中古のダイニングテーブルを探している方、中古テーブルだからこそ確認すべきポイントを知っていますか?
中古ダイニングテーブルは、人気ブランドのものが格安な値段で購入できますが、中には耐久性やメンテナンス性に欠ける商品があるのも事実。そういったものは、安く買えたとしても、将来的に修理や買い替えが必要になる可能性が大いにあります。
そういった不良品を避け、真に使いやすいものを選ぶためには、しっかりとリペアされた中古テーブルを選ぶこと、もともとの作りが良いものを選ぶこと、そして当然ながら、自分の用途や部屋に合うものを選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、これまで4000点以上の中古テーブルを扱ってきた中古家具店として、中古ダイニングテーブルを選ぶ際に必ずチェックしたいポイントと、当店おすすめの家具ブランドやデザイナー、ご自身に合ったダイニングテーブルの選び方をご紹介したいと思います。
まずは、中古テーブルや店舗選びでチェックすべき8項目からご紹介します。後半では、おすすめメーカーやブランド、ダイニングテーブル選びの基本についても紹介しますので、まだ具体的にどんな中古ダイニングテーブルにするか決まっていない方は、ぜひ目を通してみてください。
Contents
中古ダイニングテーブルを購入する際のチェックポイント5つ
中古ダイニングテーブルの品質を判断するためには、天板や接合部などに傷みがないか確認することが大切です。
特に、中古家具販売店の中でも、リペア工房を持たないリサイクルショップや、ネットオークションやフリマサイトなどで個人が販売しているものは要注意。簡単な掃除をしただけで、必要な修理をせずに販売している場合があります。
中古ダイニングテーブルで品質を見分けるためには、必ず次の5点をチェックしましょう。ここがきちんとリペアされていれば、安心して使える商品だと言えますよ。
天板や脚はぐらつかない?リペアなしの中古テーブルは接合部が緩んでいることも
中古ダイニングテーブルは、長年使われたものだと、接合部が緩んだり、パーツが欠損したり、部材が歪んだりして、天板や脚にぐらつきが生じているものがあります。こういったものは、使いにくいですし、使っていくうちに状態が悪化して思わぬ事故につながる恐れもあります。
ぐらつきがあるかどうかは、ショップで実物が見られる場合は直接確かめられますが、通販で検討する場合は、商品ページをよく確認しましょう。特に記載がなく、リペアしているかどうか怪しい場合は、ショップへ問い合わせるのがおすすめです。
基本的に、リペア工房のある中古家具屋では、中古テーブルに負荷をかけたり、接合部を確認したりして、問題のあるぐらつきがないかチェックしています。そこで問題があれば、テーブルを分解して締め直したり、傷んだパーツや部材を新材に交換したりして、ぐらつきを取り除いてから販売しています。
また、使用上問題ない程度のガタつきであれば、調整用のフェルトを付属して販売している場合もありますよ。
当店の場合は、使える状態にリペアしたものしか販売していませんので、特に記載がなくてもご安心ください。
ラフジュ工房の中古ダイニングテーブルは、以下の2種類があります。いずれも実用的な品質の商品ですが、それぞれ修理のグレードが違いますので、お好みに応じてお選びください。
- 「綺麗で使いやすい高品質リペア済」商品
隅々までしっかりとリペア・クリーニングをし、清潔感や使い勝手を追求した商品です。ガタつきやキズなど、傷みをしっかり取り除いて仕上げています。 - 「時代の味そのままに使える」商品
アンティーク家具が好きな方向けに、古い味わいを残しつつ、掃除と簡単な調整をしただけの商品です。多少のガタつきがありますが、使用する上では問題ない程度です。こちらは必要最低限のメンテナンスしかしていないので、実用的で価格がリーズナブルですが、できるだけ綺麗で清潔感のある中古家具が欲しい方には向きません。使いやすさや綺麗さ重視したい方は、「綺麗で使いやすい高品質リペア済」の商品からお選びください。
木製の中古テーブルの場合、割れや反り、虫食いなどはない?
木製、特に無垢材製の中古ダイニングテーブルは、湿気や乾燥によって木が膨張・収縮し、ヒビが入ったり、反ったりしているものがあります。また、使われてきた環境によっては、虫食いがある場合もあります。
酷いひび割れや虫食いがあると、テーブルとしての強度に問題がありますし、安心して使えませんよね。また、木が反っている場合も、食事や作業に支障をきたします。気になる傷みがないか確認することが大切です。
天板が歪んだ無垢材製ダイニングテーブル
一般的に、使う上で問題がある傷みは修理して販売されていますが、問題ないかどうかの基準は店舗によって様々です。DIYで補修すること前提で販売している店舗や、リペア費用を抑えて安さを追求している店舗などもあり、そういった店舗ではリペアにほとんど手をかけずに販売するのが普通です。
また、リペアをする中古家具店でも、無垢材製中古テーブルの歪みを完全に取り除くのは難しいこともあります。その場合、多少の歪みはそのまま販売されています。
そのため、実物や画像を見て不安な点があれば、一度ショップへリペアできるかどうか確認するのがおすすめです。店舗にもよりますが、追加料金を払えば、できるだけ希望の状態にリペアしてもらえる場合もありますよ。
また、木製の中古ダイニングテーブルに、画鋲を刺したような小さな穴がポツポツと空いていたら、虫食いの跡である可能性が高いです。現代物の中古家具にはほとんどありませんが、古い木製のアンティーク家具だと虫食い跡がある場合があります。
これらは、きちんと殺虫処理をして、傷みの状態や強度をチェック済みのものなら、問題なく使えるので安心してください。より丁寧なリペアを行う店舗では、埋め木などをして、近くで見ても全くわからないほど綺麗に修復されている場合もあります。
反対に、きちんと確認、殺虫せずに販売しているものは大問題。虫食いが知らぬ間に進行して、内側がボロボロになっている可能性もあります。もし、購入してから、穴から木屑が出ている痕跡があれば、残念ながら虫がいる可能性が高いです。返品を検討するか、キクイムシ用の殺虫スプレーなどを使って対処しなければなりません。
そんなことにならないためにも、購入する際は事前にしっかりチェックして、心配な点はショップへ相談しておきましょう。
天板は再塗装済み?ダイニングテーブルのメンテナンス性に影響あり
中古ダイニングテーブルを選ぶ際は、天板の傷や汚れの状態と、何の塗装で仕上げているかを確認し、使い勝手の良いテーブルを選ぶようにしましょう。
十分なリペアがされていない中古ダイニングテーブルは、意匠にそぐわない傷や汚れがあったり、塗装がボロボロで水拭きするのに不安があったり。そういったものは、テーブルとして使えないわけではありませんが、気持ち良く衛生的に使えるとは言えません。
中古ダイニングテーブルの場合、天板は特に使い勝手を左右する部分です。しっかりとリペアされた中古ダイニングテーブルの天板は、味わいとは言えない傷や汚れは修復され、日頃のお手入れがしやすいようウレタン塗料などで再塗装がされています。そのため、見た目も美しく、毎日安心して水拭きできる、そんなテーブルに仕上がっているんですよ。
中古ダイニングテーブルの天板塗装については、当店ではウレタン塗装を一番おすすめしています。
ウレタン塗装は、木の表面にしっかりとした塗膜を作る塗装で、傷や汚れからテーブルを守ってくれます。毎日水拭きができますし、汚れが気になったら中性洗剤を使っても掃除ができます。
ウレタン塗装というと、ピカピカに仕上がるイメージがあるかもしれませんが、マットな質感に仕上がる塗料を使えば、木の質感を邪魔しない、しっとりとした風合いに仕上がりますよ。見た目も使い勝手も妥協したくない方におすすめの塗装です。
また、より木味を生かした自然な仕上がりが好きであれば、オイルフィニッシュや蜜蝋ワックスで仕上げた中古ダイニングテーブルもおすすめです。
こちらは、中性洗剤を使っての掃除はできませんが、固く絞った布巾で水拭きができます。木肌が乾燥してきたら、ご自身で再塗装してメンテナンスすることで、美しいエイジングを楽しむことができますよ。
塗装については、後半の「塗装方法は?オイルフィニッシュやウレタン塗装など」でも詳しくご紹介しますので、気になる方はそちらもご覧ください。
伸縮式・変形式の中古テーブルは、可動部の傷みや動きをチェック
中古のダイニングテーブルは、天板が伸縮式のエクステンションテーブルや、高さが変えられるリフティングテーブルなど、可動式のアイテムもあります。これらは、可動部に負荷がかかりやすく、きちんとリペアされていないものは、使っていくうちに故障する可能性があります。
そのため、購入する際は、可動部のパーツが欠損していないか、木部に割れなどの傷みがないか、スムーズに動くかなどをチェックしましょう。通販ショップで、画像や説明文から判断できない場合は、店舗に問い合わせるのがおすすめです。
また、変形式の中古ダイニングテーブルは、一般的なダイニングテーブルと比べて、可動部が傷みやすいため、耐久性が低い傾向にあります。できれば故障時の保証など、アフターサービスが充実した中古家具店で購入することをおすすめします。
中古ダイニングテーブルは、セットよりもテーブルと椅子を別々に探す方が選択肢が豊富
次は、チェックポイントというよりは、中古ダイニングテーブルの探し方についての留意点です。
ダイニングテーブルを探している方は、ダイニングチェアもセットで探している方が多いですが、販売数としては、ダイニングセットよりもテーブルとチェアを別々に販売している方が多い傾向にあります。
中古ダイニングセットだと、個別に探す手間が省けて楽ですし、値段的にもなんだかお得なような気がしますが、自然と選択肢を狭めることになってしまいます。よりこだわって選ぶなら、中古テーブルとチェアを別々に探す方が好きなものに出会いやすいですよ。
新品だとセット販売の方が価格が割安なことが多いですが、中古家具の場合はあまり差がないことが多いです。価格面でのメリットもほとんどないと言えます。
中古ダイニングテーブルと椅子を別々で買う場合、見た目や使い勝手の相性が良いかどうか、不安な方も多いかと思います。同じブランドやシリーズのものであれば、違和感なく馴染みますが、違うものを選ぶ場合は特に心配ですよね。
そんな場合は、できるだけ素材や色が近いものを選ぶのがおすすめです。テイストの違う中古テーブルとチェアでも、木の色や素材が似ていれば、統一感あるコーディネートができますよ。
また、中古ダイニングテーブルとチェアの使いやすいサイズの組み合わせについては、「中古ダイニングテーブルのサイズは?椅子や部屋の寸法を考慮して選ぼう」で詳しくご紹介します。ぜひそちらもご覧ください。
中古ダイニングテーブルで失敗しないための店舗選びのコツ3つ
中古ダイニングテーブルは、商品の良し悪しをチェックすることに加えて、購入先が信頼できる店舗かどうか確かめることも大切です。失敗を防ぐためにも、次の3点について確認しておきましょう。
傷を隠さず伝えている?中古テーブルは多少の傷があるのが普通
中古のダイニングテーブルは、丁寧にリペアした高品質なものでも、ちょっとした傷や変色などがあるのが普通です。そのため、通販ショップなどで、傷や汚れなどをわかりやすく掲載していない店舗は、ありのままの商品の姿を見せていない可能性があります。
画像の枚数が少なかったり、細部がわかりにくい場合は、要注意。実際に商品が届いてみたら、通販サイトで見るイメージよりも状態が悪かった、なんてことになりかねません。
そういった店舗は避けた方が無難ですが、気になる商品がある場合は、不安な点をそのままショップに相談してみましょう。きちんとした店舗なら、相談した点について、言葉や画像などでより詳しく説明してもらえるはずですよ。
反対に、相談事に対して真摯に対応してくれない店舗は、正直、信頼しない方がいいです。品質に自信がないか、お客様対応の水準が低いのかわかりませんが、今後、注文から発送までの対応にも不安がありますし、使用してみて不具合があった場合も、誠実に対応してもらえない恐れがあります。そういった店舗で購入するのは避けましょう。
格安な中古テーブルは値段の理由をチェック。必要なリペアをしていない場合も
格安な価格で販売されている中古ダイニングテーブルは、安い理由を知ることが失敗を防ぐカギです。
価格が安い中古テーブルは、リペアやクリーニングにあまり手をかけていなかったり、使い勝手や外観に問題のあるジャンク品であったり、正規品でないリプロダクト品であったり、という可能性もあります。
通販などでそういった商品をよく確認せずに購入すると「思ったよりもダメージがあった」「使い勝手が悪かった」ということが起きてしまいます。
中古ダイニングテーブルは、どうしてもリペアやクリーニングが必要なので、その分の手間が価格にプラスされます。また、人気のメーカーやブランドのもの、良質で耐久性の高い材料が使われたものなどは、中古品でも需要が高く、価格が高く設定されています。
しかしながら、安い中古テーブルでも、ノーブランド品、特殊なサイズ、人気の低い色のものなど、需要が低いから価格が安いという場合は、良質な掘り出し物である場合も多々あります。これらの中から好みのものが見つかれば、安い中古品でも後悔する可能性が低いと言えるでしょう。
つまり大切なのは、月並みですが、自分なりの判断基準を持ち、納得できるアイテムかどうかしっかり確認すること。「いくら安くとも傷だらけのダイニングテーブルは嫌だ」「DIYで修復するから品質は最低限でいい」「ノーブランドでもデザインや品質が気に入ればいい」など、それぞれの判断基準に従って、商品や販売店をくまなくチェックしてください。価格だけに重点を置きすぎず、冷静に判断しましょう。
中古テーブルの返品・キャンセルは可能?特に通販の場合は事前にチェック
中古テーブルに限ったことではありませんが、中古家具は家に届いてみると「大きすぎて部屋に搬入できなかった」「部屋に置いてみたらイメージと違った」など、思わぬ事態が起きる可能性があります。
状態やサイズ、色などは、事前に確かめていたとしても、通販だとなかなかイメージしづらいので、100%自信をもって購入するのは難しいですよね。
そこで重要になるのが、購入後の返品・キャンセルができるかどうかという点。
一般的な中古家具店では、「イメージと違った」など初期不良以外の理由での返品は、ほぼ受け付けていませんし、返品できたとしてもキャンセル料がかかります。
特に、中古家具は傷や汚れの状態が気になるところですが、もし画像を見て想像していたイメージよりも細かな傷があったとしても、それは買い手側の確認不足として、返品を認めてもらえない場合が多いんですよ。中古家具で初期不良による返品が認められるのは、配送中の事故などで、明らかに新たな傷が付いたり、壊れたりしている場合のみです。通販で実物が見られない場合、これではかなり不安ですよね。
そこで当店では、到着後7日以内に連絡いただければ、理由にかかわらず返品を受け付けることにしています。送料はお客様負担となってしまいますが、キャンセル料は無料です!
これは中古家具の品質に高い自信があるからこそできることです。実際、返品を受け付け始めてから何年も経ちますが、「イメージよりも状態が悪かった」という理由での返品は、ほぼありません。むしろ「イメージよりも綺麗な商品が届いた」という、うれしい声を多数頂いています。
ダイニングテーブルは、中古で買ったとしても、できるだけ綺麗で長持ちするものが欲しいという方が多いと思います。万が一のトラブルを避けるためにも、返品・キャンセルができる店舗で購入することをおすすめします。
おしゃれで高品質な中古ダイニングテーブルが欲しい方必見。おすすめのブランド・デザイナー
さて続いては、どんな中古ダイニングテーブルを購入しようか迷っている方へ、当店おすすめのブランドやデザイナーズ家具をご紹介します。今までに4000点以上の中古・アンティークテーブルを修理してきた経験をもとに、優良ブランドを厳選しました。
国産ブランド、北欧ブランド、その他海外の高級ブランドの3ジャンルに分けてご紹介しますので、気になるところからご覧ください。
国内優良ブランドの中古ダイニングテーブル
国産ブランドの中古ダイニングテーブルは、高品質なものでも、海外ブランドよりも価格が安い傾向にあり、中古品の流通量が多く、好きなアイテムが見つかりやすいのが魅力です。
さらに、日本人の体格やコンパクトな住宅事情に合わせて作られているので、ちょうどいいサイズ感のアイテムが多いのもポイントですよ。
また、国産ブランドの中古ダイニングテーブルは、現代物のシンプルモダンなテイストのものから、アンティークやヴィンテージ品のレトロなアイテムも多数販売されています。同じメーカーの家具でも、幅広いテイストのものがあるので、気になるブランドを見つけたら、ぜひじっくりリサーチしてみてくださいね。
カリモク家具(カリモク60・ドマーニなど)
カリモク家具は、幅広い世代から愛される優良家具メーカー。1940年に創業してから、業務用家具から一般家庭用家具まで、数々の木製家具を生産しています。
カリモク家具は、機械加工と職人の手による加工を融合させた生産体制で、高級ラインのものは、量産品ながらも手仕事らしい上質さも感じられます。また、職人手作りの家具と比べると価格がリーズナブルで、高品質かつ価格とのバランスに優れた家具メーカーです。
カリモク家具の木製家具は、使う木材を丁寧に下処理しているのがポイント。天然の無垢材は、乾燥や湿気によって変形する性質がありますが、材料にする前に、天日干しなどをして乾燥させ、水分の含有率を理想的な数値にすることで、後々狂いが生じるのを極力抑えることができます。
カリモク家具では、板材を仕入れてから、家具の部材とするまでに約半年〜10ヶ月ほどを費やして、天然乾燥や人工乾燥、シーズニング(一般的な環境に慣らす作業)をすることで、精度の高い家具を製作する土台を作っています。
オールドカリモク(上)とドマーニ(下)の中古テーブル
カリモク家具の中古ダイニングテーブルは、「カリモク60」や「domani(ドマーニ)」などのブランドシリーズが人気です。
カリモク60は、1960年代に発売された家具の復刻版などで構成されていて、時代に左右されないスタンダードなデザインが魅力。新品だけでなく、中古家具でも高い人気を誇っていて、中古ダイニングテーブルはタイミングが悪いとなかなか見つかりません。また、人気が高いため、状態があまり良くないものでも価格が高めなのがネックなところです。
より選択肢を広げるなら、マルニ60シリーズや日本のノーブランドのレトロ家具もチェックするのがおすすめ。似たテイストで、より手頃なアイテムが販売されています。
domani(ドマーニ)は、カリモク家具のハイクオリティブランド。西洋のインテリア様式を取り入れて開発された家具で、優雅な曲線的フォルムや、工芸品のように美しい彫刻などが特徴です。
素材と作りに非常に凝っているブランドで、定価は4人掛けダイニングテーブルで約20〜50万円と高級ですが、中古なら5〜20万円ほどで購入できます。品質に対してリーズナブルな価格です。
飛騨家具|飛騨産業(キツツキ)・柏木工・日進木工など
岐阜県高山市にある飛騨高山は、家具作りにおいて100年近い歴史を持つ日本有数の家具産地。飛騨産業(キツツキマーク)や柏木工、日進木工など、数々の人気家具メーカーがあります。飛騨家具は、天然木の温かな風合いを活かしつつ、幅広いライフスタイルに合う上質な家具を開発しているのが特徴です。
飛騨家具の中でも、老舗の人気メーカーといえば「飛騨産業(キツツキマーク)」。これまでに、木材の節を味わいとして生かした「森のことば」シリーズや、国産材である杉を積極的に活用する圧縮技術の開発など、新しい試みに積極的に取り組み、国内外から高く評価されています。
中古ダイニングテーブルは、上品なカントリー調の穂高シリーズやPROVINCIAL(プロヴィンシャル)シリーズ、ナチュラルな森のことばシリーズなどが特に人気があります。
柏木工は、飛騨産業に次いで長い歴史を持つ飛騨家具メーカー。機械加工を取り入れながらも、できる限り人の手の感覚を大切にしたものづくりを行っていて、量産品でも上質な温もりが感じられます。
柏木工の中古ダイニングテーブルは、シンプルなものからデコラティブなものまで幅広いアイテムがあります。どのシリーズも、天然木の豊かな表情を活かした作りが魅力です。
日進木工は、シンプル・モダンな家具が中心の飛騨家具メーカー。中古ダイニングテーブルは、北欧テイストのようなナチュラルでスタンダードなアイテムが多く販売されています。
日進木工の家具は、木材を丸太で仕入れてから、約1年をかけて丁寧に製材、乾燥されたものが使われているのが特徴。職人の手で精度高く加工され、飽きのこないデザインと優れた耐久性を有しています。ただ、日進木工の中古ダイニングテーブルは、販売数があまり多くないので、焦らずじっくり探す必要があります。
天童木工
天童木工は、カリモクや飛騨産業と並んで、日本を代表する家具メーカー。特に、成型合板のリーディングカンパニーとして知られ、自由度の高い美しいフォルムと優れた耐久性を有した家具を多数製造しています。ダイニングテーブルに限らず、幅広いアイテムで中古品が人気です。
成型合板とは、薄い板材を接着剤で貼り合わせ、型に挿入して、圧力と熱を加えて成型する合板のこと。成型合板は、形の自由度が高く、強度が高いため、無垢材では難しい、曲線的で華奢なフォルムを作ることができます。
天童木工の中古テーブルは、天板や脚を成型合板で製作しているアイテムが多く、なめらかな曲線のフォルムが特徴的です。無垢材のテーブルでは目にしない、軽やかで個性の光る佇まいが楽しめます。シンプルでも遊び心を感じる中古テーブルが欲しい方におすすめです。
マルニ木工(maruni)
マルニ木工は、1928年にスタートした日本の老舗家具メーカーで、クラシックな洋風家具から、レトロなヴィンテージ家具、シンプル・モダンな家具まで、様々な家具を開発してきた歴史があります。
近年では、深澤直人やジャスパー・モリソンなど著名なデザイナーを迎え「MARUNI COLLECTION(マルニコレクション)」を展開していて、世界に通用するスタンダードな家具として注目を集めています。
マルニ木工の中古テーブルで人気なのは、「マルニコレクション」シリーズや、「ブリタニア」「地中海ロイヤル」など西洋風のトラディショナルな高級家具シリーズ。特に高級家具シリーズは、素材・作りともに最高級のものです。新品だと4人掛けダイニングテーブルで20〜60万円ほどしますが、中古品なら5〜20万円ほどで購入できてお得感があります。
CONDE HOUSE(カンディハウス)
CONDE HOUSE(カンディハウス)は、北海道に拠点を置く木製家具メーカー。国内外の著名なデザイナーと共同で、日本の美意識に根ざしたモダンな家具を開発していて、シリーズごとに多彩なデザインが楽しめます。
生産に手間のかかるデザインでも、最新の加工機器を使いつつ、職人の手で1つ1つ丁寧に製作されていて、旭川家具ブランドとしてのこだわりが伝わってくるメーカーです。
カンディハウスの中古ダイニングテーブルは、シンプルなデザインのものが中心です。こちらは、5人掛け用のダイニングテーブル。丸みのある優しいどっしりとしたフォルムで、シンプルながらもカントリー風のナチュラルで温かな雰囲気が感じられます。
シリーズによっては、もっと華奢なフォルムのアイテムも販売されていますよ。北欧風やシンプルモダンなインテリアに合う中古テーブルも多数販売されています。
世界的に大人気!北欧ブランドの中古ダイニングテーブル
次は、北欧の中古ダイニングテーブルで、人気の高いブランドをご紹介します。北欧ブランドの魅力は、洗練されたモダンなデザインと、木のぬくもりが伝わってくる温かな佇まい。現代的なものながらも、自然のぬくもりが感じられます。
北欧ブランドは、モダンデザインに大きな影響を与えたデザイナーズ家具も多く販売されていて、世界的に高い人気を集めています。
これから紹介する2つのブランドは、特に絶大な人気を誇るブランドで、新品では価格がかなり高いですが、中古品なら手が届きやすいものもあります。北欧デザイン好きの方は、ぜひチェックしてみてください。
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)社は、1872年にデンマークでスタートした家具メーカー。アルネヤコブセンやハンスJ・ウェグナーなど、一流のデザイナーと、ロングセラーを記録する数々の家具を開発してきました。特に、セブンチェアやエッグチェアなど、アイコニックなデザインの椅子が有名です。
フリッツ・ハンセン社の魅力は、50年以上前に生産されたものでも古さを感じさせないタイムレスなデザインと、シンプルすぎないユニークで印象的な佇まい、そして長年の使用に耐える高品質な作りと言えるでしょう。
ダイニングテーブルは椅子と比べると、特徴的でないシンプルなものが多いですが、脚や天板などにほのかな個性があって、デザイナーズチェアと相性よくコーディネートができるのが魅力です。
フリッツ・ハンセン社の中古ダイニングテーブルは、木製のナチュラルなものから、スチールやアルミ製のスタイリッシュなものまで、幅広いテイストのものが販売されています。特に金属製のテーブルは、シンプルでスマートな印象で、オフィス用家具としても人気です。
Carl Hansen&Son (カール・ハンセン&サン)
Carl Hansen&Son (カール・ハンセン&サン)社は、1908年にデンマークで創業した家具メーカー。ハンスJ・ウェグナーがデザインした家具を最も多く生産しているメーカーです。他にもオーレ・ヴァンシャーやポール・ケアホルムなど、ミッドセンチュリー期のインテリアデザインを牽引した著名なデザイナーと多くの家具を製作した歴史があります。
カール・ハンセン&サン社も、有名な製品は椅子が多いですが、ダイニングテーブルも、ハンスJ・ウェグナーやボーエ・モーエンセンなどがデザインしたものがロングセラーを記録しています。天然木の優しい風合いを活かしつつ、シンプルに洗練されていて、北欧家具らしい上質な佇まいが大きな魅力です。
カール・ハンセン&サン社の中古ダイニングテーブルは、シンプルな木製テーブルが大変人気です。中古品はあまり出回らないうえ、需要が高くすぐに売り切れるので、なかなか探すのが難しいかもしれません。あせらず気長に探すのが吉です。
おしゃれな海外高級ブランドの中古ダイニングテーブル
次は、北欧以外の高級インテリアブランドをご紹介します。中古ダイニングテーブルでおすすめなのは、次の5つです。北欧ブランドと同じく、もともとの価格は高めですが、中古品なら比較的お得に購入できますよ。
Cassina(カッシーナ)
Cassina(カッシーナ)社は、1927年に創始したイタリアの家具メーカー。ル・コルビュジエなど著名な建築家・デザイナーと数々の名作を開発してきた歴史があり、高級インテリアブランドの中でも王道のメーカーです。
日本の高級インテリアブランドというと、装飾に凝ったデコラティブな家具が多いですが、カッシーナ社の家具は洗練されたスタイリッシュな佇まいながらも、気品高いオーラが漂っている印象。シンプルかつ、ゴージャスな家具が欲しいという方におすすめです。
カッシーナ社の中古ダイニングテーブルは、ガラスやスチールなどが多用され、凛とした緊張感のあるフォルムのものが多く販売されています。木製のシンプルなものでも、細身のスタイリッシュなフォルムで、高級感のある上質なインテリアにぴったりです。
ちなみに、日本でよく見る「Cassinaixc.(カッシーナイクスシー)」は、日本での販売代理店です。カッシーナの正規品など優れた製品のセレクト販売や開発販売を手がけています。こちらもカッシーナと同じく、人気の中古家具ブランドです。
Porada(ポラダ)
Porada(ポラダ)社は、イタリアで1969年にスタートした家具メーカー。曲線を描いた自由度の高いフォルムが魅力で、つい触れてみたくなるような、つるりとした美しい木肌をもっています。個性的で完成度の高い佇まいは、家具というよりは一点ものの美術品のようです。
ポラダ社の中古ダイニングテーブルは、脚のデザインが特徴的。アイテムによって様々なものがあります。
例えばこちらは、まるで生き物のような有機的な脚を持つガラストップテーブル。天板を透明なガラスにすることで、脚のフォルムをさらに際立たせています。これは、高い木工加工技術を持つポラダ社だからこそできる製品で、他の家具メーカーとは一線を画す自由な造形が楽しめます。
Herman Miller(ハーマンミラー)
Herman Miller(ハーマンミラー)社は、1923年にアメリカで創業した家具メーカー。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンなど、ミッドセンチュリーデザインを代表するデザイナーと数々の家具を手がけました。日本では、アーロンチェアなどのオフィスチェアが特に有名ですね。
ハーマンミラー社の中古テーブルは、オフィス用に作られた製品が中心です。しかしながら、ミッドセンチュリーインテリアと相性が良く、家庭用のダイニングテーブルやカフェテーブルとしても人気があります。
おしゃれなオフィスの会議室や事務用テーブルのような、装飾を削ぎ落としたスタイリッシュな佇まいが魅力です。
Vitra(ヴィトラ)
Vitra(ヴィトラ)社は、スイスに本社を置く高級家具メーカー。ヴィトラ社は、ヨーロッパや中東で、チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンらがデザインした家具を製造・販売する権利を持っており、特にヨーロッパで有名なメーカーです。
他にも数々のデザイナーや建築家と製品開発を行っていて、ヴェルナー・パントンの「パントンチェア」や、ジャスパー・モリソンの「オールプラスティックチェア」など、モダンデザインの名作とされる数々の家具を手がけてきました。
ヴィトラ社の中古テーブルは、オフィスでも家庭でも使えるような、スタイリッシュでスタンダードなデザインが中心です。木製のテーブルでも、突き板やメラミン仕上げなどで、軽やかでクールなテイストのものが多く、ミッドセンチュリーインテリアに特におすすめです。
アンティーク・ヴィンテージの中古ダイニングテーブル。ノーブランドでも優良品多数!
上質な中古ダイニングテーブルを探すなら、ブランド品に加えて、ノーブランドのアンティークやヴィンテージ品もチェックするのがおすすめです。
アンティークやヴィンテージの中古ダイニングテーブルは、高級木材であるマホガニー材やローズウッド材、ウォールナット材などを贅沢に使用していたり、職人の手で丁寧に作り込まれていたりと、現代物よりも優れた材料や構造で作られたものが見つかりやすいんですよ。
特に、木製ダイニングテーブルは、無垢材が贅沢に使用されていて、エイジングによって美しい味わいが付加され、新品よりも上質な味わいが感じられます。
また、中古テーブルの価格は、高級ブランドの中古テーブルよりも安いものが多い傾向にあります。リペア工房で修理されたものなら、使い勝手や耐久性も新品の家具と大きく変わりません。一生もののダイニングテーブルが欲しい方にもおすすめですよ。
アンティーク・ヴィンテージの中古ダイニングテーブルは、クラシカルな洋風のアンティークテーブルと、シンプルでスタイリッシュなヴィンテージダイニングテーブルに分類できます。それぞれについて簡単に特徴をご紹介しますので、好きなものを探してみてください。
一般的に、アンティーク家具は約100年、もしくはそれ以前に作られたもの、ヴィンテージ家具はアンティークよりも年代が新しく、今から20〜30年前に作られたものを指します。
クラシカルなアンティークの中古ダイニングテーブル
クラシカルなアンティークの中古ダイニングテーブルは、主にイギリスアンティーク、フランスアンティーク、大正ロマンスタイルの和製アンティーク品があります。それぞれ少しずつ雰囲気や価格に違いがあります。
イギリスアンティークの中古テーブル
イギリスアンティークの中古テーブルは、ゴシック様式やロココ様式など、西洋の伝統的なインテリア様式が反映されているのが大きな特徴。カブリオールレッグ(猫脚)やバルボスレッグ(球根型の脚)、ツイストレッグ(ねじりろくろの脚)など、イギリスらしいクラシックなデザインが楽しめます。ゴージャスで重厚感のあるものが多く、高級感のあるエレガントなダイニングにぴったりです。
左上からマホガニー材・ローズウッド材・ウォールナット材・オーク材
イギリスアンティークの中古テーブルは、今では手に入りにくいマホガニー材やローズウッド材、人気が高まっているウォールナット材、オーク材など、高級木材を贅沢に使用したものが多いのもポイント。
これらの木材は、堅くて頑丈なうえ、使い込むほどに味わいを増していきます。使うほどに魅力が付加されていく、素敵な中古テーブルです。
イギリスアンティークの中古ダイニングテーブルを選ぶ際に注意したいのが、サイズ感について。日本の一般的なダイニングテーブルと比べると、高さ、幅、奥行きともに一回り大きいものが多いです。
体の大きな方ならそれほど気にならないかと思いますが、小柄な方は要注意。大きすぎる場合は、購入する際に中古家具屋へサイズのリメイクを依頼するのもおすすめです。
また、セットで使うダイニングチェアの高さが低すぎると使いにくいので、その点にも注意して選びましょう。サイズの選び方については、「中古ダイニングテーブルのサイズは?椅子や部屋の寸法を考慮して選ぼう」で詳しくご紹介しますので、そちらをご覧ください。
フランスアンティークの中古テーブル
フランスアンティークの中古ダイニングテーブルは、イギリスアンティークとデザインが似たものが多数あります。イギリスとフランスは、お互いに建築・インテリア様式に影響を与えていた歴史があり、全体のフォルムが似ていたり、同じ彫刻装飾があったりするんですよ。
ただ、フランスアンティークの中古テーブルは、イギリスアンティークのようなクラシックなものに加えて、ペイントで仕上げたものや、カントリースタイルのものが多いのも特徴の一つ。裕福な人々が使っていたようなゴージャンスな家具だけでなく、ナチュラルで温かみのあるものや、カジュアルなペイント仕上げのものが多数販売されています。ナチュラルカントリースタイルやシャビーシックスタイルが好きな方にぴったりです。
また、フランスアンティークの中古テーブルは、パーケットという寄木細工がよく見られるのも特徴です。木の色や木目の違いを活かして、模様を描く工芸細工で、エレガントで表情豊かな家具に仕上がります。天然木そのままの天板よりも、さらに贅沢で繊細な職人技を楽しむことができますよ。
なお、フランスアンティークのダイニングテーブルも、イギリスアンティークと同じく、サイズ感に注意する必要があります。大きすぎるものは、中古家具屋で購入する際にリメイクを相談してみましょう。
和製アンティークの中古テーブル
大正ロマンスタイルの和製アンティークテーブルは、洋風のデザインを取り入れた上品な佇まいが魅力。西洋アンティーク品よりも装飾が控えめで、レトロな印象です。和洋折衷のハイカラなインテリアや、異国情緒漂う洋館風インテリアにおすすめですよ。
また、大正ロマンスタイルの中古テーブルは、西洋アンティーク品と比べてサイズが小ぶりです。日本人の体格に合った寸法で、コンパクトな部屋にも取り入れやすく作られています。
また、海外アンティーク品と比べると、価格も安めです。クラシックなアンティークテーブルの中でも、取り入れるハードルの低いジャンルと言えるでしょう。
ヴィンテージ・レトロの中古ダイニングテーブル
ヴィンテージの中古ダイニングテーブルは、北欧やシンプル、レトロスタイルといったインテリアと相性よくコーディネートできます。ヴィンテージの中古テーブルは、特に北欧・イギリスヴィンテージ品と、昭和レトロな日本のヴィンテージ品がおすすめです。
北欧・イギリスヴィンテージの中古テーブル
北欧・イギリスヴィンテージの中古テーブルは、ミッドセンチュリー期に作られた、おしゃれな家具が多数販売されています。3章で北欧やミッドセンチュリー系のブランドをご紹介しましたが、北欧・イギリスヴィンテージの家具はそれらと同じ時代に製造されていたもので、質の高いデザインのアイテムが見つかりやすいんですよ。
左上からG-PLAN・ERCOL・McIntosh・Nathan
例えば、こちらはイギリスヴィンテージの中でも特に人気の高い、G-PLAN(ジープラン)、ERCOL(アーコール)、McIntosh(マッキントッシュ)、Nathan(ネイサン)といったメーカーのダイニングテーブル。
どれも無駄なく洗練されたフォルムが美しく、生産されてから半世紀が経った今でも、世界的に高い人気があります。イギリスヴィンテージの中古ダイニングテーブルは、これら有名ブランドのもの以外でも、たくさん優良品が販売されているので必見です。
また、ミッドセンチュリー家具好きなら、北欧ヴィンテージの中古ダイニングテーブルも見逃せません。特にデンマーク製のヴィンテージ家具は世界的に人気で、シンプルな上質さを極めたような木製家具が揃っています。中古ダイニングテーブルは、直線的ですっきりと空間に馴染むようなアイテムが多く、クールでスタイリッシュなインテリアが楽しめます。
日本の昭和レトロな中古テーブル
日本のヴィンテージの中古テーブルは、「昭和レトロ」と言われるような、シンプルながらもどこか素朴で味のあるアイテムが多く販売されています。学校の机のような素朴なデザインのものや、棚や引き出しなどが付いた機能的なものなど、合理的でシンプルな作りのものが中心です。
ヴィンテージの中古テーブルは、古い木の温かな風合いや使い込まれた味わいが付加されていて、印象的な佇まいです。シンプルな空間に置くだけで、絵になるものが多いんですよ。北欧やイギリスヴィンテージ家具のように、スタイリッシュさはありませんが、使うほどに愛着のわく家具です。
アンティーク天板のみもあり!DIYで格安でも上質なテーブルに
ヴィンテージ風の中古テーブルを安く手に入れたいという方は、古材の天板を購入して、DIYで脚を取り付けるのもおすすめです。アンティークの古材天板は、使い込まれた味わいが出ていて、それだけで上質な存在感が感じられます。鉄脚やシンプルな木製脚を取り付けるだけで、おしゃれなヴィンテージ風のダイニングテーブルにリメイクできますよ。
アンティークの古材天板は、かつて家具や建材、建具などに使われていたものが中心です。何十年と使われる中で、自然と住環境に馴染んでいるので、反りや割れといった変形が起こることもほぼありません。
厚みのある一枚板は特に人気で、飲食店のカウンターやテーブルなどにも使われています。DIY材料として販売されているので、中古テーブルを買うよりも格安で、上質なテーブルを手に入れることができます。
中古ダイニングテーブルの選び方
中古ダイニングテーブは、どんな形やサイズ、素材にするかなどについても検討しなければなりません。検討すべき点は大きく次の7点です。少し多いですが、使いやすいダイニングテーブルを選ぶためにも、ぜひ目を通して見てくださいね。
中古ダイニングテーブルの天板の形は?
中古ダイニングテーブルの天板の形は、部屋のスペースや使用する人数に応じて決めましょう。形ごとの特徴をご紹介します。
長方形の中古テーブル
中古ダイニングテーブルで最も多いのが、長方形の天板のもの。長方形の中古テーブルは、壁付けでも壁から離しても置きやすく、部屋への収まりが良い形です。丸型よりもダイニングテーブルの存在感が出にくく、スペースを有効に使いやすいのが魅力です。
また、長方形は一人一人の食事スペースをしっかりと確保しやすい形です。トレーやランチョンマットを使うにも、きれいに収まり良く使えます。
正方形の中古テーブル
正方形の中古ダイニングテーブルは、2人掛け用のテーブルに人気の形。長方形の中古テーブルよりもコンパクトで、部屋への収まりも良好です。
正方形型の中古ダイニングテーブルは、4人掛けサイズのものもあります。こちらは長方形型よりも天板の中央にスペースができやすく、それを活用しておしゃれなテーブルコーディネートが楽しめます。ただ、逆に言えば、大きめの正方形型は中央部分がデッドスペースになりやすいということなので、部屋のスペースを効率的に活用したい場合には不向きです。
円形・丸型の中古テーブル
円形の中古ダイニングテーブルは、人数に関係なくテーブルを囲みやすく、お互いの顔が見やすいのが魅力。大皿料理や鍋料理の場合も、どこからでも手が届きやすい形です。
また、角形のテーブルよりも柔らかい雰囲気があり、テーブルの存在を際立たせることができます。テーブルを中心とした華やかなコーディネートができます。
円形の中古ダイニングテーブルは、正方形型と同様に、大きすぎると中央部分がデッドスペースになりがちなのがデメリット。反対に、円が小さすぎると、周りの人とスペースが干渉しやすいです。
また、壁付けでは置けず、設置するのに角形のテーブルよりもひと回り大きいスペースを必要とします。そのため、狭い部屋にはおすすめしません。
楕円形の中古テーブル
楕円形の中古ダイニングテーブルは、丸型よりも部屋への収まりが良く、丸型のように個性的な存在感があるのがメリット。テーブルを主役とした印象的なインテリアが楽しめます。
また、丸型と同様に、壁から離して独立して置くのに向いている形です。壁付けで使いたい場合は、長方形や正方形の中古テーブルの方が部屋にすっきりと収まります。
中古ダイニングテーブルのサイズは?椅子や部屋の寸法を考慮して選ぼう
中古ダイニングテーブルは、セットで使うダイニングチェアや、設置する部屋の寸法に合わせて、適切なサイズを選びましょう。サイズで妥協してしまうと、使い勝手が悪かったり、インテリアが決まらなかったりと、良いことがありません。ぜひ、こだわって選んでみてくださいね。
ちなみに、条件にぴったりと合うサイズの中古テーブルが見つからない場合は、購入時に中古家具店にリメイクを依頼するのも一つの選択肢です。当店では、高さや幅、奥行きなどをリメイクする加工オプションを設けています。気になる商品がある場合は、お気軽にご相談ください。
中古テーブルの高さ:セットで使う椅子のサイズを考慮して選ぶ
中古ダイニングテーブルの高さは、70cm前後が一般的です。ダイニングチェアの座面からテーブルの天板までの高さは、25〜30cmほどが適切と言われています。
そのため、例えば座面の高さが42cmの場合、ダイニングテーブルの高さは67〜72cmが理想的です。小さな子供といっしょに食事をする場合は、低めの67cmにするといいでしょう。
中古テーブルの幅・奥行:使用人数・スペース・通路幅に合わせて選ぶ
中古ダイニングテーブルの幅と奥行きは、一般的に次の通りです。
- 長方形
2人用ダイニングテーブル 幅600〜900mm × 奥行750〜900mm
4人用ダイニングテーブル 幅1200〜1500mm × 奥行750〜900mm
6人用ダイニングテーブル 幅1800〜2100mm × 奥行750〜900mm - 円形
2人用ダイニングテーブル 直径750〜900mm
4人用ダイニングテーブル 直径900〜1200mm
6人用ダイニングテーブル 直径1200〜1500mm
中古テーブルを設置する際は、上記のテーブルのサイズに加えて、椅子を出し入れするスペースや、通路幅を考えておかなければなりません。
基本的に、ダイニングテーブル周りの通路幅は約60cm以上、椅子を後ろへ引く際には約70cm以上が必要です。この幅がないと、動線の妨げになったり、椅子の出し入れが窮屈ですので、余裕をもって考えておきましょう。
中古ダイニングテーブルの天板・脚の素材は?
中古ダイニングテーブルの素材は、見た目はもちろん、使い勝手やメンテナンスのしやすさも大きく左右します。素材ごとの特徴をお話ししますので、どれがいいか検討してみてくださいね。
木製|ウォールナット・欅・オーク材などが人気
中古ダイニングテーブルに最も多いのが、木製天板のもの。木製天板は、ナチュラルで温かみがあるのが特徴です。幅広いインテリアに合わせやすく、長年使うごとに味わいが増していきます。
また、再塗装や削り直しなどのメンテナンスをすれば、綺麗に修復ができます。
デメリットは、石材や金属製の天板と比べると傷つきやすいこと。そして、塗装方法にもよりますが、基本的には熱や水気に弱いため、熱い鍋や食器を置く際は、鍋敷きやコースターなどを使う必要があります。
左からウォールナット材・欅材
木製のダイニングテーブルは、木の種類によって木目や色などが異なります。
中古テーブルで特におすすめなのは、木目が美しく、堅くて傷つきにくい、ウォールナット材や欅材、オーク材、ナラ材といったもの。特に、ウォールナットやオーク材は、シンプル、モダン、洋風テイストに、欅材やナラ材は和風やレトロ風のインテリアと相性が良い傾向にあります。
石材製|大理石・人工大理石・御影石など
大理石や人工大理石、御影石など石材製天板のダイニングテーブルは、堅くて傷つきにくく、熱や汚れ、衝撃などに強いのがメリットです。
また、見た目にも高級感があり、エレガントなインテリアによく似合います。ただ、天然石やハイグレードな人工大理石は価格が高価なのがデメリットです。
石材天板は、使用する石材のグレードや種類によって、メンテナンス性が変わります。
例えば、天然大理石は、表情が豊かで上質な雰囲気が感じられますが、吸水性が高いため、汚れがつきやすかったり、水が浸透して変色やカビが生じたりします。天然石の中でも、御影石は吸水性が低く、汚れにくいとされています。
反対に、人工大理石は、天然石に比べて風合いが劣ると言われますが、色柄の種類が豊富なのが魅力。また、ハイグレードのものは、耐汚性や耐熱性、耐衝撃性などに優れていて、キッチンの作業台として使うなら、人工大理石の方が使い勝手が良いと言われるほどです。
価格やメンテナンス性など、何を優先するか考えながら選んでみてください。
ガラス製|フロートガラス・強化ガラスなど
ガラス製天板のダイニングテーブルは、モダンで高級感のある佇まいが魅力。他の素材よりも存在感が薄く、部屋を広々と見せてくれます。
また、汚れがつきにくく、乾拭きや水拭きで簡単に落とすことができるのもメリットです。
ガラス天板のデメリットは、傷がつきやすく、油汚れなどが目立つこと。一般的なフロートガラスの場合は、カトラリーや食器などで傷が付いてしまうこともあります。
強化ガラスの場合は、多少の衝撃では傷ついたり割れたりしませんが、ガラスというだけでなんとなく気を使ってしまう方が多いのではないでしょうか。
さらに、ガラスは指紋や水拭きの跡などが残ってしまうのもネックです。気になる方は、こまめに乾拭きしたり、ガラスクリーナーで掃除したりする必要があります。
傷や汚れを予防するには、ランチョンマットやコースターを使ったり、保護シートを貼ったりと、ちょっとしたひと手間が必要です。
金属製|ステンレス・アイアンなど
金属製の中古ダイニングテーブルは、脚だけがアイアンやステンレスなどで、天板が木製のものが主流です。インダストリアルスタイルに似合う、クールな佇まいで、ほどよい温かみも感じられます。メンズライクなダイニングに人気のアイテムです。
また、天板まで金属製のものというと、ステンレス製天板のダイニングテーブルがあります。こちらは、天板が傷や汚れがつきにくく、熱にも強いのが魅力。熱いものも直接置くことができ、水拭きや洗剤を使って掃除できます。
ステンレス製テーブルも、ジャンクスタイルやインダストリアルスタイルにぴったりの佇まいです。また、そういったインテリアなら、多少の傷付いたとしても良い味になるので、気を使わずラフに使うことができます。
ただ、ステンレス製天板のダイニングテーブルは、無機質でクールな印象で、インダストリアルスタイルやヴィンテージスタイルなど、コーディネートしやすいインテリアが限定されています。家庭用のダイニングテーブルとして使われることが少なく、中古品も少ないです。金属製の中古ダイニングテーブルが欲しいなら、脚のみ金属製のものを探す方が見つかりやすいですよ。
木製天板の中古テーブルにする場合は、これもチェック
木製天板の中古ダイニングテーブルを選ぶ場合は、さらに次の3点について検討しておきましょう。一口に木製天板と言っても、色々な種類があります。用途に応じて、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
木製天板の作りは?一枚板や無垢材、化粧合板(突き板)など
木製天板の中古ダイニングテーブルは、主に、無垢材一枚板のもの、無垢材を使った集成材のもの、化粧合板(合板に突き板を貼ったもの)があります。それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
- 無垢材一枚板の中古ダイニングテーブル
丸太から板材を切り出し、乾燥、製材したものです。1枚の板として切り出したものなので、板全体の木目がシームレスにつながっていて、重厚感があり、天然木の豊かな表情が楽しめます。特別感のある一点もののダイニングテーブルが欲しい方向けと言えます。無垢材一枚板の中古テーブルは、特に和風テイストのものが多いです。欅材など、木目がはっきりと美しく表れたものが人気です。
無垢材一枚板のデメリットは、値段が非常に高価なこと。採れる量が少なく、乾燥に5〜10年ほどの期間が必要で、天板として使えるものはさらに厳選されるため、価格が高くなります。特に、木目の綺麗なものや厚みのある板だと、大変高価です。また、無垢材一枚板テーブルのもう一つのデメリットとして、使われるうちに湿気や乾燥で天板が変形する可能性があることが挙げられます。十分に乾燥させたものなら、ほとんど変形はありませんが、使われる環境によるものなので、なんとも言えません。変形を防ぐためにも、日光や冷暖房の風が直接当たる場所など、乾燥しやすい場所には置かないようにしましょう。
- 無垢材集成材の中古ダイニングテーブル
無垢材の集成材とは、無垢材を幅方向や長さ方向に継いで板にしたものです。木片を継いで1枚の板にするので、無垢材1枚板よりも効率的で、乾燥にかかる手間も抑えられるため、価格がリーズナブルです。木目は全体がシームレスではありませんが、天然木の風合いはそのまま残っています。無垢材の中古ダイニングテーブルというと、集成材を用いたものが主流です。
(左)幅ハギ集成材・(右)ブロック集成材
集成材は、幅方向のみを継ぎ合わせた「幅ハギ集成材」と、縦横にブロック状の無垢材を継ぎ合わせた「ブロック集成材」があります。
幅ハギ集成材の方が、継ぎ目が少なく、より天然木に近い外観のため、無垢材の中でも特に人気です。
反対に、ブロック集成材は、継ぎ目は幅ハギ集成材よりも目立ちますが、無垢材の中でも価格が安いのがメリット。また、継ぎ目はありますが、むしろそれが良い表情を作っているものもあり、どちらを選ぶかは好み次第です。
また、無垢材集成材を用いた中古ダイニングテーブルは、場合によっては、1枚板と同じく湿気や乾燥で変形することがあります。木材の下処理に十分に時間をかけたものなら、変形が少ないですが、使われる環境にもよります。できれば、アフターサポートのある中古家具店で購入しておくと安心です。
- 化粧合板(突き板)の中古ダイニングテーブル
化粧合板とは、合板やMDFなどを芯材として、表面に突き板と呼ばれる化粧シートを貼った板材のこと。芯材に合板やMDFなどを用いることで、安く、変形しにくく、薄くても強度が高い、という機能的な板材に仕上がります。
化粧合板は、木目の美しい天然木を薄くスライスしたものを貼った「天然木化粧合板」、木目をプリントしたシートを貼り付けた「プリント合板」などがあります。天然木を使ったものは、無垢材と見間違えるほど美しいものもあり、化粧合板の中でもおすすめです。プリント合板はアイテムにもよりますが、安価なものはチープさが感じられるものが多いので、選ぶ際は質感をよく確認しましょう。
また、化粧合板は、突き板が傷付いてしまうと、無垢材のように表面を削り直したりして修復ができないのがデメリット。値段は、中古の無垢材テーブルよりも安いですが、将来的に買い換える羽目になる可能性もあります。修復しながら長く使いたい場合は、無垢材製天板のダイニングテーブルの方がおすすめです。
塗装方法は?オイル・ワックス塗装やウレタン塗装など
木製の中古ダイニングテーブルは、天板の塗装方法によっても、見た目の印象やメンテナンスしやすさが変わります。
塗装方法は、主にオイル塗装やワックス塗装、ウレタン塗装、ペイント塗装、漆塗りがあります。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
- オイル・ワックス塗装
オイルフィニッシュやワックス塗装は、ダイニングテーブルの表面に塗膜を作らない塗装です。そのため、天然木の自然な風合いを活かしながら、汚れや乾燥などから天板を保護できます。お手入れは、普段は乾拭きがおすすめですが、汚れが気になる場合は、固く絞った布巾で水拭きもできます。
また、天板に傷がついてしまった場合も、オイルやワックス仕上げの中古テーブルなら、上からオイルやワックスを塗ることで、傷を馴染ませることができます。自分で簡単に補修できるので便利です。
オイルやワックス塗装のデメリットは、他の塗装と比べて耐久性や保護力が低いこと。手入れせずとも問題なく使えますが、日頃水拭きするうちに少しずつ塗装が落ちてくるので、定期的に塗り直しながら使うと、きれいな状態が保ちやすいです。また、水滴などを放置しておくと、シミになってしまうので、水気は早めに拭き取りましょう。
- ウレタン塗装
ウレタン塗装は、木製ダイニングテーブルで主流の塗装です。天板の表面にしっかりとした塗膜を作る塗装方法で、汚れや傷などから天板を保護してくれます。ウレタン塗装の中古テーブルは、乾拭きや水拭きで掃除ができ、汚れが落ちない場合には、中性洗剤を使って拭き掃除することもできます。オイルやワックス塗装のテーブルのように定期的なメンテナンスも不要なので、楽に使うことができますよ。
ウレタン塗装のデメリットは、傷ついたり、何十年と使って塗装が剥がれてきたりすると、セルフメンテナンスが難しいこと。修復するには、業者へ再塗装などを依頼する必要があります。
- ペイント塗装
ペイント塗装は、ウレタン塗装と同じく、表面に塗膜を作る塗装です。汚れや傷がつきにくく、水拭きや中性洗剤を使って掃除ができます。また、傷や汚れが付いた際には、上から再塗装すれば、簡単に補修できるのも魅力。模様替えをしたい時にも、上から別の色を塗ってリメイクできるので、DIYが好きな方に人気です。
ペイント塗装のデメリットは、木肌がきれいに隠れるので、木の風合いが感じられなくなってしまうこと。また、白などの明るい色だと、汚れが目立ちやすいので、気になる場合はこまめに掃除する必要があります。
- 漆塗り
漆塗りは、和風の座卓やダイニングテーブルに見られる伝統的な塗装。他の塗装よりも強靭な塗膜を作り、汚れや傷、熱などからテーブルを守ってくれます。お手入れは、乾拭きでも水拭きでも、中性洗剤を使っても掃除できます。透明感のある艶やかで上品な質感が特徴で、高級感のある和風、和モダンインテリアにおすすめです。
(左)螺鈿・(右)蒔絵
漆塗りのダイニングテーブルは、螺鈿(らでん)や蒔絵(まきえ)などの贅沢な工芸細工を楽しめるのも魅力。螺鈿とは、美しい光沢を持つ貝殻の内側部分を切り取り、漆地にはめ込んで模様を描く工芸細工のこと。蒔絵とは、金や銀などの粉を漆地に蒔き、図案を描く細工のことです。
どちらも、シックな漆地を華やかに彩る伝統的な職人技で、ゴージャスで特別感のある中古ダイニングテーブルが欲しい方にぴったりです。
漆塗りのデメリットは、原料が高く、手間のかかる塗装なので、価格が非常に高いこと。そして、紫外線で塗装が劣化してしまうことです。長い期間、日光にさらされると、変色したり、艶がなくなったりしてしまいますので、ご注意ください。
また、漆塗りは、劣化すると艶がなくなったり、輪ジミがつきやすくなったりします。修復するには、業者へ漆の再塗装を依頼しなければなりません。漆塗りは再塗装も高価で、中古ダイニングテーブルだと一般的に20〜30万円ほどかかります。
中古ダイニングテーブルの脚の作り・位置は?椅子やソファ、ベンチとの相性をチェック
中古ダイニングテーブルを選ぶ際は、脚にも注目しましょう。一般的に、ダイニングテーブルの脚は次の3種類があります。セットで使うダイニングチェアとの相性を考えながら検討するのがおすすめです。
4本脚の中古テーブル
4本脚タイプの中古ダイニングテーブルは、最もストレスなく使いやすい形です。椅子に座った際の足元が広く、4方向から座ることができ、椅子の収まりも良いです。
4本脚のダイニングテーブルを検討する際は、テーブルの脚の内側にダイニングチェアが収まるかどうかを確認しておきましょう。すっきりと収まらなければ、座った時に椅子をテーブル側に近づけにくく、また座っていない時に椅子が動線を邪魔してしまいます。
特に、テーブルの脚幅が狭いタイプ、アーム付きタイプのダイニングチェア、幅の広いソファ・ベンチを使う場合は要注意。それぞれの幅と、テーブルの脚の幅を比較して検討しましょう。
2本脚の中古テーブル
2本脚タイプの中古ダイニングテーブルは、天板の両端に2本の脚が付いたもの。テーブルの脚が内側に寄っているので、4本脚のテーブルと比べて、座る時に椅子とテーブルの脚が干渉しにくいです。また、ソファやベンチで椅子を前後に動かしにくい場合も、横から滑り込むように座ることができます。
ただ、脚や土台部分の形状によっては、座った時に脚が邪魔になったり、両端の席には座りにくかったりと、座り心地が悪い場合もあります。椅子の幅や配置を考慮しながら選びましょう。
1本脚の中古テーブル
1本脚のダイニングテーブルは、脚が中央にあるため、どの位置からでも座りやすいのが魅力。また、脚が少なく見た目がすっきりとしているので、飲食店などでテーブルを多数設置する場合にも人気です。
ただ、脚や土台の形状によっては、足元が狭く感じたり、座る際に邪魔になることがあります。ストレスなく使えるかどうか検討してみましょう。また、中古のダイニングテーブルでは、1本脚タイプのものは少数で、選択肢が少ないのもデメリットです。
中古ダイニングテーブルに求める機能は?
中古ダイニングテーブルは、天板伸縮や収納などの便利な機能を備えたものもあります。シンプルな中古テーブルよりも価格は高めですが、プラスアルファの機能が欲しい方は、用途に応じて検討してみてくださいね。
人を招く時に天板を広げたい:伸縮式のエクステンションテーブル・バタフライテーブル
ドローリーフテーブル
家に人を招くことが多いお宅に人気なのが、伸縮式の中古エクステンションテーブル。伸縮式の天板を左右に引き出して拡張するドローリーフテーブルや、折りたたみ式の補助天板を広げて拡張するバタフライテーブルなどがあります。
普段は2〜4人用のコンパクトなテーブルですが、天板を拡張すれば、6〜8人用テーブルとして使うことができますよ。
バタフライテーブル
中古のエクステンションテーブルは、イギリスアンティークのエレガントなものから、ミッドセンチュリーテイストのスタイリッシュなもの、北欧テイストのシンプル・ナチュラルなものまで、幅広いアイテムがあります。古いものでも構造面からしっかりとリペアしたものなら、動きもスムーズで、強度も耐久性も問題ありません。安心してお使いください。
使わない時はコンパクトにしたい:折りたたみテーブル・ゲートレッグテーブル
ゲートレッグテーブル
ゲートレッグテーブルは、天板と脚を折りたたんで、コンパクトに変形できるテーブルのこと。使わない時には折りたたんで収納したり、壁際に置いたりできます。天板を広げると4人用テーブルとして使えるサイズのものが多いです。
ゲートレッグテーブルのデメリットは、先にご紹介した2つのエクステンションテーブルと比べて、足元が狭いものが多いこと。コンパクトに変形できることと引き換えに、脚が多く、作りが複雑なものが多い傾向にあります。
また、通常ダイニングテーブルは4脚が天板の4角にありますが、ゲートレッグテーブルは4辺の真ん中あたりにきます。座った時に、脚がある構造なので、少々窮屈に感じるかもしれません。
中古ゲートレッグテーブルの中でも、できるだけ足元が広く、シンプルなものが欲しいなら、北欧ヴィンテージ品や現代物の中古品から探すのがおすすめです。
例えばこちらは、北欧ヴィンテージのゲートレッグテーブル。脚を広げて支える機構を最小限にした、シンプルでスタイリッシュな中古テーブルです。ミニマルな美しさも座りやすさも抜群です。
ダイニング兼リビングテーブルとして使いたい:昇降式のリフティングテーブル
1つの中古テーブルで、ダイニングとリビングを兼用したい方に人気なのが、昇降式のリフティングテーブル。脚を調整することで、天板の高さを段階的に変えられるテーブルのことです。食事する際には高く、ゆったりくつろぐ際には低くと、シーンによって使い分けることができます。
食事の時以外はテーブルを低くしておくと、部屋が広々と見えるというメリットもありますよ。
中古のリフティングテーブルに多いのは、脚がX型のもの。脚の角度を調整することで天板が上下します。ただ、このタイプだと足を広々と伸ばせないのがネックなところです。
他には、脚が1本で高さ調整できるものもありますが、中古品では販売数が少なめです。
作業台としても使いたい:引き出しや棚付きのダイニングテーブル
中古ダイニングテーブルでパソコンや書きものなど作業をしたいという方には、引き出しや棚の付いた中古テーブルが人気です。パソコンやノート、文房具などちょっとしたものを収納することができ、作業机として使えます。
また、引き出しや棚は、カトラリーやコースター、ティッシュなど、食事周りの小物を置いておくにも便利です。テーブルの上をすっきりと保つことができ、食卓の準備もはかどります。
ダイニング・キッチン周りのものを収納したい:収納棚付きテーブル
ダイニングやキッチンの収納が足りていない方には、より収納力のある棚付きの中古ダイニングテーブルがおすすめです。テーブルの側面にラックや引き出しが付いたものや、脚が収納棚になっているものなどがあります。ダイニングやキッチンに溢れている食器や本など、様々なものを収納できます。
収納付きテーブルは、一般的なダイニングテーブルと比べると存在感があり、窮屈さを感じやすいのがデメリット。また、テーブルがコンパクトなサイズだと、収納棚が足元を圧迫しているものもあります。ストレスなく使える範囲のものを選びましょう。
熱々の食事をみんなで楽しみたい:火での調理が可能な囲炉裏テーブル
中古のダイニングテーブルには、テーブルに火鉢が付いた囲炉裏テーブルというものもあります。天板の中央に囲炉裏があり、火鉢のように炭火で調理したり、ガスや電気コンロを置いて調理できるものもあります。テーブルで調理しながら熱々の食事を楽しむことができますよ。
囲炉裏テーブルは、囲炉裏を使わない時には火鉢に蓋をして、普通のテーブルとして使うことができます。また、冬は火鉢として暖房替わりに使うこともできますよ。
室内用の中古囲炉裏テーブルは、関西火鉢に脚を付けたような、和風のデザインのものが多いです。重厚感たっぷりで、高級感のある和風インテリアにおすすめです。
中古ダイニングテーブルの色は?部屋のインテリアとの相性をチェック
最後は、中古ダイニングテーブルの色選びについて。ダイニングテーブルは、ダイニングの印象を左右するものなので、理想のインテリアイメージに近づけるような色を選びましょう。中古ダイニングテーブルで多いのは、木味のライトブラウンとダークブラウン、白、黒の4色。それぞれの特徴を紹介しますので、参考にしてみてください。
ライトブラウンの中古テーブル
ライトブラウンの中古木製ダイニングテーブルは、カジュアルで明るいダイニングにぴったりの色。ナチュラル、北欧、カントリー、レトロといったインテリアスタイルに人気のカラーです。高級感というよりは、親しみやすい雰囲気で、家族で賑やかに過ごしたい部屋にぴったりです。
例えばこちらは、ライトブラウンの中古ダイニングテーブルを取り入れた、レトロスタイルのリビングダイニング。明るくナチュラルな木味が温かな雰囲気を演出しています。シンプルで素朴なテーブルで、古い木の風合いが部屋に味わいをプラスしています。
こちらは、ミッドセンチュリースタイルの中古ダイニングテーブルを取り入れた、和モダンなリビングダイニング。明るい木味が優しい風合いが心地よく、北欧風のナチュラルな雰囲気で、和風の畳とも相性よくまとまっています。シンプルに洗練されたダイニングテーブルは、モダンなインテリアにぴったりで、上質な印象を演出してくれます。
ダークブラウンの中古テーブル
ダークブラウンの木製ダイニングテーブルは、シックな高級感があるインテリアにぴったりです。西洋アンティークスタイルや、大正ロマンスタイル、和モダンインテリアなどと相性よくコーディネートできます。上質で落ち着いた大人っぽいダイニングにおすすめです。
例えばこちらは、イギリスアンティークの中古ダイニングテーブルを取り入れたインテリア。気品高く、クラシカルな佇まいのテーブルで、部屋がより上品な印象に。ダークブラウンの中古テーブルは、部屋にメリハリを生み、心地よい緊張感のある格式高い空間を演出してくれます。
こちらは、和製アンティークのシンプルな中古ダイニングテーブルを取り入れた、和風ダイニング。しっとりとしたダークな木肌が、ダイニングに上質さを演出しています。白い障子とダークブラウンの家具のコントラストが印象的で、メリハリの効いた高級感のあるダイニングにコーディネートされています。
白色の中古テーブル
白色の中古ダイニングテーブルは、清潔感があって、空間になじみやすく、部屋が広々と見えるのが魅力。ホワイトペイントのものは、フレンチスタイルやシャビーシックスタイルなどに人気で、白い樹脂塗料のものは、モダンなシンプルインテリアに人気です。
こちらは、白ペイントの中古ダイニングテーブルを取り入れた、シャビーシックなダイニング。白ペイントは、シンプルながらもどこか暖かい風合いがあります。かわいらしく、ナチュラルなコーディネートが楽しめますよ。
よりナチュラルなインテリアが好きな方には、天板は木味のまま、脚だけ白くペイントした中古ダイニングテーブルもおすすめです。真っ白のダイニングテーブルと同じく、清潔感があり、明るい印象です。観葉植物との相性もぴったりで、自然を感じる部屋にコーディネートできます。
黒色の中古テーブル
黒色の中古ダイニングテーブルは、高級感のあるモダンなインテリアにぴったりのアイテム。他の色よりも強い存在感があり、狭いダイニングには向きませんが、広々とした空間に置くと、スタイリッシュでかっこいいコーディネートができます。
例えば、こちらは北欧ヴィンテージスタイルのリビングダイニング。小ぶりな黒いラウンドテーブルを使っています。黒色をインテリアに散りばめて、モダンでクールなインテリアに。黒色の家具と木味の家具をミックスさせることで、無機質すぎず、居心地の良い空間にコーディネートされています。
最後に
中古ダイニングテーブルを上手に活用すれば、人気のブランドやデザイナーズ品でもお手ごろ価格で購入できます。ただし、満足度の高い買い物をするためには、しっかりとリペア・メンテナンスされたもの、自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。この記事で紹介したポイントを参考に、早速好みの中古テーブルを探してみてくださいね。