銀のお手入れ方法 6つのポイント!
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銀は水洗いができる
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硫黄・塩素系漂白剤には要注意
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光沢をキープするにはなるべく空気に触れない・高温多湿を避ける
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黒ずみ・変色は専用アイテム&重曹で手軽に取れる
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傷が付いたら傷に適したアイテムで優しく磨く
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表面をコーティングして黒ずみ・変色・傷から守る
銀のお手入れ方法を詳しく解説!
1. 普段のお手入れは?
普段のお手入れでは、乾いた柔らかい布で汚れや水分を優しく拭き取って下さい。
汚れが落ちにくい時は、水やぬるま湯などで洗い、その後乾いた柔らかい布で拭いてしっかり乾燥させましょう。
こまめにお手入れをすることで、銀の美しさをより長く保つことができます。
2. どんな所に気をつければ良い?
硫黄・塩素系漂白剤に注意
銀は硫黄成分に触れると硫化反応を起こし、黒く変色します。硫黄成分は汗・皮脂・温泉水・化粧品・ゴム製品・玉ねぎ・卵などに含まれていて、もし付着した時にはすぐに拭き取りましょう。
アクセサリーのような身に付ける物は、使用後に毎回拭いておくと黒ずみや変色を防ぎやすくなります。
また家庭で使用するような塩素系漂白剤に銀が触れると塩化反応を起こし、こちらも黒ずみの原因となるので注意が必要です。
もし洗剤で汚れを落としたい場合は中性洗剤を使って水洗いし、最後は必ず乾拭きで水分を拭き取って下さい。
しばらく使用しないものは密閉して保管
空気中にも僅かな硫黄成分が含まれており、空気に触れ続けることで経年変化の進行を早め黒ずんでいきます。
なるべく長く輝きのある姿を保ちたい場合は、空気に触れないようチャックやファスナーのある袋や容器に入れて保管しましょう。
高温多湿に注意
高温多湿な環境は黒ずみや変色を促進させます。
特に直射日光が当たる所・水回り・風通しの悪い所に置くことは避けましょう。
3. こんな時はどうすれば良い?
黒ずみ・変色が起きた時
- 〈方法①〉味わいのひとつとして楽しむ
- 〈方法②〉シルバークロス・クリームを使用する
- 〈方法③〉液体クリーナーを使用する
- 〈方法④〉重曹を使用する
光沢のある状態よりもアンティーク感のある姿がお好みであれば、ある程度の黒ずみや変色も経年変化として楽しむことができます。
普段のお手入れで汚れなどをケアしながら、自分好みの黒ずみ具合に調整しましょう。
黒ずみ・変色を落としたいという場合には、市販の銀専用のクロス・クリームを使用して、銀本来の輝きを取り戻す方法があります。
クロスであればそのまま磨き、クリームであれば適量を布に付けて磨くだけなのでお手軽に手入れできます。
どちらも研磨剤が含まれていることが多いので、力強く磨いたり、必要以上に磨き過ぎると表面を傷つけてしまう原因に。磨く時には優しく丁寧に扱うことがポイントです。
また同様の理由から、表面に仕上げ加工を施しているものには適していないアイテムともいえます。
銀専用の液体クリーナーで化学反応を起こさせ、黒ずみ・変色を落とします。
細やかな装飾があるものなど手作業で磨くには難しい時にも有効なアイテムです。
表面を磨かないため表面加工を施したものにも使用できますが、液に浸しすぎると風合いが変わってしまうので浸す時間にご注意ください。
また「いぶし加工」が施されている物の場合、いぶし処理によって人為的に黒く加工した部分まで綺麗にしてしまうので使用しないようにして下さい。
身近なアイテム「重曹」を用いて簡単に黒ずみ・変色を落とすこともできます。
※表面加工を行なっていないものに限ります。
※塩化反応が原因でできた黒ずみ・変色は強固であるため落ちにくい可能性があります。
【重曹で簡単!黒ずみ・変色を落とす方法】
《準備するもの》
■ 重曹
■ アルミホイル
■ 耐熱容器(金属製以外)
■ 熱湯
■ 乾いた柔らかい布 1〜2枚
《手順》
1. 耐熱容器にクシャクシャにしたアルミホイルを敷く
2. アルミホイルの上に銀製品を置く
3. 銀製品がちょうど浸るぐらいまで熱湯を注ぐ
4. 重曹を入れて溶かす(熱湯3:重曹1くらいの割合)
5. 熱湯が冷めるまでそのまま放置(数分で綺麗になります)
6. 取り出して水やお湯で洗う
7. 布で拭き上げて完了!
傷が付いた時
表面加工されていない銀に付いた小さく細かな傷は、研磨剤入りのシルバークロス・クリーナーで磨いて補修しましょう。傷のない部分まで磨き過ぎないよう注意して下さい。
傷が深い場合には耐水ペーパーを使用して磨くのがオススメです。
磨く時のポイントは、目の粗い#240〜#600くらいから目の細かい#1500〜#2000へと徐々に粒度を大きくしていくこと。そして優しく磨くことです。最後はシルバークロスなどで仕上げ磨きをして整えます。
もし傷の修復が困難な場合には、専門業者へ相談しましょう。
色々なトラブルを予防したい時
できるだけ黒ずみや傷などを防ぎたい場合は、市販の変色防止液やロジウムコーティングなどで表面を保護することをオススメします。
普段のお手入れが楽になり、経年変化のスピードも緩やかになります。
ロジウムコーティングの特徴
メッキ加工の一種で、ロジウムという金属の皮膜で表面をコーティングします。
高級感ある輝きを放ち、変色を防ぎながら硬度を高める効果があります。また酸やアルカリに対しても強くなります。
ただしコーティング層が薄く、研磨剤などで磨くと表面が簡単に剥がれてしまうので注意が必要です。
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