オーダーのソファは、サイズやデザイン、座り心地など、細部にまでこだわってオーダーできるのが大きな魅力。部屋にぴったりの一生もののソファを探している方なら、オーダーを視野に入れている方も多いのではないでしょうか。
ただ、オーダーソファは、既製品よりも価格が高く、注文から届くまでに時間や手間がかかるので、なかなかハードルが高いと感じてしまいませんか?特に初めてオーダー家具を注文する方だと、注文方法や店舗選びなど勝手がわからないことが多いので不安ですよね。
そこで、この記事では、ソファをオーダーにすべきかどうかという基本的なところから、オーダーソファの種類や検討のポイントまで、わかりやすくご紹介していきますよ。今回は、ラフジュ工房でオーダーを承っている木製アームソファを中心にご紹介しますので、ナチュラルやレトロ、ヴィンテージテイストのソファが欲しいという方は、ぜひ目を通してみてください。
Contents
オーダーソファにするか、既製品にするか?それぞれのメリット・デメリットを紹介
オーダーソファについて具体的な検討に入る前に、まずは、そもそもソファをオーダーメイドにすべきか、既製品にすべきか、という点について考えていきましょう。オーダーソファと既製品の違いについてご紹介しますので、まだオーダーメイドにするか決めかねているという方はぜひ参考にしてみてください。
オーダーソファは、既製品でぴったりのものが見つからない人向き
オーダーメイドのソファは、既製品で希望のサイズや色形のソファが見つからない方に向いています。しかしながら、当然メリットだけなく、デメリットもあるので、それぞれを踏まえてオーダーにするか既製品にするか検討してみてください。
オーダーソファのメリット:5mm〜1cm単位でサイズ指定可!複雑な形状もOK
オーダーソファのメリット1つ目は、細かいサイズ指定ができること。家具屋にもよりますが、基本的には5mm〜1cm単位からサイズオーダーができ、設置スペースにぴったりのサイズで製作することができます。また、柱が出っ張っている複雑な形状のスペースや、狭いスペースなどでも、そのスペースを最大限に活用できるよう、最適な形状で製作することができます。既製品よりも部屋を有効に活用することができますよ。
オーダーソファのメリット:素材やデザイン、座り心地など、理想を100%実現
オーダーソファの2つ目のメリットは、サイズ以外の点でも理想を100%実現できること。ソファは人によって、理想とするデザインやファブリックの種類、色、クッションの座り心地、肌触りなどが異なります。既製品だと、すべてが気に入るものを見つけるのに苦労しますが、オーダーメイドなら難しくありません。デザインやサイズ、クッションの硬さを指定したり、好きな生地を持ち込んだりと、1人1人の要望に応じて製作してもらえるので、理想のソファが手に入りますよ。わからないことや不安な点は、ショップと相談しながら決められるので、家具やインテリアに詳しくない方でも安心です。
オーダーソファのデメリット:既製品よりも価格が高い。価格重視派には不向き
反対に、オーダーソファのデメリットは、既製品よりも高価なこと。家具屋にもよりますが、オーダーソファは、打ち合わせから製作まで時間がかかり、材料も良質なものを使うことが多いので、どうしても価格が高くなりがちです。生地やサイズを選ぶだけのセミオーダーなら、フルオーダーよりも価格が抑えられますが、それでも既製品よりは価格が高くなります。そのため、見た目や機能性よりも、価格を重視したいという方には向きません。
オーダーソファのデメリット:届くまでに時間と手間がかかりがち
オーダーソファの2つ目のデメリットは、既製品よりも納品までに時間がかかること。基本的には、注文から到着までに1〜2か月程度かかる場合が多く、繁忙期にはさらに延びることもあります。早めに相談すれば、店舗によっては納期に合わせて対応してもらえることもありますが、受注状況によっては難しいケースもあります。差し迫った納期がある場合は、既製品の方が便利です。
また、オーダーソファは、サイズやデザインなどの要望が多いと、製作前の打ち合わせの段階で時間がかかりがちです。通販のオーダー家具店だと、打ち合わせはメールなどで済ませられますが、それでも時間のない方にとっては面倒かもしれません。
オーダーに関する要望を効率的に伝えるには、具体的な寸法や参考にしたいソファの画像を用意するのが有効です。また、サイズやデザインなど必須の条件以外は、家具屋の職人にお任せして製作してもらうのもおすすめですよ。好みや機能性を考慮しながら、最適なものを提案してもらえるので、やりとりする手間を減らすことができます。
以上4つが、オーダーソファのメリット・デメリットです。デメリットの方が大きいと感じた方は、もう一度既製品で検討してみましょう。
続いては、オーダーメイドでソファを作りたい方へ、オーダー方法の種類をご紹介します。
希望や予算に応じて、ソファのオーダー方法を検討しよう
ソファのオーダー方法は、大きくフルオーダー、セミオーダー、リメイクオーダーの3つがあります。それぞれの特徴をご紹介しますので、希望の条件に合うものを探してみてください。
フルオーダーのソファ:一から自由にオーダーできる!理想がしっかりある人向き
フルオーダーのソファは、サイズやデザイン、素材などすべてを自由に指定できます。自由度が高く、理想をすべて実現できるのが最大のメリットです。しかしながら、打ち合わせや製作に時間と手間がかかる、価格が高い、出来上がりがイメージしにくい、といったデメリットもあります。そのため、理想とするソファのイメージが具体的にある方、セミオーダーでは希望が叶えられそうにない方におすすめのオーダー方法です。
セミオーダーのソファ:サイズや生地など指定可。効率的に安くオーダーしたい人向き
セミオーダーのソファは、ベースとなるソファの形があって、サイズや生地などを指定するオーダー方法です。指定できるサイズの範囲が限られていたり、選べる生地が限られていたりと、ある程度オーダーできる部分が限られていますが、その分価格が安く、注文するのも比較的簡単です。また、セミオーダーソファでも、家具店によってはフルオーダーのように、オプション外の要望に対応してもらえることもあります。
セミオーダーは、オーダー家具の中でも注文のハードルが低く、出来上がりがイメージしやすいので、失敗もしにくいオーダー方法です。セミオーダーで希望が叶えられそうであれば、フルオーダーではなくセミオーダーで注文する方がおすすめです。
アンティークソファのリメイクオーダー:味わいのある個性的なソファが欲しい人向き
ソファのリメイクオーダーは、アンティークソファやお手持ちの中古ソファなどをリメイクして希望の形に作り変えるオーダー方法のこと。例えば、気に入ったアンティークソファを選んで、クッションや生地を張り替えたり、大きさを部屋にぴったりのサイズにリメイクしたり、といった注文ができます。使い込まれたアンティークソファは、木製フレームの味わいが素敵で、しっかりとリペアすれば、耐久性や座り心地も全く問題ありません。人とは一味違う、個性的なソファが欲しいという方や、レトロ・ヴィンテージ系のインテリアが好きな方におすすめです。
ソファのリメイクオーダーは、アンティーク家具屋や中古家具店が受け付けています。価格は、ソファの状態やどんな素材を使うかにもよりますが、フルオーダーのソファよりも安く、セミオーダーのソファと同じくらいの場合が多いです。
木製のレトロなオーダーソファ。種類は大きく8つ
オーダー方法について押さえたところで、続いては、どんなソファをオーダーするか、大まかな種類を決めていきましょう。オーダーの木製ソファは、主に次の8種類があります。ラフジュ工房で製作している人気アイテムを中心にご紹介しますので、オーダーする際の参考にしてみてくださいね。
オーダーソファの定番!2〜3人で使いやすいストレートソファ
ストレートソファは、既製品でもオーダー品でも王道のアイテム。ベーシックな長方形型で、どんな部屋でも収まりが良いのが魅力です。2〜3人で座ったり、横に寝そべって使うことができます。
ストレートソファは、オットマンを組み合わせて、足を伸ばして座れるようにするのも人気です。オーダーソファなら、オットマンやクッションなども同じ種類の布で製作することもできるので、セットで注文するのもおすすめですよ。
コンパクトでかわいい。レトロな一人掛けオーダーソファ
一人掛けのオーダーソファは、ストレートソファの幅を短くした形の一人用ソファ。しばしば、アームチェアと呼ばれることもあります。一人掛けのオーダーソファは、メインのソファに加えてサブソファとして取り入れたり、コンパクトな書斎やワンルームなどのソファとして使うのが人気です。
一人掛けソファは、横長のソファと違って、両肘をゆったりとアームに置いてくつろげるのが魅力。読書用のソファにぴったりです。座る人数が1人に限定されてしまうというデメリットがありますが、その分、自分専用のソファという特別感があります。店舗やオフィス用のソファなど、1人1人の距離をしっかり確保したい場合にも便利です。
さらに、ソファを置く部屋が狭い場合、大きなソファを1台置くよりも、一人掛けソファを2台置く方がすっきりと収まるので、あえて一人掛けソファを複数取り入れるという方もいますよ。一人掛けソファなら、横並びだけでなく、L字型や対面型などレイアウトの自由度が高いので、スペースに合わせて設置できるのも魅力的です。
ゆったりくつろぎたい方におすすめ。オーダーローソファ
ローソファは、その名の通り、座面が低めのソファ。座面と背もたれに深く体を預けてくつろぐことができ、見た目に圧迫感が少なく、部屋を広く見せてくれます。3人掛けソファなど大きなソファでも、ローソファなら存在感を抑えることができますよ。
ローソファは、他のソファと比べて、和室と相性が良いというメリットもあります。デザインにもよりますが、特にシンプルな木製アームのソファは、畳とコーディネートしても違和感がなく、座卓や箪笥など座位で使う家具とも相性が良いです。
ローソファのデメリットは、座面が低いため、立ち座りがしにくいこと。体への負担が大きいため、足腰が弱い方にはおすすめできません。反対に、小さな子供がいる家庭では、転落による怪我の危険が少ないため、座面がかなり低いタイプのオーダーローソファが人気です。その場合は、アームも角のない丸いタイプにしたり、アームレスのタイプでオーダーしておくと安心ですよ。
頭までしっかりと支えてくれる、オーダーハイバックソファ
ハイバックソファは、背もたれが高いソファのこと。頭までゆったりと背もたれに預けられるため、映画鑑賞などで長時間ソファに座り続けても、体が疲れにくいのがメリットです。また、頭の後ろまで背もたれがあるので、しっかりと包み込まれるような感覚で、前に意識を集中しやすく、安心感も抜群です。
ハイバックソファのデメリットは、部屋の中で存在感が出やすいため、インテリアのバランスが取りにくいこと。特に、コンパクトな部屋だと、想像以上に圧迫感が出てしまいます。部屋が狭いけれど、ハイバックソファをオーダーしたいという場合は、床や壁と近い色でオーダーして、できるだけ存在感を軽減して取り入れるのがおすすめです。
チェアのように食事がしやすい、ダイニング用オーダーソファ
ダイニング用のオーダーソファは、座面が高めかつ浅めのソファが多いです。ソファの中でもチェアに近い形で、背筋を伸ばして座りやすく、食事や作業などをする場所で使うのに向いています。ソファとテーブルが近くても、横側から座りやすいよう、アームがないものが中心です。
ダイニングソファをオーダーする際は、食事しやすいよう、テーブルに対して座面を適切な高さにすること、クッションを固めの素材にすること、できるだけ動かしやすいよう軽量にすること、汚れにくくお手入れしやすい生地にすることなどが求められます。求められる機能が多いので、オーダー時に、ダイニングソファとして使いたい旨を伝えて、サイズや素材について相談しながら検討するのがおすすめです。
省スペースで取り入れられる贅沢な長椅子。オーダーベンチソファ
オーダーのベンチソファは、クッションが少なめの長椅子のようなソファのこと。ダイニングソファと形が似ていて、奥行きが浅めなので、廊下や待合室、書斎など、コンパクトなスペースに置くオーダーソファとして人気です。チェアのようにしっかりと体を支えてくれて、姿勢良く座れますよ。リラックスするソファというよりは、作業用のソファやちょっとした腰掛けとしておすすめのソファです。
オーダーのベンチソファは、背もたれのないシンプルなタイプもあります。背もたれがない分、空間が広々と見えるのが大きなメリットです。ゆったりとくつろぐことはできませんが、ちょっとした休憩に便利ですよ。
横からスムーズに座りやすい、アームレスのオーダーソファ
アームレスのオーダーソファは、座面が広々としていて、見た目にもすっきりしているのが特徴。アームレスがない分、座面が広く使えるので、複数人で座ったり、横になりやすいというメリットがあります。また、ダイニングソファと同じく、ソファとテーブルとの距離が近くても、横からスムーズに座りやすいのもポイントです。
アームレスソファのデメリットは、当然ながらアームに肘が置けないこと。長時間座ったり、本を読んだりするには、肩が疲れやすくなります。腕や頭を休めるために、クッションを多めに置いておくと便利です。
部屋に合わせてレイアウトできる、 システムソファ・コーナーソファ
オーダーのシステムソファ(コーナーソファ)は、複数のソファを組み合わせて、L字など好きな形にレイアウトできるソファのこと。部屋に応じてレイアウトを変えることができます。模様替えや引越しなどの際にも便利です。また、座り方のバリエーションが幅広いので、足を伸ばしてゆっくりと映画を観るにも、大人数でソファに座って会話を楽しむにも、様々なシーンでストレスなく使うことができます。
さて、オーダーソファの種類は以上の8つです。イメージに近いソファは見つかりましたか?
オーダーソファの概ねのイメージが決まったら、次はサイズについて検討していきましょう。
使いやすいサイズでオーダーしよう!ソファサイズを決めるポイント
オーダーソファのサイズは、設置するスペースの大きさと、用途に応じて、ショップに相談しながら決めましょう。ここでは、一般的なサイズの決め方についてご紹介しますので、一つの目安にしてみてください。
オーダーソファの座面の高さ・奥行き・幅の決め方
まずは、オーダーソファの座面の高さ、奥行き、幅について検討していきましょう。用途ごとに使いやすいサイズをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
座面の高さは、くつろぎ方を左右する!用途に応じて決めよう
座面の高さは、ソファの用途に応じて決定しましょう。用途ごとに適した座面の高さは、一般的に次の通りです。作業用のオーダーソファほど座面が高くなります。
作業用ソファ(パソコン作業用など) | 370〜400mm |
軽作業用ソファ(ダイニング用など) | 350〜380mm |
軽休憩用ソファ(喫茶・応接室用など) | 330〜360mm |
休憩用ソファ(リビング用など) | 280〜340mm |
ローソファ | 210〜240mm |
ここでいう、座面の高さは、人が座面に腰掛けた際の座面から床面までの距離を示しています。オーダーソファは、クッションの種類や厚みによって、腰掛けた時の座面の沈み具合が異なるので、ご紹介した寸法を目安に、ショップに相談しながら高さを決めるのがおすすめですよ。また、お子様やお年寄りがいる家庭では、使いやすい高さに差があるので、家族構成なども含めて相談しておくと安心です。
座面の奥行きは、設置するスペースと使い方に応じて決定
オーダーソファの座面は、高さと同じく、作業用か休憩用かで適切なサイズが異なります。また、部屋がコンパクトな場合は、ソファが生活動線の邪魔にならないよう、奥行きを浅めにすることもありますよ。用途ごとのサイズの目安は次の通りです。
作業用ソファ(パソコン作業・ダイニング用など) | 450〜500mm |
休憩用コンパクトソファ | 500〜550mm |
休憩用スタンダードソファ | 600〜700mm |
休憩用ハイバックソファ・大きめのソファ | 700〜1000mm |
ソファに座るだけでなく、横になって過ごすことが多い人は、奥行きが広めの方がゆったりとリラックスして過ごせます。奥行きを広めにする場合、小柄な方だと背もたれに体を預けにくくなってしまうので、その際はクッションを腰に当てて奥行きを調整するのがおすすめです。
座面の幅は、使用人数やスペースに応じて検討
座面の幅は、使用人数やスペースに応じて決めるのが一般的です。横になって使いたい場合は、2.5〜3人掛けソファにすると快適に使えますよ。使用人数ごとのサイズの目安は次の通りです。
1人掛けソファ | コンパクトタイプ | 500〜600mm |
スタンダードタイプ | 600〜700mm | |
ワイドタイプ | 700〜900mm | |
2人掛けソファ | コンパクトタイプ | 1000〜1200mm |
スタンダードタイプ | 1200〜1400mm | |
ワイドタイプ | 1400〜1700mm | |
3人掛けソファ | コンパクトタイプ | 1600〜1800mm |
スタンダードタイプ | 1800〜2000mm | |
ワイドタイプ | 2000〜2200mm |
コンパクトタイプだと、一般的な椅子よりも左右に3〜5cmほど余裕のあるサイズ、ワイドタイプだと左右に7〜13cmほど余裕のあるサイズです。設置するスペースの大きさと、好みの座り心地に合わせて検討してみてください。
オーダーソファの高さの決め方
オーダーソファは、座面や背もたれの高さによってくつろぎ方や部屋の印象が変わります。一般的には、ソファの背が高いほど背中全体をゆったりと預けることができますが、部屋に圧迫感が出やすくなります。基本的な高さの目安は、次の通りです。
ローソファ | 400〜700mm |
コンパクトソファ | 600〜700mm |
スタンダードソファ | 700〜850mm |
ハイバックソファ | 850〜1100mm |
そしてこちらは、高さ740mmのソファ(左)と高さ985mmのソファ(右)を取り入れたインテリア例。高さがある方がゆったり座れますが、その分存在感がしっかり出ます。ソファを主役にしたい場合は背の高いソファでも問題ありませんが、部屋に馴染ませたい場合は、高くても700〜800mmほどにしておくのがおすすめです。また、座り心地は、全体の高さと座面の高さのバランスによっても変わります。上記を参考に使いやすいサイズを検討してみてくださいね。
オーダーソファの座面クッションは何にする?素材によって座り心地や価格に差があり
オーダーソファの座面クッションは、使われる素材によって硬さや座った時の沈み込み方、価格、耐久性などに差が出ます。ソファの硬さは、個人の好みもありますが、基本的には適度に硬く弾力性がある方が、正しい姿勢を保ちやすく、体が疲れにくいと言われています。特に、作業用やダイニング用のソファであれば、体が沈み込みすぎると不便な場合が多いので、硬めの座面にしておく方がおすすめですよ。
また、座面クッションは、耐久性が低い素材だと、使うごとにヘタリが目立ってきてしまいます。見た目も座り心地も劣化してしまうため、安易に価格だけで選ぶのはおすすめできません。続いて、素材ごとの特徴をお話ししますので、クッションまでフルオーダーする際は、参考にしてみてくださいね。
ちなみに、セミオーダーの場合、基本的には家具屋ごとに素材や作りが決まっていることが多いですが、硬め、柔らかめなどの要望があれば、予算に応じて適した素材を組み合わせて製作してもらえる場合もあります。見積もり時に家具屋へ相談してみましょう。
オーダーソファのクッションはウレタンが定番。種類によって耐久性や弾力性が違う
オーダーソファのクッションは、ウレタンが主流です。さらに、ソファに使われる主なウレタンには、一般的なウレタンスポンジ、モールドチップウレタン、高密度ウレタンの3種類があります。素材ごとの特徴は次の通りです。
- ウレタンスポンジ
ウレタンスポンジは、一般的なウレタンフォームのこと。柔らかいため、体重をかけると沈み込みやすい素材です。主に座面クッションの表面材として使われます。安価ですが、耐久性が低いことがデメリットです。 - モールドチップウレタン
モールドチップウレタンは、ウレタンの端材やユーズドのウレタンを細かく粉砕して成形した、リサイクル素材です。一般的なウレタンスポンジよりも弾力があり、耐久性が高い素材でありながら、廃材を再利用しているため安価なのが魅力です。硬めで表面が凸凹としているため、主に座面クッションの下層部分に使われます。 - 高弾性ウレタン
高弾性ウレタンは、その名の通り高い弾性を持つウレタンのこと。座面がへたりにくく、座った際に適度な弾力と柔らかさを持っています。高級ソファの芯材に多く使われる上質な素材で、価格は高めです。
オーダーソファは、主にモールドチップウレタンや高弾性ウレタンを下層の芯材部分に使い、その上にウレタンスポンジを重ねることが多いです。複数のウレタンを組み合わせて使うことで、価格を安く抑えながらも、好みの座り心地が実現できます。特に座り心地や耐久性に優れているのは、芯材に高弾性ウレタン、表面に柔らかいウレタンを用いた複層構造のものです。ラフジュ工房でも、好みや要望に応じて複数素材を組み合わせてクッションを製作していますので、気になる方は相談してみてくださいね。
オーダーソファは、ウレタン以外の高級クッション素材もあり
オーダーソファは、ウレタン以外に、羽毛やフェザー、綿などが使われることもあります。これらは、主に座面の表層に使われる素材で、柔らかい座面が好みの方に人気です。ウレタンよりも柔らかく、ふんわりとした感触です。使ううちに型崩れしたり、偏ったりすること、湿気に弱いことがデメリットですが、定期的に叩いて偏りを戻したり、陰干ししたりして使うことで長くきれいに使うことができます。価格はウレタンよりも高めです。
木製のレトロなオーダーソファ。生地を選ぶポイント
続いては、オーダーソファの生地選びについてポイントを押さえていきましょう。ソファ生地は、種類によってインテリアの印象や通気性、防汚性、耐久性、価格などに差があります。生地ごとの特徴を知って、適したものを選びましょう。
レトロなオーダーソファに人気の生地は、次の4つ
オーダーメイドの木製ソファの場合、主に次の4つの生地が人気です。順番に特徴をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
ベルベット生地:レトロで上品なオーダーソファに
ベルベッド生地は、アンティーク風のレトロなオーダーソファに人気の生地。触り心地が柔らかく、贅沢な光沢のある織物で、高級感のあるソファに仕上がります。色のバリエーションも幅広いので、インテリアに合わせて選ぶことができますよ。価格は、使用する糸によって幅広いですが、比較的安いものから見つかります。デメリットは、起毛素材のためホコリが付きやすいこと、そして、長年使い込むと起毛が抜けてしまうことです。
ベルベット生地のお手入れは、意外と簡単。ホコリが気になったら、毛の柔らかいブラシを使って、ブラッシングするだけでOKです。もし、生地に汚れが付いてしまったら、中性洗剤を水に薄めて布に含ませ、汚れをつまみ取るように拭きます。その後、水に濡らした布巾で洗剤をきれいに取り除き、最後に優しく乾拭きして完了です。
平織(ファブリック)の生地:カジュアルからエレガントまで幅広いオーダーソファに
平織生地は、縦糸と横糸を交差させて織る生地のこと。平織生地は色柄、質感ともに幅広い種類があり、カジュアルテイストから、モダン、エレガントなテイストまで、幅広いオーダーソファに人気です。通気性が良いのでムレにくく、価格も安いものから見つかります。
ファブリック生地のデメリットは、耐久性や防汚性の高くない種類のものは、ホコリやダニが付いたり、使い込むうちに摩擦で生地が薄くなってしまうこと。長くきれいに使うには、日頃から汚れたらすぐに掃除する、ダニ対策をするなどのお手入れが必要です。できるだけ、お手入れの手間を省きたければ、撥水や防汚加工がされたものを選ぶのがおすすめ。普段は乾拭きでOKで、食べこぼしなど汚れがついたら水拭きでも掃除ができます。
本革:高級感のある本格的なオーダーソファに
本革は、重厚な高級感のあるオーダーソファに人気の生地。使い込むごとに色に深みが増し、艶が出て、味わいが増していきます。布生地と比べると、カラーバリエーションは少ないですが、天然素材ならではの自然な風合いが楽しめますよ。また、ホコリや汚れ、ダニ、湿気などソファの天敵に強く、耐久性が高いのも大きな魅力です。
本革のデメリットは、価格が高いこと、そして、1〜2か月に1度ほど保護クリームを塗布するお手入れが必要なこと。普段のお手入れは、乾拭きだけでOKですが、定期的に保護クリームを塗ることで、生地のひび割れを防ぎ、深みのある色艶を出すことができます。また、もし汚れてしまった場合は、革専用のクリーナーを使って掃除する必要があります。
合成皮革(合皮):手頃な価格のヴィンテージ風ソファ
合成皮革(合皮)は、本革のようなシワや質感を再現して作られた生地のこと。ナイロンやポリエステル生地をベースに、表面を樹脂でコーティングして作られていて、本革よりも安く、カラーバリエーションが豊富です。耐久性は本革に劣りますが、耐水性や耐汚性があるため、メンテナンスも簡単です。お手入れは乾拭きだけでOKで、本革のような特別なお手入れは必要ありません。
合皮のデメリットは、本革に比べると高級感がなく、使い込むごとに色が褪せ、摩耗してしまうこと。劣化が目立ってきたら、生地の張り替えを依頼する必要があります。
フルオーダーのソファなら、機能性重視の生地もオーダー可。長く使える生地を選ぼう
セミオーダーのソファの場合、基本的には家具屋が用意した選択肢から生地を選ぶことが一般的ですが、フルオーダーができる家具屋では、その他の生地も自由に選ぶことができます。もし、小さな子供やペットがいるお宅なら、防汚性や耐久性の高い生地を選んでおくと安心です。
撥水や防汚性の高い生地だとお手入れ簡単。特に子供がいる家におすすめ
小さなお子様がいる家や、レストランやカフェなどの飲食店のソファは、日常的にソファが汚れてしまう可能性が大きいですよね。そんな場合は、価格は高くなってしまいますが、メンテナンス性を重視して生地を選んでおくと、後々のお手入れが楽です。例えば、サンゲツのイージークリーンタイプの生地や、撥水性に優れたビニールレザー生地、漂白剤やアルコール対応のビニールレザー生地、丸洗い可能なウォッシャブル生地などがおすすめですよ。木製アームのソファでも、座面クッションが取り外せるタイプなら、ソファカバーを取り外しできるようにすることができるので、メンテナンスがさらに楽になります。
ペットと暮らす家には、引っ掻きに強い生地もおすすめ
ペットがいる家では、汚れ防止機能に加えて、引っ掻き傷に強い生地にしておくと安心です。耐久性の高い繊維で織られているため、何度引っ掻いても傷がつきにくく、長くきれいに使うことができます。種類によっては、スエード生地のような高級感のある生地もあり、インテリアに合わせてオーダーすることができますよ。
オーダーソファの色は?インテリアに合わせて選ぼう
続いては、オーダーソファの生地の色について、検討していきましょう。ソファの色選びの基本的な考え方をご紹介しますので、どんな色にしようか迷っている方は参考にしてみてください。
部屋を広く見せたい・統一感を重視したいなら、部屋の中間色でオーダー
ソファは、どっしりとした存在感の出やすい大型家具。そのため、部屋を広く見せたい、ソファを主役とせず部屋全体に統一感を持たせたいという場合は、壁や床の中間色でオーダーするのがおすすめです。例えばこちらは、白い壁とブラウンの床の中間色である、ベージュの生地で作ったオーダーソファ。部屋によく馴染んでいて、大きなサイズでも圧迫感がありません。ラグとも色を合わせることで、リビング全体がよくまとまっています。
こちらは、白い壁とダークグレーの床の中間色でオーダーしたソファ。こちらも、3人掛けの大きなサイズですが、圧迫感なく、部屋によく馴染んでいます。生地だけでなく、フレームまでグレーにペイントしているのもポイント。ファブリックとフレームと、微妙に色味の違う2色を組み合わせることで、統一感がありながらも個性的でおしゃれなニュアンスが出ています。
落ち着いたシックな空間にしたいなら、ダークカラーでオーダー
部屋をシックで落ち着いた雰囲気にするなら、黒やブラウンなどダークトーンのファブリックにするのもおすすめです。ただ、ダークトーンにすると、ソファの存在感がしっかり出るので、部屋が広めの場合に向いています。例えば、こちらは、黒い特大のカウチソファを取り入れたリビングインテリア例。ソファの黒が部屋の印象を引き締めて、大人っぽく上質な印象を醸し出しています。ソファも周りの家具もすべて背の低い家具で統一することで、部屋を広々と見せているのもポイントです。
こちらは、ダークブラウンのソファを取り入れた和風リビングのインテリア例。こちらのように、部屋がそれほど広くない場合は、同系色でまとめることで、ダークカラーでもソファの存在感を抑えつつ、しっとりと落ち着いた雰囲気を出すことができます。
レトロなインテリアを楽しむなら、くすんだヴィンテージカラーでオーダー
レトロなインテリアにするなら、ソファはトーンを落としたブルーやグリーン、イエローなど、ヴィンテージカラーでオーダーするのがおすすめです。鮮やかすぎない、くすみのある色を選ぶことで、どこかノスタルジックな雰囲気が漂うソファに仕上がりますよ。こちらは、くすんだ水色のファブリックを使ったソファを取り入れたリビング。パステルカラーよりも大人っぽく、ナチュラルなインテリアにまとまっています。
ヴィンテージカラーのファブリックは、ベルベット生地だと上品な印象に、平織生地だと親しみやすいレトロな印象に仕上がります。ぜひ、好きなテイストに応じて選んでみてくださいね。
また、レトロポップなインテリアが好きなら、柄物のファブリックでオーダーするのもおすすめ。ボーダーや花柄など、ヴィンテージ感のある柄を合わせると、昭和レトロ風のインテリアが楽しめます。ぱっと目をひくような、部屋の主役になるソファに仕上がりますよ。
大正ロマン風の個性的なインテリアにするなら、思い切ってカラフルな色でもOK
レトロインテリアの中でも、大正ロマンなテイストが好きな場合は、青や赤、緑、紫などカラフルな色を思い切って取り入れるのもいいですね。例えば、こちらはグリーンと紫のソファを取り入れたリビングインテリア。ダークトーンで統一してコーディネートすることで、シックな大正ロマンインテリアを楽しんでいます。
反対に、華やかな大正ロマン風が好きであれば、こちらのリビングダイニングのようにビビッドな赤や青を取り入れるのもおすすめです。こちらはダイニングチェアの座面で赤を取り入れていますが、ソファで取り入れるとより一層華やかで個性的な印象になります。オーダーソファは、基本的にベージュやグレーなどコーディネートしやすい色で注文することが多いですが、ソファを主役にした空間作りをするなら、思い切って好きな色でオーダーするというのも一つの方法です。
オーダーメイドだからこそ叶う!こだわりの木製ソファオーダー参考例
さて、ここからはオーダーメイドの木製ソファについて、おすすめの仕上げやオプションをご紹介します。フルオーダーで細部までこだわりたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
無垢材+オイルフィニッシュで製作。上質で温かなオーダーソファ
木製のオーダーソファの中でも、無垢材を使ったものは、天然木らしい上質さや温かみがあるのが魅力。木目を活かしてオイルフィニッシュで仕上げることで、木本来の質感を楽しむことができます。数か月ごとにオイルを塗布してメンテナンスすることで、さらに味わいが増していきますよ。無垢材は、合板よりも価格が高いのがデメリットですが、価格に見合った贅沢な風合いが感じられます。
また、無垢材でなくとも、天然木の突き板合板を使ったオーダーソファは、見た目には無垢材と大差ありません。薄い板を貼り合わせて表面に木目のきれいな板を貼って作っているので、強度が高く、華奢なフォルムも実現することができます。無垢材よりも価格が安いので、特に無垢材にこだわりがない場合は、突き板合板でオーダーするといいでしょう。
ただし、合板の中でも、突き板に安いプリント合板などを使ったものは、チープさが感じられるものが多いです。激安なオーダーソファでは、木部にそういったチープな素材を使っているところもあるので、選ぶ際はどんな種類の合板を使っているかよく確認しましょう。
木部をアンティーク風にペイント。カジュアルテイストのオーダーソファ
カジュアルテイストのインテリアが好きな方は、木部をペイントして仕上げるのもおすすめです。幅広いカラーバリエーションがあるため、インテリアに応じて好みの色合いに仕上げることができますよ。黒やグレー、ブルーなどであればクールな印象に、アイボリーや黄色、ピンクなどなら温かで可愛らしい印象にまとまります。
また、ラフジュ工房のオーダーソファの場合は、通常のペイント塗装だけでなく、アンティーク風に塗装することも可能です。好みに応じてクラック加工をしたり、経年変化によるムラを再現することで、古い家具のような味わいある風合いに仕上がります。レトロやヴィンテージテイストが好きな方におすすめです。
木製の背もたれに透かし彫りをプラス。上品な大正ロマン風オーダーソファ
レトロなソファをオーダーしたい場合は、背もたれに透かし彫りを入れるのも人気です。例えばラフジュ工房のオーダーソファでは、こちらのような大正ロマン風のパターンが好評です。時代物の家具のようなノスタルジックな味わいがプラスされますよ。
ラフジュ工房のオーダーソファは、基本オプションにない模様でも、好きなパターンを自由に彫ることもできます。1点ものの個性的なソファが欲しいという方にぴったりです。
パッチワーク・くるみボタン・ステッチで布をアレンジ!レトロなオーダーソファ
オーダーソファのファブリックは、自由にアレンジが可能です。例えば2種類以上の布を縫い合わせて使ったり、クッションにくるみボタンやステッチなどの装飾を加えることもできます。例えば、こちらは色柄違いの5種類のファブリックを使って、パッチワーク風の座面にしたベンチソファ。お好きな布を使って、こんな風に賑やかなベンチにすることもできます。
また、くるみボタンやステッチを加えるオプションは、さりげないながらも、ソファの可愛らしいアクセントになりますよ。特に、レトロソファが好きな方は、くるみボタンを追加するのがおすすめです。
個性的なアームがおしゃれ!リビングの主役になるオーダーソファ
フルオーダーのソファの場合は、アームや脚などのフレーム部分を自由に製作することもできます。こちらはアンティークのソファの例ですが、アームをはしご型にしたり、曲線的な形にしたり、思い通りの形で制作することができますよ。
フレームまでフルオーダーでソファを製作する場合は、自分でデザイン・設計図を書いて家具屋にオーダーするか、参考商品を伝えてデザインから家具屋へ依頼することになります。家具屋によってできることが限られている場合もありますので、まずはできるかどうかイメージを相談してみましょう。ちなみに、ラフジュ工房の場合は、高い木工技術を活かし、基本的にどんな要望でもオーダーを受け付けています。これは難しいかな…という要望も、まずは問い合わせてみてくださいね。
オーダーソファの価格は?格安ソファと高級ソファの違いも解説
オーダーソファは、販売店によって価格がピンキリで、実際いくらくらいで理想のオーダーソファが手に入るのがわかりにくいですよね。予算に制限がなければいいですが、現実にはそういうわけにもいきません。そこで、この最終章では、オーダーソファの価格相場と、安いソファと高級ソファは何が違うのか、という点を解説していきたいと思います。
オーダーソファの価格相場。商品によってかなり幅広い
オーダーソファの価格は、以下の通り、使われている素材や構造、サイズ、販売店によって、かなり幅広いのが特徴です。
- 価格目安
1人掛けオーダーソファ 5〜50万円
2人掛けオーダーソファ 5〜80万円
3人掛けオーダーソファ 10〜100万円
オーダーソファの最も多い価格帯は、1人掛けで10万円前後、2〜2.5人掛けで20万前後、3人掛けで30万前後といったところです。ただ、上質な本革や無垢材を使ったものなど、素材や構造にこだわったソファは、上記のように価格がぐんと高くなります。
安いオーダーソファでも大丈夫?高級なオーダーソファとの主な違い
では、安いオーダーソファと高いオーダーソファではどんな違いがあるのでしょうか。基本的には、先ほども触れたような、素材や構造などの違いに加えて、返品可能かどうかや、アフターサービスの有無など、サービス面に違いがあります。つまり、オーダーソファを格安で購入するためには、次の4点のうち、いずれかを我慢することになります。予算と相談しながら、妥協できる点をじっくり検討してみてください。
木製フレームに使われる素材の違い。木材の種類や厚みなど
オーダーソファの木製フレームは、合板や集成材よりも無垢材の方が価格が高くなる傾向にあります。無垢材は、天然木らしい上質さや温かみがあるのがメリット。また、メンテナンスしながら使うことで、年々味わいが増していきます。しかしながら、合板や集成材でも、木製らしい味わいがないわけではありません。合板でも表面に天然木が使われているものなら、木製らしい温かな味わいがあります。これらは人によって好き嫌いが分かれるので、実物や商品画像などを見ながら、自分なりの基準を持って選ぶことが大切ですよ。
また、木製フレームの中でも、チーク材やウォールナット材など、木肌が美しく人気の高い木材を使用したオーダーソファは、価格が高い傾向にあります。木肌の美しい木材で作ったソファは、見た目も触り心地も抜群です。予算が許せば、そういった高級材を使うのもいいですが、できるだけ安く抑えたい場合は、家具製作に向いている木材の中から、価格が安いものを選びましょう。例えば、ヒノキ材やナラ材などは、それほど価格が高くありませんが、耐久性が高く、木目も綺麗な良材です。木材を選ぶ際は、人気だけに捉われず、家具屋と相談しながら自分に合った材料を見極めることが大切です。
ソファ座面のクッションが激安品だと、座り心地や耐久性が劣る
オーダーソファの座面クッションは、4章でお話ししたとおり、ウレタンやチップウレタン、高弾性ウレタンなどが使われています。激安のオーダーソファに多いのが、安くて耐久性や弾力性に劣るウレタンを使ったもの。使用するうちにヘタリが目立ち、座り心地も劣化していきます。上質なオーダーソファは、高弾性ウレタンと柔らかいウレタンを組み合わせて製作するのが一般的です。クッション座面は、耐久性の低い素材を使うと、数年で張り替えが必要になる可能性が高いため、特に芯材は耐久性と弾力性の高い素材でオーダーしておくのがおすすめです。
安い生地だと、肌触りやメンテナンス性・耐久性が劣る
オーダーソファの生地は、5章でお話ししたとおり、本革や機能性の高い加工を施したファブリックが価格が高めです。特に、本革は天然素材のため、広い範囲に使うには価格がかなり高くなります。また、ファブリックも、肌触りから、防汚性、撥水性、耐久性、ウォッシャブル(丸洗いできるか)どうかなど、機能性の高い生地ほど価格が高くなります。
しかしながら、汚れやすい環境で、耐久性やメンテナンス性に劣る生地を選んでしまうと、数年のうちに生地が傷んで、張り替えが必要になった、なんてことになりかねません。生地を選ぶ際は、価格や見た目だけでなく、長い目で見てバランスの良い生地を選ぶ必要があります。必要な機能は用途によって変わるので、家具屋と相談しながら、自分に合ったものを探してみてください。
激安店だとアフターメンテナンスがない場合もあり
激安店でソファをオーダーする場合、サービス面でも差が出ることを頭に入れておかなければなりません。オーダーソファは、いざ届いてみたら大きすぎて部屋に搬入できなかった、数ヶ月後に思わぬ不具合が出たなど、予期せぬトラブルが起こるかもしれません。その際、アフターサービスにまで力を入れている家具屋であれば、修理などの対応をしてくれますが、激安店では対応してもらえなかったり、さらにお金を取られたり、といったことも十分ありえます。サービスの悪い激安店でオーダーするのはできれば避けたいところですが、予算の関係上どうしても安い店舗で注文したい、という場合は、事前にサイズや色味、搬入経路などに問題がないかよく確認し、トラブルが起こりうることも覚悟しておきましょう。
オーダーソファでそういったトラブルが不安な場合は、ぜひラフジュ工房にお任せください。基本的にオーダー家具屋では注文後のキャンセルや、発送後の返品を受け付けていませんが、ラフジュ工房では、ソファが到着してから1週間以内であれば、無料でキャンセル・返品を受け付けています。これは、オーダー家具製作に大きな自信があるからこそ。他の家具屋では行っていないサービスです。ノーリスクで注文できるので、オーダー家具に初めて挑戦する方でも安心ですよ。
最後に
オーダーソファは、検討するべき要素が多くて苦労しますが、理想通りのソファが届いた時のよろこびは格別です。きっと一生もののソファになるはずですよ。ぜひこの記事のポイントに沿って、不安な点やわからないことは、家具屋と相談しながら進めてみてくださいね。