装で仕上げています。
ウレタン塗装は、家具の表面にしっかりとした塗膜を作る塗装。傷や汚れに強く、ちょっとした汚れは乾拭きや水拭きで落とせますし、中性洗剤を使っての掃除もできます。そのため、ダイニングテーブルやキッチンカウンターの天板などに人気の塗装です。
ウレタン塗装は、なんとなくツルっとした光沢のあるイメージかもしれませんが、当店では木の風合いを活かして、できる限りマットに仕上がるよう、ツヤなしのウレタン塗料を使っています。そのため、こちらの戸棚のように、ナチュラルな木味の温かな雰囲気に仕上がりますよ。
ただ、蜜蝋ワックスと比べると、ウレタン塗装の方がほんのりツヤがあります。そのため、マットな仕上がりが好きな方は、天板など汚れや傷が気になる部分だけウレタン塗装に、その他はワックス仕上げになど、一部だけウレタン塗装で仕上げるのもおすすめです。
例えば、こちらは天板のみをウレタン塗装で仕上げた水屋箪笥。天板だけでも違和感なく仕上がります。
また、アンティーク水屋箪笥の場合は、こちらのようにステインでダークカラーに着色してから塗装するのが人気です。シックで高級感のある佇まいに仕上がりますよ。
ウレタン塗装は、傷や汚れに強い塗装ではありますが、大きな傷が付いたり、使ううちに塗装が剥げてきたりすると、業者に修理を依頼する必要があります。自分ではお手入れできないのが欠点です。しかしながら、基本的には再塗装せずとも何十年と長持ちします。
カシュー塗りでお好きな色にリメイク
黒色の水屋箪笥(茶箪笥)(R-038560)
こちらは、重ねのアンティーク水屋箪笥の上段をサイドボードにリメイクした例。組子細工以外の部分をマットな黒色のカシュー塗りにしました。木目が隠れてよりシンプルな表情になり、中央の組子細工が美しく引き立ちました。
カシュー塗りは、漆系の合成樹脂塗料です。本漆塗りと似た質感に仕上がる和風の塗料として人気があります。
今回は木目を隠してマットに仕上げましたが、塗り方次第で、木目を活かした拭き漆風にしたり、高級感のある鏡面仕上げの漆塗り風にしたりできます。お好みの本漆塗りらしい質感を再現できますよ。
カシュー塗りは、漆塗りよりも価格が安く、メンテナンス性に優れ、漆のように日光で変色したりしないのがメリット。塗膜の強靭さは、本漆塗りには劣りますが、ウレタン塗装よりも耐久性に優れていて、傷や汚れに強く、乾拭きや水拭きで簡単に汚れが落とせます。中性洗剤での掃除もできます。
カシュー塗りは漆よりも質感が劣ると言われることもありますが、腕の良い職人が塗れば、本物の漆塗りのように仕上がる優秀な塗料です。
カシュー塗りのリメイク例
また、カシュー塗りはカラーバリエーションが豊富なのもポイント。赤や緑、紺など、幅広い色があります。
例えば、こちらは朱色のカシュー塗りでリメイクした桐箪笥の例。とても色鮮やかで、気品高い和箪笥に生まれ変わりました。ブラウンなどダークな色も充実しているので、インテリアに合わせて選んでみてください。
ペイントでカジュアルにリメイク
黒ペイントの水屋箪笥(R-016474)
こちらは、ブラックペイントでリメイクした水屋箪笥の例。引き出し以外をペイントし、ツートンカラーの和モダンな水屋箪笥に仕上がりました。
ペイントは、洋風の家具でよく目にする塗装ですが、和家具に塗ると、木目がしっかりと隠れて和風の印象が抑えられ、すっきりとカジュアルに生まれ変わります。
水屋箪笥の修理・リメイク例
こちらは、水色ペイントで収納箪笥をリメイクした例。明るいペイントカラーでリメイクすると、さらに和風から洋風へガラリと印象が変わります。渋めの和箪笥もかわいらしいレトロ家具にリメイクできますよ。
ペイントのメリットは、カシュー塗りよりもさらにカラーバリエーションが豊富で、価格が安く、塗装に技術が必要ないので、簡単に再塗装によるリメイクや補修ができること。色に飽きたり、汚れや傷が気になってきたら、上から別の色を塗ればOKです。また、水拭きや中性洗剤を使って掃除ができるので、お手入れも楽です。
反対にデメリットは、カシュー塗りほど塗膜が強くなく、使い方によっては傷がついたり、塗装が剥げたりすることです。ただ、どんな塗装でも使ううちに傷や汚れが付くのは自然なことなので、ある程度は味わいとして楽しめるといいですね。
漆塗りで伝統的な高級和家具に
漆塗りの水屋箪笥(R-028004)
こちらは、もともと漆塗りが施されていた水屋箪笥をリメイクした例。漆塗りの美しい質感が蘇るよう、当店で修復したものです。貫禄漂う水屋箪笥が、さらに高級感あふれる姿に生まれ変わりました。
もともと漆塗りでない水屋箪笥も、漆塗りにリメイクできます。漆塗りはカシュー塗りよりもさらに塗装に手間と技術が必要で、材料も希少で高価なため、費用は高額になります。
ただその分、耐久性やメンテナンス性などの機能性、工芸的な美しさも、群を抜いたクオリティに仕上がります。
塗装剥離して白木の家具にリメイク
ストリップド仕上げの水屋箪笥(R-046076)
こちらは、重ね収納箪笥(帳場箪笥)の下段を、ストリップド加工(塗装剥離)して収納棚にリメイクした例。
和箪笥は、古い塗装を剥がすと、明るい白木の木肌が現れます。天然木の豊かな木目や、優しい木の風合いを存分に味わえますよ。シンプルな和モダンインテリアにおすすめのリメイクです。
当店のストリップド加工は、基本的に無塗装のままで仕上げます。無塗装だと、木のそのままの質感が楽しめるのが大きな魅力ですが、ワックスなどで木肌を保護しない分、傷や汚れ、乾燥による割れ、変形などが生じやすくなります。
使用できなくなるような大きな不具合は滅多に起きませんが、経年による変化を極力抑えたければ、塗装剥離した上から、クリアのワックスやウレタン塗装などで仕上げるのがおすすめです。
ストリップド加工+ワックス仕上げの箪笥
ワックスやウレタン塗装をすると、木肌の色が多少濃くなりますが、ご要望に応じて、できる限り自然な風合いに仕上げます。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
水屋箪笥のサイズリメイク・リフォーム
さて、次は水屋箪笥のサイズリメイク・リフォーム実例をご紹介します。水屋箪笥は、現代の食器棚と比べて大きなものが多いので、コンパクトにリサイズするのが人気です。
当店のリサイズ加工は、高さ・幅・奥行きを増やしたり、カットしたりできます。設置場所にぴったりのサイズにリメイクできますよ。
奥行きを小さくリメイク
水屋箪笥を薄くリメイク(R-032789)
こちらは、アンティーク水屋箪笥(夜具箪笥)の奥行きを約30cmカットしたリメイク例。現代の食器棚の奥行きは約40〜55cm、薄型だと約30〜40cmです。古い水屋箪笥は、約45〜55cmほどのものが多いですが、中には極端に大きいものもあります。
食器棚の奥行きが広いと、収納力は上がりますが、奥の食器が出し入れしにくかったり、存在感が出すぎて部屋が狭く感じたり、といったデメリットもあります。用途に応じてリサイズを検討してみてくださいね。
また、こちらは棚内に棚板がない作りでしたが、新たに棚板と仕切りを取り付けています。天板はウレタン塗装をしていて、水や汚れ、傷に強い作りです。
古い金具は、クリーニングしてそのまま活用しています。引き戸の差し込み錠は重厚感のあるしっかりとした作り。引き手には繊細で美しい蝶と菊の図が描かれています。優雅で凛とした雰囲気を感じさせる、上質な和箪笥に生まれ変わりました。
高さを小さくリメイク
水屋箪笥ローボード(R-025795)
こちらは、水屋箪笥の高さを約40cmカットし、ローボードにリメイクした例。できるだけ元々のデザインを活かし、違和感が出ないようにリサイズしました。
建具は引き手がなかったので、アンティークの引き手を取り付けました。また、棚内には棚板と仕切りを製作して取り付けています。天板はテレビなど重いものを載せられるよう、しっかり補強しました。
金具だけを再利用して箪笥を新規製作
アンティーク金具を再利用したテレビ台
こちらは、水屋箪笥ではありませんが、アンティーク衣装箪笥の金具のみを再利用して、テレビ台にリメイクした例。木製の箪笥本体は、ご希望の形状で新規製作したものです。木目の美しい栗材を前板に用いて、高級感のある和風テレビ台に仕上がりました。水屋箪笥でも同じように、金具や建具など一部だけを活用して箪笥を新規製作できますよ。
こちらの金具は、アンティークの二本松箪笥のもの。二本松箪笥は、福島県の二本松市周辺で作られてきた300年を超える歴史を持つ民芸箪笥です。他の民芸箪笥と比べると、金具は派手でないながらも、細部まで凝った美しい装飾が施されています。
脚は、イギリスアンティーク家具を参考に、ご希望に沿って製作しました。伝統的な和家具では目にしない曲線的なデザインですが、和風の金具と美しく調和しています。
収納は、すべて引き出しに見えますが、実は上段はフラップダウン式扉です。扉が手前に大きく開くので、AV機器などを収納するのに便利です。
また、棚の作りはすべてご希望通りなので、お手持ちの物をぴったり効率よく収納できます。
水屋箪笥を食器棚として使いやすくリメイク・リフォーム
ここからは、水屋箪笥を食器棚として使いたい方に人気のリメイクをご紹介します。
棚を新材で作り直し・高さ調整可能に
水屋箪笥サイドボード
こちらは、重ね水屋箪笥の下段だけを利用して、食器棚(サイドボード)にリメイクした例。できるだけ元々の雰囲気を壊さずに、同じ色味で仕上げました。
こちらのリメイクで大きく変わったのが、収納部の棚板。すべて新材で作り直し、高さ60mm毎にダボ穴を設けて、ダボで棚板の高さ調整ができるようにリメイクしました。棚内はほぼ新品ですので、食器や食品などを安心して収納できます。
また、可動式の棚板は、現代の食器棚ではよく目にする仕様ですが、アンティークだとここまで凝ってリメイクされていることは稀です。オーダーメイドのリメイクサービスなら、細かいところにまでこだわれます。
他にも、コンセントの差し口を取り付けたり、ソフトクローザーを取り付けたり、機能的にリメイクできますよ。できる限り、見た目には違和感がでないよう配慮してリメイクしますので、古き良さはそのままに、使い勝手を向上させることができます。
引き出しの内側を新材で作り直し
組子入り水屋箪笥
こちらは、ストリップド加工(塗装剥離)をしてリペアしていた水屋箪笥(茶箪笥)を、お好みの色に塗装して、傷んだ部分をさらにきれいにリメイクした例。
引き出しの底板をすべて取り換え、食器棚として安心して使えるように修復しました。今回は底板のみ交換しましたが、ご希望に応じて、内側の板すべてを交換することもできます。
また、天板は新材ですべて張替えし、背板は隙間を目張りしています。背板は、張替えや埋め木などでより見栄え良くリメイクすることもできますが、今回は手間がかからずリーズナブルにできる方法で仕上げました。予算やこだわりなど、ご希望に応じてリメイクいたします。
収納の作りを変更
水屋箪笥サイドボード(R-036660)
こちらは、水屋箪笥をご希望の作りにリメイクした例。下段右手の片開き戸を取り外し、引き戸を大きくリフォームし、上段の板戸はガラス戸に交換しました。棚や引き出しは、傷んだ部分を新材で交換し、スムーズに動くよう調整しました。
水屋箪笥の修理・リメイク例
水屋箪笥は、戸棚や引き出しを細かく分けたり、逆に広げたり、幅広いリメイクができます。こちらは引き出しを分割してリフォームした例です。
水屋箪笥の修理・リメイク例
また、棚や引き出し内部に仕切りを追加するなど、簡易的なリメイクも歓迎です。大幅なリメイクはどうしても加工費がかさんでしまいますが、それほど手間がかからないリメイクであれば、低価格で加工できます。
作業用カウンターを取り付け
水屋箪笥カウンター
こちらは、重ね水屋箪笥を上下段に分解し、上段のみをリメイクした例。カウンターとして使えるよう、背面まできれいにリペアし、跳ね上げ式のカウンター天板を取り付けました。しっかりとした強度があり、ウレタン塗装で耐水性もあるので、料理や食事など様々なシーンで活躍します。
こちらは、前面の引き戸も、組子風ガラスやクリアガラスなどを使ってリメイクしています。板戸よりも圧迫感がなく、すっきりとしていて上品です。麻の葉模様のガラスが、和風の素敵なアクセントになっています。
また、右手の慳貪扉は、食器棚としては使いにくいので、蝶番をつけて片開き戸にリメイクしました。小さな扉ですが、こまごまとした調味料やキッチン用品などを収納できます。
水屋箪笥をサイドボードやテレビ台にリメイク・リフォーム
次は、水屋箪笥をサイドボードやテレビ台として使いたい方に人気のリメイクをご紹介します。
天板の補強・取り付け
水屋箪笥ローボード(R-027948)
こちらは、重ね水屋箪笥の上段を使って、ローボードにリメイクした例。ご希望の大きさにリサイズし、建具をリメイクし、天板と脚を取り付けています。
ローボードにリメイクする際、欠かせないのが天板のリメイク。箪笥は本来天板に物を置くように作られていないため、ローボードとして使うには天板の強化が必要です。こちらのように、上から天板を取り付けるほか、内側から見えないように補強したり、石材天板やガラス天板などを取り付ける方法もあります。
また、こちらは木製建具を格子入りのクリアガラスに変更しています。ガラスにすると、赤外線を通すので、扉を閉めたままリモコン操作ができるようになりますよ。
脚や装飾台の取り付け
水屋箪笥サイドボード(R-042906)
こちらも重ね水屋箪笥を上下段に分割してリメイクしたサイドボード。建具を4枚引き戸にし、脚を取り付けました。脚があると、フローリングとの相性が良く、床掃除がしやすくなります。また、脚がある方が箪笥の下部に汚れや傷がつきにくいです。
水屋箪笥は、木製脚以外にも鉄脚や、長い脚、丸脚、装飾台などを追加できます。既製品の脚でなく、当店でオーダーメイドで製作して取り付けることもできますので、ご希望をご相談ください。
配線用穴開け
箪笥の修理・リメイク例
こちらは、水屋箪笥ではありませんが、アンティーク衣装箪笥をテレビ台にリメイクした例です。重ね衣装箪笥を上下段に分割し、引き出しをフラップダウン式扉に、背板にはコンセント配線用の穴を開け、鉄脚を取り付けてリメイクしました。
配線用の穴は、どこでもご希望の位置に開けられます。扉内の棚板の一部をカットして、上下の棚で配線できるようリメイクすることもできます。
引き出しだけを再利用して棚を新規製作
箪笥の引き出しをリメイク(R-034936)
こちらは、古い箪笥の引き出し一杯のみを再利用してサイドボードにリメイクした例。引き出し以外の部分は、すべて新材で一から製作したものです。
棚の形状や収納部の作りなど、自由にオーダーできます。一部にアンティーク品を取り入れるだけでも、ぐっと味わい深い雰囲気が出ます。
箪笥ローボード(R-032996)
こちらは、もっと小ぶりなアンティーク引き出しを再利用して、棚部分は新規製作した例。コンパクトなリビングボードにぴったりです。
引き出しはクリーニングのみで仕上げていますが、古さが気になるようであれば、内側を新材に交換できます。ご希望に応じて柔軟に対応しますので、お気軽にご相談ください。
アンティーク建具を再利用して箪笥を製作
建具をリメイクしたローボード(R-034509)
こちらは、アンティーク建具のみを再利用して、和風のローボードを製作した例。建具に合わせて棚本体を新規製作したものです。お好きな建具を取り入れて、思い通りの棚が作れますよ。棚自体はすべて新品なので、古いものに少々抵抗がある方でも安心して使えます。
組子建具をリメイクしたローボード(R-035789)
こちらは、組子入りの建具をローボードにリメイクした例。引き戸ではなく、フラップダウン式扉にして、テレビ台として使いやすいようリメイクしました。
組子の裏側には、すりガラスが入っていて、棚内をしっかり目隠しできます。また、クリアガラスよりも組子模様がはっきりと浮かび上がり、上品な和風の印象を演出してくれます。
最後に
アンティーク水屋箪笥は、リメイクでさらに幅が広がります。当店なら、サイズやデザインなど、細部にまでこだわって注文できますよ。一生ものの家具ですので、ぜひ妥協せずに検討してみてくださいね。