チェスト・ワードローブ

日頃のお手入れ

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毎日のお手入れとしては、ハタキや柔らかい布などで軽くほこりを払う程度で十分です。

湿気が溜まらないよう、晴れた日にはなるべく扉を開けて、内部まで換気をおこないましょう。

それに加えて、少なくとも月に一度は、チェスト・ワードローブ全体をから拭きするようにしてください。

無垢材のアンティーク家具・レトロ家具は水気に弱いですので、水拭きはおこなわず、から拭きのみにします。

それでも気になる汚れがある際には、かたく絞った柔らかい布で拭き取ったあと、最後は必ずから拭きで水気を取り除きましょう。化学薬品・化学雑巾などは使わないでください。

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このお手入れと同時に、チェスト・ワードローブの金具部分を点検し、緩んだネジなどがあれば締め直しましょう。

金具部分に目立つ汚れがある場合は、中性洗剤を薄めた水に浸してかたく絞った布で拭き取り、その後から拭きで仕上げてください。

蝶番部分は、半年に一度くらいのペースで潤滑油を注いであげると、扉が開きにくくなることを防ぎ、いつもスムーズな開閉を保てます。


引き出しのお手入れ方法

引き出しのお手入れ方法については、こちらをご覧ください。(※引き出しのお手入れ方法)日頃のお手入れから、引き出しが開かなくなったときの対処法まで、詳しく記載しております。


すき間部分のお手入れ方法

チェスト・ワードローブの細かいすき間部分・溝部分や、他の家具とのすき間・壁に面した背面のお手入れ方法については、こちらをご覧ください。(※すき間部分のお手入れ方法
目が行き届きにくい場所をお手入れする際のポイントをまとめております。


湿気が気になるときは

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湿気に気を付けていても、梅雨の時期や冬場には、湿度の影響でチェスト・ワードローブの扉や引き出しの開閉がしにくくなることがあります。

そんなときには、晴れて湿度の低い日に扉を開けて部屋の換気をおこない、引き出しも陰干しすることで湿気を飛ばせます。

除湿機をお持ちなら、部屋に除湿機をかけてからチェスト・ワードローブの扉・引き出しを開け、もう一度除湿することで大きな効果があります。

また、無垢材家具は家具自体が湿気を吸うことで、中身の衣類などが湿気を吸うことを防いでいるのですが、それでも衣類がまったく湿気を吸わないということはありませんので、少なくとも年に2回は、中身の衣類もすべて出して陰干しするとよいでしょう。


設置の際の注意

すべてのアンティーク家具にも言えることですが、チェスト・ワードローブを設置する際には、必ず床と水平に置くようにしてください。

和室に置く場合は、畳の縁による段差に気を付けながら設置します。

家具が傾いていたり、すき間や段差などがあったりすると、時間の経過とともに家具のねじれの原因となります。

ねじれが生じると、扉の開閉がしにくくなったり、引き出しが開かなくなったりと、色々な目に見える問題が出てくるうえに、家具自体が傷んでいってしまいます。

家具と床との間にすき間を見つけたら、厚紙や板を敷いて調整するようにしましょう。

また、家具と壁との間は少なくとも3~5センチ程度空けて設置してください。

無垢材家具の中には、部屋の湿度に合わせて湿気を吸い取り、扉や引き出しが硬くなって開かなくなるのを防いでくれる性質を持ったものもありますが、それでも梅雨の時期など、きわめて湿度の高い状態がしばらく続くと、やはり湿度による影響が出てくる場合があります。

そうでなくても、基本的にアンティーク家具は湿度を苦手としていますので、出来るだけ湿気を避ける対策として、壁との間にスペースを確保しましょう。

これによりチェスト・ワードローブ裏面の掃除もしやすくなりますし、カビの防止対策にもなります。

注意点

チェスト・ワードローブを移動させる際には、必ず持ち上げて動かすようにしてください。

家具を引き摺って動かすと、家具本体・床ともに傷つけるおそれがあります。

中身をすべて出しても移動させるのが難しい場合は、最近では家具移動をラクにするグッズも販売されていますので、そういったものを利用してみるのもよいでしょう。

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