中古のアンティーク家具は、激安なものでも作りや状態が良いものを選べば、現代物の家具と同じように実用的に使えます。しかしながら、アンティーク家具は、店舗や商品によって価格や品質が様々なので、良質なものを見極めるのが難しいですよね。安い方がうれしいとはいえ、「激安すぎるとすぐに壊れるんじゃないか」とか「見た目ではわからない傷みや臭いがあるかも」など、色々と悩んでしまうかと思います。
そこで、今回は、激安でも良質な中古アンティーク家具を見つけるためのポイントをご紹介していきますよ。品質と安さのバランスが取れた掘り出し物を見つけるためには、自分がアンティーク家具に求める基準を明確にして、それに見合うアイテムを見極めることが大切です。1章ではアンティーク家具の品質や価格面から、2章ではインテリアジャンルから理想のアンティーク家具を探す方法をお話ししますので、ぜひポイントに沿って検討してみてくださいね。
Contents
- 1 激安の中古アンティーク家具を買う際のチェックポイント7つ。価格の裏側を知ろう
- 2 アンティーク・ヴィンテージ・中古家具の種類を整理!各ジャンルの特徴を紹介
- 2.1 中古のイギリスアンティーク家具。クラシックなインテリアに
- 2.2 中古のフランスアンティーク家具。フレンチ・ロココスタイルに
- 2.3 ヨーロッパアンティーク調の中古家具。本物のアンティークよりも安いものが多い
- 2.4 日本の洋風アンティーク家具。大正ロマンなキャビネットやソファなど
- 2.5 日本の和風アンティーク家具。本格的な和箪笥や座卓など
- 2.6 和風好きの人はこれもチェック!アンティーク調の中古民芸家具
- 2.7 中古のレトロな和製ヴィンテージ家具。ナチュラルやシンプルテイストに
- 2.8 中古の北欧ヴィンテージ家具。大人気のデザイナーズ家具が多数
- 2.9 中古のイギリスヴィンテージ家具。モダンなキャビネットやテーブルが充実
- 3 アンティーク中古家具を処分するならリサイクルがお得!アンティーク家具屋へ買取を依頼しよう
- 4 最後に
激安の中古アンティーク家具を買う際のチェックポイント7つ。価格の裏側を知ろう
中古アンティーク家具を選ぶにあたって、まずは家具に求める品質と価格の条件を明確にしていきましょう。中古アンティーク家具は、基本的に品質に比例して価格が高くなります。そのため、激安な掘り出し物を見つけるには、自分がアンティーク家具に求めない条件を思い切って捨てることが大切です。
そこでこの章では、アンティーク家具の価格を決めている要因や、チェックすべきポイントをご紹介しますので、家具や店舗選びの参考にしてみてください。
アンティーク中古家具の価格は、素材・作り・人気度・状態による。激安で買うなら妥協点を探ろう
アンティーク中古家具は、品質がいいほど価格が高いとお話ししましたが、ここでいう品質とは、家具の素材や作り、状態、人気度などが含まれます。それぞれ詳しく説明していきますね。
素材の良し悪し
中古のアンティーク家具は、使われている木材によって大きく価格が変わります。作られた年代や国にもよりますが、一般的に次の順で高級な木材とされます。
- 西洋アンティーク家具
ローズウッド材>マホガニー材>チーク材・ウォールナット材・オーク材>パイン材>その他木材
左からローズウッド材・マホガニー材・チーク材
- 和製アンティーク家具
欅材・黒柿材・唐木材(黒檀・鉄刀木・花梨・紫檀など)>ナラ材>ヒノキ材・栗材・桐材>タモ材・栃材・杉材・栓材>その他木材
左から欅材・黒柿材・縞黒檀材
家具作りにおいて木材は、木目が美しく、耐久性や強度、希少性などが高いものが高級とされます。特に、玉杢や鳥眼杢(バーズアイ)、虎斑など希少価値が高く美しい木目が表れているものは、より高級な木材とされますよ。高級木材で作られたアンティーク家具は、長く使い込まれるほど美しいツヤが生まれ、上質さが増すと言われています。
ただ、比較的安い木材で作られたものでも、家具としての機能性に欠けるといったことはありません。高級材にこだわりがなければ、色味や素材感で好みのものを選んでOKです。
作りの良し悪し
アンティーク中古家具において作りの良し悪しは、一般的に材の分厚さ、接合部の作り、装飾の贅沢さ、塗装方法などに表れます。装飾や塗装方法に関しては、家具の機能性にそれほど大きくは影響しませんが、材が薄い・接合部の作りが甘いといったものは、強度や耐久性がなかったり、ひどいぐらつきがあったりと、使用上問題のある可能性が高いです。
作りの良し悪しを判断するには、目視で全体を確認することはもちろん、前後左右や上面から軽く負荷をかけて、強度や構造に問題がないか確認しましょう。長く使用する家具を探しているなら、作りが頑丈なものを選ぶに越したことはありません。特に、体を預ける椅子やソファ、ベッドといった家具、上に重い物を載せて使うテレビ台や本棚といった家具は、すぐに壊れたり、思わぬ事故につながる可能性もあるので、不安があるものは避けましょう。ただ、北欧家具のように線の細い家具は、もともと構造的に華奢な場合もあります。そういったものは、ある程度は仕方ないとして、使用上問題のない範囲かどうか確認しましょう。
人気の高さ
アンティーク中古家具の人気度は、メーカーやブランド、デザイナー、希少価値の高さ、アイテムジャンル(テーブルやキャビネットなど)によります。例えば、ミッドセンチュリー期の有名なデザイナーズ家具、人気メーカーの絶版品といったアイテムだと価格が高くなる傾向にあります。
また、いくら作りや素材が素晴らしい家具でも、現代の暮らしの中で需要の低いアイテムは、価格は低い傾向にあります。例えば、着物箪笥や鏡台、文机、裁ち板といった中古アンティーク家具は、現代では必要とする人が少ないので、価格が安めです。
安くアンティーク中古家具を手に入れるなら、ノーブランド品や流通量の多いアイテムを狙うこと、さらには、需要の低そうな家具でうまく代用できないか検討してみましょう。例えば、着物箪笥をサイドボードに、文机や裁ち板をローテーブルに使うなど、本来の使い方に捉われずに取り入れるのもおすすめですよ。
状態の良し悪し
アンティーク中古家具は、それまでの使われ方やリペアの度合いによって、状態が様々です。かつてボロボロだった家具でも丁寧にリペアされた家具は状態が良いですし、逆にあまり使われていなかったものでもリペアをしていないと、使えない状態のものもあります。つまり、アンティーク中古家具は、リペアに手間をかけたものほど状態が良く、価格も高い傾向にあります。
そのため、激安のアイテムを探すなら、あまりリペアされていない家具から探すのがいいのですが、価格と状態の丁度いいバランスを見極めるのが難しいですよね。そこで大切になるのが、自分にとって理想のリペアレベルを知ること。続いて、その見極め方を詳しくお話ししていきますよ。
アンティーク中古家具はリペアされていないほど激安。希望の修理レベルは?
アンティーク中古家具は、リペアされていないものほど価格が激安ですが、激安すぎるものは実用面に不安がありますよね。アンティーク家具のリペアレベルは、家具屋やアイテムごとに大きく次の3つに分かれます。大抵は、アンティーク家具屋のショップサイトにどんなリペアをしているか書かれていますので、それを参考に目的にあったリペアレベルのものを選んでみてください。
激安品を探すなら未リペアのアンティーク中古家具が狙い目。ディスプレイやDIY用に
アンティークの中古家具で最も激安なのは、リペアやクリーニングがされていないアイテム。つまり、傷みや汚れを全く取り除いていない家具です。ディスプレイ用の家具など実用性が必要ない用途に使う場合や、DIYで自由にリペアやリメイクをして使いたい場合に向いています。
未リペアの家具は、アンティーク家具屋や中古家具店よりも、ネットオークションやフリマサイト、骨董市などに多いです。ただ、そもそもの作りが悪いものや、虫食いや木の割れなど傷みが激しいものもあり、そういったアイテムはほぼ新材に交換しなければ使えないことが多いので、避けたほうが賢明です。選ぶ際は、作りや状態をしっかり確認し、不安な点は販売主に話を聞いて、できるだけリペアが少なくて済みそうなものを選びましょう。
安くて実用的!必要最低限のリペアをしたアンティーク中古家具
アンティークの中古家具で次に安いのは、必要最低限のリペアと清掃だけを施したもの。簡単な調整と掃除が済んだ状態のもので、アンティーク家具らしい古い傷や隙間、ガタつきなどが残っていますが、実用的ですぐにそのまま使えます。きれいすぎるアンティーク家具ではなく、古い味のある家具が欲しい、できるだけ安く実用的なアンティーク家具が欲しいという方にぴったりです。
必要最低限のリペアをしたアンティーク中古家具を探すなら、ぜひチェックしていただきたいのが、ラフジュ工房の「時代の味そのまま使える」シリーズの家具。アンティークに精通したリペア職人が家具の状態をチェックしているので、安くても実用面に不足はありません。また、もともとの素材や作りが良いものを中心に揃えているので、それほどリペアしていないものでも、良質なものが見つかりやすいですよ。国内最大級の品揃えで、アイテム数が充実しているのもうれしいポイントです。
きれいで使い勝手抜群。高品質なリペア・リメイクをしたアンティーク中古家具
アンティークの中古家具でも高価なのは、高品質なリペアやリメイクを加えたアンティーク家具。引き出しや扉などの可動部がスムーズに動くよう調整したり、ガタつきや歪み、キズ、臭い、虫食いなどを修復したり、消耗したクッションや生地を交換したりと、現代物の家具と同じように違和感なく使えるよう徹底的にきれいにリペアしたものです。中には、家具の横幅や奥行きなどを調整したり、収納部の棚板を増やしたり、脚や天板を取り付けたりなど、実生活でより使いやすいようリメイクを加えたアイテムもありますよ。手間がかかっている分、価格は高いですが、品質を重視したい人にはぴったりです。
最高品質のアンティーク中古家具を探している人は、ラフジュ工房の「綺麗で使いやすい高品質リペア済み」シリーズの家具をチェックしてみてください。使いにくい部分はしっかり手を入れて、古い魅力を活かしつつも最大限に美しく仕上げています。新築やマンションなど現代的な住宅にも馴染むほど、綺麗で使い勝手の良いアンティーク家具に仕上がっていますよ。購入後のアフターメンテナンスサービスや保証もあるので、アンティーク家具を買うのが初めてという人も安心です。
アイテム数や販売実績は?多い家具屋なら、リペアやサービスの質も安心
アンティーク家具屋の品質を見極めるには、ショップのサイトに掲載されているリペア方法を見ることに加えて、そのショップで扱っているアイテム数や販売実績もチェックしておきましょう。基本的に、中古アンティーク家具の清掃やリペア、梱包などの質は、職人の経験値や顧客からのフィードバックで大きく向上します。中古アンティーク家具はすべて1点もので作りも状態も違うので、幅広い家具に触れた経験がある職人ほど作業の精度が高くなり、実際に使った顧客からの率直な意見が集まることで、改善すべき点もよく見えてくるためです。
アンティーク家具の取扱いアイテム数や販売実績が少ない店舗だと、不具合を見落としていたり、リペアや梱包の質が低い場合もあります。特に、価格帯が安い小規模の店舗だと、アンティーク家具の状態チェックやリペアなどに十分に手間をかけていないこともあるので、注意しましょう。
返品できる?激安のアンティーク中古家具だと返品不可の店舗もあり
中古のアンティーク家具を購入する場合、事前に返品可能かどうか確認しておきましょう。優良なアンティーク家具屋では、理由に関わらず一定期間内であれば、返品OKとしている店舗が多いですが、価格が安い店舗やセール中の商品だと、初期不良以外の返品ができない場合もあります。
特に、通販で実物を見ずに購入する場合は、大きすぎて部屋に搬入できなかった、部屋に置いてみたらイメージと違ったなど、想定外のトラブルが起きることもあるので、返品できる店舗で買う方が安心ですよ。価格を優先して返品不可の店舗で買う場合は、サイズや傷、臭いの有無、搬入経路の確認など、見落としがないよう十分にチェックしておきましょう。
梱包は丁寧?激安のアンティーク中古家具屋は梱包が不十分な場合もあり
中古のアンティーク家具屋の品質は、梱包にも違いが表れます。アンティーク家具は1点もので替えが効かないものなので、実は想像以上に綿密に梱包されているのが一般的。例えばラフジュ工房の場合は、時には「梱包が丁寧で驚いた」「厳重すぎるのでは?」という声が届くほど、入念に梱包しています。これまでの経験から、配送中の事故を防げるだけの梱包をすると、どうしても大げさに感じるほどになってしまうのです。
しかしながら、激安のアンティーク家具屋では、梱包にはそれほどこだわっていない店舗もあります。配送中の事故が起きることは稀なので、効率を考えると正しいのかもしれませんが、万が一自分が買った家具が壊れて届いたらショックですよね。配送による破損の場合、運送会社か家具屋が修理か返金で対応するので、買い手が損することはありませんが、修理が不可能な状態だと、また一から家具を探さなければなりません。また、梱包がずさんな店舗は、清掃やリペアなど他の作業でも手を抜いている可能性があります。できれば、そんな店舗は避けたほうがいいでしょう。
さて、アンティーク家具探しや店選びのポイントを押さえたところで、ここからは、中古のアンティーク家具をできるだけ安く買うためのプラスアルファのコツをご紹介していきますよ。よければ参考にしてみてくださいね。
通販ショップや地方の大型店ならお得な可能性大!店舗や購入時期を見極めよう
アンティーク家具を販売する中古家具店は、実店舗よりも通販、都心よりも地方のショップの方が安く家具が買える可能性が高いです。中古家具店で、通販を主体としたショップは、実物が見られないという点で実店舗よりもかなり不利な立場にあります。そこで、実店舗に対抗するため、返品OKや購入後の長期保管無料といったサービスや、送料割引やシーズンごとのセールなどに力を入れている店舗が多数あるんですよ。セールのタイミングを見計らって利用すれば、実店舗よりも便利に安く買える可能性大です。
また、中古家具店は、地価の高い都心に店を構えるショップほど、家具の価格も高い傾向にあります。特に、アンティーク家具は、1点ものでバラすこともできないので、保管するにも大きく場所を取る家具。地方で広い売り場や倉庫を持つ店舗なら、価格も安く、品揃えも多いので、いい家具に出会いやすいと言えます。
アンティーク家具は将来的に再買取OK!処分費不要・キャッシュバックあり
アンティーク家具は、買ってから数年使ったとしても価値がゼロになることはありません。つまり、数年後にまた家具を買い換えたくなったという場合でも、アンティーク家具屋に買取を依頼すれば、処分費は不要で、むしろ査定額に応じたキャッシュバックが発生します。新品のノーブランド家具だと、数年使って中古になったら買取してもらえず、自費で処分するという場合が多いので、トータルで考えるとアンティーク家具はお得なんです。
いつかはアンティーク家具を手放すかもしれないという方は、将来的に高く買取してもらうためにも、家具をできるだけきれいに使うこと、付属品をなくさないことを心掛けておくといいでしょう。アンティーク中古家具の買取依頼方法については、3章で詳しく説明します。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
続いては、中古のアンティーク家具のジャンルの種類について押さえていきましょう。
アンティーク・ヴィンテージ・中古家具の種類を整理!各ジャンルの特徴を紹介
理想の中古アンティーク家具を探すには、自分が好きなインテリアジャンルを把握するのが第一歩。この章ではアンティーク家具と、アンティーク家具に近いヴィンテージや中古家具も含めて、どんなテイストがあるか整理いきたいと思います。特徴や家具選びのポイントをまとめてお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。
本題に入る前に、アンティーク家具とヴィンテージ家具、中古家具の違いについて押さえておきましょう。一般的に、アンティーク家具は製造から約100年以上が経過した家具、ヴィンテージ家具は製造から約30〜100年が経過した家具、中古家具は一度使われたユーズド家具全般のことを指します。ただし、アンティークやヴィンテージ家具に対して中古家具という言葉が使われている場合は、ヴィンテージ家具よりも年代が新しい家具を意味する場合が多いです。
また実際には、アンティーク家具は、100年が経過していない家具でも古い趣のあるアイテムであれば、アンティーク家具として販売されていることもあります。逆に言えば、アンティーク家具を探している場合でも、もっと年代の新しいヴィンテージ家具や中古家具で好みのアイテムが見つかる場合もありますよ。まずは視野を広げて探してみる方がおすすめです。
中古のイギリスアンティーク家具。クラシックなインテリアに
中古のイギリスアンティーク家具は、クラシックスタイルやエレガントスタイルなど、優雅なインテリアが楽しめる家具。ローズウッド材やマホガニー材、オーク材など、良質な木材で作られたアイテムが多く、彫刻や猫脚、ステンドグラスなど、ヨーロピアンな雰囲気が溢れる装飾に富んでいます。特にキャビネットやソファなどの大型家具は、煌びやかな高級感や存在感がたっぷり。美術品のように部屋を贅沢に彩ってくれますよ。
イギリスアンティーク家具を選ぶ際に気をつけたいのは、そのサイズ感。ヨーロッパアンティークの家具は、日本の家具よりもひと回り大きい家具が多いので、コンパクトな住宅や小柄な人にとっては使いにくい可能性があります。特に、大型の収納家具や、チェアやダイニングテーブル、デスクなど座って使う家具を選ぶ際は、問題ないサイズかどうかよく確かめておきましょう。
中古のフランスアンティーク家具。フレンチ・ロココスタイルに
中古のフランスアンティーク家具は、フレンチスタイルやロココスタイル、シャビーシックスタイルなど、かわいらしいフェミニンなインテリアが楽しめる家具。イギリスアンティーク家具のようなダークブラウンの木製家具もありますが、白やアイボリーなど淡い色にペイントされた家具や、パイン材の明るいカントリー調の家具などが見つかりやすいです。儚くて美しい古き良さを味わえる、雰囲気たっぷりのインテリアに仕上がりますよ。
中古のフランスアンティーク家具で、好きなものが見つからない場合は、イギリスアンティーク家具も選択肢に入れて探すのがおすすめです。フランスとイギリスのアンティーク家具は、同じようなインテリア様式を辿ってきた歴史があるので、似たデザインの家具が見つかりやすいですよ。また、ペイントのフランスアンティーク家具を探している方は、木味の家具で好みのアイテムを見つけたら、オーダーでペイントリメイクを注文するのも一つの手。気になる家具があれば、ショップへリメイクできるか相談してみましょう。
また、フランスアンティーク家具も、イギリスアンティーク家具と同じく、大きめの家具が多いです。購入前に、サイズをよく確認してみてくださいね。
ヨーロッパアンティーク調の中古家具。本物のアンティークよりも安いものが多い
もう少し価格の安いヨーロッパアンティーク家具が欲しい、もっと幅広い選択肢から探したいという方は、日本の中古アンティーク調家具もチェックしましょう。西洋アンティーク家具は、海外からの輸送費がかかるため価格が高めですが、日本の中古家具なら安いアイテムも見つかりやすいですよ。
おすすめのブランドとしては、横浜ダニエルやドレクセルヘリテイジ、ドマーニなど。どれもヨーロッパなどの伝統的な家具様式をもとにした家具を製作していて、本物の西洋アンティーク家具に近い華やかさや迫力があります。これらは高級ブランドなので新品だとかなり値段が張りますが、中古なら1/4〜1/3ほどの価格で購入することができますよ。サイズ感も日本人の体格に合うものが見つかりやすいです。
日本の洋風アンティーク家具。大正ロマンなキャビネットやソファなど
もう少しコンパクトな洋風家具が欲しい、和風の家に合う洋風の家具が欲しいという方は、日本製の大正ロマンテイストと呼ばれる中古アンティーク家具がおすすめ。西洋アンティーク家具に比べると、フォルムが直線的かつ装飾が控えめで、サイズ感もひと回り小さく、落ち着いた印象です。高級感というよりは、レトロな温かみが感じられますよ。洋館インテリアや和洋折衷のミックススタイルにぴったりです。
大正ロマンスタイルの中古アンティーク家具を探す際は、ぜひ洋風の意匠に注目して選んでみてください。上手物の大正ロマン家具は、現代の家具ではあまり目にしない贅沢な彫り装飾があったり、色ガラスなどの希少な素材が使われていたりしていて、うっとりとするようなノスタルジックな美しさが楽しめます。特に、キャビネットやソファなど大型家具で作りの良いものを取り入れると、部屋全体にレトロモダンな華やかさを演出することができますよ。
また、大正ロマンの中古アンティーク家具は、当時物の色ガラスなど貴重な素材が残っているものは高価ですが、それ以外は西洋アンティーク家具よりも安く手に入れることができます。手ごろな洋風のアンティーク家具が欲しい場合にもぴったりです。
日本の和風アンティーク家具。本格的な和箪笥や座卓など
先に大正ロマン家具についてご紹介しましたが、日本のアンティーク家具というと、やはり和風の家具が主流です。和風アンティーク家具は座位で使う家具が中心で、箪笥や座卓、文机、ちゃぶ台、下駄箱などがあります。中古家具で取りわけ流通量が多いのは、アンティーク箪笥。衣装箪笥や水屋箪笥、船箪笥、帳場箪笥、茶箪笥、車箪笥、階段箪笥、薬箪笥など、用途ごとに作られた多種多様な箪笥がありますよ。
中古アンティーク箪笥の中でも、特に人気なのは、アンティーク水屋箪笥。かつて、台所でいわゆる食器棚として使われていた収納家具です。丁寧にリペアされたアンティーク水屋箪笥は、古い木の味わいが深みを増し、貫禄たっぷりの佇まい。特に欅材など最高級の木材で作られたものは、100年経っても色褪せない力強さや上質さが感じられますよ。
日本の和風アンティーク家具を選ぶ際は、本来の形そのままの家具だけでなく、今の生活様式に合わせてリメイクされたアイテムも候補として検討するのがおすすめです。例えば、ラフジュ工房の場合だと、大きすぎる箪笥をコンパクトにリサイズしたり、強度のある天板や脚を取り付けたアイテムなどがあります。畳で座位を中心に使われていたアンティーク和家具は、サイドボードやローボードサイズの家具がなかったり、フローリングと相性が悪かったりと、取り入れにくい面もあるので、そこをカバーするようリメイクしているんです。その家具本来の魅力が活きるように手を加えているので、アンティークとしての良さも利便性も抜群です。
和風好きの人はこれもチェック!アンティーク調の中古民芸家具
和風のアンティーク家具が気になっている人は、アンティーク調の中古民芸家具も合わせてチェックしてみましょう。民芸家具とは、日本の暮らしに根強いて誕生した伝統的な家具のこと。人気のブランドを挙げると、松本民芸家具や北海道民芸家具、岩谷堂箪笥、仙台箪笥、軽井沢彫りなどがあります。
民芸家具は、岩谷堂箪笥や仙台箪笥のように、本格的な和風家具を製作し続けているブランドもあれば、松本民芸家具や軽井沢彫りのように、洋風家具や和モダンな家具を作っているブランドもあります。そのため、和製アンティーク家具と比べると、和風をベースとした幅広いテイストの家具を見つけやすいです。ソファやキャビネット、ダイニングセットなど、和製アンティーク家具にはないアイテムもあるので、椅子座スタイルの和風家具を探しているという人にもぴったりですよ。
中古のレトロな和製ヴィンテージ家具。ナチュラルやシンプルテイストに
続いては、日本の古家具の中でも比較的新しい昭和期頃に作られたヴィンテージ家具を見ていきましょう。和製ヴィンテージ家具は、素朴でレトロな雰囲気が特徴。あまり装飾がない分、木肌の温かみや古い風合いがたっぷりと感じられますよ。ナチュラルテイストやシンプルなインテリアが好きな人におすすめです。
和製ヴィンテージの中古家具は、価格面も魅力的。他のアンティーク・中古家具と比べて、凝った作りのものが少なく、現存数も多いので、全体的に価格が安いんです。和製ヴィンテージ家具は、丁寧にリペアしすぎず、古い傷などを残しているものでも、それはそれで絵になる素敵な佇まいのものが多いので、そういった意味でも安くて良いものに出会いやすいと言えますよ。
また、日本の中古ヴィンテージ家具は、海外アンティーク家具と反対に、小ぶりなサイズ感の家具が主流です。現代の家具よりもひと回り小さいので、一人暮らしのワンルームや、コンパクトなリビングダイニングなどにぴったりです。ただ、大柄な方の場合、一人掛けソファやアームチェアなどは窮屈に感じることもあるので、購入前によくサイズを確認してみてくださいね。
中古の北欧ヴィンテージ家具。大人気のデザイナーズ家具が多数
中古ヴィンテージ家具の中でも特に人気なのが、北欧の中古ヴィンテージ家具。ミッドセンチュリー期に作られた北欧家具は、機能的で美しいモダンな家具として世界的に高い評価を得ています。特にデンマークのフリッツ・ハンセン社やカール・ハンセン&サン社など、今に続く老舗家具メーカーのヴィンテージ家具は、各国で大人気のアイテム。著名なデザイナーのヴィンテージ家具は、中古でも高い価格で取引されています。
北欧ヴィンテージ家具が好きなら、ぜひ合わせてチェックしたいのが、イギリスのミッドセンチュリー期の中古ヴィンテージ家具。北欧デザインの影響を強く受けて作られた家具が多く、北欧家具に似たアイテムが多数ありますよ。特に日本では、イギリスヴィンテージ家具が多く流通しているので、より広い選択肢から探すなら要チェックです。
中古のイギリスヴィンテージ家具。モダンなキャビネットやテーブルが充実
中古のイギリスヴィンテージ家具は、北欧家具のような洗練されたスタイリッシュなデザインが特徴。有名なブランドを挙げると、G-PLAN(ジープラン)やERCOL(アーコール)、A.H.McIntosh(マッキントッシュ)などがあります。北欧ヴィンテージのデザイナーズ家具と比べると、価格が安く、幅広いアイテムが見つかるのがうれしいポイント。ただ、人気のものはすぐに売り切れてしまうことも多いので、お気に入りを見つけたら、早めに検討するのがベターです。
中古のイギリスヴィンテージ家具は、様々なアイテムが販売されていますが、特によく見かけるのがキャビネットやテーブル。大きな家具でも空間に馴染みやすいデザインのものが多く、部屋をすっきりとおしゃれに見せることができますよ。どの家具もシンプルながらも、ヴィンテージ家具らしい味わいや個性があって、深みのあるコーディネートができます。
さて、アンティーク・ヴィンテージ・中古家具の大まかなジャンルは以上です。ぜひ、気になったジャンルを中心に、リサーチを進めてみてください。 ちなみにラフジュ工房では、ご紹介したすべての家具ジャンルを取り扱っています。よければネットショップを覗いてみてくださいね。
アンティーク中古家具を処分するならリサイクルがお得!アンティーク家具屋へ買取を依頼しよう
最後に、中古アンティーク家具を処分する方法について触れておきたいと思います。アンティーク家具は、中古でも後世に残すべき価値のある家具。引っ越しや模様替えなどで手放すことになったら、ゴミとして捨ててしまうのではなく、ぜひアンティーク家具屋に買取を依頼して、リサイクルしましょう。自分で捨てるよりも手間をかけることなく処分でき、お金の面でもプラスになりますよ。
ということで、この章では、アンティーク家具を上手に売るコツをご紹介したいと思います。
アンティーク家具屋では、リサイクルショップで値段が付かないボロボロの家具も買取OK
家具を売るとなると、真っ先の思い浮かぶのはリサイクルショップかと思います。しかしながらリサイクルショップは、できるだけ新しくて使用感のない家具を買い取るのが一般的なので、中古アンティーク家具は買取対象外の場合が多いです。アンティーク家具を売るなら、買取を行っているアンティーク家具屋に依頼しましょう。
アンティーク家具屋には、リペア職人がいるので、そのままでは使い物にならないようなボロボロの家具でも買い取って修理できるのが強み。基本的に、江戸時代から昭和初期頃に作られたアイテムなら、1点からでも買取してもらえますよ。
高く売るなら、アンティーク家具屋の中でも取り扱い点数が多い大型店に買取依頼すべし
中古アンティーク家具をできるだけ高く売りたいなら、大型店のアンティーク家具屋に依頼する方がおすすめです。大きなアンティーク家具屋は販売力のある店舗が多く、かつ早いペースでアンティーク家具を仕入れる必要があります。仕入れても売る自信のない店舗だと買取価格も低く付けがちですが、販売力のある店舗ではそんなことはありません。また、人気のアイテムは特に、他店のバイヤーに負けないよう、見積もりを高く出す場合が多いので、高額で買い取ってもらえる可能性大ですよ。
高級ブランドの中古・ヴィンテージ家具を売るなら、そのブランドに強い家具屋に買取依頼すべし
ノーブランドのアンティーク家具ではなく、高級ブランドの中古家具やデザイナーズのヴィンテージ家具などを売る場合は、事前に各アンティーク家具屋で取り扱っているアイテムをチェックして、同じような家具を多く取り扱っている家具店に買取を依頼するといいですよ。そういった店舗は、ブランドやデザイナーズ家具の買取に力を入れている場合が多く、販売力もある分、高値で買い取ってもらえる可能性が高いです。
ショップによっては、買取に力を入れているブランドやメーカー名をサイトに掲載しているので、そこもチェックしておきましょう。特に明記していない中古家具店に売るよりも、高く買取してくれる場合が多いです。
処分したい中古アンティーク家具や骨董品が複数あるなら、まとめ売りが吉!高額買取率アップ
もし、中古のアンティーク家具以外に、骨董品やアンティーク雑貨などで売ってもいいアイテムがあるなら、まとめて売る方が高く買取してもらえる可能性が高いです。ショップとしては、まとめて売ってもらえると、出張費や配送費を節約することができるので、その分買取価格を高くつけやすくなります。また、1点だけだと価格が付けられないものも、まとめてならおまけとして買取してくれる場合もありますよ。
以上、アンティーク家具の買取依頼のコツをご紹介しました。上記の4つのポイントを参考に、良さそうな業者をリサーチして、見積もりを依頼してみてください。見積もりだけなら、もちろん無料で、メールや電話などでサクッと済ませることができますよ。できれば2〜3社に依頼して、高く査定してくれた業者に買取を依頼するのがおすすめです。
ちなみに、ラフジュ工房でも、アンティーク家具やブランド中古家具、骨董品などの買取を行っています。地域に関係なく、全国から幅広いアイテムを買取していますので、売りたい家具があればぜひ問い合わせてみてくださいね。詳しく知りたい方は、ラフジュ工房の家具買取サービスをご覧ください。
最後に
中古のアンティーク家具を買ったり、売ったりすることは、誰もがあまり経験しないことなので、わからないことが多いかと思います。もし何か不安なことがあれば、遠慮せず、ショップへ相談してみましょう。優良な店舗なら、きっとわかりやすく丁寧に答えてくれますよ。ぜひ、後悔のない家具・お店選びをしてくださいね。