長い歴史を刻みこんだ古い和家具。その味わい深い佇まいからは、心を和ませる温かさが感じられます。今回は、そんな古家具を使った和モダンダイニングをご紹介します。
ダイニングの主役には、明治期の水屋箪笥を置きました。関西物らしい太い框に、飾り棚や細かく分かれた引き出しがついためずらしいデザインが印象的です。堂々と風格のある佇まいで、普段使いの食器を飾っても絵になりますよ。引き出しは9杯もついているので、実用性も抜群です。
さらに、壁際の2つのサイドボードも水屋箪笥を選びました。水屋箪笥の特徴である美しい縦桟と横桟が、モダンなダイニングによく合っています。長い脚付きのものは、脚の取り外しが可能なので、インテリアに合わせて模様替えを楽しむこともできます。
ダイニングテーブルには、欅古材の一枚板を贅沢に使ったものを使用しました。天板に残された当時の木挽跡と、現代物の鉄脚がマッチし、和モダンな空間を演出します。このテーブルに合わせたのは、梯子のようなラダーバックのペーパーコードチェア。実はイギリスアンティークのお品なのですが、和家具と合わせても違和感がありませんね。樹脂を含ませてよった紙紐の座面をもち、一年中快適に座れるのが特徴です。
古き良き「和」を感じるダイニング。夜が明ければ格子戸から光が差し込み、凛とした空気がダイニングを包みます。朝も夜も、このダイニングですっきりと気持ちの切り替えができそうです。