オーダーのドア・建具は、新築やリフォームを成功させる鍵となるアイテム。ドアにこだわると使い勝手が良いのはもちろん、見た目にもインテリアがより上質に映ります。「インテリアにこだわりたい」「建物の顔となるおしゃれな玄関にしたい」という場合、既製品でピンとくるものが見つからないなら、オーダーメイドで注文するのがおすすめですよ。
しかしながら、ドアや建具をオーダーするのは、大抵の方がはじめて経験することなので、何をどう検討すべきかわからない、ハードルが高いと感じる方が多いかと思います。そこで、この記事では、オーダー建具・家具屋という立場から、検討する手順をもれなくお話ししていきますよ。これまでにラフジュ工房で製作した事例も交えて紹介しますので、まだどんなドアにしようか迷っている方もきっと参考になるはずです。室内用から玄関用ドアまで、引き戸も含め、様々な建具を紹介しますので、気になるところから見てみてくださいね。
Contents
ドア・建具のオーダー方法は大きく3つ。自分に合った方法を選ぼう!
ドア・建具をオーダーするには、サイズオーダー・フルオーダー・リメイクオーダーの3つの方法があります。店舗によって、受け付けているオーダー方法が異なります。それぞれの特徴を紹介しますので、まずはどの方法で注文するか決めていきましょう。
サイズオーダー(セミオーダー)。安く理想のドア・建具を購入したい方におすすめ
ドア・建具のオーダーで最も多いのがサイズオーダー(セミオーダー)。ベースとなる作りが決まっていて、高さ・幅・奥行きのサイズや、素材などを選んで注文します。フルオーダーと違って、オーダーできる範囲が限られていますが、ある程度仕様が規格化されている分、価格が格安で、出来上がりが想像しやすいのがメリットです。店舗によっては、オプションで金具や塗装方法、その他加工などを追加できる場合もあります。
サイズオーダーは、オーダーの中でも注文の手間が少ないのもうれしいポイント。ベースがあるので、希望が伝えやすく、通販でも簡単に注文できます。注文から施工まで、効率的に進めることができますよ。
フルオーダー。素材やデザイン、サイズなどすべてにこだわりたい方におすすめ
ドア・建具のフルオーダーは、その名の通り、一から自由にオーダーできる方法。サイズや素材、構造、塗装方法、金具など、思い通りに製作することができます。一から考えなければならないので、検討や打ち合わせに時間と手間がかかること、価格が高いことがネックですが、妥協なしの1点もののドアが製作できます。理想とするドアのイメージが具体的にある方、セミオーダーでは納得いかない方におすすめの方法です。
リメイクオーダー。アンティーク建具など個性の光る1点もののドアが欲しい方におすすめ
人とは違った印象的なドア・建具が欲しい、という方におすすめなのが、アンティーク建具を用いたリメイクオーダー。主にアンティーク建具屋が受け付けていて、好きなアンティーク建具を選んで、必要に応じてサイズやデザイン、金具などをリメイクし、理想の建具に仕上げます。アンティーク建具は、ヨーロッパの玄関ドアや、日本の伝統的な引き戸など、幅広い種類があって、古い味わいや現代物にはない意匠を活かした、個性の光る空間作りができますよ。また、リメイクオーダーでは、アンティーク建具に限らず、お手持ちのドアや他社の中古建具などをリメイクすることも可能です。
アンティーク建具というと、耐久性や価格が心配…という方も多いかもしれませんが、しっかりと構造面からリペアしたものであれば問題ありません。例えば、ラフジュ工房が手がけているアンティーク建具なら、傷んでいる部分を新材で交換し、歪みなども取り除いているので、新品の建具と使い勝手は同じです。耐久性が必要となる玄関ドアや店舗用のドアなどにも使用できますよ。
また、価格についても、アンティーク建具は現代物よりも質の良いものが安く手に入りやすいのが魅力。特に高級木の無垢材など、贅沢な素材が使われた建具や、組子細工など装飾に凝った建具は、新品よりも格安な価格で手に入れることができます。建具は、新品が好まれる傾向にありますが、雰囲気のある建具を安く買いたいならリメイクオーダーが狙い目です。
オーダードア・建具の具体例を紹介!室内ドア・建具編
続いては、オーダーメイドの室内ドア・建具の種類を紹介していきますよ。種類ごとの具体例や特徴をまとめましたので、オーダーの参考にしてみてくださいね。まずは、洋風やモダンな家に合うドア・建具から見ていきましょう。
洋風・モダンな家に合う木製オーダードア・建具
洋風の家やモダンな住宅に合うオーダードアは、大きく次の6種類があります。素材や構造によって機能に差がありますので、用途に応じて適切なものを選びましょう。
鏡戸(框戸)・桟入り板戸:木製オーダードアのスタンダード。無垢材製が人気
鏡戸や桟入り板戸は、日本で古くから製作されてきた框戸(かまちど)の一種で、今でも木製オーダードアの定番です。框と呼ばれる無垢材でドアの周りを組み、鏡板や桟を入れて製作します。フラッシュ戸と比べて重厚感のあるものが多く、特に鏡板まで無垢材で作られたものは天然木の上質さが感じられますよ。
鏡戸や桟入り板戸は、ガラスが使われていないため、しっかり空間を仕切りたい場所のドアにぴったりです。光や音をよく遮断するので、寝室や玄関のドアなどに人気ですよ。
オーダーの鏡戸や桟入り板戸は、和風から洋風、シンプルなものまで幅広いテイストのものがあります。特に、シンプルな鏡戸はモダンな家に、モールディング装飾の入った板戸は、クラシカルな洋風の家におすすめです。
フラッシュ戸・ドア:軽くて丈夫なドア。オーダーメイドでも価格が安い
フラッシュ戸は、四周の枠材と桟で構成された骨組みに板材を貼った建具のこと。合板や縁甲板を張ったものをはじめ、ガラスを入れたものもあります。大量生産に向いている構造のため、既製品のドアやセミオーダードアに特に多いです。
オーダーのフラッシュ戸は、木製の框戸よりも軽量ですが、強度もしっかりしていて、価格が安いのが魅力です。シンプルで軽やかなので、室内ドアに人気があります。表面材の種類によってテイストが幅広く、和洋どちらのインテリアにも取り入れやすいですよ。ただし、激安な突き板合板や、木目調シートを貼った合板を使ったものは、無垢材製の框戸と比べると質感が劣ります。
ガラスドア・フランス戸:室内オーダードアに人気。圧迫感なし・採光良好
ガラス入りのドアは、木製ドアと同じくオーダードアの人気アイテム。木製ドアと比べて圧迫感がなく、空間に馴染みやすいのがポイントです。視線や光を遮らないので、空間を緩やかに仕切るのに向いています。リビングやダイニング、キッチンなど、プライベートでない部屋のドアにおすすめですよ。
また、ガラス入りドアの中でも、すりガラスやダイアガラスのようにモザイク性があるものは、洗面所などプライベートな空間でも使えます。ガラスだと、明かりが透けて見えるので、使用中かどうかがわかりやすいのもポイントです。
ガラス入りのドアも様々なデザインがありますが、特に洋風の家におすすめなのがフランス戸やガラス格子戸と呼ばれる格子入りのガラスドア。洋風の建築に似合う上品なドアで、格子がインテリアのいいアクセントになります。塗装は、明るいパステルカラーにペイントするのが人気です。
ステンドグラスドア:色ガラスで美しい模様を描く洋風オーダードア
洋風のインテリアが好きな方に人気なのが、ステンドグラス入りのオーダードア。ガラス部分に好きな模様・色のステンドグラスを入れることができます。ワンポイントとなるような小ぶりな模様を入れたり、インテリアの主役になるようなダイナミックな模様を入れたり、自由に制作することができますよ。
ステンドグラスは、向こう側から光が差すと、色ガラスが美しく輝きます。光の差し方によっても雰囲気が変わるので、昼夜で違った表情を楽しむことができますよ。
ステンドグラスドアは、木部をペイントして仕上げるのが人気です。ペイントカラーで定番なのは、ホワイト。ステンドグラスのカラーがよく引き立ちます。カラフルなインテリアが好きな場合は、色ガラスと同じカラーにペイントしたり、クールなインテリアが好きならブラックに塗装したり、といったオーダーも人気です。
ルーバードア・ガラリ戸:視線を遮りつつ、採光と通風ができるオーダードア
ルーバードア(ガラリ戸)は、框の中にルーバー(羽板)を斜めに並べた建具のこと。視線を遮りつつ、通気性を保つことができます。そのため、湿気の溜まりやすい洗面所やキッチンのドア、クローゼットの扉などに人気です。羽を水平に近くするほど、向こう側の視認性が高まり、採光性も上がります。
ただし、ルーバードアは、他のドアと比べて通気性がある分、遮音性も高くありません。音もしっかり遮断したい場合には向きませんので、ご注意ください。
グリアージュドア:シャビーな雰囲気が魅力。金網入りの洋風オーダードア
グリアージュドアは、金網が張られた建具のこと。グリアージュは、もともとフランスのアンティークキャビネットの扉に多く見られる作りで、扉を閉めても通気性が高いのがメリット。視線や光も遮らないので、空間を緩やかに仕切るのに向いている建具です。
グリアージュドアは、金網とペイント塗装のシャビーな雰囲気も大きな魅力です。フレンチシャビースタイルやヴィンテージスタイルなど、古き良さを味わうインテリアにおすすめです。
和風・和モダンな家に合う木製オーダードア・建具
次は、和風や和モダンな家にぴったりのオーダードア・建具をご紹介します。木製のドアや引き戸を中心に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
障子戸:適度な採光性と通気性が魅力。和室向きの引き戸
障子戸は、和室や和モダンなリビングに人気のオーダー建具。障子は日本の伝統的な建具ですが、シンプルなフォルムなので、畳の和室にもフローリングの部屋にも合わせやすいのがポイント。オーダーであれば、格子の密度やレイアウトなども指定できるので、イメージする和の空間を実現することができます。
障子戸は部屋同士をしっかり仕切るというよりは、緩やかに仕切るのに向いている建具です。通気性があり、遮音性が低く、隣の部屋の気配を感じることができます。また、直射日光を遮り、光を拡散する効果があるので、部屋全体がふんわりと明るくなりますよ。
しかしながら、障子戸は、メンテンスが面倒だと感じる方も多いかもしれませんね。確かに障子は破れたり汚れたりすると張替えが必要ですが、今ではプラスチック障子紙という破れにくい障子紙も登場しています。引っ掻き傷や汚れに強く、日焼けもせず、水拭きもできるという障子で、メンテナンス面がかなり向上していますよ。オーダー建具屋では、標準仕様やオプションとしてプラスチック障子紙を使用しているところもあるので、希望する場合はオーダー時に相談しましょう。
格子戸:和モダンな住宅に人気。ほどよく視線を遮るオーダー引き戸
格子戸は、障子戸と並んで、和風のオーダー建具の人気アイテム。桟が細かく並んだ作りで、視線をほどよく遮ってくれます。伝統的でありながらも、直線的なフォルムでモダンな家にも合わせやすく、高級感のある和モダンインテリアにぴったりです。
格子戸は、通気性のある吹き抜けの格子戸と、気密性を高めたガラス入りの格子戸の2種類があります。音や風を遮断して部屋をしっかり仕切りたい場合は、ガラス入りでオーダーするのがおすすめです。
また、格子戸は、桟の密度で印象が変わります。基本的には、細い桟が密に並んでいるほど繊細で高級感のある印象があります。そういったものは、千本格子や万本格子と呼ばれ、特に向こう側から光が差すと大変美しく見えますよ。反対に、桟の密度が低いものは、レトロで親しみやすい印象です。ガラス面が広い分、採光性が高く、視線をあまり遮りません。好みに応じてオーダーしてみてくださいね。
ガラス戸:部屋の間仕切りに人気の和風オーダー建具
ガラス戸は、框や桟で構成した木枠にガラスを入れた和風の建具。ガラス面が広いので、視線が抜けやすく、圧迫感なく取り入れられるのがポイントです。リビングダイニングなど、空間を広く見せたい場所の間仕切りに向いています。
ガラス戸は、桟の作りやガラスの種類によって、印象が変わります。シンプルなデザインのものは、モダンな家にも取り入れやすいですよ。ガラスや装飾に凝ったものは、価格が高めですが、シンプルなものは他の引き戸よりも格安なものが多いです。
組子入り建具:繊細で美しい和文様が楽しめるオーダー建具
組子細工入りの建具は、高級感のある和風のオーダー建具。組子は、細かな木片を組み合わせて模様を作る伝統的な技法で、繊細で美しい職人技が楽しめます。組子を入れると、見た目に華やかさが加わり、また、ほどよく視線を遮りつつも、採光性を保つことができます。他のオーダー引き戸と比べると価格が高くなりますが、特別感のある和風のインテリアにしたい方におすすめです。特にガラス戸や板戸などの一部にアクセントとして取り入れるのが人気ですよ。
左上から麻の葉・胡麻・桜・菱
組子の文様は、200種類以上あるとされていますが、特にオーダー建具で人気なのは、麻の葉や胡麻、桜、菱など。どれも縁起物のモチーフで、麻の葉は子供の健やかな成長を、胡麻は健康長寿を、桜は豊作や繁栄を、菱は子孫繁栄や無病息災を願うものと言われています。見た目の印象だけでなく、それぞれに込められた意味をもとに選ぶのも素敵ですね。
板戸・鏡板戸:木の美しさが際立つ、シックなオーダー建具
板戸や鏡板戸は、シックな和の空間におすすめのオーダー建具。板張りなので、採光性や通気性はありませんが、美しい木の質感を存分に味わうことができます。特に、欅材などの迫力のある木目の素材を使ったものは、圧倒的な高級感がありますよ。アンティーク建具だと、他の引き戸と比べて、価格が安めなのもうれしいポイントです。
板戸には、框以外に桟などが入っていないシンプルな鏡板戸のほか、中央に桟が入った帯戸や、中央にガラスや格子、障子が入った帯戸などもあります。採光性を確保したい場合や、空間を完全に仕切りたくない場合は、ガラスや格子などを入れた帯戸が人気です。
舞良戸:古民家に人気。どこか懐かしいレトロなオーダー建具
舞良戸は、板戸の一種で、舞良子という桟を入れた板戸のこと。かつて日本家屋で、玄関戸や雨戸、トイレのドアなどによく使われていた建具です。現代のオーダー建具ではあまり目にしない種類ですが、古民家や和食店などの建具として人気がありますよ。
舞良戸は、板戸よりもレトロな和風の雰囲気があります。板張りの建具なので、プライベートな部屋や洗面所、トイレなどのドアにおすすめですよ。板戸よりも軽いものが多く、開閉しやすいのもうれしいポイントです。
オーダードア・建具の具体例を紹介!外部玄関ドア・建具編
次は、玄関や勝手口など、外部用のドア・建具をオーダーしたいという方へ、どんな種類があるかご紹介していきますよ。大きくは次の5種類です。それぞれの特徴をご紹介します。
木製玄関ドア:使うほどの味わいが増す、温かで上質なオーダー建具
木製の玄関ドアは、オーダーの玄関ドアの中でもとても人気のアイテム。既製品の玄関ドアだと、アルミやスチール、ステンレスなどの金属製ドアが多いですが、オーダーメイドの場合は、天然木などを使って意匠にこだわった木製ドアが人気なんです。温かみや上質さがあることに加え、金属製のドアよりも断熱性能が高く、室内を快適な温度に保ちやすいことが大きな魅力です。冬場の結露も起こりません。
外部用のドアなのに木製で耐久性は大丈夫なのか、気になる方が多いかと思いますが、狂いの少ない材料を使って製作し、木製でも耐候性や耐水性のある塗装をしたものなら問題ありません。日光や雨風による変色や変形、腐敗などを防ぐことができるので、一般的な玄関ドアと同じように使えますよ。ただ、使い込むほどに傷や汚れが付いたり、塗装が落ちてくることがあるため、数年から10年に1度くらいのペースで再塗装しながら使う必要があります。再塗装すると、傷や変色などが消えて味わいが増し、何十年と長く使い続けることができますよ。
オーダーの木製玄関ドアは幅広い種類がありますが、主にはモールディング装飾の入ったヨーロピアンな玄関扉や、ナチュラルカントリーな木味の玄関ドアが人気です。洋風の家なら、ペンキ塗装した可愛らしいドアもいいですね。木製の玄関ドアは、きっと家の上質なシンボルになるはずですよ。
ガラス入り木製ドア:玄関を明るくする採光性のあるオーダー建具
ガラス入りの木製ドアは、明るく開放的な玄関にしたい方に人気のオーダー建具。ガラスを通して外光が入ることに加え、向こう側に人がいるかどうかもわかりやすいです。また、ガラス窓なしの板戸よりも圧迫感が抑えられます。ガラスに色ガラスを用いたり、ステンドグラスを入れたり、といったアレンジも可能なので、華やかで個性的な玄関にすることもできますよ。
ガラス面の広い玄関ドアは、特に店舗のエントランス用のドアとして人気です。外から店内が見えるので、店に足を踏み入れやすくなります。反対に、プライベートな家の玄関は、すりガラスやモールガラスなどを使って、中が見えない作りにすることが多いです。また、ガラスだと防犯面が心配な場合は、防犯性の高い防犯ガラスを使うという手もあります。ガラスは、種類によって見た目の印象や機能が異なるので、ぜひじっくり見比べて選んでみてください。
蔵戸:貫禄たっぷりの佇まい。旅館や料亭などのオーダー玄関扉に人気
蔵戸は、その名の通り、蔵の扉として使われていた和風の木製建具。分厚く大きな木製扉に無骨な和風金具が付いたものが定番です。他の木製扉と比べるとオーダー建具としては珍しいですが、和風の住宅や旅館、料亭などのエントランスドアとして、フルオーダーで製作したり、アンティーク蔵戸をオーダーリメイクすることがあります。和風の貫禄ある佇まいが魅力的なので、他とは一味違う玄関にしたいという方に人気です。
蔵戸は、迫力のあるエントランスにしたいなら、ぜひアンティーク品をリメイクオーダーするのがおすすめです。財力のある武家や農家で使われていた蔵戸は、欅材などの高級木材を贅沢に使用したものが多く、何十年と使い込まれた木や金具の質感からは、上質な風格が溢れています。しっかりリペアしたものなら、もちろん使い勝手も問題なく、価格は新品よりも安いものが多いんですよ。和風の新築やリフォームを予定している方は要チェックです。
アイアンドア:店舗用におすすめのおしゃれな洋風オーダー建具
オーダーのアイアンドアは、ドア全体がアイアン製のものと、木製扉のガラス窓部分にロートアイアン(面格子)を取り付けたものがあります。玄関用のオーダードアで人気なのは、木製扉にロートアイアンを取り付けたもの。ロートアイアンは装飾と防犯の役割を兼ねます。ヨーロッパのドアのようなエレガントで気品を感じる佇まいが素敵ですね。
ロートアイアンのオーダードアは、アイアンパーツをフルオーダーで製作している建具屋は少なく、パーツを海外から輸入している場合もあります。そのため、他の建具よりも価格は高めで、納期も2〜3か月と長くなりがちです。
アルミドア:勝手口や業務用施設に使われるシンプルなオーダー建具
オーダーのアルミドアは、住宅の玄関や勝手口用ドアや、業務用のドアに人気です。軽くて丈夫で、メンテナンスが簡単なのがメリットです。アルミドアの中でもシンプルなものは、価格が安いのもポイント。外部の温度に影響を受けやすく、断熱性はあまり期待できませんが、業務用のドアなどできるだけ価格を抑えたい場合に向いています。
玄関用のアルミドアの中には、断熱材を取り入れたものもあります。見た目にも分厚く、しっかりとしていて、木目調のものなど幅広い種類がありますよ。天然木のドアに比べると質感に劣ること、価格も高めなことがネックですが、機能的でメンテナンス性の良いドアが欲しい場合におすすめです。
玄関用・室内用のオーダードアに必要な機能はこれ!用途にあった仕様を知ろう
さて、ここまでオーダードアについて、玄関用(外部用)と室内用に分けてご紹介しましたが、双方にどんな違いがあるのか気になった方もいるかもしれませんね。基本的には、外部用の方が室内用建具よりも求められる機能が多くあります。外部用ドアをオーダーする際は、次の点について注意してオーダーしましょう。
外部に面する玄関・勝手口のオーダードアは、防水・耐候・耐久・防犯性を考慮しよう
玄関や勝手口用のドアは、雨風や日光にさらされることになるため、防水性や耐候性、耐久性が求められます。そのため、木製ドアの場合は、雨風や衝撃に強い頑丈な構造にすること、防水性や耐候性のある塗装をすることが重要です。オーダーする際は、ショップへ外部用扉として使いたいことを伝えて、適した仕様で製作してもらいましょう。また、購入後は、汚れたら乾拭きでお手入れし、数年から10年に一度、メンテナンスとして再塗装を依頼するのがベターです。
金属製のオーダードアは、もともと耐水性や耐候性に優れているので、再塗装などのメンテナンスなしに長く使えるのが魅力です。ただ、アルミドアは断熱性能が低く、外部環境の影響を受けやすいため、必要に応じて断熱材を追加しましょう。また、環境によっては錆びる可能性があり、適宜メンテナンスが必要です。
また、玄関や勝手口用のドアは、防犯性も大切なポイント。オーダーメイドの場合は、希望の鍵を選んで取り付けを依頼するのが一般的です。鍵について特別な希望がある場合は、見積もり時に建具屋へ相談するようにしましょう。また、アンティーク建具をリメイクオーダーする場合は、新しい鍵をオプションで追加するのが一般的です。建具によっては、鍵の種類や取り付け方などに制約がある場合もあるので、こちらも見積もり時に店舗へ相談しておくとベターです。
室内ドアは特になし。自由にオーダーしてOK
室内ドアの場合は、外部ドアのように必須となる条件はありません。もし、「キッチンで使うので耐水性や耐汚性の高い塗装にしたい」「家にある他の建具と色を合わせて欲しい」「子供がいるので割れないガラスにして欲しい」など、特別な希望がある場合は、そのまま要望を店舗へ相談してみましょう。大抵のことはオプションで対応してもらえますよ。
また、木製建具の場合、塗装に関しては、オイルフィニッシュやペイントなどで仕上げるのが一般的です。塗装することで、割れや汚れに多少強くなります。ただ、好み次第では、塗装せずに白木のまま仕上げてもOKです。白木だと、木材本来の木肌を楽しむことができます。使用するにつれて、味わいが出てくるのも魅力です。
使いやすいオーダードア・建具にするために。用途に応じて開閉・設置タイプを選ぼう
オーダーのドア・建具は、開閉や設置方法によっても使い勝手が左右されます。ドア・建具の開閉方法は、大きく開き戸と引き戸、折戸の3つがあります。設置するスペースや用途に応じて、使いやすい仕様でオーダーしましょう。それぞれの特徴をご紹介しますので、参考にしてみてください。
開き戸式のオーダードア・建具。気密性が高いのがメリット
開き戸は、住宅や店舗などに広く使われているオーダードア。引き戸と比べて気密性や遮音性が高く、プライベートな空間や外部に面する場所の建具に向いています。開き戸のデメリットは、開閉するのに前後にスペースが必要なこと。狭い場所や車椅子の場合だと開閉がしにくいです。ドアの開き方向や部屋の照明スイッチの位置など、使い勝手をよく考えて検討しなければなりません。
オーダー開き戸は、さらに詳しく分けると、次の3つの種類があります。これらの種類によっても使い勝手が異なるので、ポイントを押さえておきましょう。
片開きドア:シンプルな構造の定番オーダードア
片開きドアは、開き戸の中でも狭いスペースでも設置しやすいのが特徴。シンプルな構造で、他に比べると価格が安めです。部屋の室内ドアに人気があります。
親子扉:子ドアがセットのオーダー建具。扉を大きく開閉可
親子扉は、大小2枚の扉がワンセットになった建具のこと。子ドアと呼ばれる小ぶりな建具は、普段は固定しておいて、ドアを広く開けたい時にだけ開いて使うのが一般的です。部屋に大型家具を搬入する際や、車椅子で出入りする際などに便利ですよ。住宅の玄関や店舗やオフィスなどのドアに使われることが多いです。
両開きドア:大きな存在感たっぷりの上質なオーダー建具
両開き(観音開き)のドアは、2枚の扉を左右に開閉する建具のこと。広い設置スペースが必要になりますが、間口を大きく取ることができ、開閉する動きもダイナミックで、大きな開放感と高級感があります。店舗やオフィスなど、人の行き来が多い場所や、印象的なエントランスを作りたい場合などにおすすめです。
以上、3つが開き戸の種類です。次は、引き戸タイプのオーダー建具について、詳しく見ていきましょう。
引き戸式のオーダードア・建具。前後に場所を取らずに開閉できる
引き戸式のオーダードアは、開閉の際に前後に場所を取らないことがメリット。開けっ放しでも扉が邪魔にならず、また車椅子でもスムーズに出入りができます。そのため、以前は和室の建具というイメージが強かったですが、最近では、洋室の扉や玄関扉などに採用する住宅が増えているんですよ。
ただ、デメリットとして、開き戸と比べて気密性に劣ることを頭に入れておかなければなりません。特に玄関などの外部建具を引き戸にする場合は、熱や風、音などが入りやすくなってしまいます。
オーダー引き戸は、さらに細かく分けると、次の4種類があります。こちらも、それぞれの特徴をご紹介していきます。
片引き戸:片方向の壁へ開閉する、オーダー引き戸の定番
片引き戸は、引き戸を一方向へスライドさせて開閉する建具のこと。1枚の片引き戸が一般的ですが、2〜3枚が連動して動く片引き戸もあります。引き戸を開けると、建具が壁際に沿って収まる仕組みです。1枚の片引き戸は、シンプルな構造なので、他と比べて価格が安いです。
引き分け戸:左右方向の壁へ開閉するオーダー引き戸
引き分け戸は、2枚の引き戸をそれぞれ左右に開くことで、間口が大きく取れる建具のこと。片引き戸と同じく、開けた引き戸は壁際に沿って収まります。リビングダイニングなど、2つの空間の間仕切り建具として人気です。
引き違い戸:両方向へ開閉できるオーダー引き戸
引き違い戸は、主に2枚〜4枚の引き戸を左右に開閉する建具のこと。開けた引き戸は、別の建具と重なって収まります。必要なスペースは片引き戸と同じですが、どの建具も動かすことができるので、動線がよりスムーズになります。昔ながらの和室などでよく目にする設置方法です。
引き込み戸:壁の戸袋に引き戸がすっきりと収まる作り
引き込み戸は、開いた引き戸が壁の戸袋に収まる建具のこと。片引き戸と違って、開いた建具が壁の中に隠れるので、空間がすっきりと見えることに加え、扉を開けっ放しにしていても、違和感がありません。シンプルモダンな住宅に特に人気です。
また、引き込み戸だと、引き戸の隣の壁面を活用しやすいのもメリット。壁に沿って家具を置いたり、壁に絵を飾ったりすることもできます。反対に、デメリットは、戸袋にホコリが引き込まれやすいことです。
オーダー引き戸はレール式or吊り戸式?吊り戸だと床面がフラットに
どの引き戸にするか決まったら、次は設置方法について検討していきましょう。引き戸は、敷居や鴨居などのレール枠を取り付けて引き戸を建て込む方法と、上部に吊りレールを設けて、引き戸を上から吊る方法があります。敷居や鴨居を設ける引き戸は、吊り戸よりも安く設置できることがメリット。一方、吊り戸は、床をフラットにできること、レールにホコリが溜まらないことがメリットです。ただし、吊り戸は床と建具との間に隙間が空くため、気密性は高くなく、冷暖房の効きが悪い、遮音性が低いというデメリットもあります。
折戸・クローゼット扉のオーダードア・建具。狭い場所でも設置・開閉しやすい
開き戸や引き戸を設置するには、スペースが狭すぎる…という場合は、折戸(折れ戸)を検討しましょう。オーダーの折戸は、扉を折りたたんで開閉する建具のこと。クローゼットの扉でよく目にしますね。実は室内扉にも使われる種類で、開き戸よりもコンパクトに開閉できるため、廊下やバスルームなど他と干渉してしまう狭い場所などによく使われます。
また、折戸は間仕切り建具に使われることもあります。建具が折り畳まれることで、引き戸よりも間口を広く取ることができるのが魅力です。
オーダードア・建具にはこんなオプションも!オーダー前に要チェック
オーダーのドア・建具について全体像が見えてきたら、あとは細かいところを検討していきましょう。オーダーメイドのドア・建具は、用途に応じた様々なオプションがあります。金具や塗装など、種類ごとに紹介しますので、必要なものをチェックしておきましょう。
オーダードア・建具のパーツ・金具オプション
オーダードア・建具の金具パーツは、小さいながらもドアの印象や使い勝手を左右するもの。設置してから後悔しないよう、次の4点についてよく検討しておきましょう。
ドアノブや蝶番など好きなパーツでオーダー。アンティーク金具もあり
ドアノブや蝶番などの建具に必須となるパーツは、店舗が用意している選択肢から指定するのが一般的です。ドアノブ(引き手)やラッチ、ドアクローザー、フランス落としなどが選べます。もし、選択肢以外のパーツを使いたい場合も、適宜対応してもらえる場合が多いので、相談してみましょう。
また、アンティークドアをリメイクオーダーする場合は、同じくアンティークのパーツを使うのもおすすめです。使い込まれたパーツは、雰囲気たっぷりで、ドアが一段とおしゃれに見えますよ。気になる場合は、ショップへどんなものが使えるか相談してみましょう。
鍵をオーダーで取り付け。玄関扉やトイレドア、チャイルドロックなど
オーダードア・建具は、必要に応じて鍵が付けられます。玄関や勝手口、トイレ、脱衣所など、鍵が必要になる場所は、忘れずにオプションでオーダーしましょう。また、小さな子供がいるお宅では、子供の手の届かない高さに、鍵を取り付けるのも人気です。浴槽や洗面所、トイレなど、危険な場所へ子供が自由に出入りしてしまうのを防ぐことができます。
明かり窓をオーダーで取り付け。トイレや洗面所のドアにおすすめ
トイレや洗面所などに窓のない板戸をオーダーする場合は、小さな明かり窓をオプションで取り付けるのが人気です。外から明かりが点いているのがわかるので、使用中かどうかが一目でわかります。すりガラスなどモザイク性のあるガラスを高い位置に取り付けるのが一般的です。
また、新築やリノベーションでオーダードアを取り付けるなら、ドアの上部に明かり取りとなる欄間を設けるのもおすすめです。ドアだけよりも、より印象的で上質なインテリアを作ることができますよ。
戸車をオーダーで取り付け。引き戸の開閉がスムーズに
レール式の引き戸をオーダーする場合は、開閉の動きをスムーズにするため、戸車を取り付けるのが一般的です。戸車は、レールによって種類がいくつかあります。そのため、ドアのみをオーダーする場合は、既存のレールに対応した戸車をオーダーする必要があります。どれが適しているかわからない場合は、レールの写真を撮って店舗へ相談してみましょう。
オーダードア・建具のガラスオプション
次は、オーダードア・建具のガラスについてのオプションをご紹介します。ガラスは種類が豊富にあるので、使用場所に適したものを選びましょう。
ガラスを強化ガラスや防犯ガラスに。子供のいる家などにおすすめ
ガラス入りのオーダードア・建具は、標準仕様でクリアガラスやすりガラスなどが使われていることが多いですが、必要に応じて強化ガラスや防犯ガラスに変更することができます。強化ガラスは、一般的なフロートガラスの3〜5倍の曲げ強度を持つガラスのこと。衝撃に強いため、子供がいる家庭に人気です。ただ、強化ガラスは一部が割れると、ガラス全体が粉々になって割れるという特性があります。そのため、一般的なガラスと比べて破片で怪我をしにくいですが、防犯性は低いと言えます。
防犯対策を強化する場合は、割れにくく、飛散しにくい防犯ガラスを使うのが有効です。防犯ガラスは、2枚の板ガラスの間に耐貫通性の高い中間膜を挟んで作られる合わせガラスのこと。故意にドアのガラスを割って鍵を開けようとしても、かなりの時間がかかるので、防犯性が高いです。
ガラスをレトロガラスに。モザイク効果もあり
オーダードア・建具のガラスは、モールガラスやダイヤガラス、チェッカーガラスなどの柄入りのレトロガラスも人気です。モザイク性があって視線が遮られるので、プライベートな部屋や玄関ドアにも使うことができます。レトロガラスは、ゆらゆらガラスや色ガラスなどのアンティーク品だと希少性が高く、価格が高いでが、新品であれば比較的安く交換することができますよ。
例えばこちらは、ダイヤガラスを取り入れた木製ドアの例。ダイヤガラスは、表面が凸凹としたノスタルジックなガラスで、明かりが射すとキラキラと光ります。シンプルなドアも表情が豊かになり、印象的な部屋作りができますよ。
ガラスに組子を追加オーダー。和室の建具に人気
ラフジュ工房では、上記に加えて、ガラス窓に組子細工を追加するというオプションもあります。2章でも紹介した通り、和風のオーダードア・建具が欲しい方におすすめです。組子細工は、和風の繊細な模様が美しく、ちょっとした目隠し効果があるのがポイント。上質な和の雰囲気を演出してくれます。
例えばこちらは、組子細工が入った板戸の例。シンプルな板戸に組子をプラスすることで、繊細で優雅な和風インテリアを楽しんでいます。組子も含め、板戸全体をシックなブラウンに着色し、大人っぽいモダンな和室に仕上がりました。
オーダードア・建具の塗装オプション
続いては、オーダードア・建具の塗装の種類を確認しておきましょう。オーダーの木製建具は、基本的にはオイルフィニッシュやウレタン塗装のものが多いですが、他にも次のようなオーダーができます。
木製ドアを防水仕様でオーダー。玄関ドアなどにおすすめ
玄関や勝手口など外部用のドアをオーダーする場合は、4章でお話しした通り、防水性や耐候性のある外部用塗装で仕上げるのが人気です。基本的には、オイルフィニッシュやウレタン塗装、ペイント塗装などをした上から、外部用塗料でコーティングして仕上げることになります。これでメンテナンスがぐんと楽になりますよ。
ペイント塗装をオーダー。カジュアルでおしゃれなインテリアに
木製や金属製のオーダードアは、ペイントして仕上げることもできます。木製扉をペイントすると、ナチュラルな印象から、よりカジュアル、洋風、ポップといった印象に変わります。おしゃれなカフェ風インテリアや、優しいカントリーインテリアなど、本格的で雰囲気たっぷりのインテリアが楽しめますよ。色によってもかなり印象が違うので、ぜひインテリア例などを見ながら検討してみてくださいね。
例えばこちらは、パステルグリーンにペイントしたドアの例。カウントリー調の温かな木味のインテリアに、明るいグリーンのペイントがよくマッチしていますね。思い切ってドアに明るい色味を取り入れると、インテリアが晴れやかになります。
アンティーク風ペイントをオーダー。レトロなインテリアに
ラフジュ工房のオーダードア・建具は、ペイントをアンティーク風にすることもできます。塗りにムラを出したり、細かい傷をつけたりすることで、古い家具のような味わい深い風合いに仕上げることができますよ。ヴィンテージインテリアやシャビーシックインテリアなどが好きな方におすすめです。
例えばこちらは、アンティークペイントで仕上げた引き戸を取り入れたナチュラルインテリア。使い込まれた風合いを再現してペイントすることで、部屋に温かみやレトロさをプラスしています。ホワイトカラーでも緊張感のない、リラックスした雰囲気に仕上がりました。
オーダードア・建具のその他オプション
オーダーメイドのドア・建具について、ラフジュ工房では次のような珍しいオプションも受け付けています。よければ目を通してみてくださいね。
木部やガラスに好きな文字・模様入れを追加オーダー。ドアプレート代わりにも
店舗や事務所用などの店舗ドアをオーダーする場合に人気なのが、木部やガラスへの文字・模様入れ加工。ガラス窓に店名を記載したり、木部に「STAFF ONLY」「TOILET」など、ドアプレート代わりの文字を直接彫ることもできます。
また、文字以外にも、エッチンググラスのようにガラスに模様を入れたり、木部に透かし彫りを入れたり、自由に装飾を加えることができますよ。オリジナリティの高いドアをオーダーしたい場合におすすめです。
ドアだけでなく、窓や家具の建具もオーダー可能
ラフジュ工房では、ドアサイズのオーダー建具に加えて、窓サイズや家具の建具サイズでのオーダーも受け付けています。新築やリフォームにあたって、「室内ドアとキッチンカウンター用の引き戸をセットで注文したい」「現状の室内ドアと同じデザインで、壁面収納用の建具を作ってほしい」など、いろんな要望に応じたオーダーができますよ。
オーダードア・建具の施工に関するオプション
最後は、オーダードア・建具の施工に役立つオプションをご紹介します。新築やリフォームの場合は、施工業者の方と何が必要か相談しながら進めてみてくださいね。
ドア・建具本体に加えてドア枠・レールをオーダー
オーダードア・建具を注文する場合、メーカーによってドア枠(レール)がセットかどうかが異なります。ドア枠が付いていない場合は、現場で大工さんに作ってもらうか、メーカーにオプションで注文する必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
ラフジュ工房の場合は、オプションでドア枠の製作を受け付けています。無垢材を使って製作し、しっかり色合わせをして仕上げますので、統一感のあるドア枠が手に入りますよ。特に、アンティークドアを取り付ける場合は、現場でドア枠を製作すると、ドア本体と色や素材感がちぐはぐになってしまうこともあります。ドア枠までこだわるなら、セットでオーダーするのがおすすめですよ。
出張施工もあり。製作から施工までセットでオーダー
ドア・建具をオーダーする場合、施工については別途業者に依頼するのが一般的ですが、施工までメーカーに任せたいという場合は出張施工を依頼することもできます。出張施工は、基本的に出張距離に応じて価格が変わるので、気になる方は店舗へ見積もりを依頼しましょう。
不要なドア・建具の引き取りサービスも!処分の手間いらず
新たなドア・建具をオーダーすると、既存の建具が不要になるという方が多いかと思います。その場合、店舗によっては不要な建具の回収サービスを行っている場合があるので、それを利用すると便利ですよ。例えば、ラフジュ工房の場合は、リサイクルできる建具の場合は買い取りや無料回収、難しい場合は有料での回収を行っています。新たな建具が届くと同時に不要な建具を回収してもらえるので、効率的に設置作業を進めることができますよ。
最後に
オーダーのドア・建具は、専門的な知識が必要な場面も多いので、苦労するかと思いますが、ぜひショップや工務店と相談しながら進めてみてくださいね。オーダーメイドだからこそ、細部までしっかりとこだわって、理想の家を実現させましょう!