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クエーカーチェアとは

クエーカーチェアとは、アーコール社で作られたウィンザーチェアの一種でUの字のように湾曲した高い背枠が特徴の椅子です。アーコール社が得意とする曲木の技術を活かした椅子で、高い背もたれが存在感のある一脚です。アーコール社とは1920年創業のイギリスの老舗家具メーカーで、有名なのがウィンザーチェア。たくさんの名作を世に送り出しています。

「ウィンザーチェア」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

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クエーカーチェアの特徴

 

クエーカーチェアの特徴と言えば、何といっても背の高い背もたれでしょう。アーコール社が持つ曲木の技術を最大限に発揮したフープバックタイプの椅子であり、極限まで曲げて作られた背枠は他のフープバックチェアには無いシャープさを感じます。実際に座ってみると、背中全体を包み込むような座り心地が快適です。それでいてウィンザーチェア特有の軽やかさも持ち合わせているので、部屋に置いたときにも圧迫感が少ないのも特徴です。

クエーカーチェアにはロッキングチェアもあり、ゆったりと背中を預けられるハイバックと相まってリラックスタイムにぴったりです。

「フープバックチェア」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

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クエーカーチェアの種類

アーム

クエーカーチェアにはスタンダードな背もたれのみのものと、アームが付いたものがあります。
ダイニングにはアーム無し、書斎にはアーム付きといったように目的に合わせて選べます。

カラー


アーコール社のクエーカーチェアは木本来の色味を活かしたカラーバリエーションがあります。
主に、ナチュラル色・グラデーション・こげ茶の3タイプ。ダイニングテーブルや周りの家具と合わせて近い色を揃えることができるのも魅力のひとつです。

脚の形


前述の通り、スタンダードな四本脚に加え、ロッキングチェアも展開しています。
背の高い背もたれは身体全体をしっかりと支えてくれるため、ゆったりと座るロッキングチェアとしても快適な背もたれの形状である事がわかりますね。

クエーカーチェアの歴史

アーコール社と言えばウィンザーチェアといっても良いほど、アーコールとウィンザーチェアは切っても切れない関係があります。
ウィンザーチェアの先駆けはコムバックチェアと呼ばれる笠木から何本かのスティックが座面に直接取り付けられた形状の椅子です。当時は庶民が作っていたコムバックチェアですが、その機能性と頑丈さから18世紀には大人気となります。
続いて登場したのが、フープバックチェアです。フープバックチェアは笠木の代わりに大きく湾曲させた背枠を使い、背もたれを作ったものです。それまでのベーシックだったコムバックチェアと比較し部品が少なく済むため、堅牢でコストも抑えられる特徴があり、大いに流行することとなります。
アーコール社はウィンザーチェアの生産性を高めるため、気を蒸して曲げる曲木の技術をいち早く確立したメーカーです。
クエーカーチェアは、アーコール社がかつて出したキッチン用のフープバックチェアを進化させたものです。Uの字に近い状態まで背枠を曲げられたのは、アーコールのそれまでの技術があったからこそ。クエーカーチェアは、アーコールの技術の結晶とも言える椅子なのです。

「コムバックチェア」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

⇒RAFUJU MAG 辞典「コムバックチェア」のページはこちら

クエーカーチェアとフープバックチェアの違い


クエーカーチェアとよく似たものにフープバックチェアがありますが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。
それは背もたれの形状です。フープバックチェアの背もたれは肩甲骨下あたりまでの高さですが、クエーカーチェアはぐっと背もたれが高く背中全体をすっぽりと包んでくれるつくりになっています。
フープバックチェアは丸みがあり可愛らしい雰囲気がありますが、クエーカーチェアは優美な印象です。背もたれが登頂に向かってシャープになっていることで、すっきりとしたスタイルなので、存在感がありつつも軽やかに仕上がっています。

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