インダストリアルスタイルから、男前スタイル、クラフトスタイルやブルックリンスタイル、アメリカの西海岸スタイルなど…最近人気のちょっと気になるおしゃれなインテリアスタイルによく登場するのが、ヴィンテージの棚やラックです。こういったスタイルのインテリア例を見て、ヴィンテージシェルフでお部屋を素敵にしたい!と思った方も多いかもしれませんね。
けれどいざヴィンテージの棚を探し始めようと思っても、どんなデザインのものがあるのか、あるいはお目当てのアイテムの名前が分からなくて困ってしまったというケースも少なくないと思います。
そこで今回のANTIQUE LOGでは、かっこいいインテリアスタイルにぴったりのヴィンテージの棚を一挙にご紹介していこうと思います。ヴィンテージの棚・ラックのデザインに始まり、DIYの方法、そしてインテリア実例をチェックしていきますので、この記事だけでヴィンテージの棚の情報収集は完了する充実の内容です。スムーズにヴィンテージの棚選びができるように、気になる方はぜひ目を通してみてくださいね。それでは早速ヴィンテージの棚のデザインから、チェックしていきましょう。
Contents
- 1 スタイリッシュで洗練された、北欧ヴィンテージのラック・棚
- 2 金属の渋さがたまらない、アイアン製のヴィンテージラック・棚
- 3 木味が空間をぐっとおしゃれに、木製のヴィンテージラック・棚
- 4 壁付けのヴィンテージの棚をDIYしてみよう
- 5 ヴィンテージの棚・ラックを使えばこんなにクール。インテリアコーディネート例8選
- 5.1 北欧ヴィンテージのブックシェルフで知的な印象に、スタイリッシュなリビングインテリア
- 5.2 2つの見せるに長けた北欧ヴィンテージラックが活躍、モダンでクールなリビングダイニングインテリア
- 5.3 G-PLANのルームディバイダーでキリリと決める、北欧ヴィンテージ満載のリビングダイニングインテリア
- 5.4 きちんと感にこだわったヴィンテージシェルフが活躍、男前な自宅兼事務所インテリア
- 5.5 「飾る」をヴィンテージの棚で満喫する、ジャンクテイストのリビングインテリア
- 5.6 アイアンのヴィンテージシェルフでかっこよさをプラス、レトロポップなリビングダイニングインテリア
- 5.7 カフェのムードをヴィンテージシェルフで再現、メンズライクなカフェ風リビングダイニングインテリア
- 5.8 シンプルなヴィンテージのマス目棚で個性派ミックススタイルもまとまる、和家具×ジャンクスタイルインテリア
- 6 最後に
スタイリッシュで洗練された、北欧ヴィンテージのラック・棚
近年人気が高まっている北欧ヴィンテージのラックや棚は、他のヴィンテージシェルフとはひと味違うスタイリッシュな佇まいが素敵。シンプルながらもフォルムでデザイン性を高めた作りは、まるで現代アートのようでもありますよね。ひとつ取り入れるだけでもお部屋の雰囲気を洗練された印象に彩ってくれるので、家具はたくさん置けないけれどインテリアのムードを変えたい、という方にもおすすめです。そんな北欧スタイルのヴィンテージラックから、ここでは代表的な4つのデザインをご紹介します。
整理整頓の強い味方、北欧ヴィンテージのサイドボード
ヴィンテージのサイドボードとは、もともとは食器や食料品をしまって天板上を配膳台として活用する、そんなキッチンやダイニング向けのラックでした。
しかし、食事まわりの様々なものを収納するために備わった引き出しや扉などの充実の収納スペースが整理に大変便利だと、現在ではリビングなど幅広いシーンに使えるヴィンテージの収納棚として人気です。
収納スペースの形が多様なので、色々な種類のものが入り乱れて整理に苦労するリビングなどの空間には、確かにもってこいの作りですよね。
比較的横幅も高さもあり存在感を発揮してくれますので、この北欧ヴィンテージサイドボードを取り入れて家具の数を少なく抑えると、空間がより洗練された印象になりますよ。
大型の存在感が目をひく、北欧のヴィンテージカップボード(ブックシェルフ)
お気に入りの食器類を見せるように収納することを意識したラック、それが北欧ヴィンテージのカップボードです。扉の無いオープンスタイルの棚がたっぷりと上部に備えられ、その下には扉付きの収納スペースが付いているのが定番の作り。大きさは縦幅横幅共に大きめなので、収納力も存在感も抜群です。
先ほどのサイドボードと比べると、オープンラックスペースが多いのが特徴なので、お気に入りをよりたっぷりとディスプレイしたい方におすすめのアイテムです。
全体的な作りは似ていますが、もう少し横幅がコンパクトなものとして北欧ヴィンテージのブックシェルフがあります。気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
魅せる収納なら、北欧ヴィンテージのガラス戸キャビネット
お気に入りのアイテムっていつでも目に付くように飾っておきたいものですよね。そんな方にぴったりなのがこの北欧ヴィンテージの中でも「ガラス戸キャビネット」と呼ばれるラックです。
ガラス扉が付いているので中がよく見えますし、また扉のおかげでホコリが入りにくく掃除も楽ちん。細かいものを飾るコレクションケースとしてもおすすめの棚なんです。
またガラスのきりりとした印象が大人っぽく、他の北欧シェルフと比べてよりかっこいい印象を帯びているのも特徴。
ほっこりとしたあたたかさの中に、キリッとしたかっこよさを添えたい!なんて気分の時にも
取り入れたいヴィンテージシェルフです。
ちなみに、ブックケースという名前で同じような形のヴィンテージラックが取り扱われていることもありますので、探し漏れが無いようこちらの名称でも探してみるのがおすすめです。
間仕切りにもなる、北欧ヴィンテージのルームディバイダー
ルームディバイダーは空間の仕切りにも使えるヴィンテージの棚です。両面から使えるので、様々な置き方をしてインテリアに取り入れることが可能。アレンジが効いてお部屋の印象をがらっと変えられる素敵なラックなんです。
上の方がオープンラック、下が扉収納という作りを基本に、デザインによってはさらに引き出しが散りばめられていたりと、整理整頓の機能もきちんと備えています。
オープンシェルフ部分に何をどのように置くかでインテリアの印象もずいぶん変わるので、ディスプレイを考えたりアレンジするのもとても楽しいアイテムです。
北欧ヴィンテージ以外ではほとんど見られない家具なので、思わず自慢したくなること間違い無し。北欧らしいアイテムを!という方はぜひ検討してみてください
金属の渋さがたまらない、アイアン製のヴィンテージラック・棚
金属の味わいがかっこいいアイアン製のヴィンテージラックは、クールなインテリアにぴったりのアイテムです。インテリアのポイントとして取り入れれば空間がキュッとしまって、コーディネートのかっこよさも増すんですよね。
また、こちらのアイアン製のヴィンテージの棚は、植物との相性も抜群。観葉植物を飾るように並べてみれば、今人気のポートランドスタイルのインテリア作りにも活躍してくれます。
そんなアイアン製のヴィンテージラックの中でおすすめなのがこの3種類です。
木と金属の組み合わせが取り入れやすい、ヴィンテージアイアンラック
こちらは木と金属を組み合わせた作りのヴィンテージの棚です。木材を棚板に使い、周りのフレームをアイアンで形作ったものが多いですね。
アイアンのかっこよさはありつつも、木のあたたかみで金属ならではの硬さがやわらぎ、取り入れやすいのが大きな魅力です。
木製家具を多用したお家などに全てがアイアンだけでできた棚を取り入れるのは少し難易度が高く感じるかもしれませんが、その点このような作りだと、取り入れやすさがぐんと上がって助かります。
ただしこのデザインの棚、実はヴィンテージではさほど数が多くありません。そのため自分好みの大きさや作りが無いこともしばしば。もしより選択肢を広げたいという場合は、現行のヴィンテージ風のラックにも目を向けてみるといいかと思います。
特におすすめなのが、きちんと古材を使ってヴィンテージらしい魅力を引き出したラック。ANTIQUE LOGを運営する「アンティーク家具 ラフジュ工房」でも数多くのアンティーク・ヴィンテージラックを取り扱っている経験を生かして、古材を作ったこだわりのヴィンテージ風ラックをお作りしています。種類も豊富なので、気になった方はよろしければのぞいてみてください。
ガラスのきらめきが軽やかさ添える、ヴィンテージケビント
ヴィンテージのケビントとは、アイアンなどの金属製のフレームを備えたガラスケースのような棚のこと。すっと長い脚とガラス製の棚板が特徴で、すっきりとした佇まいが目を引きます。
こちらのヴィンテージのケビント、そもそもは病院や歯医者さんで医薬品の収納に使われていたアイテムです。家庭用では感じられないかっちりとしたムードも魅力のひとつ。目をひく存在感があるので、インテリアのポイントとしてもぴったりです。
お好みの小物などをディスプレイするのに使うのはもちろんのこと、意外と丈夫なので本をしまったりと多用途で使うことが可能です。
なお、もともとは金属の色味をそのまま生かした銀色など、シックなカラーのものが多いのですが、今ではそこにリペイントで色を付けたものも見受けられるので、お好みの色味を探す楽しみもあります。
また、ペイントものはアイアンの硬質な感じが優しいムードになって、お家の家具としても取り入れやすいという特徴もあります。選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
非日常感で魅了する、業務用のインダストリアルなヴィンテージアイアンラック
ヴィンテージのアイアンラックとして見逃せないのが、この業務用のインダストリアルアイテムではないでしょうか。形もデザインも用途に応じて様々ですが、どれも家庭使いの棚には無いインパクトある雰囲気が素敵です。
例えば画像のヴィンテージラックはお店で陳列棚として使用されていたもの。
現代でも店舗什器として使うのもいいですし、ご自宅に取り入れればおしゃれ上級者なコーディネートが完成します。
ただし、どれも他のヴィンテージラック以上に数が少なく、同じ作りはもちろんのこと、似たデザインに巡り会うことも難しい希少品です。気になったデザインのものがあれば、ぜひ早めに検討してくださいね。
木味が空間をぐっとおしゃれに、木製のヴィンテージラック・棚
木味が魅力的な木製のヴィンテージラックも、ヴィンテージならではの魅力が満喫できるアイテムのひとつですよね。シンプルなデザインのものが多いので幅広い空間に馴染みやすく、また比較的リーズナブルなので挑戦しやすいというメリットもあります。そんな木製のヴィンテージの棚、探すならこの2つのアイテムがおすすめです。
削ぎ落としたシンプルさがたまらない、ヴィンテージのウッドラック
ヴィンテージのウッドラックの中でも、シンプルなデザインで多用途に使いやすくおすすめなのが、本棚です。基本的にはどれも非常にシンプルな作りなのですが、よく見られるのが楔留め(くさびどめ)を使ったデザイン。
楔留めとは、棚板が側面の穴に打ち込まれるように固定された作りのこと。大概楔留めを使ったヴィンテージの棚には構造全体を支える背板がありませんが、楔留めは非常に頑丈な作りのため、背板の無い開放感を楽しみつつも、安心して重みのある本もしまうことができるんです。
また、他にもよく見られるデザインがまるで図書館にあるような、しっかりとした作りのシェルフ。たっぷりと収納できる大きめサイズが特徴で、より重いものも安心して入れておくことができます。ディスプレイから収納まで幅広いものに活用できそうです。
稀にこの2つの作りを取りつつ、透かし彫りなどささやかな遊び心を加えたかわいらしいデザインのものもあるので、気になる方は探してみてくださいね。
なお本棚ではありませんが、こんなシンプルなウッドラックには、小ぶりなサイズにはなりますが、壁掛けにして使えるタイプもあります。
壁掛けだと空間に余裕があまり無くても設置することができて便利ですよね。小ぶりな雑貨類などをディスプレイするなどして、お部屋のポイントとして取り入れてみてはいかがでしょう。
細かくしまえて見栄え抜群な、ヴィンテージのマス目棚
ヴィンテージのマス目棚とは、細かく分かれた正方形の収納スペースが連なった作りのラックのこと。昔は公共施設で靴箱などとして使われていたものが多いようです。
本来しまわれていたものに合わせて収納スペースの大きさが多様なので、入れるものに応じてサイズを選ぶことができます。
さらに、マス目棚全体のサイズ自体も取り入れやすい小型のものから、存在感のある大型サイズまで多数。家庭のちょっとした空きスペースから店舗の壁一面など様々な場所に合った1台を探すことができますよ。
また先ほどのウッドラック同様、このヴィンテージのマス目棚にも壁掛けタイプがあります。
置き型のマス目棚に比べて軽い印象に仕上がるので、入れるものの量はもちろんのこと、こんな取り入れた際の雰囲気も考えつつ、お好みのタイプを選んでみてくださいね。
壁付けのヴィンテージの棚をDIYしてみよう
ヴィンテージの棚を自分でDIYしたいという方もいらっしゃるかと思います。木材を使ってイチから作るのもいいですが、手軽にできておすすめなのが、壁掛けのヴィンテージの棚を壁に取り付けること、そしてヴィンテージの棚受けを使って棚をDIYすることです。
どちらも簡単そうに思えて、実は取り付け前に知っておきたいことやコツがあるんです。いざ取り掛かろうと思って焦らないように、事前にここできちんとポイントを押さえておきましょう。
この章ではヴィンテージの壁掛け棚と、棚受けを使ったブラケット型のヴィンテージの壁付け棚の2種類に関して、その取り付け方をご説明していきます。どちらも共通する取り付け前の準備手順があるので、まずはそちらからご紹介していきますね。
壁付けタイプのヴィンテージの棚の取り付け準備
ヴィンテージの壁付け棚は、壁面への固定金具と、さらに取り付け用のネジも付いた状態で売られていることがほとんど。
手元に届いたら、ドライバーを使えばすぐに取り付けができるような気がしますよね。けれど実は、取り付けたい場所の壁の材質によってちょっとした手間が必要なこともあるんです。
まずは意外と知らないヴィンテージの壁付け棚の取り付けを左右する、この壁の材質に関して説明していきます。
まずは知っておきたい、ヴィンテージの壁付け棚の取り付けを左右する壁の素材とは
壁紙の下はあまり目にしない箇所ではありますが、実はいくつかバリエーションがあるのを、ご存知でしたか?希望の付け位置がどんな種類の素材を使っているかで、ヴィンテージの壁付け棚を設置する手順などが変わってくるので、壁の種類を把握することは必須です。
それでは実際に壁の種類にはどんなものがあるのか、それぞれ取り付けに際してどんな違いがあるのか、ここで順番に確認しておきましょう。なお、ご自宅の壁の素材の確認方法は後ほどご紹介します。
■石膏ボード
日本の住宅で壁の素材として最もよく使われているのが、この石膏ボードです。
しかし、この石膏ボードが実はちょっと厄介な存在。というのも、石膏ボードはネジをしっかりと固定できないことから、そのままではヴィンテージのウォールシェルフを取り付けることができないんです。でも大丈夫。もしご自宅の壁の素材が石膏ボードだった場合は、2つの解決方法のどちらかを使って取り付けることができますよ。
ひとつ目は壁紙の下の石膏ボードを避け、下地材といういわゆる木製の柱を探してそこに取り付ける方法。
木材であれば、ネジで直接ヴィンテージの壁掛け棚を取り付けることが可能なためです。なお、この下地材は壁紙で隠れている分その位置を探すことはそう簡単ではありません。
拳骨で叩くように探し当てる方法もありますが、おすすめは下地センサーを使うこと。この機械を使用すれば簡単に位置を把握することができますよ。
もうひとつが、ネジがきっちり固定できる土台を「アンカー」という部品を使って作ることです。
アンカーには付け方や耐久重量などによっていくつか種類があるので、目的に応じて使い分けてみてくださいね。
■木材
先ほどもお話ししたように、木材であればヴィンテージの壁掛け棚を直接ネジで固定することができます。
古い一軒家などでは、壁にベニヤ板などの木材を使っていることもあるので、その場合はラッキー。すんなりと簡単に設置して使い始めることができます。
ほとんどのお家では、ご紹介した2種類の素材を使っていることがほとんどですが、例外が鉄筋コンクリート作りのマンション。壁の構造の種類がより多様になって、対処法もちょっと複雑になります。
■コンクリートタイプ
これは、コンクリートに色を塗ったり壁紙を貼っている、コンクリートがむき出しのタイプです。コンクリートは非常に硬いイメージがあるので、自分でヴィンテージのウォールラックをつけられるか心配になってしまうかもしれませんが、大丈夫です。この場合はコンクリート専用のアンカーを使えば、ネジを使ってちゃんとヴィンテージの壁付け棚を付けることができます。
■LGS
LGSという名前を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。LGSは鉄骨の一種なのですが、壁によってはこのLGSを組み合わせ壁の下地を作っていることがあります。木材で下地を作る代わりに鉄骨が使われていると考えると分かりやすいかと思います。この場合はちゃんとLGS専用の「軽天ビス」ネジがあるので、これを使えばさっとヴィンテージの壁付け棚を設置することができます。
■石膏ボードをコンクリートに貼り付けたタイプ
これは石膏ボードをコンクリートに直接、GLボンドというもので貼り付けているタイプです。このGLボンドの上にはアンカーやネジが留められ無いことから、残念ながらこのタイプにはアンティークの壁付け棚の設置は難しそうです。
ヴィンテージの壁付け棚DIYに欠かせない、壁の種類の確認法
自宅の壁の中にどんな素材が使われているか、知っている人は限られているのではないでしょうか。まさか壁紙を剥がすわけにもいかないし…とお考えのあなた、安心してください。壁紙を剥がさなくてもちゃんと中の素材を確認する方法があるんです。
それは画びょうなどの針で刺してみること。この時白い粉が付けば中は石膏ボード、針は刺さるけれど何も付いてこない場合はベニヤなどの木材、そもそも針が刺さらない場合はコンクリートだと判断可能です。
画びょうでは心許ないという場合は、壁の素材を確認するのに特化した専用の針も売られているので、そういったアイテムを活用するのもいいかと思います。
針で刺して確認するのが面倒だったり、正しく確認できているか自信が無いという方は、お家を建てる際に担当してもらった工務店さんやハウスメーカーさんなどに問い合わせてみるといいですよ。
ヴィンテージの壁掛け棚のDIY方法
ここでは基本となる、ヴィンテージの壁掛け棚をビスで壁に直接取り付ける際の手順をご紹介します。壁の材質によっては、先ほどお話ししたようにアンカーという別部品を使う場合もありますが、その際は各アンカーの取り付け手順を必要に応じて別途確認してみてください。
まず取り付けの際には棚がきちんと水平に取り付けられるかが重要です。その時、目で確認して付け位置を決めるのもいいですが、「水平器」という便利なグッズを取り入れるのも手。100円均一で安価で手に入れることができるので、準備しておいてもいいかもしれませんね。どこに付けるか決まったら、鉛筆で壁に印を付けておきましょう。
それではドライバーでヴィンテージの壁掛け棚を取り付けます。この取り付け時にも知っておくといいコツがあるのでお伝えしておきますね。
ヴィンテージの壁掛け棚の留め具は、4隅にそれぞれビスを2本づつ打ち込めるようになっています。
ひと角づつ2本のビスを使って一気に固定したくなるかもしれませんが、まずは内側の取り付け位置を4隅に関して埋めていきます。この仮留めが済んだ時点で、ぐらつきが無いか、きちんと留まっているか確認しておきましょう。問題無いようであれば、4隅それぞれに残った外側の付け位置を埋めていきます。
こうすることで、多少重いものを載せても大丈夫なように、しっかり確実に取り付けすることができますよ。
ヴィンテージの棚受けを使った壁付け棚のDIY方法
棚受け(ブラケット)型のアンティークの棚・ラックも、先ほどの壁掛け型と取り付け方は基本的に同じです。
ただし天板と棚受けを固定する作業があるのが、ちょっと異なる点。この際確認しておきたいのが、棚受けと天板をどのタイミングで固定するか。基本的に取り付け前に固定してしまう、あるいは棚受けを壁に取り付けた後に天板を固定する、どちらでも問題はありません。
ただ天板が重い場合は、棚受けと天板を先に固定してしまうと壁への取り付けがしにくくなることもありますから、壁受けを壁に付けた後で、天板を固定する方がおすすめです。
ヴィンテージの棚・ラックを使えばこんなにクール。インテリアコーディネート例8選
ここまでヴィンテージシェルフの種類をご紹介してきましたが、最後にここで、お部屋作りの参考になるインテリアコーディネート例を一挙に8つご紹介します。ヴィンテージの棚選びのポイントはもちろんのこと、収納の仕方などにも注目しつつチェックしていきましょう。
北欧ヴィンテージのブックシェルフで知的な印象に、スタイリッシュなリビングインテリア
リビングは様々な種類のものが集まる場所ですから、整理整頓しやすいヴィンテージの棚選びが欠かせません。そのためにまずは「何を見せたいか」「何を隠したいか」、目指すお部屋の雰囲気を考慮しつつはっきりさせておくのがおすすめ。その上でヴィンテージの棚選びを進めると、より理想とするリビングが作りやすくなりますよ。
こちらのリビングではすっきり見せることをテーマに、ほとんどのものは「隠す」ことを選択。中が見えない扉付きの北欧ヴィンテージ収納棚を多用しています。
その一方で知的な雰囲気を作り出してくれる本は飾るようにしまえるよう、オープンラックが目を引く大型のヴィンテージブックシェルフも設置してみました。
こちらは収納可能な天板も備わっているので、気分によってリビング書斎として使うこともできる優れものです。天板を畳めばすっきりとしたルックスになるので、インテリアの雰囲気を壊さないのもうれしいですよね。
また、こちらのコーディネートですが、ラックを始めとする北欧ヴィンテージ家具を多用しつつ、建具や小引き出しなど和家具をアクセントに加えた、ちょっとユニークなコーディネートが特徴です。
こうすることで北欧ヴィンテージシェルフだけでは醸し出せない、重厚で大人っぽい雰囲気に仕上がります。
上質を知る大人にぴったりの、シックなコーディネートになりました。
2つの見せるに長けた北欧ヴィンテージラックが活躍、モダンでクールなリビングダイニングインテリア
先ほどのリビングは「隠す」収納に重点を置いたコーディネートでしたが、こちらのお部屋は同じリビングでもより「見せる」収納に力を入れています。
まず目をひくのが大きなオープンラックスペースがポイントの北欧ヴィンテージの飾り棚。様々なサイズの棚はまるでそれぞれが額縁のよう。
お気に入りの食器類などをさっと入れるだけで、見栄えするインテリアとしてお部屋を彩ってくれます。
高さはありますが、背板を設けていない部分がメインということもあり圧迫感が控えめなので、お部屋を狭く見せにくいのも助かりますよね。
そのお隣には同じく北欧ヴィンテージのガラス収納棚を設置。
オープンラックタイプの棚だけで無く、このような硬い印象のあるガラスを使ったヴィンテージの棚を織り込むことで、木製のヴィンテージラックだけでは出せないモダンさや大人っぽさを演出することができるんです。
こうすることであたたかな北欧家具とクールなブランド家具を取り入れたこのお部屋のインテリアが、より自然にまとまる効果も生み出しています。
G-PLANのルームディバイダーでキリリと決める、北欧ヴィンテージ満載のリビングダイニングインテリア
北欧家具をたっぷりと取り入れたリビングダイニングスペースです。このようにひとつの大きなスペースをリビングとダイニングなど異なる用途に使う場合、あまりに開放感があって落ち着かない気分になってしまうこともありますよね。そこでこのお部屋では北欧ヴィンテージのルームディバイダーを取り入れて、空間を仕切ってみました。
ルームディバイダーにも様々なデザインのものがありますが、今回選んだのはG-PlanのB&Bシリーズのもの。B&Bシリーズのシェルフは黒色と真鍮を使ったクールなデザインが特徴です。
北欧家具ばかりで揃えると優しいふんわりとした印象になりがちですが、こんな風に真ん中に置くルームディバイダーにシックなデザインのものを選ぶと、コーディネート全体が引き締まって、よりクールな雰囲気を演出することができますよ。
きちんと感にこだわったヴィンテージシェルフが活躍、男前な自宅兼事務所インテリア
お次のこちらのお部屋は、自宅兼事務所をテーマにしたコーディネートです。長い時間を過ごす仕事場だからこそ、気に入ったインテリアで仕上げたいもの。そこで今回は「男前」をテーマに、スタイリッシュなお部屋作りをしています。
ただ、仕事場ということもあってフォーマルさも備えた「きちんと感」も忘れてはいけない重要なポイントです。そこで今回は端正な印象も感じられるようなヴィンテージのラック選びにこだわっています。
取り入れているヴィンテージの棚は2つ。まずはデスクスペースとの仕切りに使った大きなアイアンラック。細身のアイアンを使ったものを選ぶことで、きれい目なムードも感じられるように配慮してみました。
もうひとつの棚はシックなグリーンペイントのものを選んで。このように彩度の低いカラーにペイントされたものをチョイスすると、同じ木製家具でもずいぶん印象がシックに変わりますよね。
味わいある木板を随所に使ったコーディネートだからこそ、このような落ち着いた色味のペイントラックをポイントに取りれてあげると、ぐっとお部屋がフォーマルな印象になりますよ。
「飾る」をヴィンテージの棚で満喫する、ジャンクテイストのリビングインテリア
こちらの空間は、植物や雑貨などお気に入りをたっぷりとディスプレイすることをテーマにコーディネートしています。そのために、飾ることが得意なヴィンテージのディスプレイラック達を積極的にチョイスしてみました。
まず目に飛び込んでくるのは、大きなヴィンテージのアイアンシェルフ。植物をたっぷりと飾る陳列台として活用しています。お部屋の中心に間仕切りとして置いてみれば、グリーンが様々な角度から目に入り、植物好きさんにはたまらない空間が完成します。
大きめサイズではありますが、背板が無くまた棚ごとに高さが十分あるため、開放感が感じられて家庭にも無理無く取り入れることができますよ。
さらに窓辺にはガラス扉が付いたヴィンテージのペイントマス目棚を。ペイントのグリーンカラーと木の地の茶色が組み合わさったバイカラーで、お部屋のチャーミングなアクセントになってくれます。
重厚さ感じさせるヴィンテージのアイアンラックは、それだけをお部屋に据えると硬い印象になることも。そんな時にこんなバイカラーのペイント収納棚を一緒に取り入れてみると、どこか親しみやすく心がホッとする、そんな空間作りの助けになりおすすめです。
アイアンのヴィンテージシェルフでかっこよさをプラス、レトロポップなリビングダイニングインテリア
ミッドセンチュリーを意識して、ポップな色味でコーディネートしたリビングダイニングです。こちらの空間で活躍するヴィンテージのラックは2つ。
まずはガラス扉で中がよく見えるケビント。金属製ではありますが、このようにペイントものを選んでみれば、より家具として幅広い空間に取り入れやすいです。
またベーシックなアイボリーカラーのものをチョイスすることで、ミッドセンチュリーらしいポップな小物が映えるように意識しています。
もうひとつがフランスヴィンテージのジャンクなアイアンラック。ミントグリーンカラーの爽やかな色味が、お部屋のポイントになってくれます。このように扉収納の無いヴィンテージのオープンラックを使う際は、ただしまうだけで無く、ある程度見栄えするように収納したいものですよね。
そんな時に活躍してくれるのが同じくヴィンテージのワイヤーバスケットや木箱、ホーロー缶や小引き出しといった収納小物です。このお部屋のように様々なデザインのものを取り入れると、どこから見ても目を楽しませてくれる、見栄えする収納を楽しむことができますよ。
カフェのムードをヴィンテージシェルフで再現、メンズライクなカフェ風リビングダイニングインテリア
お家の中でもカフェの雰囲気を感じつつ過ごせたら、お茶やご飯もおいしくなって、さらにはちょっとしたデスクワークや読書などもはかどりそうな気がします。このお部屋では憧れのメンズライクなカフェをイメージしてお部屋作りをしてみました。
カフェ風の空間作りに大きく貢献してくれるのが、ヴィンテージの壁掛け棚。中に食器や調味料、他にも雑貨などお好みのものを入れてみれば、なんだかカフェ風に見えてくるから不思議です。
特に今回取り入れたような黒板付きのタイプなら、メニューを書いたりしてよりムードを高めることができますね。
またテーブルの近くには、カフェの定番である本棚を添えて。お客さんが好きな本を見つけやすいよう、オープンタイプの本棚を置くことが多いカフェのスタイルを見習って、今回はレトロな楔留めの本棚を選んでみました。
シンプルかつ奥行コンパクトでお客さんの動線を邪魔しない作りは、まさにカフェに置いてありそうなデザイン。よりカフェ気分を盛り上げてくれますよ。
シンプルなヴィンテージのマス目棚で個性派ミックススタイルもまとまる、和家具×ジャンクスタイルインテリア
人気のジャンクスタイルは数あれども、こちらはちょっと変わり種の和家具と洋風のジャンクスタイルを組み合わせたコーディネートです。
鉄脚家具と和家具の組み合わせはここ最近よく知られるようになってきましたが、このようにソファなどで赤などのポップな色味をプラスするとかなり新鮮になりますよね。こんな個性的な空間に取り入れるヴィンテージのラックは、シンプルなデザインのものがぴったりです。
そこで今回は木味が素敵なヴィンテージのマス目棚を取り入れてみました。この中には気に入って集めた植物をたっぷりと飾っています。マス目収納棚ならではの「どのスペースに入っているものも引き立てる」作りが効いていますよね。
またあえて明るめの赤みを帯びた色味のものを選ぶことで、レッドカラーのソファと、深い色味の和家具の橋渡しをしてくれる効果も期待できますよ。
ヴィンテージのマス目棚は、そのシンプルでどこか多国籍な感じも受ける佇まいが特徴でもあります。たくさんのテイストがミックスされていながらしっかり統一感があってなんだか落ち着く、ヴィンテージのマス目棚の魅力でそんな空間に仕上がりました。
最後に
ヴィンテージのラック・棚に関してご紹介してきましたが、いかがでしたか。
素朴なんだけれどどこかかっこいいヴィンテージの棚は、コーディネートしやすいのに取り入れればインテリアを一段とおしゃれにしてくれる頼もしいアイテムです。様々なデザインのものがあったかと思いますが、その中からこの記事を参考に、あなたに合ったとっておきの1台が見つかればうれしいです。
ヴィンテージのシェルフを取り入れて、ぜひクールなインテリア作りを楽しんでくださいね。