素材別!天板のお手入れ方法 7つのポイント!
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木製天板は水気を残さないお手入れを心掛ける
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木製天板は直射日光・湿度・熱い物などに要注意
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木製天板の小さな傷はセルフで直せる!大きな傷はプロにお任せ
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木製天板は木材や塗装の種類に合わせてお手入れ方法を変える
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ガラス製天板のお手入れは乾拭き・水拭きが基本
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傷や割れに弱いガラス製天板は、優しく扱い、温度変化に要注意
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ガラス製天板にトラブルが起きたらプロに相談
素材別!天板のお手入れ方法を詳しく解説!
1. 木製天板(無塗装)
木製天板の普段のお手入れ方法は?
- 基本は乾拭き
- しつこい汚れには水拭きや中性洗剤が有効
木材は水や湿気の影響を受けやすいため、普段は乾いた柔らかい布で水気や汚れを拭き取ってください。
水気や汚れをそのまま放置するとシミや変色を引き起こす可能性があるため、付着したらすぐに拭き取ることが大切です。
ダイニングテーブルやキッチンカウンターの天板では特に手垢や油汚れが付きやすく、乾拭きだけでは綺麗に拭き取れないという場合もありますよね。
そうした時は、かたく絞った柔らかい布で拭くと、ある程度の汚れを落とすことができます。
それでも汚れが落ちない時に役立つのが中性洗剤です。ぬるま湯で3%ほどに薄めたら、布に含ませて硬く絞って拭き取ってください。いずれも最後は乾拭きをし、水気を残さないよう注意しましょう。
木製天板はどんな所に気を付けるべき?
- 直射日光や熱源の近くを避ける
- 過度な乾燥・湿気はNG
- 熱い物は直接置かない
直射日光の紫外線に長時間さらされると日焼けや色褪せを起こす可能性がありますので、キャビネット・棚・机など窓際に置くことの多い家具は特に注意が必要です。
またストーブやエアコンなどの熱源の近くに置くことで乾燥もしやすくなり、反りやひび割れといった変形のリスクも高まります。
カーテンで直射日光を遮ったり、エアコンの風が直接当たらぬよう風向きを調節したり、家具の表面を塗装して保護するなどして、こうした事態を防ぎましょう。
過乾燥な環境だけでなく、多湿な環境でも膨張・カビの発生などといった問題を引き起こす恐れがあります。中でも無垢材・一枚板テーブルのような天板は、木の呼吸が続いているため割れや反れが出やすい傾向にあります。
そうした事態を防ぐため、加湿機や除湿機を使用して、お部屋の適切な湿度といわれている40%〜60%を維持できるよう湿度調整を行うことが必要です。
また、家具を壁から少し離して設置したり、こまめに換気をしたりして風通しの良い環境作りを心掛けましょう。
熱い物を直接置くと、シミや変色の原因となってしまいます。特にリビング・ダイニングテーブルなどで熱いマグカップやお鍋を置く際にはコースターや鍋敷などを使用すると安心です。
木製天板でトラブルが起きた時は?
- 傷・凹み・シミができた時
- ひび割れや反りが生じた時
日常生活で触れる機会の多い天板ですので、どうしても傷・凹み・シミなどができやすいですよね。
小さく浅い傷であれば、木ではなく塗装の表面が削れただけというケースも多く、そうした際はオイルやワックスを塗り込んだり、ウレタンを塗装したりすることで目立たなくさせることができます。
またサンドペーパーで削ってセルフ補修する方法もあります。
【簡単!サンドペーパーでの傷消し方法】
《準備するもの》
・目の細かいサンドペーパー
・オイル塗料 または ワックス塗料
・ウェス または 綿素材の布(着古したTシャツの端切れでもOK) 3枚ほど
《手順》
1. サンドペーパーで修正したい箇所を削る(木目に沿って丁寧に)
2. 削った時に出た粉を綺麗に拭き取る
3. オイル塗料またはワックス塗料を塗り込む
※オイル・ワックスそれぞれの詳しい塗装方法についてはこちらをご覧ください。
⇒塗装別のお手入れ方法はこちら
大きく深い傷や凹み・頑固なシミに対しては、セルフでの補修は困難となるため専門業者へ修復を依頼する必要があります。
小さな割れや反りであれば、湿度の上昇により元の状態に戻ることがあります。
そのためオイル塗装などで保湿しながら、しばらく様子を見てみるのもひとつの方法です。
それでも改善されない場合は、専門業者に相談してみましょう。
木材の種類・塗装の種類によってお手入れは違うの?
- 木材の種類によるお手入れの違い
- 塗装の種類によるお手入れの違い
一口に木製天板といっても、無垢材か突板かなど木材の加工法によって天板の特性は異なってきます。
さらに使用される樹種の性質もそれぞれで、お手入れ方法も自ずと変わってきます。
天板の美しさと耐久性を保つため、木材の加工法・樹種に合ったお手入れを行いましょう。
それぞれの詳しいお手入れ方法はこちらをご覧ください。
⇒無垢材のお手入れ・お取り扱い方法はこちら
⇒突板のお手入れ・お取り扱い方法はこちら
⇒木材別のお取り扱い方法はこちら
無塗装のものは天然木本来の姿を楽しめるものの、何の保護もされていない状態なのでダメージを受けやすい一面を持っています。
家具の中でも使用頻度の高い部分である天板を、なるべく傷・汚れ・変色などから守るため、表面に塗装を施すことをオススメします。
塗装には様々な種類があり、種類によって見た目や機能性、そしてお手入れ方法が大きく変わってきます。
詳しい内容はこちらをご覧いただき、どのような塗装が適しているかチェックしてみてください。
⇒塗装別のお手入れ方法はこちら
2. ガラス製天板
ガラス製天板の普段のお手入れ方法は?
- 基本は乾拭きや水拭き
- しつこい汚れには様々なお掃除アイテムが有効
ガラス製天板は水に強い性質を持ちます。普段は繊維の付かない柔らかい布、ファイバークロスなどを用いて、表面に付いたホコリなどをサッと乾拭きしたり水拭きで落とすだけでOKです。
水拭きをした際は水垢が残らぬよう最後に乾拭きで水分を拭き取ってください。
綺麗に仕上げるためのポイントは、表面だけでなく裏面も拭くということです。木製天板などに乗せたガラス板なども、もし取り外しが可能であれば定期的に裏面もお手入れしましょう。
また、お手入れの際に付いてしまう指紋が気になる時は、滑りにくいビニール手袋などを付けると良いです。
ガラス製の天板はクリアな見た目だけに、水垢や油汚れが付いた時には目立ちやすいです。
ガラスは性質上、頑固な汚れであっても拭き取りやすく、市販のガラスクリーナー・アルカリ性や酸性のクリーナー・クエン酸・重曹など様々なアイテムが対応可能です。
汚れの種類によってアイテムを使い分けることで、効果的に綺麗にすることができます。
〈ホコリ・食べこぼし〉繊維の付かない乾いた柔らかい布・乾いたファイバークロスなどで拭き取る
〈水垢〉酸性クリーナーやクエン酸を使用して拭き取り後、乾拭きをする
〈手垢・油汚れ〉アルカリ性クリーナーや重曹を使用して拭き取り後、乾拭きをする
ガラス製天板はどんな所に気を付けるべき?
- 硬く重いもので、強い衝撃を与えない
- 急激な温度変化・熱い物が直接当たることを避ける
- 研磨剤で磨いたり、ザラザラしたもので擦らない
- 直射日光に当て続けない
- 保管する時や移動させる時は立てた状態で
硬くて重いものを天板の上に落としたり、小口に強い衝撃を与えると、割れてしまう恐れがあります。
ディスプレイ台に重硬なオブジェを置く時や、デスクや机にモニターやパソコンを置く時などは慎重に扱うようにして下さい。
冷えきったガラス製天板に熱い物を置くなど、急激な温度変化を与えるとガラスが割れる可能性があります。
天板に直接火を当てたり、熱々の鍋を置いた場合も破損する恐れがあります。
ダイニングのテーブルなどで熱い物を置く時にはマットやコースターなどを使用し、急激な温度変化を避けるようにしましょう。
お手入れの際に研磨剤を使用したり、ザラザラした物で擦ったりすると簡単に傷が付きます。
普段のお手入れ時や、作業台でカッターや鋭利な物を使用するシーンでは十分にお気をつけ下さい。
窓際にガラス製天板を置くなどして直射日光にさらし続けると、天板に熱を持たせたり、劣化や変色を引き起こします。カーテンやテーブルクロスを用いて、直射日光が当たらないよう気をつけましょう。
ガラスは立てた状態の方が割れにくいという性質を持ちます。
そのため、しばらく使用しない時は壁に立て掛けて保管し、移動させる時には立てた状態で運ぶようにしましょう。
ガラス製天板でトラブルが起きた時は?
- 傷が付いた時
- ヒビが割れが見られる時
小さく浅い傷であれば、重曹などを用いて優しく研磨して周りと馴染ませるという方法もありますが、力加減や技術にコツが必要で、場合によってはより傷を目立たせてしまうことも。
傷が付いた場合は、その大きさに限らずプロにお任せした方が安心かもしれません。
普段から天板にマット・クロス・シートなどを敷いておけば傷を防ぐことができ、固いものとぶつかった時に鳴る「カチャッ」という音が気になる場合にも、静かに使用できるので効果的です。
ヒビや割れなどが見られたら、直ちに使用するのを控えましょう。たとえ小さなダメージだったとしても、その箇所をきっかけに全体が一気に破損する恐れがあります。
応急処置として市販のガラス用接着剤やテープを使用する方法もありますが、素人では安全性を見極めるのが難しいため、早めに専門業者へご相談することをオススメします。
ガラス製天板の種類には、一般的に流通している「フロートガラス」と、フロートガラスの3〜5倍の強度を誇る「強化ガラス」があり、強度には違いがありますが、どちらも急激な温度変化には弱いです。
どんな種類であっても急激な温度変化を避け、割れなど起こらないよう注意しましょう。
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