真鍮のお手入れ方法 6つのポイント!
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水や汚れが付いたらこまめに乾拭き
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落ちにくい汚れには中性洗剤を使う
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真鍮の性質に合わない環境・物質に注意する
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変色やサビには重曹が活用できる
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傷が付いたら専用アイテムで優しく磨く
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表面をコーティングしてトラブルを予防する
真鍮のお手入れ方法を詳しく解説!
1. 普段のお手入れは?(無塗装・メッキ処理なし)
基本は乾拭き
真鍮は水気に弱いため、普段のお手入れは柔らかい布での乾拭きが基本です。
表面に付いた水・汚れ・汗・皮脂などを放置したままにするとサビや黒ずみができやすくなるため、付着したらすぐに拭き取ることが重要です。
落ちにくい汚れには中性洗剤が効果的
乾拭きで落ちない汚れには水拭き、または水で薄めた中性洗剤を用いて拭き取ることもできます。
汚れを落とした後は必ず乾拭きをし、水分が残らないようにしましょう。
2. どんな所に気をつければ良い?
湿度の高い環境に置かない
多湿な環境は、緑青(ろくしょう)という緑色のサビや黒ずみが発生しやすくなります。
多湿な時は換気をしたり除湿機などを用いて、室内湿度が60%以上にならないようご注意ください。
しばらく使用しないもの・光沢を保ちたいものなどは密閉して保管
真鍮は性質上、空気に触れると酸化し、時の経過と共に光沢のあった表面が徐々にくすんできます。
そうした経年変化を真鍮ならではの魅力として楽しむこともできますが、極力くすませたくないという場合は、空気に触れないようチャックやファスナーのある袋等で保管しましょう。
アルカリ性や酸性の洗剤はNG
アルカリ性や酸性の洗剤を使用すると素材を傷め、変色したりする恐れがあるので使用しないようにしましょう。
ゴム製・ラテックス製のものと接触させない
真鍮がゴムやラテックスに接すると化学反応が起こり、ゴムやラテックスを腐食させてしまうため注意が必要です。
真鍮に塗装やメッキ処理を施している場合にはそうした心配はいりません。
3. こんな時はどうすれば良い?
くすみ・黒ずみ・サビが発生した時
くすみ・黒ずみ・サビ、また蓄積した汚れをしっかりを落としたい時には、重曹を使用するのがオススメです。
身近なアイテムかつ方法も簡単で、ご自宅で手軽にセルフメンテナンスができます。
【重曹を使用したメンテナンス方法】
《準備するもの》
・重曹
・水
・ウェス または 綿素材の布(着古したTシャツの端切れでもOK) 3枚ほど
《手順》
1. 水と重曹を1:2の割合で混ぜ合わせてペーストを作る
2. ウェスに2のペーストを付けて優しく磨く
3. 新しいウェスで水拭きをしてペーストを綺麗に拭き取る
4. 新しいウェスで乾拭きして完了!
傷が付いた時
小さく浅い傷であれば、市販の「金属研磨剤」や「真鍮専用の磨きクロス」で優しく磨くことで目立ちにくくなります。
くすみもスッキリ取れるので、光沢を蘇らせたい場合にも有効です。
大きな傷が付いた場合はセルフでの修復が難しいため、専門業者へご相談することをオススメします。
色々なトラブルを予防したい時
先述したようなくすみ・黒ずみ・サビ・傷といったトラブルを防ぎたい場合は、表面にコーティング加工することをオススメします。
無垢の真鍮に比べ、空気・水・衝撃などの影響を受けにくく、トラブルを防止しやすくします。普段のお手入れも楽になり、経年変化のスピードが緩やかになります。
コーティングの種類には「蜜蝋ワックス」「クリア塗装」「メッキ処理」などがあり、それぞれ見た目も機能性も違うため、目的や好みに合わせて選ぶことが重要となります。
蜜蝋ワックスの特徴
真鍮本来の質感を損なうことなく、経年変化に味わい深さを与えてくれます。
適量を薄く塗り広げるだけなので塗装方法も簡単。数ヶ月に一度乾いてきたら再塗装してメンテナンスを行います。
クリア塗装の特徴
透明の塗料であるクリアラッカーを用いた塗装です。無色なので真鍮の色味を活かせます。
表面に塗膜を作るため保護力に優れ、経年変化も緩やかです。
塗膜が剥がれたり傷付いたりした場合は修復が難しく、ダメージが大きい場合はプロに任せるしかありません。
メッキ処理の特徴
塗装とは違いメッキ処理では金属の皮膜が作られます。
真鍮の腐食・変色を防止しながら硬度を高めることができますが、メッキ処理を施すには専門業者に依頼する必要があります。
メッキについての詳しいお手入れ方法はこちらをご覧ください。
⇒メッキのお手入れ方法はこちら
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