ステンドグラスのお手入れ 5つのポイント!
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水気や多湿・強い衝撃に注意し、垂直に立てて扱う
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基本は柔らかい布で拭くだけでOK
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汚れの種類に合わせたケアで効率UP
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アンティークな姿も光沢ある姿も、自分好みに楽しもう
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破損や歪みはプロにお任せ
ステンドグラスの普段のお手入れ方法を詳しく解説!
1. ステンドグラスの基本のお取り扱い方法は?
- 水気や湿気の多い場所に注意
- 強い衝撃を与えない
- 常に垂直を保つ
ガラスとガラスを繋いでいるケイムは鉛や真鍮などの金属素材で作られているので、常に水がかかるような場所や湿気の多い場所で使用を続けると、表面にカビが発生しやすくなります。
そうした環境はなるべく避け、水気や汚れが付着したらすぐに拭き取るようにしてください。
複数のガラスピースをハンダで接合しているステンドグラスはある程度強度はあるものの、強い衝撃を与えると破損する恐れがあります。
また、お手入れ時に強い力で押したり擦ったりする行為もたわみや割れの原因となりますので避けましょう。
ガラスは性質上、寝かせた状態や斜めの状態で扱うと、たわんだり割れやすくなります。
長期間保管する時、持ち運ぶ時は垂直に立てた状態で扱うようにしてください。
室内で立てて飾る場合は、スタンドなどを使用すると転倒や破損の心配がないので安心です。
2. ステンドグラスの基本のお手入れ方法は?
普段は柔らかい布で乾拭き、またはかたく絞った布で水拭きをするだけで綺麗になります。
落ちにくい汚れがある場合は、ガラス専用のクリーナーを使用して拭いてください。
その際は他素材の部分にクリーナー液がかからないよう、直接吹き掛けるのではなく布に含ませて拭くようにします。
水拭きの場合もクリーナーを使用した場合も、最後は乾拭きで仕上げましょう。
特にケイム部分は濡れたままだと腐食や劣化が進行するため、きわまでしっかり水分を拭き取ってください。
またケイム部分を強く擦ったり、引っ掻いたりすると表面のコーティングが剥がれてしまうので優しくケアすることがポイントとなります。
ガラスケースのように一面クリアな見た目だと汚れが付いた時にすぐ気付きやすいですが、色の付いたステンドグラスは汚れが目立ちにくいため気付いたら汚れが溜まっていたということも多々あります。定期的に汚れをチェックし、汚れが見られたらその都度ケアするよう心掛けましょう。
※ガラスケースのお手入れ方法のページはただいま準備中です。
3. ステンドグラスは屋内側・屋外側でお手入れ方法が違ってくる?
玄関ドアや窓などにはめ込まれたステンドグラスは、屋内側と屋外側とで汚れの種類が異なります。
基本的には先述のお手入れ方法で綺麗にできますが、屋内側・屋外側それぞれに適したケアを行うことでより汚れが落としやすくなる場合があります。
〈外側の汚れ〉
大気中のホコリ・雨水・砂・土・排気ガス・花粉などが汚れの原因となることが多いです。
砂などが付着したまま水拭きすると傷を付ける可能性があるので、まずは水で洗い流したり優しく乾拭きをして表面の汚れを落とします。その後水拭きをするだけで大抵の汚れは落とせますが、なかなか消えない水垢などがあった時には酸性のクリーナーを使って拭きましょう。
〈内側の汚れ〉
室内の床から舞い上がるホコリ・手垢・油などが汚れの原因となることが多いです。
そうした汚れにはアルカリ性のクリーナーを使用すると汚れが落ちやすいです。
屋外建具のお手入れ方法は以下のページで詳しくご紹介しています。
⇒屋外の建具のお手入れ方法はこちら
4. ケイムが白っぽく変色したら?
先述の通り水気や湿気の多い環境で使用していたり、または経年変化によってケイムに白っぽいカビが発生し腐食していきます。
そうしたアンティークの風合いがお好みの方は、基本的なお手入れを続けることで腐食の進行を抑制しながら自然なままの姿を楽しむことができます。
もし以前のようなツヤ感を取り戻したい場合は、表面に付いた埃を取り除いてから、ステンドグラス仕上げ用のポリワックスを柔らかい布かスポンジに含ませて塗ってください。光沢やツヤが蘇るだけでなく、サビや腐食を防止する効果も得ることができますよ。
5. ステンドグラスに破損や歪みが見られたら?
ステンドグラスに割れや傷が見られたり、ケイムの破断によって歪みが生じることがあります。
そうした場合セルフでの修復は難しく、危険も伴うため、専門業者に修復依頼することをオススメします。
アンティークのステンドグラスは現代に比べ精密に作られていないため、ガラスの中に揺らぎや気泡が多く見られます。
一見割れや傷のように見える箇所も、ガラスの表裏を指で撫でてみて引っかかりがない場合、また片面だけに引っかかる場合は、アンティーク特有の気泡の跡なのでご心配なくご使用いただけます。
表裏どちらにも引っかかりがある場合はひび割れている可能性が高いです。修復が必要かどうかの判断に迷った時は専門業者に相談してみましょう。
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