革(レザー)のお手入れ・お取り扱い方法

革(レザー)のお手入れ 4つのポイント!

  1. 普段のお手入れは乾拭きだけでOK
  2. シーズンごとの本格的なお手入れで美しく長持ちさせる
  3. 水気・湿度・直射日光・熱・アルコールに注意する
  4. 汚れ・変色・カビ・傷などのトラブルにはクリーナー・クリーム・オイルを活用する

 

革(レザー)のお手入れ方法を詳しく解説!

1.普段のお手入れ方法は?

日々のお手入れは簡単に乾拭きで

本革も合成皮革(合皮)も、日々のお手入れは乾いた柔らかい布で拭くだけで十分です。
表面に付いた目に見えないような小さなチリやホコリ、汚れを拭き取ることで綺麗な状態を保てます。
乾拭きであれば、余分な水分も一緒に取り除けるので、カビの発生も防止できます。
硬い布を使用したり、力を加えてゴシゴシと擦ることは、革の表面を傷めてしまう原因となりますのでご注意ください。

シーズンごとにメンテナンス剤で本格お手入れを

3〜4ヶ月に1回、本格的なお手入れを怠らずにきちんと続けることで、下記のような効果が得られます。

  • 革の風合いに美しい艶と味わい深さを与える
  • 保湿されてひび割れしにくい
  • 水分が染み込みにくくなりシミやカビの発生を防ぐ
  • 汚れが落としやすくなる
  • 紫外線によってできる日焼けや変色を軽減できる

本格的と言ってもお手入れ方法は簡単で、ご自宅で手軽にできますよ。
もししっかり汚れを落としたい場合には専用のクリーナーを使用します。
その後専用のクリームまたはオイルで仕上げを行います。
クリームとオイルはそれぞれ仕上がり方に違いがあり「汚れをしっかり落としたい」「革を傷や汚れから保護したい」「革を育てたい」など目的に合わせてメンテナンス剤を使い分けましょう。
クリームは、革を保湿しながら保護(コーティング)する機能を持っていて万能です。広い範囲にも塗りやすく、扱いやすいので初心者にもおすすめです。
オイルは、革を保湿しながら色味や質感を深めて味わい深く育てます。染み込む速度が速く、扱いにはコツが必要です。

【本格的なお手入れ方法】
《準備するもの》
■ 柔らかい布 3枚ほど
■ 専用のクリーム または 専用オイル
■ 専用のクリーナー(使用する場合のみ)
■ スポンジ(クリーナーを使用する場合のみ)
※染色仕上げの本革やヌメ革にクリーナーを使用する際、また初めてクリーナーを使用する際は、変色や色移りがないか一度目立たない箇所で試してから行うと安心です。

《手順》
1. 乾拭きで表面のホコリを拭き取る
※クリーナーを使用する場合
(クリーナーをスポンジに付けて泡立ててから、円を描くように優しくこする)
(こすった時に出た泡を新しい布で拭き取る)
2. クリームまたはオイルを新しい布に付け、薄くまんべんなく塗る
3. 新しい布で乾拭きする
4. しっかり自然乾燥させて完了!

2.どんな所に気をつければ良い?

水気や汚れを放置しない

革にとって水は大敵です。水分を含むと繊維が膨張して変形したまま固まってしまったり、シミになってしまいます。汚れも同様に付着したままだと繊維の中まで染み付いてしまいますので注意が必要です。

多湿な環境にしない

革は性質上、湿気の多い場所に置き続けるとカビが発生してしまいます。除湿機などを使って室内湿度を常に40〜60%に保てるよう心掛けてください。

乾燥させない

革はお手入れをしないと自然と油分が抜けて乾燥していきます。またエアコンの風が直接当たったり、暖房機の影響などでも乾燥は進み、ひび割れや劣化へと繋がります。
エアコンの風や、暖房機の熱が直接当たらないような場所に設置するなどの配慮が必要です。

直射日光に当てない

直射日光に当たり続けると、乾燥や色褪せを引き起こします。窓際に置くことを避けたり、カーテンで直射日光を遮るようにしてください。

急激な熱を当てない

熱々のマグカップを直接置いたり、濡れた部分を乾かすためドライヤーやアイロンを近くで当てたりすると、変形やひび割れを引き起こす恐れがあります。

アルコールはNG

アルコールが付着すると変色・変形・シミの原因となったり、表面のコーティングや油分を取り除いてしまうなどの問題が発生します。

3.こんな時はどうしたら良いの?

ひび割れや軽度の傷ができた時

ひび割れの主な原因は乾燥であることが多いので、クリームで保湿することで改善する場合があります。引っかき傷のような浅い傷にも有効です。
その他、補色用のクリーム・スプレー・ペン・シールなど様々なタイプの便利な補修グッズが売られていますが、色味や質感など違和感なく仕上がるかなどをしっかりチェックした上で使用するようにしましょう。

食べ物・飲み物をこぼした時

まずはすぐに拭き取ることが大切です。食べ物は潰れないように、飲み物は優しく叩くように取り除きます。その後かたく絞った柔らかい布で拭き取り、乾拭きをします。
汚れがなかなか落ちない場合には、革用のクリーナーや中性洗剤も有効的です。中性洗剤はぬるま湯で薄めたら、柔らかい布に含ませて硬く絞って拭き取ってください。その後必ず乾拭きで水気を残さないようにするのがポイントです。持ち運びが可能なものは風通しの良い場所へ移動させ、自然乾燥させます。
染色仕上げの本革やヌメ革に関しては、ある程度のシミや汚れはオイルメンテナンスを重ねていくごとに馴染んでいきますので、味わいのひとつとして楽しむことをオススメします。

変色した時

紫外線・汚れ・乾燥・湿気など、様々な理由で変色は起きてしまいますが、表面を綺麗な状態にした後に専用クリームを塗ることで目立ちにくくすることができます。
ショップやネットでよく売られているような補修用着色クリームを使用してみるのもひとつの方法ですね。
それでもあまり改善されない時は、専門業者へ修復依頼をすることをオススメします。

カビが生えた時

カビが表面に付着している状態であれば、柔らかいブラシや布で優しく取り除きます。綺麗になったら専用クリーナーで清潔にした後専用クリームで保護しましょう。最後はしっかり乾燥させます。
それでも落ちないような場合、水に弱い革製品は丸洗いすることができないため、セルフで完全に除去するのが難しいです。こうした場合もプロに相談するのが望ましいでしょう。

 

ラフジュ工房では家具・建具・照明などの修理やリメイクを承っております。

お手入れだけではどうにもならない不具合はラフジュ工房にお任せください。他店でご購入されたものでも大歓迎!
豊富な実績を持つ熟練のリペアスタッフが、お客様のご要望に沿って丁寧に修理・リメイクいたします。

ラフジュ工房でご購入の商品の修理はこちら▼

他店でご購入したものでもお任せ!お手持ちの家具を修理・リメイクするならこちら▼

ラフジュ工房のアイテムをチェック!▼

ページの先頭へ