水没や浸水被害に遭った家具は、汚れや傷みがひどく、もう捨てるしかないと感じるかもしれません。
しかしながら、当店に任せていただければ、どんなに傷んだ家具でも、どんな種類の家具でも、ご希望通りに修理・リフォームできます。
例えば、長年使った婚礼家具や、親から受け継いだ歴史ある家具、引越し祝いで購入した家具など、思い出の詰まった大切な家具なら、ぜひ捨てずに、修理して再利用することをご検討ください。
高い技術を持つ職人が1点ずつ丁寧に状態を確認し、隅々まできれいに掃除して、できる限り元々の材料を使いつつ、本来の姿に再生します。もし、新居に合わせてサイズやデザインを変更したければ、修理と合わせてリフォームすることもできますよ。
つらい気持ちのまま家具を処分したり、新品の家具に買い替えるよりも、きっと新たな暮らしの支えになるはずです。
さて、この記事では、浸水した家具の修理・リフォームサービスについて詳しくお話ししてから、当店の修理・リフォーム実例についてご紹介します。
今はまだ修理を依頼する余裕がないという場合でも、修理予定の家具を先にお預かりしておくこともできます。ぜひ、お話しする内容をもとに、検討してみてください。
水没・浸水した家具は修理できる!新生活に向けたリフォームもお任せ
「台風や豪雨による洪水・土砂崩れなどで床上浸水してしまい、大切な家具がダメになってしまった…」
そんな場合は、当店に修理をお任せください。水没して木部やガラスがひび割れていたり、ひどい変色や汚れがあったり、ボロボロで所々が無くなっている状態でも、大丈夫。高い技術を持つ職人が大切な家具を本来の姿に再生します。
水没・浸水した思い出の家具を職人がきれいに掃除・修理して再生
水没や浸水被害に遭った家具は、汚れが染み込んだり、雑菌が繁殖していたり、引き出しや扉が欠損していたりして、そのままではとても使えない状態です。
当店ではそんな家具を、専用の洗剤を使って丁寧に洗浄し、傷んだ部分を新材と交換して修理します。もともとの材料を残せる部分は、できるだけ再利用しつつ、使用上問題のある傷みや汚れをしっかり取り除きます。
そのため、たとえボロボロの状態だったとしても、ストレスなく気持ち良く使える家具に復活させることができるんです。どんなに傷や汚れがひどい家具でも、修理できないものはありません。
こう言い切れるのは、当店には年間2000件以上にも及ぶ家具修理・リメイクの実績があるからです。
チェストの修理例
当店には、浸水被害に遭った家具をはじめ、雨風に晒されていた家具や、長年蔵に放置されて所々が朽ちた家具など、本当にボロボロの状態のものがやってきます。
これは修理できないのでは…?と思うような家具でも、経験豊富な職人の手で、隅々まで洗い、状態を確認し、分解して、丁寧に切り張りしていけば、見違えるようにきれいに再生できます。
すべてが1点もので、作りも状態も違う家具を日々修理していますので、他の家具工房では断られるような難しい修理でも、当店なら修理可能です。お手持ちの家具は、替えのきかない一点もの、失敗が許されませんが、当店ならご希望に沿ってクオリティ高く仕上げる自信があります。
ボロボロの状態でも、捨てるには惜しい家具をお持ちなら、ぜひ当店へ修理をお任せください。家具の作りや種類、メーカーなどに関係なく、どんな家具でも歓迎です。
「合板製の家具だと修理が難しい」「無垢材製なら修理できる」といったことを聞いたことがあるかもしれませんが、当店では全く修理できない家具はありません。直してまた使いたい家具があれば、ぜひご相談ください。新たな暮らしをスタートさせるお手伝いができればと思います。
家具のサイズ・デザインリフォームもお任せ!
タンスのリフォーム例
当店では、水没した家具を修理する際、お好みでサイズやデザインをリフォームすることもできます。
例えば、新しい設置場所に合わせてサイズを小さくリフォームしたり、お好きな色に塗装し直したり、オーダーメイドで理想の家具に作り変えることができますよ。
修理だけでなく、リフォームも得意ですので、ご希望があればぜひご相談ください。
もともとの家具のデザインを活かしてカスタムしたり、イメージをガラリと変えてリメイクしたり、どんなリフォームでも歓迎です。
家具のリメイク・リフォームについては「家具のリメイクは職人にお任せ!どんな家具でも理想の姿にリフォームします」の記事で詳しくご紹介しています。家具のリメイク実例や価格、リメイクメニューなどをもっと詳しく知りたい方は、ぜひ併せてご覧ください。
水没・浸水した家具の修理・リフォームのお申し込み方法
家具の修理・リフォームのお申し込みやお見積もりは、メールやLINE、お電話、FAXなどからお好きな方法でご連絡ください。
当店では申し込みや打ち合わせなどで、ご来店は不要です。遠方の方やお忙しい方でも、効率的に進めていただけますよ。全国からご依頼を受付中です。
具体的な家具修理・リフォームの流れは、「婚礼家具・婚礼タンスをリメイク!職人が好みの家具にリフォームします」をご覧ください。婚礼家具に関する記事ですが、こちらと同じ流れでお申し込みいただけます。
ご不明な点や不安な点がありましたら、以下からお気軽にご連絡ください。家具やリメイクのプロであるカスタマーサポートスタッフや職人が、疑問やご相談に丁寧にお応えします!
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水没・浸水した家具の修理・リフォーム例を紹介
続いて、水没・浸水した家具を修理・リフォームした実例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
浸水で傷んだ和タンス(婚礼箪笥)を修理
浸水した和タンスを修理
こちらは、大切にされていた和タンス(婚礼箪笥)が水没してしまい、修理を依頼いただいた事例です。泥水による汚れやカビ、傷などがありましたが、できる限りもともとの材料を活かして、掃除やメンテナンスをして仕上げました。
浸水してしまった家具は、化粧板の内側に水が入り込んでしまったり、木材が濡れて膨張し、引き出しや扉が開かなくなったりしてしまいます。そのため、一度濡れた家具はなかなか完全に乾ききらず、内側で雑菌が繁殖し、カビや悪臭が発生していまいます。
こちらの和タンスも、届いた時には水分で木材が膨張し、引き出しが開かなくなっていました。そこで、先に背板をバラして乾燥させ、背板側から押し出すようにして引き出しを抜きました。
さらに家具を分解していくと、化粧板の中に水がまだ残っている状態でした。一見乾燥したように見えましたが、まだまだ油断できません。バラして水抜きし、完全に乾燥させて修理しました。
修理経験の浅い業者に任せてしまうと、こんな風に水が溜まった部分を見落とす可能性があるので、要注意です。
また、木製家具は、一度濡れて乾燥すると、木が割れたり、汚れが染み込んだり、色移りしたりしてしまいます。そのため、そのままでは使えない部分は新材に交換して修理します。
今回は、引き出しの傷んでいた箇所を新材で作り直し、きれいに掃除した前板を取り付けました。
前板自体が欠損していた部分は、再現製作して取り付けました。丁寧に色合わせをして、周りと同じ色・質感に仕上げているので、全く違和感なく自然に馴染んでいます。
タンス本体の内側には、汚れやカビなどがありましたが、今回は新材に交換せずに、問題なく使えるように掃除して仕上げました。
もし、隅々まできれいな状態に修理したい場合は、分解して削り直したり、新材に交換して仕上げることもできます。ただ、そうするとさらに大きく費用がかさんでしまうため、今回は交換なしでできる範囲でメンテナンスして仕上げました。
上段の扉内も浸水して、汚れが残っていたため、きれいに掃除しています。衣装盆の内側は、水が浸みた跡や色移りした箇所がありましたが、削り直して目立たないように修理しました。
浸水した洋服タンス(ワードローブ)を修理
浸水した洋服タンスを修理
こちらは、先ほどと同じお客様の洋服タンス(ワードローブ)で、同じく浸水被害にあったものを修理した事例です。
ワードローブの表側はもちろん、扉の中やレール、隠し収納などの隙間にまで泥が入り、汚れやカビなどがありましたが、分解しながら掃除・メンテナンスして仕上げました。
棚底や台輪、レールなどは、新材で交換せずに、きれいに掃除して仕上げました。分解して洗浄し、必要に応じて削り直しているので、清潔に使える状態です。
ミラーや彫り装飾の部分も汚れていましたが、細かいところまで丁寧に掃除しています。
また、浸水した部分は、木材が割れてしまった部分もありましたが、問題なく使えるように接着し、着色して傷が目立たないように修理しました。
最後に全体をきれいに塗装して、上質なツヤのある美しいワードローブに再生できました。
浸水や埃で汚れたガラス戸棚を修理・リフォーム
雨漏りで傷んだガラス戸棚を修理
こちらは、雨漏りと土埃で傷んでしまったガラス戸棚(サイドボード)を修理した例。全体的に汚れていたため、きれいに全体を水洗いして、傷んだ部分を新材で交換し、着色・ワックスをして修理しました。
今回は、棚の左側が浸水して、天板の突板が浮き、側板にまで水が浸みた跡が残っていました。そのため、天板や側板は新材に交換しています。
さらに、上から強度のある分厚い無垢材板を取り付け、重量のあるものを載せて使えるようにリメイクしました。
ガラスも、一度取り外して丁寧に水洗いし、隅々まで磨いてはめ直しています。砂埃が消え、透き通ったクリアガラスに再生できました。
また、家具の下には木製の脚を取り付けています。脚や台輪を追加すると、扉の開け閉めがしやすく、棚内に湿気や汚れが入りにくくなります。脚の場合は、家具の下まで掃除しやすくなるのもうれしいポイントです。
最後に、全体をお好みのブラウンに塗装して仕上げました。新材で修理した部分も自然になじみ、レトロできれいなサイドボードに生まれ変わりました。
水没や土砂で傷んだガラスケースを修理
水没したガラスケースを修理
こちらは、水没して土砂などで傷んだガラスケースを修理した例です。
前面のフレームは、化粧板が剥がれていましたが、新材で張り直して本来のきれいな姿に再生しました。その他のフレームや建具などは、掃除・メンテナンスして再利用しています。
ガラスは、割れていた両側面のガラスを新品に交換し、汚れていた箇所をきれいに掃除しました。
棚板も新品のガラス板2枚に交換しています。底板は、汚れが目立っていたため、新材に交換しました。
最後に、全体をご希望のライトブラウンに着色し、蜜蝋ワックスで仕上げました。ナチュラルでかわいらしいガラスケースに修復できました。
浸水や日焼けで傷んだ引き戸を修理・リフォーム
浸水した引き戸4枚を修理・リフォーム
こちらは、浸水と日焼けで傷んでいた引き戸4枚を修理、リフォームした例。新居に合うよう、高さや幅をご希望のサイズに加工し、お好きなガラスに入れ替え、全体をワックスで磨いて仕上げました。
今回は、引き戸を建て込むための戸枠(レール)もセットで製作してお届けしました。
サイズは、高さを約95mm追加、幅を約14mmカットしています。もともとの建具のデザインを活かして、バランスよく見えるように加工しました。
(中央)ゆらゆらガラス (中央上)ダイヤガラス (左右)変わり花菱模様ガラス (その他)クリアガラス
ガラスは、当初、すりガラスとクリアガラスが使われていましたが、クリアガラスに加えて、ダイヤガラスとゆらゆらガラス、変わり花菱模様入りのガラスに入れ替えてリメイクしました。
レトロなガラスがアクセントになって、さらにノスタルジックな雰囲気が楽しめる建具になりました。
木枠には、もともと引き手や戸車が付いていなかったため、ご希望のものを追加しました。古い建具に似合う、アンティーク風のシンプルな引き手パーツを使っています。戸車は、敷居の形状に合わせて、平型のものを取り付けました。
最後に、全体にクリアワックスを塗布して、自然な風合いに仕上げました。味とは言えない大きな傷や汚れは取り除いているので、レトロ感がありつつ、清潔できれいな印象です。色落ちしてまだらな色合いでしたが、統一感のあるきれいな木肌に仕上がりました。
浸水した格子戸(窓)を修理・再現製作
浸水した格子戸(窓)を修理・再現製作
こちらは、浸水して色落ちしていた格子戸2枚を修理した例。さらに、もう2枚同じ格子戸が欲しいとのことでしたので、もともとの2枚を参考に再現製作して、計4枚の格子戸にしてお届けしました。
もともとの格子戸は、上下にすりガラスが使われていましたが、木部の黒い塗料が染み出して、おどろおどろしい状態に。そのため、ガラスは新品のすりガラスに交換して、木枠をきれいに着色しなおして仕上げました。
また、木枠の下部がボロボロになっていたので、新材できれいに修理しています。スムーズに開け閉めできる状態に復活しました。
新規製作した2枚の格子戸は、昔ながらの工法で再現製作し、伝統的で美しい佇まいに仕上がりました。新材で製作しましたが、古い建具に合わせて丁寧に着色をしているので、4枚並べても違和感がありません。
中央の帯ガラスは、シンプルなクリアガラスに交換しています。
引き手や鍵などの金具は、新品のパーツを取り付けました。鍵は、昔懐かしいネジ締まりタイプのもの。古い格子戸によくマッチしています。
水没・浸水した家具の修理・リフォームメニュー
さてここからは、水没・浸水で傷んだ家具の修理・リフォームで、人気の高いメニューをご紹介します。
費用については、家具の作りやご希望の内容によって大きく異なるため、詳しくは無料でお見積もりいたします。お気軽にお問い合わせください。
浸水で傷んだ家具の木材を新材に交換
傷んだ部分を新材に交換
浸水した家具は、木部が割れたり、傷ついたり、汚れが染み込んでいたりと、そのままでは強度や衛生上問題がある場合が多いです。そのため、職人が状態をチェックして、必要な部分は、新材と交換して修理します。
浸水した家具の修理方法は、正解が一つではなく、いくつかの方法があります。そのため当店では、お客様のご希望に沿うことを第一の基準にしています。
例えば、「できる限りもともとの材料を残してほしい」「ストレスなく使えるように、棚板や引き出しを丸ごと交換して欲しい」「できるだけ安く済む方法で修理してほしい」など、こだわりたいポイントに応じて最適な方法を検討しますので、ぜひご希望をお聞かせください。総合的に判断して、お客様にとってベストな方法で修理いたします。
浸水・乾燥で発生した隙間を埋め木して補修
家具の隙間を修理
一度水に浸かって乾燥した家具は、木が変形して接合部などに隙間が生じることがあります。
そういったちょっとした隙間は、埋め木をしてきれいに修理できます。丸ごと新材で張り替えするよりも、簡単で手頃な修理方法です。できる限り、木目や色を合わせて仕上げますので、美しく自然に仕上がりますよ。
例えば、こちらは桐タンスの引き出しの底板を一部埋め木して修理した例。木が乾燥して隙間が空いていましたが、ぴったりと隙間を埋めて、気密性高く修理できました。
また、家具の背板など、見栄えにこだわらない場所であれば、裏側から板を貼って補修することもできます。この方法なら、埋め木するよりも簡単で、料金もよりリーズナブルです。
ご希望の方法で修理しますので、ご相談ください。
水没して傷んだ部分を切断してリフォーム
サイズリフォーム
家具が水没した場合、傷んだ部分だけを切断して、小さくリフォームすることもできます。
例えば、タンスの下段が水に浸かった場合は、そこだけカットして、コンパクトなローボードサイズのタンスにリフォームできます。
家具の作りによっては、コンパクトに切断して修理した方が安くできる場合もありますので、気になる方はご相談ください。
整理タンスのサイズリフォーム例(R-038188)
例えば、こちらは整理タンスの上段だけを活用して、テレビ台にリフォームした例。脚と天板を取り付けて、もともとローボードサイズだったかのように、自然に仕上がりました。
扉はもともと木製の引き戸でしたが、ガラスを入れてリメイクしています。こんな風に、コンパクトにリフォームした上で、お好みのデザインにアレンジすることもできます。
オーダーチェスト例
また、家具が水没して大部分が傷んでしまった場合は、状態の良い一部分だけを材料として活用して、新しい家具を製作することもできます。
例えば、婚礼タンスの前板と棚板の一部を再利用して、新材を取り入れながらオーダーメイドで収納棚を製作する、といった具合です。
オーダー家具例
新たに製作する家具は、棚でもテーブルでも、オーダーメイドでお好きな家具を製作できます。古い家具の歴史を引き継いでいくことができますよ。
浸水で汚れた家具の金具パーツ(取っ手・引き手・鍵など)の交換・取り付け
金具パーツ交換・取り付け
浸水した家具は、金具が錆びたり、汚れたりしていることも多々あります。そんな場合は、新品のパーツに交換して修理するのが一般的です。
金具パーツ例
当店では、在庫にある金具を使ったり、他店の金具を取り寄せたり、お手持ちの金具を郵送いただいたりして、お好きなものを取り付けできます。
古い金具の穴は埋め木して仕上げるので、当初と違う形状の金具でもきれいに取り付けできますよ。
水没して傷んだ家具のガラスを交換・取り付け
ガラス交換・取り付け
水没した家具のガラスが傷ついたり、割れたりしている場合は、新品のガラスに交換して修理します。
ガラスパーツ例
当店では、修理用パーツとして、クリアガラスやすりガラスなど一般的なガラス以外に、ダイヤガラスや気泡ガラス、モールガラス、模様入りガラス、チェッカーガラスなど、個性的なレトロガラスも多数用意しています。ご希望に応じて、お好きなガラスを使って修理できますよ。
ガラスの種類のよって、透明度やモザイク性、テイストなどが変わりますので、用途に応じてお選びください。
また、ガラスが汚れているだけの場合は、一度ガラスを取り外して、きれいに磨き上げて修理します。専用のクリーナーを使って隅々まで丁寧に掃除するので、透き通ったきれいなガラスに復活します。
浸水で汚れた家具の脚や台輪を交換・取り付け
家具の脚や台輪は、浸水で傷みやすい箇所です。脚や台輪が傷んでいる場合は、丸ごと交換・取り付けします。もともとの脚や台輪を再現製作したり、ご希望のデザインで新規製作して取り付けたりできますよ。
取り付けする脚や台輪の例
当店では、シンプルな脚や台輪だけでなく、装飾的な猫脚や挽物加工をした脚、装飾台など、幅広い脚や台輪を製作できます。家具の雰囲気に合わせて自然に仕上がるよう取り付けしますので、ご希望があればご相談ください。
家具全体をきれいに再塗装・リフォーム
水没した家具は、色やワックスなどが落ち、再塗装が必要な場合がほとんどです。再塗装すると、木肌がきれいに蘇ることに加え、汚れや傷などがつきにくくなり、使い勝手やメンテナンス性が向上します。
当店では、主に次の4つの仕上げを承っています。それぞれ特徴を紹介しますので、用途に応じてお選びください。
着色・蜜蝋ワックス仕上げ
着色・蜜蝋ワックス仕上げ
当店で一番人気なのは、ポアーステイン(水性塗料)で着色し、蜜蝋ワックスで仕上げる方法です。ポアーステインは、木目を活かしながらお好みの色に着色できる方法で、木製家具本来の魅力を引き立てることができます。
ブラウンだけでも、黄色っぽいライトブラウンや、赤みの強いダークブラウンなど、幅広いカラーがあるので、インテリアに合わせてお選びいただけますよ。新材を取り入れて修理した部分も自然になじませることができます。
また、蜜蝋ワックスは、自然由来のワックスで、木製家具を乾燥や傷、汚れなどから優しく保護してくれます。木のナチュラルな風合いを楽しめるのが大きな魅力です。
蜜蝋ワックスは、しっかりとした塗膜を作らないため、保護力はそれほど高くありません。お手入れは、乾拭きが基本で、汚れが気になる場合は、固く絞った布巾で水拭きするのが限度です。
乾燥や傷などが気になってきたら、DIYでワックスを再塗装すると美しい木肌が復活します。木製家具ならではの経年変化を楽しめる仕上げ方法です。
着色・ウレタン塗装
着色・ウレタン塗装
ウレタン塗装は、ダイニングテーブルによく使われている塗装です。耐水性のある塗膜を作るので、木製家具でも水拭きで掃除できます。
また、傷がつきにくく、汚れも落としやすいので、長く綺麗な状態を保ちやすい塗装です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使っても掃除できます。ただし、洗剤や水気が残っていると塗装が傷んでしまうので、しっかりとふき取ることが大切です。
ウレタン塗装も、先にポアーステインで着色できるので、お好きな色に仕上げられます。光沢の有無も選べるので、ツヤのある木製家具が苦手な方でも安心です。蜜蝋ワックスよりは、多少ツヤがありますが、自然な落ち着いた風合いに仕上がります。
ウレタン塗装の弱点は、何十年と使って塗装が剥げてきたり、大きな傷がついたりして、再塗装したい場合は、専門業者に依頼する必要があること。塗装には技術が必要なので、蜜蝋ワックスのように、DIYでメンテナンスするわけにはいきません。
ウレタン塗装は、耐久性が高く、使い勝手の良い塗装ではありますが、熱したものを置くと白っぽく変色したり、水気を放置すると塗膜が傷んだりします。最低限のルールを守って使うことが大切です。
ペイント塗装
ペイント塗装
家具の雰囲気を大きく変えたい場合は、ペイントでリメイクするのが人気です。ペイントは、家具の木目や質感をしっかりと隠し、お好きなカラーに仕上げられます。特に、洋風のかわいらしい家具にリメイクしたい場合におすすめの塗装です。
また、ペイントは、傷や汚れがつきにくく、水拭きや中性洗剤を使って掃除できるのがメリット。塗膜はそれほど強靭ではないので、何かをぶつけたり、引っ掻いたりすると傷つくこともありますが、その場合はDIYで上から再塗装して簡単に修理できます。汚れが気になってきたり、色に飽きたりしても、上からペイントすればOKです。
ペイントカラー例
当店のペイントリメイクは、幅広いカラーからお好きなものを選べます。白やアイボリー、黒などの定番色だけでなく、オリーブグリーンやサーモンピンクなど、個性的な色も指定できますよ。どんな色にもリフォームできますので、気になるカラーがあればご相談ください。
アンティークペイント例
さらに、当店では「アンティークペイント」という、エイジング加工をして仕上げるペイント塗装も承っています。あえてムラを出したり、クラック加工をしたりして塗装し、年代物の家具のような味わい深い雰囲気に仕上げます。
アンティーク家具に精通している職人が塗装しますので、本格的なシャビーシックテイストに仕上がりますよ。
カシュー塗り・漆塗り
漆塗りだった家具を修理したい場合や、高級感のある和風の塗装がお好きな場合には、カシュー塗りや漆塗りがおすすめです。
カシュー塗りは、漆塗りのように仕上げられる漆系の合成樹脂塗料です。ウレタン塗装よりも強靭な塗膜を作り、傷や汚れを寄せつけません。乾拭きで楽に汚れを落とすことができ、水拭きや中性洗剤を使っての掃除もできます。
漆塗りよりも風合いが劣ると言われる場合もありますが、当店の経験上は、それほど大きな差はありません。価格は漆塗りよりもリーズナブルです。
カシュー塗りは、カラーが幅広く、ツヤの有無も選べます。ぽってりと光沢を持たせて高級感のある家具に仕上げたり、マットな質感で落ち着いた雰囲気に仕上げたり、ご希望に応じて塗装できます。
漆塗りは、日本の伝統的な塗装方法。こちらも強靭で耐久性の高い塗膜を作り、傷や汚れを寄せつけません。塗装方法も幅広く、木目を活かしてツヤ感を出したり、ツルっとした鏡面のように仕上げたり、様々な風合いに仕上げられます。
漆塗りは、耐久性やメンテナンス性に優れていて、美しい風合いがあり、高級感も抜群なのが魅力です。
デメリットは、価格が高いこと。また、紫外線に当たると塗膜が劣化してしまうので、日の当たらない場所で使う家具に向いています。
浸水で傷んだ椅子・ソファのクッション交換・布張替え
当店では、椅子やソファの張替えもできます。浸水した椅子やソファは、クッションや布が傷んで汚れているため、丸ごと交換して修理するのがおすすめです。
フレームのぐらつきや汚れ、強度などをチェックして修理し、新たにクッションを製作して、お好きな布地を張って仕上げます。
クッションは、職人がフレームの形状に合わせて1点ずつ製作します。複数種類のクッション材を組み合わせて、耐久性が高く、長時間座っても疲れないような座面に仕上げます。
座り心地が良くて、しっかりと体を支えてくれる、そんな良質なクッションに仕上がりますよ。
ソファ2脚を張替え修理
張替えに使用する布は、お好きなものをサンゲツのカタログからお選びいただくか、お手持ちの布や他店の布などお好きなものを指定していただけます。
布地のアレンジ例
また、布を張る際には、お好みでステッチを加えたり、くるみボタンをつけたり、複数の布をパッチワーク風につなげたり、鋲留めにしたり、幅広いアレンジができます。細部までこだわれますので、ご希望があればご相談ください。
最後に
水没・浸水してしまった家具でも、当店の職人に任せていただければ、きれいで高品質な家具に修理・リフォームできます。
思い出のつまった大切な家具をお持ちなら、捨ててしまう前に、ぜひ修理をご検討ください。できる限りもともとの材料を再利用して、使いやすい理想の家具にしてお届けします。まずは、無料でお見積もりしますので、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。