渋谷パルコや渋谷スクランブルスクエア、SHIBUYA109など、若者文化の最新情報が集まる渋谷とアンティークは縁遠い存在のように感じますが、だからこそ現代の感性にも訴えかけるハイセンスなアンティークショップが集っているんです。
今回は渋谷駅周辺にあるおすすめのアンティークショップをご紹介します。
店舗情報も記載しているので、気になったお店があったら足を運んでみてください。
※掲載時の情報です。実際の情報と異なる場合もあるので、詳細は店舗HPなどでお確かめください。
渋谷エリア以外の東京都内にあるアンティークショップはこちらをチェック!
目次
アンティーク家具
VCM MARKET BOOTH(ブイシーエム マーケット ブース)
渋谷のランドマークでもある渋谷パルコ。そのテナントの中に名を連ねる新進気鋭のヴィンテージ総合ショップ「VCM MARKET BOOTH」。
もとはファッション・インテリア・ライフスタイルのジャンルでヴィンテージに特化した“ECモール“だったところを、渋谷パルコの屋上広場で古着のマルシェを繰り返し開催して人気を集め、ついに常設店としてオープン!
90店舗以上のヴィンテージショップが集まったECモール「VCM」の形はそのまま。
場所をリアルに変えて複数のショップが入れ替わりながら、自分たちの個性を思い思いに披露していくヴィンテージの複合空間になっています。
渋谷パルコというオシャレの感度が高い若者に人気の施設にあるため、やっぱり品揃えは目に留まるような強い印象を持ったものが集まります。
昔の映画館で使われた5シーターの古めかしいチェアや、インダストリアル感あふれる古びたシール付きロッカーに、波打つ幕板が女の子らしいフォルムのフレンチシックなカップボード、重厚なオーク材に象嵌細工の施されたガラスキャビネットのアンティーク感あふれる佇まいなど。
このように実はヴィンテージだけではなく、アンティークアイテムも豊富だったりします。
ヴィンテージの複合ショップなんでしょ?と思っていたら、アンティークの強い存在感に驚かされてしまうかもしれませんね。
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memo(メモ)
こじんまりとしたお店の中にヴィンテージ家具や雑貨と古着を詰め込んだ「memo」。ちょっと古くて今にない個性を感じるものが好き、という方は思わず足を止めてしまう雰囲気を持っています。
白いファブリックと気を組み合わせたナチュラルモダンなソファ、ラタン製のチェストなどのナチュラルな系統から、
ロココ調のエレガントな赤のソファ、装飾的なスピンドルバックのウィンザーチェアなどのヨーロピアンアンティーク調、日本でも人気のある家具ブランドのカリモクや飛騨産業といったヴィンテージ家具が並んでいて、どれもアンティークとまではいかないレトロな表情で親しみやすいです。
オーナーが思い思いに集めたヴィンテージアイテムの中には、思いがけない出会いがありそうで、どこか期待をしながら見て回ってしまいますね。
雰囲気だけでなく、お値段も親しみやすい価格帯が多いことも嬉しいポイントです。
家具だけでなく、照明や雑貨も数多く扱っていて、特にフラワーベースのコレクションの中には普段出会えない個性的なデザインも多くて、この際立った存在感はそれだけでも見る価値はありそう。
夕方から夜だけのちょっと変わった営業時間なので、来店する際は時間に気を付けて行ってみてください。
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D9 Furniture Store(デモデナイン)
ひび割れたモルタル床に白いレンガ調の壁とアンティーク家具が織りなす奇妙なバランス感がアーティスティックな「D9 Furniture Store」。
お店で扱うアンティーク品は、イギリスやフランスを中心としたヨーロピアンアティークが主流のようです。
バルボスレッグやツイストレッグなどを代表とするターニングレッグや、女性的な表現を生み出すカブリオールレッグは双方の代表的なデザインですね。
その他にも幕板にパーケットリーを施したエクステンションテーブルなど、美しさと利便性を兼ね備えた家具なんかもあるので日常のどんなシーンで使うかを考えることも楽しい時間です。
それだけではなく、インダストリアルアイテムやオリジナルブランドも置かれていて、アンティークだけでは表現できないミックスモダンな雰囲気が楽しめます。
カブリオールレッグのスチールキャビネットや、美容室で使われたバーバーチェア No.375はインダストリアルと一口に言えないユニークな形状をしていて、うまく使えばグッとお部屋が面白くなりそうです。
もしも自前のコレクションがあるなら、店舗向けの商品も展開しているためガラスキャビネットやショーケースも揃えていますよ。
別のアイテムと混ぜることでヨーロピアンアンティークをあえてモダンに魅せるコーディネートテクニックは他になく、インテリアの参考にするためにも訪れてみたいショップです。
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DOUGUYA (ドウグヤ)
大きなマンションの1階部分で営まれているアンティークショップ「DOUGUYA」。
ガラス張りでオシャレなお店の中には、シンプルなスケルトンの内装に、静かにたたずむ古家具の数々が見えます。
今とは異なる時代につくられた古家具なのに、スケルトンという現代の暮らしでも人気なモダンスタイルにもぴったりと合っているのが不思議な感じです。
その不思議こそがDOUGUYAで扱う古家具の真価でもあるんですよ。
受け継がれてきた姿そのままではなく、あえて部分的に素材を変えたり、材料を付け加えて別の用途を生み出したり、現代の暮らしに合わせた再生をおこなうことで時代を超えて愛されていく家具を創り出しています。
それでも古家具の持つ控え目な美しさを損なわないのは、オーナーの取捨選択の妙ですね。
さらにはオブジェとして昔の生活道具などがディスプレイされています。
経年したことで用途とは別の味わいを感じ取れるのが人の感性の面白いところだなと改めて思います。
家具や道具を売る、というよりもDOUGUYAのコンセプトイメージごと売る、と言った方が正しいのかもしれません!
Instagramでもその雰囲気は存分に味わえますので、その雰囲気に惹かれるものがあればぜひ店舗にも足を運んでみて下さい。
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Couscous Furniture(クスクス ファニチャー)
国内でも珍しいオランダヴィンテージ家具を専門に集めるアンティークショップ「Couscous Furniture」。四車線の大きな道路に面して、ガラス張りのショップの中にはオシャレな家具が並べられています。
お店に並ぶオランダヴィンテージ家具は一時期”ダッチデザイン”として人気を博していたんですよ。ただ日本ではあまり認知されていないですよね。
オランダの家具は差し色が印象的なデザインが多いので、ひとつ取り入れるだけでもお部屋がパッと華やぎます。それに金属類を使ったアイテムも豊富なので、インダストリアルインテリアとして取り入れることもできますね。
代表的なものだと、ダッチインダストリアルデザインの傑作と名高いAhrend de Cirkel社のドラフティングテーブルや、鋭角に伸びた脚が特徴的なコンパスレッグのチェアなどがあります。
木製の家具は北欧デザインにも似たモダンな雰囲気を持っているので、北欧家具との融和性も高いです。さりげなく北欧インテリアにミックスすれば他とは違った雰囲気を楽しむことができますよ。
オランダヴィンテージの家具に触れられるショップは日本国内では数少ないので、ちょっとでも気になった方はぜひ訪れてみてください。
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unikk(ユニック)
テレビや芸能人も御用達のアンティーク撮影スタジオを備えた「unikk」ですが、実は撮影スタジオだけではなくてアンティークショップとしても運営しています。
ヨーロッパ各地から選りすぐってきた品々は、写真や動画映えのするアンティーク感が満載のものばかり。
例えば、取っ手の付いた燭台、懐中時計、ピューター製のお皿、シンガー製のアンティークミシン、銀製のカトラリー、ボロボロの洋書にブリキ缶。
おおよそ私たちが考える「アンティークと言えばこれ!」と考えるアイテムが目白押しで、見ているだけでも楽しい品揃えです。
部屋に置くには存在感の強すぎるガーゴイルなんかも扱っていて、これは撮影スタジオならではの商品ですね。
お部屋にもう少し強くアンティーク感を出したい時には、役立つ小物が見つかるかもしれません。
unikkは予約制のショップなので来店前に連絡が必要です。ただ最初に言ったように撮影スタジオも兼務しているので、撮影で使っている間は商品は見られません。
なのでHPに載っている予約状況を見てから予定と合わせて予約をするようにしましょう。
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SAML.WALTZ(サムエルワルツ)
洗練されたアイテムが揃う吉祥寺のライフスタイル専門セレクトショップ「CINQ」が、新たに男性をメインターゲットとして立ち上げたショップ「SAML.WALTZ」。
現行品のアイテムを扱うCINQとは打って変わり、ヨーロッパから買い付けたメンズライクなアンティークアイテムを取り扱っています
メンズライクと聞いてまず外せないのはインダストリアルアイテムです。
SAML.WALTZでもイギリスの電気製品メーカーMEM社の“MEMLITEシリーズ”のデスクライトや、いびつに変形したシェードが武骨さ漂うステンレス製のデスクライトなどの渋いラインナップを揃えています。
木製の家具もエイジングの効いたアイテムが多く、木肌の荒れた物、ゆがんだもの、削れたもの、経年の仕方にも様々あって使われてきた背景を推察するのも楽しいですね。
例えば座面が深くえぐれたスツールは、靴磨きの少年が使っていたのか、それとも高いところの荷物を取るのに使われていたのか。こういった昔の情景を思い浮かべてしまうアイテムはスツールに限らず、小物にも及びます。
フィンランドの軍人が使っていた水筒や、不正防止マークの付いた分銅セット、広告用のマッチ箱、オーナーにもわからない謎の木の道具。いろんな時代を通り過ぎて、海を渡ってきた古いものがこのショップにはたくさん漂流しています。
メンズライクとは謳いつつも、テディベアや木工玩具、ブロカントなぬいぐるみ、ブリキ製の鉄道玩具なども置いてあるので、男性に限らず女性でも楽しめるショップですよ。
テーブルやデスク、収納ボックス、小物まで幅広い品揃えなので、気の向くままに立ち寄って心に刺さる一品を探してみてください。
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ideot (イデオット)
渋谷の喧騒から離れた奥渋エリアに店を構える「ideot」。ここでは時代を飛び越えて「今」を感じられるアイテムに焦点を絞ったセレクトショップです。
ヴィンテージから現代アーティスト作品に至るまで「今」らしいアイテムを探し集めた店内は、一見ヴィンテージアイテムを見つけることが難しいほど。
それだけ軸のブレないコンセプトを持っていて、かつ、ヴィンテージアイテムの品質がいいということがわかりますね。
このショップではインテリア・キッチンウェア・アクセサリー・ライフスタイルアイテムの4つを軸にアイテムを展開していて、特にヴィンテージを中心にしているのが照明類です。
世界各国から届けられた豊富なデザインの照明が肩を並べています。
大理石でできたキノコ型のイタリア製デスクライトや、吹きガラスのシェードに入り込んだ気泡が印象的なドイツ製のペンダントライトなど、アノニマスながらも特徴を含んだ照明は唯一無二な価値を感じますね。
他にも100年以上前に創立された権威あるメーカーの照明も数多く取り揃えていて、ドイツのパイル&プッツラーや、ドリア・ロイヒテン。デンマークのホルムガードといった名だたる照明ブランドもideotのセレクションに名前を連ねています。
ヴィンテージらしいクラフトマンシップを感じながらも、「今」を印象付けてくれる照明を探すのであればideotは一押しのショップです。
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Ditty Tools. (ディティー ツールス)
日常を楽しく彩ってくれるクリエイティブなヴィンテージアイテムが揃う「Ditty Tools.」。
ショップに並ぶ遊び心の溢れたデザインには、時代を超えた今でもワクワクと心が躍ります。
そのユニークなデザインは1950~1980年代のドイツの小物を中心に集めたもので、高度経済成長期も含んだこの年代には自由な発想を取り入れた製品がよく生み出されたそうです。
特にDitty Tools.が多くコレクションしているのはテーブルウェアと時計。
メリタ社が1953~1982年まで製造していた“Ceracron(セラクロン)“シリーズは艶のあるぽってりとしたフォルムと深い赤色でコーヒー好きにも人気の高い逸品。
対照的にセラマノ社の”Sapphire(サファイア)”シリーズは目の覚めるようなターコイズブルーで、マットな質感のカップにダイヤの柄がぐるっと刻まれています。
こうした有名どころでなくても、店内を見渡せば必ず目に留まる印象的なテーブルウェアばかりですよ。
時計も「80’s時計展」というイベントを行うほどのコレクションぶりで、ドイツ製に限らず多くのデザイナーが手掛けたプロダクトをセレクト。
ko mizuyamaや五十嵐威暢といった世界的にも人気な日本人デザイナーの作品や、イギリス、イタリア、オランダ、アメリカといった国々の高いデザイン性を備えたコレクションを楽しむことができます。
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よくある質問

よかったらこちらもご覧になってください!→東京でオススメのアンティークショップ24選
他にも同じ渋谷区の代々木エリアや、周辺地域の世田谷区や目黒区などもこれから記事にしていく予定です。

アンティークショップは入りづらいってイメージありますよね。そんな方にオススメなのは、「大型店」!大型店であれば他にもたくさんお客さんがいるので、店員さんの視線が気になる・・・なんて心配もないと思いますよ。
もしくはアンティークを楽しむことが目的だったら、アンティークを取り入れているカフェへ行ってみるのはいかがでしょうか?ショップへ行くよりも気軽にアンティークを楽しめますよ。
おわりに
今回は渋谷駅周辺のアンティークショップを紹介させていただきました。
お店の数は少ないながらも独自のセンスを備えたショップばかりで、渋谷に集まる人たちの若い感性にもインパクトを与えるような品揃えが魅力的でした。
古着を一緒に並べたり、現代のアイテムともうまくミックスさせていたりと、様々な方法でアンティークを提案する工夫もあって面白いです。
ぜひ渋谷でのアンティークショップ巡りの参考にしていただければと思います。