無垢材のお手入れ 6つのポイント!
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普段のお手入れの基本は「乾拭き」
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直射日光・ストーブやエアコンの熱源から避ける
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過度な乾燥や湿気を避ける
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反りや割れが生じたらプロに相談
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無垢材を美しく見せ、外部から保護するには「塗装」が必要
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塗装の種類によってお手入れ方法は異なる
無垢材のお手入れ方法を塗装別に詳しく解説!
1.普段のお手入れは?
無垢材は水気や湿気の影響を受けやすいため、普段のお手入れは乾拭きが基本です。
乾拭きだけで綺麗にならない場合は、よく絞った柔らかい布で拭くことである程度の汚れを落とすことができます。
時には中性洗剤も活用でき、ぬるま湯で3%ほどに薄めたら、布に含ませて硬く絞って拭き取ってください。
いずれも最後は乾拭きをし、水気を残さないよう注意してください。
また、水滴の付いた物を長時間放置したり、熱々の物を直接置くことで、シミになったり変色を起こすケースも。
水気が付いたらすぐに拭き取り、熱い物を置く時には下にコースターやクロスを敷くなどのこまめなケアも大切です。
2.無垢材家具はどんな所に気をつければいい?
天然木ならではの風合いが魅力の無垢材家具ですが、美しさを保ちながら長く使用するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。無垢材家具を取り扱う際の気を付けるポイントについて見ていきましょう。
直射日光や熱源の近くは避けよう
無垢材家具は経年により味わい深い色味へと変化していきますが、直射日光の紫外線に長時間さらされると日焼けや色褪せといった本意ではない変色を起こす可能性があります。
直射日光だけでなく、ストーブやエアコンなどの熱源の近くに置くことで乾燥もしやすくなり、反りやひび割れといった変形のリスクも高まります。
そうした環境を避けるのが一番望ましいですが、どうしても設置場所を変えられないという場合もあるかと思います。そうした時にはカーテンで直射日光を遮ったり、エアコンの風が直接当たらぬよう風向きを調節したり、家具の表面を塗装して保護することで、無垢材の良さである天然の風合いや形状を良い状態で保ちやすくなります。
過度な湿気・乾燥はNG
無垢材には「調湿作用」があり、空気が乾燥している時には自らの水分を放出し、逆に湿度が高い時には空気中の水分を取り込むことで一定の湿度を保とうとします。
しかし乾燥や湿気が過度になってしまうと調湿作用に無理が生じて、前述のようなひび割れ・膨張・縮小・カビの発生などを引き起こす恐れがあります。
そうした事態を避けるには、加湿器や除湿器を使用して季節や環境に合った湿度調整を行うことが必要です。
お部屋の適切な湿度は40%〜60%と言われており、その数値を維持することで人間にとっても家具にとっても健康的で快適な環境を作ることができます。
また、室内に湿気や熱気がこもらないよう家具は壁から少し離して設置し、換気などにも気を遣いながら風通しの良いお部屋となるよう心掛けましょう。
3.もし反り・割れが起きた時は?
乾燥によって無垢材家具に反りや割れが生じる場合があります。気にならない程度であったり、そうした変形も味と捉えれば修復する必要はありません。
しかし、どうしても気になる変形が起きた場合は専門業者へ修復依頼をするのが望ましいです。
セルフで修復を行うと問題の箇所を悪化させてしまう可能性がありますが、専門業者はプロの目で現状をしっかり把握し、適切な方法で修復してくれるので安心です。
当社は家具の販売だけでなく、そうした家具のリペア・リメイクも承っております。経験豊富な職人が丁寧に対応させていただきますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
4.無塗装より塗装をした方がいいの?
無垢材家具の中には仕上げ塗装を施していないものもありますが、ぜひ塗装することをオススメします。
塗装を施せば汚れ・傷・紫外線・乾燥など外部の影響を受けにくいので、良い状態のまま長く使用できます。
また見た目に艶や味わい深さを与えてくれるのも魅力のひとつです。
無塗装の無垢材家具を塗装したい場合
塗装の種類は色々ありますが、比較的簡単に取り扱うことのできる「オイル塗装」や「ワックス塗装」がオススメです。
オイル塗装は植物性オイルを原料とし、木の中の組織へと浸透して保護します。
ワックス塗装は植物性のロウやミツロウなどを原料とし、オイル塗装ほど浸透せず木の表面に薄く膜を作り保護します。
どちらも天然由来の原料なので環境にも体にも優しく、さらに木の表面に塗り広げるというシンプルな方法で高い塗装技術を必要としません。
こうした浸透系の塗装は天然木の木目や色味を美しく際立たせることができ、天然木らしい手触りも楽しめる上、無塗装に比べると汚れや乾燥から保護してくれるという大きな魅力を持っています。
オイルやワックスは時間の経過と共に蒸発するため、年に1〜2回は再塗装が必要です。メンテナンスの手間はかかりますが、塗装を重ねるごとに趣ある風合いを醸し出します。
シミ・傷・剥げた部分などを修復したい時もオイル塗装・ワックス塗装は有効で、塗装をすることで修復したい箇所が周囲と馴染み、目立たなくなります。
無塗装の無垢材家具をお手入れする場合
無塗装は天然木本来の見た目・手触り・調湿作用を最大限に味わうことができるので、あえて塗装したくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗装を施さなければ再塗装の必要もありません。
しかし無塗装のものは表面が保護されていないので、汚れ・シミ・手垢・傷などが付きやすく、乾燥による反りや割れも起こしやすい状態。そのため普段のお手入れが重要となってきます。
普段のお手入れは乾拭きを基本とし、汚れが付いたらすぐに拭き取ってください。硬く絞った布で水拭きした場合は、最後に乾拭きすることを忘れずに行ってください。
また傷や凹みを作る原因となりますので、物を落とすなどの衝撃を与えないようご注意ください。
無垢材が苦手とする乾燥や多湿を避けるためには、前述した「2.無垢材家具はどんな所に気をつければいい?」の方法などでお部屋の環境を整えることも大切です。
とはいえ、生活している上である程度の汚れや傷は付き物です。そうした汚れや傷も味わいのひとつとして楽しめる気持ちも必要かもしれませんね。
5.塗装方法によってお手入れは違う?
前述で触れた「オイル塗装」や「ワックス塗装」の他にもたくさんの塗装方法があります。
無垢材家具のお手入れ方法は塗装の種類によって大きく変わってきますので、詳しい内容はこちらをご覧いただき、お手入れの際の参考にしてみてください。
⇒塗装別のお手入れ方法はこちら
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