未経験から大工を目指すなら。知っておきたいあれこれ

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大工 求人

未経験から大工を目指すなら。知っておきたいあれこれ

「未経験者だけど大工の仕事をしたい」

この記事ではそんな方に向け、大工の仕事内容から求人探しに便利なサイト情報、大工を目指すなら知っておきたいポイントまで、簡単にまとめてみました。 これから大工を目指そうという方は、ぜひチェックしてみてください。

大工も色々。仕事内容をご紹介

ひと口に「大工」といっても、その仕事内容は多岐にわたります。例えば、伝統的な工法を取り入れた「在来工法」で住宅を建てるのか?それとも「ツーバイフォー工法」で建売住宅を建てるのか?というだけでも、作業は大きく変わるんですよ。

ということでまずは、大工の仕事にはどんな種類があるのか見ていきましょう。

建築大工(木造軸組工法)

昔ながらの大工さんのイメージに一番近いのが、木を組んで家を建てる「木造軸組工法」。木造戸建や注文住宅などを作り、「町大工」と呼ばれることもあります。

ベテランになると材木の性質や癖などを見抜き、適材適所を見極められるようになるのだとか。ベースとなる図面はあるものの、自分の頭であれこれ考えながら家を建てたいという方や、日本の伝統技術を継承していきたい方におすすめです。

ちなみに、木造軸組工法には「伝統工法」「在来工法」 がありますが、現在の日本ではほぼ在来工法が用いられています。在来工法では、結合部にボルトやプレートなどの金物を使い柱同士固定します。 それに対し、伝統工法では金物を使わず、木の特性を活かす仕口・継ぎ手で組み上げるのです。 後者のような本格的な伝統的技術を身に付けたい場合には、しっかりと伝統工法の技術を習得できる職場を選びましょう。後ほど登場する宮大工も、この伝統工法の大工に当てはまります。

建築大工(ツーバイフォー、プレハブ工法)

ツーバイフォー工法は、その名の通り2×4(ツーバイフォー)インチの断面をもつ角材とベニヤ板で丈夫なパネルを作り、このパネルを床や壁として家を作り上げる工法です。 先ほどの木造軸組工法が、柱や梁などの「軸」で家を支えるのに対し、ツーバイフォー工法では、壁パネルや床パネルといった「面」で支えるイメージですね。

非常に合理的かつ標準化された工法で、工期が比較的短く、出来上がりにバラつきが出にくい といった特徴があります。伝統軸組工法のような高度な技術を必要としないため、建売住宅などに多く用いられています。

造作大工・内装大工

造作大工・内装大工は、天井や床、壁、そして和室の細かな納めなどを手掛けます。 内装仕上げだけでも多くの専門分野に分かれており、床仕上工、鋼製下地組立工、ボード張り工などさまざまな職種があります。

室内の下地や仕上げの担当とは言うものの、建物の骨組みをしっかり理解しておかないと、的確な室内造作を作り上げることはできません。 そのため、建築大工が内装大工を兼任している場合も多くあります。中には年齢を重ね、力仕事や高所での作業が難しくなったベテラン職人が、内装大工として活躍しているケースもあるんですよ。

なお、造作大工の技量が存分に発揮されるのが“和室造作” です。木組みの美しさが室内装飾に直結する和室の造作は、造作大工の仕事の中でも難易度が高いのだそう。高度な仕事に挑戦したいという方は、和室造作のプロを目指してみるのも良いかもしれませんね。

宮大工

宮大工とは、主に神社や仏閣などの伝統建築を手掛ける職人のことです。 釘などを一切使わず、自分で木材を加工し組み上げていく伝統的な工法が特徴です。

強度はもちろん、見た目の美しさも重要となるため、細部にまで目の行き届いた繊細な仕事が求められます。 高い木組みの技術が必要となる宮大工は、大工の中でも特に専門性が高い職種と言えるでしょう。

リフォーム大工・リノベーション大工

リフォームやリノベーションを行う大工には、新築を手掛ける大工以上に様々な経験・知識が求められます。 なぜなら新築の場合と違い、設計士による指示がないから。状況はもちろん現場ごとに異なるため、その都度自分で判断しなければなりません。その難易度の高さゆえ、新築は受けるけどリフォームは受けない、なんてところもあるぐらいです。

これからの時代、もうすでにある家のリフォーム・リノベーションの需要はますます高まっていくでしょう。将来を見越して、今のうちからスキルを身に付けておくのも手ですよ。

未経験でも大工になれる?

大工の仕事について分かったところで、ここからが本題。

結論から言ってしまえば、未経験でも大工になることは可能です。が、全くの未経験者が楽に成功をおさめられるほど、甘い世界ではありません。 ここでは大工を目指すなら知っておきたいこと、そして大工に必要な素質について、お話していきたいと思います。

まず知っておきたいこと

工期や天気に左右されやすい仕事

建築の仕事、とくに住宅関係は、忙しい時期とそうでない時期の差がはっきりしています。 施主の入居時期として人気のある年末年始前後やゴールデンウィーク、お盆などに完成させるといったパターンが多いので、工期はどうしても重なりがち。そうなると、休日返上で現場に出なければならないことも。

また、天候によってはその日の作業ができないなんてのもあるあるです。 天候次第でスケジュールがずれ込み、プライベートの予定にも影響が出てしまう可能性があることは、よく心得ておきましょう。

現場は常に危険と隣り合わせ

大工の仕事には、屋根など高い所での作業や、機械・工具による材木の切断作業など、危険を伴う作業が多くあります。一つ一つは注意していれば防げるようなことでも、毎日となるとどうしても慣れて気が緩みがちに。休憩時間にはしっかり休み、作業には集中力を持って取り組むメリハリが大切です。

怪我をしない、ということは仕事に穴を空けないということにも繋がります。 信頼問題にも関わりますから、日頃から心がけておきましょう。

見習い期間の仕事内容は?

仕事内容は、企業や親方によって千差万別です。とは言え大抵は、初めの2年程度は清掃や道具の運搬、手入れなどが中心となるようです。

大工のような職人仕事は、1日2日でできるものではありません。未経験者が戦力にならないのは当然と心得て、自分に与えられた作業を真面目にこなしながら、周囲の動きにもしっかりと目を向けておきましょう。 見習い期間のうちに、たくさんある道具の名称や用途、作業工程など頭に叩き込んでおくのも大切です。

また、施工現場の監督や他の職人、施主とのコミュニケーションも大事です。 挨拶や礼儀作法など、社会人としての基本的なマナーについても、先輩の姿をお手本としながら身につけていきましょう。

見習い期間の給与は?

会社に就職する場合、見習い期間(試用期間)は3ヶ月~半年ほどのところが多いようです。 その間の給与は、大体が日給7000円〜10000円前後。 食べていくのがやっと、というのが正直なところです。

さらに、天候や工期によって休工日が生じることもあるため、日給制の場合にはその日のお給料はゼロ…なんてケースも。収入の不安定さが心配なようであれば、日給制ではなく月給制の会社を探しましょう。

しかしながら、最近では寮を完備した企業も多く、見習いは優先的に入寮できるようになっています。こうした制度を賢く利用すれば、収入が少なくとも家賃や光熱費、食費などを抑えて生活できますよ。

一人前になるまでどれぐらいかかる?

一人前の大工として認められるには、ハウスメーカーによる建売住宅の大工であれば3年程度 、自ら部材の加工や木組みまでこなせるような昔ながらの職人大工であれば、およそ10年はかかる と言われています。

後者の場合、未経験からとなると最初の2〜3年は道具の手入れなどの雑務がほとんど。せっかく入社しても、イメージとのギャップから辞めてしまうケースも少なくないようです。しかし、腕の良い職人になるために経験を積むのは当たり前のことです。目の前の仕事と実直に向き合い、少しずつ経験を積み重ねていけば、次第にできることや任せられることも増えていきます。

大工に必要な素質

忍耐力

先ほどお話した通り、見習い期間は現場での戦力になれない自分を受け止めつつ、地道に技術を習得していかなければなりません。また、現場の仕事は朝が早かったり、夏は暑く冬は寒いという過酷な環境下での作業を強いられることもあります。 これにくじけず、耐えきる忍耐力がなければ、大工になるのは難しいでしょう。

体力

大工は、木材など重い資材を扱う力仕事の面もあります。そのため体力は欠かせません。また、力仕事であるがゆえに腰痛持ちになってしまう職人も多いようなので、日頃から運動やストレッチなど適度な体力づくりを行うことも大切です。

頭の回転の速さ

大工は頭も使う仕事です。設計士の作成した図面を正確に読み取り、それを狂いなく形にすることができなければ、そもそも仕事になりません。また、スタートからゴールまで全体の段取りや納まりを考え、仕事をスムーズかつ効率的に進めていく技量も必要です。

コミュニケーション力

ベテランの一人親方でもない限り、大工仕事はそれぞれの職人と協力しながら作業を進めていくことになります。 そのため、的確かつ円滑なコミュニケーションは不可欠。危険を伴う仕事でもあるので、報告・連絡・相談は必ず行いましょう。 問題が発生したら自分一人で解決しようとせず、先輩の職人に相談することが大切です。

求人探しにおすすめのサイト5選

続いて、大工の求人情報を探す上では外せない、定番の求人サイトを5つピックアップしてみました。全部チェックするのは大変かもしれませんが、より良い求人情報と出会うためにもぜひ一度覗いてみてください。

職人さん.com

「職人さん.com」は、建設・建築の職人に特化したお仕事情報、お役立ち情報を掲載している情報サイトです。 通常の求人情報を検索できるほか、こちらから求職情報を掲載することもできます。 「内装できます」「11月から動けます」など自分の強み・要望をアピールして、それにマッチした仕事を見つけられるのは画期的ですね。

職人同士の情報交換の場としても使える掲示板機能や、近くの建設資材・工具等の販売店の検索ができるプロショップ検索機能など、大工として働く人にうれしい機能がたくさんそろったサイトです。

>>「職人さん.com」はこちら

パワーワーク

「パワーワーク」は建築・建設のほか、資源循環・運送・警備などの求人情報も掲載されています。 業種別検索が分かりやすいので、大工の求人を探す際もスムーズに利用できますよ。

また、地域別の検索にも対応している ため、各都県の「エリア」と「沿線」から検索を絞り込めば、ピンポイントで求人情報を探すことができます。

>>「パワーワーク」はこちら

職人WORK

「職人WORK」には、1日仕事体験や職場見学などを実施している企業が多数掲載されています。 事前に仕事内容や職場の雰囲気を確認することができるので、仕事内容が想像と違ったり、会社の雰囲気が自分と合わなかった…などの理由で早期離職となってしまうことを防げます。

>>「職人WORK」はこちら

職人ネットワーク

「職人ネットワーク」は、“一人親方応援サイト”を謳う掲示板(BBS)です。建設・建築に携わる職人同士の情報交換サイトとして利用できます。

サイト内は「建設掲示板」と「機械掲示板」に分かれており、大工の場合は「建設掲示板」をチェックしておけば良いでしょう。 「協力業者様募集」「下請け業者様募集」「応援募集」などの求人情報のほか、「大工仕事募集」「応援行けます(大工)」「木曜から空きます(内装)」などの求職情報も多々掲載されています。

>>「職人ネットワーク」はこちら

ハローワーク

「ハローワークインターネットサービス」は、厚生労働省が運営する就職支援・雇用促進のためのサイトです。全国各地に窓口が設置されているため、その地域に根ざした求人情報を見つけやすいのがポイントです。

また、企業側の利用も無料ということもあり、他の求人サイトには出ていないような情報を見つけられることも。

>>「ハローワークインターネットサービス」はこちら

条件の良い求人と出会うためのヒント

建築業界は人手不足です。先ほどご紹介した求人情報サイトをチェックしていれば、比較的簡単に大工の求人を見つけることができるでしょう。ただ、下記でお話するヒントも踏まえて探してみると、より良い条件の求人と出会えるかもしれません。

働く地域を限定しない

望むような求人情報を得られない場合には、働く場所を限定しないか、あるいは今探している地域よりもう少し範囲を広げて探してみることをおすすめします。

例えば、伝統的な工法を用いる工務店は京都府に多くあったりします。場合によっては引っ越しも辞さない覚悟で、自分の求める大工仕事が多そうな地域を探してみるのも手です。

人脈を広げておく

ネットで情報を探すだけでなく、人づてに仕事を紹介してもらうという方法もあります。新人大工を募集している会社がないか、家族や友人・知人のツテをたどってみるのも良いでしょう。

日頃から「大工見習いとして雇ってくれるところを探している」と周囲に伝えておくことで、声がかかりやすくなりますよ。

資格を取る

これは補足として。ある程度の現場経験を重ねたら、自分の技能を示すために資格を取るのもおすすめですよ。

大工が持っていると有利に働く資格としては、以下の二つが挙げられます。

・建築大工技能士
…木造建築物工事に必要な技能資格として認められており、国家資格。受験資格は1級が実務経験7年以上、2級は2年以上、3級は6か月以上。特に1級は難しく、取得すれば社会的に信頼性をアピールできる。最近ではこの資格を必須要件とする現場もあり、取得する価値の高い資格であると言える。

・二級建築士
…建築の設計・監理を行うためのもので、本来は管理監督をする人のための資格。しかし、これらの知識があることは大工としても大きなアドバンテージとなるため、取っておいて損はない。一般的な工務店に勤務している大工であれば、取得を求められる場合も多い。 建築物のプランニングも可能になり、キャリアの幅を広げるには必要十分な資格である。

ちなみに、最近では大工業界でもIT化が進んできており、エクセルで工程表を作ったり、CADを用いて自ら図面を描いたりする職人もいるようです。 そういった知識・スキルがあると、大工としては未経験でも任せられる仕事があるので、雇ってもらいやすくなるかもしれません。

実は、ラフジュ工房でも大工募集中です

仕事の種類や求人探しのコツなど、駆け足でお話してきました。少しは参考になったでしょうか?「長くて読むのが大変だった…」という方、すみませんが最後にもうちょっとだけお付き合いください。

実は現在、弊社ラフジュ工房では工房スタッフを募集中なんです!募集している職種は下記の3つ。

  • リペア:
    古今東西あらゆる家具や建具の修理・修復、オーダー品の新規製作をお任せします。
  • フィニッシング:
    完成した商品の仕上げ(塗装)、クリーニング、梱包作業等をお任せします。
  • 大工:
    弊社所有の投資物件のリノベーション・リフォーム等をお任せします。

ラフジュ工房って?

ラフジュ工房をひと言で表すと、インテリアの総合デパート。博物館級のアンティーク・ビンテージに、名だたる有名ブランドのユーズドまで、国・時代問わずさまざまな商品を取り扱っています。その数、なんと驚きの3万点越え!ラフジュ工房は、そんな多種多様な商品たちの買取仕入れ・再生・販売、そしてオーダー品の製作を自社完結で手掛ける会社です。 近年は空き家や空き店舗のリノベーション・大家業など、不動産事業も開始。外装~内装まで、空間デザインを一手に担います。

どんな仕事?

今回募集するリペアとフィニッシングは、家具や建具の再生を担う仕事です。古いもの特有の味わいを生かしつつ、実用品として申し分ないレベルに修理・修復を施し仕上げる。 単に綺麗に直せば良いというわけではないのが、この仕事の面白くも難しいところです。

一方大工が担うのは、建物の再生。不動産事業部のメンバーとして、弊社所有の投資物件のリノベーション・リフォームのほか、お客様から受注した工事、設計・施工に関する業務を全般的にお願いすることになります。

求めるのはどんな人?

リペアとフィニッシングの場合、相手にする商品は一点一点全て違います。だから、「この通りにやれば大丈夫」というマニュアルもありません。自分の頭で考え、分からなければ都度上司に聞く。 自ら積極的に動く姿勢が求められます。

能動的であることに加え、もう一つ大切なのがプロ意識 です。プロとして、仕事は最後まできっちりやり遂げること。プロとして、常に商品の先にいるお客様のことを考え、自分本位にならないこと。プロとして、技術の研鑽を怠らないこと。良い商品・サービスを提供するためには、どれも不可欠です。これはリペアやフィニッシングに限ったことではなく、ラフジュ工房の全社員に通ずる話です。

求人コンテンツ公開中!

弊社に興味をもってくださった方は、ぜひ公開中の求人コンテンツも読んでみてください。これを読めば、ラフジュ工房がどんな会社なのか手に取るように分かるはず。

また、弊社ではリペア・フィニッシング・大工の3職種以外にも、事務など複数の職種で求人募集しています。詳細な求人情報はハローワークに掲載しています ので、もしよろしければそちらもチェックしてみてくださいね。

ラフジュ工房で一緒に働きませんか?

ラフジュ工房は2007年、地元である茨城県常陸太田に前身の会社を設立して以来、より良い商品・サービスの提供のため、優秀な人材の確保に力を注いできました。そして現在更なる発展を目指し、共に働いていただける方を募集しています。

黙々と働くことが好きな方。地域に根ざして働き、しっかり稼ぎたい方。 あなたのような人をラフジュ工房は求めています!

 

【安心できる職場で、長く働く】

・お子さんや自分の生活に合った働き方を
リペアスタッフの場合、固定残業有・月平均26時間ほどの時間外業務がありますが、事前申告による定時退社や有給取得がしやすい環境づくりに努めています。
・充実の福利厚生
子供手当・住宅手当・家賃補助手当・通勤手当・産前産後休暇・育児休暇・リフレッシュ休暇etc

・未経験でも、向上心とプロ意識があれば歓迎!
リペアの仕事は決して楽ではありません。技術も努力も、自分で考えて進む力も必要です。しかし、向上心とプロ意識をもってコツコツ励めば、できることも増えていきます。実際弊社では、未経験で入社し活躍している人も多数います。


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