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グリアージュ戸とは


グリアージュ戸とは、フランス語で「金網」を指す「グリアージュ」が張られた戸のことです。フランスのアンティーク家具を中心にイギリスのアンティーク家具でもよく見られ、家具以外にも建具で使用されることもあります。その特徴的な見た目はデザイン性や機能性に優れ、フレンチカントリー・シャビーシック・ジャンク・ナチュラル・レトロ…など様々なスタイルに合わせやすいため、現代でも高い人気を誇ります。

グリアージュ戸の特徴

目を引くデザイン性

一般的に家具の戸や扉は木製またはガラス製であることが多いですが、金網を使用した繊細かつ独特なデザインはインパクトがあり、おしゃれな雰囲気を盛り上げます。また中の収納物が網目越しに見える光景も魅力的で、見える収納家具として、あるいはディスプレイのための家具としても楽しむことができます。さらに大型の家具であったとしても、金網の抜け感によって圧迫感が感じづらい点も嬉しいポイントです。

通気性の良さ

グリアージュ戸の大きな特徴は、密閉せずに通気することです。湿気やニオイがこもるのが心配な時、または冷暖房を広い空間に効かせたい時などに役立ちます。またそうした特性を活かして、やんわりと空間を仕切るパーテーションとしても大活躍。空気だけでなく音も遮断しないので、もし隣の空間にお子様やペットなどがいる場合でも安心して様子を見守ることができます。ただし通気性が高いゆえ害虫が入り込むことも考えられます。中にしまう食品や衣類の種類には注意する必要があります。

グリアージュ戸の種類

製造国の種類

実は日本でも昔から水屋箪笥に「蝿帳」という名の金網戸が使用されてきました。水屋箪笥とは今でいう食器棚のような家具で、食器だけでなく食品の保管にも使用されていたことから通気性の良い金網戸が採用されています。ヨーロッパ製と日本製を見比べてみると醸し出される雰囲気に違いを感じますが、どちらも素朴で優しい印象を受けます。

網目の種類

グリアージュ戸は金網の編み方によっても印象が大きく変わります。アンティークの主流である六角形の網目からはどこか温かみが感じられ、シンプルで直線的なデザインからはスッキリとしたモダンな雰囲気が漂います。

グリアージュ戸の歴史

グリアージュ戸は、19世紀後半のフランス産業革命で金属加工技術が発展したことにより誕生したと考えられています。金網は家具の構造材としても使用されましたが、フランスの洗練された美意識によって家具の装飾としても取り入れられたのです。それまで金属は高価な素材でしたが、大量生産化に伴い手に入りやすくなったことも広く普及していった理由となりました。見た目が軽やかで通気性にも優れたグリアージュ戸は当時から人気を集め、現代では魅力的なフランスの伝統家具として高い評価を受けています。現代の生活空間により溶け込みやすくなるようアンティークのグリアージュ家具にカラーペイントを施したり、ガラスと併用して使われたりと、グリアージュ戸の楽しみ方の幅も更なる広がりを見せています。

グリアージュ戸の家具

グリアージュ戸が使用された家具をいくつかご紹介します。

グリアージュ戸の家具があるインテリア

たとえ何気ない物でもグリアージュ越しに見ると素敵に映え、中に何を入れようかとインテリア作りにワクワク感が生まれます。空間にアクセントをつけたい時、シャビーな雰囲気を作りたい時など、お部屋に1つ取り入れるだけで一目置かれるアイテムとなること間違いなしです。

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