オーダーのダイニングテーブルは、家やライフスタイルに合わせて設計できるのが魅力。例えば、部屋のスペースに合わせてサイズや形状を指定したり、使い勝手を考えて収納棚を取り付けたり、天板を伸縮式にしたり、おしゃれな古材で製作したりと、様々なアレンジができます。既製品だとイメージに合うものが見つからない方、見た目や機能にしっかりとこだわりたい方におすすめです。
しかしながら、ダイニングテーブルをオーダーするには、サイズやデザインなど、検討することが多いので、ハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか?そこで、この記事では初めてオーダー家具に挑戦する方でもわかりやすく、おすすめのオーダー例や、用途や好みに応じた素材、形、仕上げ、付加機能などをまとめてご紹介していきますよ。はじめに、価格や機能性、個性や雰囲気など、こだわりたいポイント別におすすめのオーダー方法をご紹介しますので、ぜひオーダーする前に目を通してみてくださいね。
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オーダーで理想のダイニングテーブルを手に入れよう!こだわり別おすすめオーダー法
ダイニングテーブルをオーダーする方法は、大きくサイズオーダー(セミオーダー)、フルオーダー、リメイクオーダーの3種類があります。ざっくり言うと、できるだけ格安でオーダーしたい方にはセミオーダー、ライフスタイルに合わせた機能性やデザインを重視したい方にはフルオーダー、1点ものらしい個性にこだわりたい方にはアンティーク古材を使ったリメイクオーダーがおすすめです。続いて、それぞれの特徴を詳しくお話ししますので、どのオーダー方法が自分に向いているか検討してみてくださいね。
格安価格でオーダーするなら、サイズオーダー(セミオーダー)がおすすめ
「オーダーでも価格を安く抑えたい」「簡単に手間なくオーダーしたい」「特殊な機能などは必要ない」という方には、セミオーダーのダイニングテーブルがおすすめです。セミオーダーは、ベースとなる形が決まっていて、サイズや素材、塗装方法などが指定できるオーダー方法。あらかじめ選択肢が用意されているので、検討するのも注文するのも簡単で、通販で効率的に済ませることができます。フルオーダーと比べて価格が安く、納期も早いです。また、出来上がりがイメージしやすいので、失敗するリスクも少ないと言えます。
セミオーダーのデメリットは、アレンジできる範囲が限られていること。家具屋によっては、オーダーできるサイズや素材などが数パターンしかない場合もあります。しかしながら、セミオーダーでも、5mm単位でサイズをオーダーできたり、オプション外の要望にも対応してもらえる家具屋もありますよ。店舗によって対応できる範囲が様々なので、要望があれば遠慮なく相談してみましょう。
特殊な機能・デザインのダイニングテーブルもオーダーできる!フルオーダー例をチェック
「個性の光るダイニングテーブルをオーダーしたい」「天板が伸縮するダイニングテーブルが欲しい」「収納付きにしたい」など、特殊なダイニングテーブルが欲しいという方は、フルオーダーのダイニングテーブルがおすすめです。フルオーダーは、一から自由にオーダーできる注文方法。自分でデザインしたり、職人と相談したりしながら理想のテーブルを作ることができます。用途や好み、使い勝手などを考慮して、細かいところまでこだわって製作できるので、唯一無二かつ一生もののダイニングテーブルが手に入りますよ。
フルオーダーのデメリットは、価格が高くなりがちなこと。打ち合わせから製作まで時間と手間がかかり、材料にもこだわることが多いので、セミオーダーよりも価格が高くなります。また、納期も長くなりがちです。そして、注文する際に、要望を伝える手間がかかるのもネックなところ。できるだけ打ち合わせの手間を省きたいなら、参考商品の画像やイラスト、図面など、できるだけ視覚的に理解しやすいものを用意する必要があります。また、サイズやデザインなど譲れない部分以外は、職人にお任せして提案してもらうのもおすすめです。
ここで、フルオーダー家具について、まだいまいちイメージが掴めないという方へ、ラフジュ工房が製作している具体的なオーダー例をいくつかご紹介したいと思います。こちらはほんの一例ですが、こんな風にユニークなオーダーができますよ。よければ参考にしてみてくださいね。
オーダー例1:伸縮式のエクステンションテーブル・バタフライテーブル。来客が多い家庭に人気
ドローリーフテーブル
「普段は4人用で十分だけど、来客時には狭くなってしまう」「将来的に家族が増えるかも…」という方に人気なのが、伸縮式のエクステンションテーブル。例えば、天板を左右に引き出せるドローリーフテーブルや、折りたたみ式の天板を広げられるバタフライテーブルなどがオーダーできます。
バタフライテーブル
普段はコンパクトなサイズで、お友達や親戚などが集まる際はワイドサイズで、など、シーンに応じて使い分けができるので、無駄に場所を取ることなく効率的に使えますよ。将来的に家族構成が変わるかもしれない場合も、伸縮できるタイプにしておくと買い替える必要もなく安心です。
オーダー例2:コンパクトにできる!ゲートレッグテーブル・組み立て式テーブル
ゲートレッグテーブル
「部屋が狭いので、使わない時はコンパクトになるとうれしい」「ガーデンやアウトドア用のダイニングテーブルが欲しい」という方におすすめなのが、折りたたみ式や組み立て式のダイニングテーブル。王道なのは、脚と天板を広げて使えるゲートレッグテーブルです。折りたたむとかなり薄型になるので、壁付けで置いておくと邪魔になりません。また、片側だけ天板を開いても使えるので、2段階でサイズが調整できますよ。
組み立て式テーブル
また、天板と脚が分解できるタイプのダイニングテーブルもオーダーできます。こちらは、天板2枚と、脚2組に分解できるダイニングテーブルで、ガーデンやバルコニー、アウトドア用などのテーブルとしておすすめです。持ち運びや収納に便利な形で、無垢材で作られていて安っぽさもありません。外部用塗装でオーダーすれば、日焼けや雨風にも強くなりますよ。
オーダー例3:天板の高さを調整できる!リフティングテーブル
「ソファと合わせて使えるダイニングテーブルが欲しい」という方にぴったりなのが、リフティングテーブル。リフティングテーブルとは、天板の高さを変えられるテーブルのことで、食事用のテーブルとしても、ローテーブルとしても使えるテーブルです。食事や作業をする際はテーブルを高く、普段は圧迫感が出ないようにテーブルを低く、などシーンに応じて使い分けられますよ。1つのスペースで、リビングやダイニング、ワークスペースを兼ねたい場合に便利です。
オーダー例4:収納もお任せ!キャビネット付きテーブル
「ダイニングテーブル周りに物を収納できるスペースが欲しい」という方に人気なのが、キャビネット付きのテーブル。例えば、テーブル下やサイドにラックを付けたものや、サイドに扉付きの棚をつけたものなど、様々なオーダーができます。カトラリーやナプキン、グラスなどをしまったり、雑誌や本を置いたりと、ちょっとしたものが置けて便利ですよ。
また、片側を作業台、もう片方をカウンターテーブルのように使える、1台で2役のテーブルもオーダー可能です。ダイニングキッチン用のテーブルとしておすすめですよ。
オーダー例5:ダイニングの主役に。ステンドグラステーブル
「ガラス天板のダイニングテーブルが欲しい」「一点ものの個性的なテーブルをオーダーしたい」という方におすすめなのが、ステンドグラス天板のダイニングテーブル。こちらは一例ですが、好きなデザインのステンドグラスを製作して、天板にすることができます。天板はクリアガラスで覆うので、ステンドグラスが傷つく恐れもありません。エレガントな高級感の漂う、印象的なダイニングになるはずですよ。
レトロな1点もののダイニングテーブルが欲しいなら、アンティーク家具屋のリメイクオーダーを活用!
個性的で温かみのあるアンティーク家具のようなダイニングテーブルが欲しいという方におすすめなのが、リメイクオーダー。アンティークのダイニングテーブルをリメイクして理想のサイズや形に作り変えたり、古材をリメイクして1点もののダイニングテーブルを製作することができます。リメイクオーダーだと、新品のオーダーテーブルとは一味違う、古いものならではの上質な家具が手に入るのが魅力。古材の傷んだ部分はしっかりと修復するので、強度やメンテナンス性も問題ありません。また、ラフジュ工房なら、一から作るのと同じくらい、どんな要望にも柔軟に対応できるので、リメイクでも理想を100%実現したダイニングテーブルが製作できますよ。
リメイクオーダーのデメリットは、セミオーダーよりは価格が高めなこと、材料となる古材も1点ものなので数に限りがあることです。リメイクオーダーもなかなかイメージが湧きにくいかと思いますので、いくつか具体例をご紹介したいと思います。レトロやヴィンテージテイストの家具が好きな方は、ぜひ参考にしてみてください。
オーダー例1:アンティークダイニングテーブルをリメイクオーダー
まず王道なのは、アンティークダイニングテーブルをリペア、リサイズして仕上げるリメイクオーダー。視覚的・構造的な傷みをしっかり補修し、希望のサイズにカット、もしくは継ぎ足してリメイクします。最後に、傷や汚れに強くなるよう、ウレタン塗装などの塗装をして仕上げます。
ご希望によっては、引き出しや棚を取り付けたり、ペイントしたり、透かし彫りをプラスしたり、幅広いアレンジがオーダーできますよ。ダイニングテーブルの元々の雰囲気を壊さず、質感や色を合わせて仕上げるので、違和感なく好みの形にリメイクできます。
オーダー例2:アンティークドア・蔵戸をリメイクしたダイニングテーブル
もっと個性の光るダイニングテーブルが欲しいという方には、アンティークドアを使って、ダイニングテーブルをリメイクオーダーするのがおすすめです。ドアを天板に使って脚を取り付け、ガラス天板を取り付けて仕上げます。例えば、こちらは蔵戸をダイニングテーブルにしたリメイクオーダー例。迫力のある分厚い蔵戸をそのまま使っているので、存在感も高級感も抜群です。アンティークドアは、和洋幅広いデザインがあるので、好みに応じてオーダーすることができますよ。
オーダー例3:アンティーク欄間・組子をリメイクしたダイニングテーブル
和風の個性的なダイニングテーブルが欲しいという方には、アンティーク欄間や組子建具を使ったリメイクオーダーが人気です。先ほどと同じく、欄間や組子建具を天板に用いて、脚とガラス天板を取り付けて製作します。
アンティーク欄間や組子建具は、職人技が光る上質なものが多く、美術品のような高級感があるのが特徴。風景や動植物をモチーフとした彫刻や、伝統的な組子細工のものなどがあり、上品な和の風情が漂うダイニングテーブルに仕上がりますよ。ちなみに、こちらは小ぶりなサイズですが、同じデザインの欄間を複数枚使ったり、周りの木枠を太くすることで、ダイニングテーブルサイズに仕上げることができます。
オーダー例4:アンティークミシン台をリメイクしたダイニングテーブル
続いては、洋風やレトロテイストの個性的なダイニングテーブルが欲しい方におすすめな、アンティークミシン台を使ったリメイクオーダー例。ミシン台の鉄脚に、新しく天板を取り付けてテーブルにしたものです。2人掛けサイズのテーブルや、補助天板が付いたバタフライテーブル、横長のカウンターテーブルなどが製作できますよ。鉄脚は、特にイギリスのSINGER(シンガー)社のものが人気です。網目状のエレガントなデザインと、アイアンの無骨さがいい味を出してくれます。
オーダー例5:アンティークトランクをリメイクしたダイニングテーブル
ヴィンテージやジャンクスタイルのダイニングテーブルが欲しい方は、アンティークトランクをリメイクしたテーブルはいかがでしょう。こちらは、重厚な存在感たっぷりの大型トランクを土台にして、ガラス天板と脚を取り付けた例です。天板と脚は取り外しが可能で、トランクはもちろん収納にも使えますよ。アンティークトランクは、大小さまざまなサイズがあるので、ぜひお好みのサイズのもので検討してみてくださいね。
さて、ダイニングテーブルのオーダー方法について把握できたところで、続いては木製とアイアン製のダイニングテーブルのオーダー例をより幅広くご紹介していきますよ。ここまで、個性的なものを中心にご紹介しましたが、セミオーダーでは、もっとシンプル・スタンダードなデザインのものも人気です。ぜひ、好きなものを探してみてくださいね。
木製ダイニングテーブルのオーダー例。木の温かみを感じるダイニングに
木製のオーダーダイニングテーブルは、木のぬくもりが感じられるシンプルなデザインのものが多くあります。ここでは、ラフジュ工房で人気の4例をご紹介したいと思います。
上質なのに格安!シンプルな無垢材製ダイニングテーブル
1つ目は、直線的でシンプルな形の無垢材製ダイニングテーブル。シンプルだからこそ、どんなインテリアにも合わせやすく、飽きのこないデザインで、価格もお手ごろなのがポイント。素材には、無垢材を使っていて、天然木ならではの上質な雰囲気が感じられます。
無垢材天板のダイニングテーブルは、使い込むほどに味わいが増していくのが特徴。もしも、傷や汚れが気になってきたとしても、修理に出せば綺麗に修復可能です。できるだけ汚さず綺麗に使いたいという方は、防汚性や耐水性のあるウレタン塗装でオーダーしておくと安心ですよ。塗装の種類については、7章で詳しくご紹介しますので、気になる方はそちらをご覧ください。
レトロな古材天板のダイニングテーブル
2つ目は、先ほどと似たシンプルなデザインで、天板に古材を使ったオーダー例。使い込まれたものならではの味わいがあり、食卓に温かみをプラスしています。シンプルで部屋に馴染みやすいデザインですが、古材を使うことで、ほどよい存在感が生まれますよ。
古材を使ったオーダーメイドのダイニングテーブルは、実は、傷や汚れなどをどれくらい残すかといったことまでオーダーできます。細かく要望を伝えておくと、さらに一人一人の好みに合わせた質感に仕上がりますよ。例えば、古材の中には、子供の落書きが残っていたり、コップの輪ジミが残っていたりするものもあります。そういったものは、まっさらに消すことも、あえて味わいとして残すことも可能です。リペアの方法次第で、仕上がりの雰囲気も大きく変わるので、好みのイメージがある方は事前に相談しておくと安心です。
引き出し付きで便利!無垢材製ダイニングテーブル
こちらは、ホワイトオーク無垢材で製作した、引き出し付きダイニングテーブルのオーダー例。シンプルだからこそ、木目の美しさや温かみが際立っていますね。天板はマットなウレタン塗装で仕上げていて、見た目の良さも扱いやすさも抜群です。
こちらは、天板の下に浅めの引き出しが3杯ずつ両側に付いています。ナプキンやランチョンマットなど、手元にあると便利なものを収納しておくことができますよ。引き出しは、サイズや金具の種類なども指定可能です。使用シーンをイメージしながらオーダーしてみてくださいね。
ナチュラルな白ペイントの木製ダイニングテーブル
4つ目は、脚を白くペイントしたナチュラルなダイニングテーブルのオーダー例。天板は、ホワイトオーク無垢材で製作しています。ペイント仕上げは、木味そのままの塗装と比べて、よりカジュアルな印象です。カラーによって様々なインテリアテイストに合わせることができます。
例えば、先ほどのように白やアイボリーだとナチュラルなカントリー調に、ブラックやネイビーだとメンズライクなヴィンテージスタイルに、黄色や水色だとポップなインテリアになどなど、好きなテイストに仕上げることができますよ。また、ラフジュ工房なら、オプション以外の色指定も可能で、アンティーク風にエイジング加工して仕上げることもできます。好みに合わせて、カラーを相談してみてくださいね。
アイアン製ダイニングテーブルのオーダー例。メンズライクなインテリアに人気
さて、次はアイアン製(鉄脚)のダイニングテーブルのオーダー例をご紹介していきますよ。クールなヴィンテージインテリアが好きな方は要チェックです。
格安だけどおしゃれ!シンプルなアイアンダイニングテーブル
1つ目は、華奢なフレームがおしゃれな、鉄脚のオーダーダイニングテーブル。無垢材製の天板は、鉄脚の無骨な質感に合わせて、ダークブラウンに着色して仕上げています。存在感を抑えた佇まいで、スタイリッシュな空間作りができますよ。価格が格安なのもうれしいポイントです。
こちらのタイプのオーダーダイニングテーブルは、カラーを変えるとまた違った印象になります。例えば、こちらは鉄脚をホワイトに、天板を明るめのブラウンに着色したオーダー例。先ほどよりも無骨なヴィンテージ感が抑えられて、カフェスタイルやナチュラルスタイルにも合わせやすくなりました。
棚付きで便利。小ぶりなアイアンダイニングテーブル
2つ目は、天板の下に棚を付けた鉄脚ダイニングテーブルのオーダー例。幅が1200mmの2〜4人掛けで使えるコンパクトなサイズで、先ほどと同じくすっきりとしたデザインが魅力です。棚は、ティッシュや雑誌など、ちょっとしたものの置き場として活躍しますよ。シンプルな作りかつ小ぶりなサイズなので、価格もお手頃です。
こちらのタイプのオーダーダイニングテーブルは、さらにコンパクトな幅1000mm・1〜2人用のものもあります。ご家庭用にはもちろん、カフェなどの店舗什器にもおすすめです。
鉄脚と古材天板でヴィンテージ風に!アイアンダイニングテーブル
もっと無骨な存在感のあるダイニングテーブルをオーダーしたいという方には、太めの鉄脚+古材天板のダイニングテーブルがおすすめです。どっしりとした鉄脚が印象的で、ダイニングにしっかりヴィンテージ感を演出してくれます。古材天板や鉄脚のシャビーな質感がたまりません。
こちらの天板は、無塗装のまま仕上げています。無塗装だと、傷や汚れなどが付きやすく、目立ちますが、ヴィンテージスタイルだとむしろそれがいい味わいになります。また、塗装したものよりも、ダイレクトに木の質感が感じられますよ。ただ、無塗装仕上げだと、木が乾燥によって割れやすくなってしまうのが弱点。心配な方は、着色はせずにオイルフィニッシュやクリア塗装(ウレタン塗装)で仕上げるのもおすすめです。
格納スツール付き!ユニークなアイアンダイニングテーブル
4つ目は、さらに個性的なオーダーダイニングテーブルの登場です。こちらは、格納式のスツールが付いたアイアン製のダイニングテーブル。ダイニングチェアを置くよりも省スペースで、見た目にユニークで賑やかなのが特徴です。スツールを引き出して腰掛けると、スツールの脚が床に付き、安定して座ることができます。腰を上げると、スツールが自然とゆっくり元の位置に戻る仕組みです。ただ、構造上、気を抜いていると多少ぐらつきを感じることがあるので、ゆっくり腰掛けてリラックスしたいという方には向きません。スツールのように、シンプルで気軽に使える椅子が好きという方におすすめです。
こちらのタイプのアイアン製ダイニングテーブルは、4人掛け、6人掛け、8人掛けの3タイプがオーダーできます。アイアンフレームの元々の色はブラックですが、好きな色にペイントして仕上げることができますよ。スツールの座面や天板の色、素材なども同じく指定可能です。ラフジュ工房では、天板はそのままの木味、鉄脚はパステルカラーで塗装するのが人気です。
オーダーのダイニングテーブルは天板のサイズ・形も自由自在!用途合わせてオーダーしよう
オーダーメイドのダイニングテーブルは、天板のサイズはもちろん、形も指定できます。王道は、長方形ですが、他にも円形や半円形などで注文できますよ。続いて、それぞれの形の特徴と、使用人数に応じた適切なサイズをご紹介しますので、オーダーする際の参考にしてみてくださいね。
長方形のオーダーダイニングテーブル。定番で使いやすい形
長方形のオーダーダイニングテーブルは、1人1人のスペースをしっかりと確保しやすい形。トレーやランチョンマットを使う場合も、きれいに収まります。また、部屋への収まりも良く、壁付けで置くこともできます。丸型よりもスペースを効率的に使えますよ。
長方形のオーダーダイニングテーブルの一般的なサイズは次の通りです。
- 2人用 幅600〜900mm × 奥行750〜900mm
- 4人用 幅1200〜1500mm × 奥行750〜900mm
- 6人用 幅1800〜2100mm × 奥行750〜900mm
8人以上で使う場合は、片方に4人並んで座るとすると、幅が2200mm以上必要になります。高さは、700mm前後が一般的です。
また、ダイニングテーブルのサイズは、椅子や通路幅を考慮して設定しなければいけません。一般的に、ダイニングテーブル周りの通路幅は60cm以上、椅子を引く際には約70cmの余裕が必要です。ダイニングテーブルがスペースを占領してしまわないよう、まずは設置するスペースのサイズを測るところから始めてみてくださいね。
正方形のオーダーダイニングテーブル。コンパクトで2〜4人で使いやすい
正方形のオーダーダイニングテーブルは、コンパクトなサイズ感で2〜4人用のテーブルとして人気です。長方形と同じく、部屋への収まりが良く、壁付けでも使用できます。
ただ、正方形のダイニングテーブルは、コンパクトすぎると1人分のスペースが他の人と干渉しやすく、来客の際にも余裕がないのがネックです。また、サイズが大きくなると中央部分がデッドスペースになりがち。ダイニングが広い場合はいいですが、狭いと無駄にテーブルの存在感が出てしまいます。
正方形のオーダーダイニングテーブルは、一般的に次のサイズです。
- 2人用 各辺750〜900mm
- 4人用 各辺900〜1200mm
正方形のダイニングテーブルの場合、通路幅と椅子を引くスペースを考慮して、約70cm〜1mほどの余裕が必要になります。
丸型(正円形)のオーダーダイニングテーブル。多様な人数に対応できる
丸型(正円形)のオーダーダイニングテーブルは、角形のダイニングテーブルよりも存在感が際立ちやすい形。ダイニングテーブルを中心としたインテリアが楽しめます。脚の作りにもよりますが、何人でも座りやすく、みんなが中央を向くため、お互いの顔が見えやすい形です。また、鍋や大皿料理などをする際も、どこからでも手が届きやすいのも嬉しいですね。来客が多いご家庭におすすめですよ。
円形のオーダーダイニングテーブルは、壁付けで置くことができないため、角形よりも広いスペースが必要になることが多いです。また、丸い形は存在感が出やすいので、ダイニングが狭い場合にはおすすめできません。
丸型(正円形)のオーダーダイニングテーブルのサイズは、一般的に次の通りです。
- 2人用 直径750〜900mm
- 4人用 直径900〜1200mm
- 6人用 直径1200〜1500mm
丸型のダイニングテーブルの場合も、通路幅と椅子を引くスペースを考慮して、周りに約70cm〜1mほどのスペースが必要です。また、天板はサイズが大きくなればなるほど、中央のスペースがぽっかりと空いてしまします。空きスペースは、お花を飾るなど、テーブルコーディネートを楽しめるといいですね。
楕円形のオーダーダイニングテーブル。多様な人数に対応できる
楕円形のオーダーダイニングテーブルは、長方形と丸型の特徴をあわせ持った形。丸型よりも部屋への収まりが良く、ほどよい存在感があります。また、円形よりもデッドスペースとなる場所が少なく、長方形よりもどこからでも座りやすい形です。4人以上で使うテーブルとして人気です。
楕円形のデメリットは、円の形や座る場所によっては窮屈な場合があること。両端の円が細くなっている部分は、隣の人とスペースが干渉しやすくなります。
楕円形のオーダーダイニングテーブルのサイズは、一般的に次の通りです。
- 4〜6人用 幅1300〜1800mm × 奥行800〜1100mm
- 6〜8人用 幅1800〜2500mm × 奥行900〜1300mm
楕円形のダイニングテーブルも、周りに70cm〜1mほどのスペースが必要になります。楕円形のテーブルは、使用する人数にもよりますが、円形や長方形よりもさらに大きなスペースが必要になる場合が多いです。かなり存在感が大きいので、エクステンションテーブルでオーダーして、普段は円形、来客時に楕円形に伸長させる形にするのもおすすめです。
半円形のオーダーダイニングテーブル。壁付けでスッキリと使える
半円形のオーダーダイニングテーブルは、テーブルを壁付けで使いたい場合に人気の形。窓辺のテーブルにしたり、キッチンの横に置いてカウンターテーブルのように使うことができます。角形よりも一人分のスペースは狭くなりがちですが、空間のアクセントになりやすく、賑やかなインテリアを楽しむことができますよ。
半円形のオーダーダイニングテーブルのサイズ目安は、次の通りです。
- 2人用 直径1000〜1300mm × 奥行700〜900mm
- 3〜4人用 直径1300〜1800mm × 奥行800〜900mm
半円形のダイニングテーブルも、周りに70cm〜1mほどの通路を確保する必要がありますが、基本的に壁付けで置くので、コンパクトな部屋にも取り入れやすいです。また、半円形だと来客時にスペースが足りないかも…という方は、円形のバタフライテーブルやゲートレッグテーブルにしておくのもおすすめです。普段は片方の天板を折りたたんで壁付けで使用し、人が増える際は部屋の中央に移動して天板を広げて使うことができます。
小さな子供がいる家庭なら、角丸タイプの天板が人気
ダイニングテーブルをオーダーする際、小さな子供がいる家庭であれば、怪我防止のため、角を丸く面取りして仕上げるのが定番です。オーダー家具屋では、面取りするか、どれくらいの丸みにするかなどを指定できる場合が多いので、店舗へ相談してみましょう。角を丸くすると、角形のテーブルでも見た目にも柔らかい印象がプラスされます。
ダイニングテーブルは木製天板以外もオーダー可!メンテナンス性に違いあり
ここまで、天板が木製のダイニングテーブルを中心にご紹介してきましたが、家具屋によっては、他の素材でもオーダーができますよ。木製以外で人気なのは、大理石やガラスを使ったオーダーです。続いて、ラフジュ工房で受け付けているオーダー例をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
人工大理石天板のオーダーダイニングテーブル。価格が安めで種類が豊富
人工大理石を天板に用いるオーダーダイニングテーブルは、木製天板と比べて、傷や汚れに強く、耐久性も高いのが魅力。木製天板がナチュラルで温かみがあるのに対して、人工大理石はエレガントでモダンな雰囲気に仕上がります。ナチュラルな雰囲気も残したいという方は、木製天板の上に人工大理石を取り付けたり、脚はアンティークの古材で製作するのもおすすめです。
人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主な成分として着色して作られていて、色柄の種類が豊富なのもメリットです。周りのインテリアと合わせて、色柄を選ぶことができます。天然大理石と比べると、風合いが劣りますが、安価で取り入れやすい素材と言えます。
人工大理石の欠点は、種類によっては耐熱性が低いこと。木製天板と同じく、熱した鍋などを置く際は、鍋敷きを使う必要があります。耐熱性や耐久性、耐汚性に優れているものほど、価格は高くなります。
天然大理石のオーダーダイニングテーブル。高級感のある印象的な佇まい
天然大理石を天板に用いたオーダーダイニングテーブルは、表情豊かで高級感のある佇まいが魅力です。天然石を使っているだけに、色や模様が自然で深みがあり、上質な風合いを感じることができます。また、人工大理石よりも硬く、傷付きにくく、熱にも強いです。
天然大理石のデメリットは、価格が高いこと、そして、吸水性が高いため水や汚れが染み込みやすいこと。食べこぼしなどで汚してしまったら、すぐに掃除する必要があります。特に、無塗装のものは、水をこぼしただけでも放っておくと水が染み込んで、変色やカビなどの原因になってしまうので、注意が必要です。また、天然大理石は硬く傷付きにくいのがメリットですが、食器やグラスなどが逆に傷付いてしまう恐れもあります。扱いやすさという点では、人工大理石や木製天板の方が優位かもしれません。
ガラス天板のオーダーダイニングテーブル。モダンで上質なインテリアに
ガラス天板のオーダーダイニングテーブルは、軽やかで、大きなサイズでも圧迫感があまりありません。つるりと無機質な印象で、スタイリッシュなモダンなインテリアによく似合います。また、ガラス天板は防汚性が高く、食べこぼしても拭き掃除すればOK。簡単に汚れを落とすことができます。
オーダーダイニングテーブルでは、木製天板の上にガラス天板を取り付けることもできます。木製天板よりも、傷や汚れに強く、長くきれいに使うことができますよ。また、ラフジュ工房の場合は、木製天板の一部をガラスにしたり、すりガラスやレトロな模様入りのガラスを入れたり、幅広いアレンジができます。好みのイメージがあれば、ぜひ相談してみてください。
ガラス天板のダイニングテーブルのデメリットは、傷がつきやすく目立つこと。グラスや食器などを置くのに毎回気を使うことになるので、コースターやランチョンマットを使うなどの一手間をかけなければなりません。また、クリアガラスだと、指紋やホコリなどちょっとした汚れが目立ちやすいのもネックなところ。こまめに拭き掃除をする必要があります。
そして、ガラス天板は当然ながら、なんらかの衝撃で割れてしまう危険性もあります。そのため、特に小さな子供がいるご家庭などでは、耐衝撃性の高い強化ガラスにしておくのがおすすめです。強化ガラスはちょっとぶつかったりしただけでは割れにくく、万が一割れてしまっても破片が粉々になるため、怪我をしにくく安全です。見た目は一般的なガラスと同じで、価格は少々高くなります。
ダイニングテーブルの木の種類は?オーダーに人気の木材は次の4つ
さて、次はオーダーダイニングテーブルの素材について、詳しくご紹介していきますよ。木製天板のダイニングテーブルは、使用する木の種類によって、印象が変わってきます。特にこだわりがない場合は、家具屋にお任せしたり、価格重視で選んでもOKですが、木目や質感などにこだわりたい方は次の4つをチェックしてみてください。
ウォールナット材:シックで美しい木肌が魅力。高級感のあるオーダーダイニングテーブルに
ウォールナット材は、オーダーダイニングテーブルをはじめ、家具全般に人気の高い木材。世界三大銘木の一つとされ、しっとりとした暗褐色の木肌と、優しい雰囲気の美しい木目が特徴です。木は硬く重厚で、耐衝撃性や耐久性が高いため、一生もののダイニングテーブルにぴったりの素材。経年とともに少しずつツヤのある黄褐色に変化していきますよ。
ウォールナット材のデメリットは、価格が高いこと。無垢材でオーダーする場合は、特に高価です。できるだけ安く注文したい場合は、ウォールナット材を突き板に使った合板でセミオーダーすると、ある程度価格が抑えられます。無垢材と合板の違いについては、7章で詳しくご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。
オーク材:木目が綺麗で重厚感あり。上品なオーダーダイニングテーブルに
オーク材は、ウォールナット材と同じく、オーダーダイニングテーブルに人気の木材。黄みがかった明るいブラウンの木肌で、美しい木目がはっきりと表れています。柾目には虎斑(とらふ)と呼ばれる、虎の毛のような個性的な模様が見られることもあり、オーク材特有の木目として人気があります。
オーク材は、他の木材と比べて、重く、硬めですが、加工性は良好です。そのため、古くから高級家具の材料としてよく用いられてきました。耐久性が高く、オーダーダイニングテーブルにもおすすめですよ。価格はウォールナット材と同じく、高めです。
ヒノキ材:柔らかいが加工性・耐久性は優秀。使うほどに味わいが増すダイニングテーブルに
ヒノキ材は、日本で古くから寺社建築や家具に用いられてきた木材。世界最古の木造建築物として知られる法隆寺も、ヒノキ造りとされていますね。針葉樹で木肌は柔らかいのですが、弾力性や耐久性、加工性に優れ、狂いもあまりありません。白っぽい木肌にまっすぐに伸びる木目が印象的で、白木のままでも、画像のように着色しても美しく仕上がります。さらに、国産材で無垢材でも価格も安いのも魅力的なポイントです。
ヒノキ材のデメリットは、木肌が柔らかく傷つきやすいこと。また、無着色だと木肌が白いので、シミなどの汚れが目立ちます。ダイニングテーブルは、日常的に使用するものなので、細かな傷や汚れは避けられません。ちょっとした傷は、味わいとして楽しめる方に向いています。汚れを目立たなくするためには、天板を着色・ウレタン塗装をして仕上げるのがおすすめですよ。
パイン材:ナチュラルでお手頃な木材。カントリー風のオーダーダイニングテーブルに
イエローパインやホワイトパインといったパイン材は、ナチュラルテイストのオーダーダイニングテーブルに定番の木材。価格がお手頃で、加工性が良く、ホームセンターなどでもよく見かけますよね。ダイニングテーブルやキャビネットなど幅広い家具の材料として人気があります。木肌は、黄みがかった明るい茶色で、所々に現れる節がいい味を出しています。
パイン材のデメリットは、ヒノキ材と同じく木肌が柔らかいため、傷がつきやすいこと。カントリーテイストやナチュラルテイストであれば、ちょっとした傷もいい味になるので、経年変化の一つとして楽しめるといいですね。
格安にこだわるなら必見!オーダーダイニングテーブルの価格を抑える秘訣
さてここからは、「ダイニングテーブルをオーダーしたいけど、価格が心配…」という方へ、オーダーメイドでもできるだけ格安価格にするコツをご紹介したいと思います。オーダー家具は、価格を抑えようとすると、どうしても機能性や見た目の質が落ちてしまうことが多いので、どういった点なら譲ってもいいか、バランスを考えなら検討してみてくださいね。
ダイニングテーブルのサイズは必要最低限でオーダー。天板の厚みにも注目
オーダーダイニングテーブルを安くするには、無駄に大きなサイズにせず、天板の厚みも必要最低限のサイズで注文しましょう。ダイニングテーブルは、4人用と6人用では1〜2万円ほど差が出ます。来客時や将来に備えて大きめのものにしておくのもいいですが、予算に応じて、価格と天秤にかけて考えてみてくださいね。
天板の厚みは、無垢材の上質なダイニングテーブルだと、40〜50mmほどあるものもあります。分厚いものは、重厚で贅沢な佇まいが魅力的なのですが、実は強度的にはここまで分厚くする必要はありません。ダイニングテーブルの天板は、薄いものだと20〜30mmのものからあり、強度はそれでも十分です。天板が薄めだと重厚さはありませんが、軽やかでスタイリッシュな印象になりますよ。予算と好みに応じて、選んでみてくださいね。
ダイニングテーブルは無垢材製or合板製?安くオーダーするなら合板が有力
ダイニングテーブルは、無垢材で製作するか、合板で製作するかで大きく価格が異なります。結論としては、合板の方が安くオーダーできますが、「安い方がいいけれど、できれば無垢材のダイニングテーブルがいい」、もしくは「チープな印象にならなければ合板でもいい」など色々な意見がありますよね。そこで続いては、無垢材と合板の特徴と、それぞれどうやったら手頃な価格で良質なテーブルをオーダーできるか、コツをご紹介したいと思います。
無垢材製ダイニングテーブルは天然木らしい上質な雰囲気。ただし高価で変形の恐れもあり
そもそも無垢材とは、丸太から切り出したそのままの木材のこと。天然木らしい表情豊かな木肌が楽しめ、温かなで上質な風合いが感じられます。また、使っていく上で傷がついても、ヤスリがけや再塗装をして補修することができ、長年使い込むほどに味わいが増していきます。
(左)1枚板・(右)はぎ材
無垢材製のオーダーダイニングテーブルは、無垢材の1枚板が使われるものと、無垢材を横にはぎ合わせて1枚にした、はぎ材が使われるものがあります。無垢材の1枚板は、サイズが大きくなるほど採れる量が少ないため、はぎ材よりも高価です。無垢材で安くダイニングテーブルをオーダーするなら、はぎ材が定番ですよ。はぎ材のダイニングテーブルは、つなぎ目が目立たないものが多く、また、つなぎ目がわかるものでも天然木の質感に変わりはありません。
そして、無垢材のダイニングテーブルは、どんな種類の木でオーダーするかによっても、価格に差が出ます。次章で詳しくお話ししますので、そちらも参考にしてみてください。
もう一つ、無垢材でオーダーする際に知っておきたい注意点があります。それは、無垢材は乾燥や湿気によって変形する恐れがあること。無垢材製のダイニングテーブルを冷暖房の風や直射日光が当たる場所に置いてしまうと、乾燥して継ぎ目に隙間ができたり、逆に湿気の多い場所に置くと、木が膨張して反ったりすることがあります。大抵は、使用上は問題ない範囲ですが、ひどい場合には修理に出すことになる可能性もあります。できるだけ変形を防ぐためにも、家具の置き場所に注意し、必要に応じて再塗装などメンテナンスすることを心がけましょう。
合板製ダイニングテーブルは安くて変形に強いのが魅力。天然木の突き板合板が人気
一方、合板は、薄くスライスした板を、繊維方向を交互に重ねて張り合わせた板材のこと。無垢材よりもローコストで製作でき、薄くても強度が高いのが特徴です。また、湿気や乾燥による変形もほぼありません。そのため、合板を使って作られたダイニングテーブルは、安価で、軽く、扱いやすいと言えます。
しかしながら、合板は安い木材が使われていたり、表面に木目をプリントした化粧シートを張ったりしているものを目にすることが多いので、どこかチープな印象を持っているかもしれませんね。たしかに合板は無垢材と比べると風合いに劣りますが、実は合板の種類によっても雰囲気に差があるんですよ。例えば、合板の中でも、ウォールナット材やオーク材など木肌の美しい木材を化粧材として張った天然木突き板の合板は、見た目には無垢材と大きく変わらず、木製らしい上質さがあります。安さと見た目とちょうど良いバランスのダイニングテーブルをオーダーしたいという方は、そのような良質な天然木を使った突き板合板を使うのがおすすめです。
ただ、合板は、長い目で見ると無垢材よりも耐久性に劣ります。傷が付いてしまったり、経年によって突き板が剥がれてきてしまうと、無垢材のように補修することが難しいです。そうなると、結局は買い替えることになってしまうかもしれません。合板製のダイニングテーブルは、初期費用は安いですが、長期的に考えるとなんとも言えないところです。
ダイニングテーブルの木の種類は?杉材・ヒノキ材・パイン材などでオーダーすると安い
オーダーダイニングテーブルは、木の種類によっても価格が大きく異なります。格安でオーダーしたい場合は、チーク材やウォールナット材、オーク材など、希少性の高い木材や人気の木材は使用せず、杉材やヒノキ材、パイン材など価格が安めの木材を使うのがおすすめです。杉材やヒノキ材、パイン材は、針葉樹で木が柔らかく傷がつきやすいというデメリットがありますが、耐久性や加工性が良く、家具にも向いている木材。使うほどに温かい味わいが出てきますよ。
例えばこちらは、1920年頃に作られた無垢パイン材製のアンティークテーブル。所々に傷やシミなどがありますが、それが素敵な味わいになっています。作られてから約100年が経つ古いダイニングテーブルですが、手入れしながら使えばこんなに長持ちするんです。何世代にも渡って使い続けることもできますよ。
ダイニングテーブルの塗装の種類は?オイルフィニッシュやウレタン塗装が安価で定番
オーダーメイドのダイニングテーブルは、塗装の種類も指定することができます。代表的な塗装は、ウレタン塗装やオイルフィニッシュ。この2種類は価格もお手頃なので、安くオーダーしたい方に人気です。それぞれの特徴と、他にはどんな塗装ができるのか、簡単にご紹介したいと思います。
オイルフィニッシュ:しっとりとした木の質感が活きる塗装
オイルフィニッシュで仕上げるオーダーダイニングテーブルは、木目を活かして、しっとりと自然な風合いに仕上がるのが魅力。ナチュラルな雰囲気のダイニングテーブルが欲しい方におすすめです。ウレタン塗装と比べると水気や熱、傷、汚れに弱いですが、もし傷などが付いてもヤスリをかけて再度オイル塗装することで、DIYで簡単に補修することができます。また、着色剤が入ったオイル塗料もあり、好みの色合いに仕上げることも可能です。
オイルフィニッシュのデメリットは、防汚性や耐水性に劣ること。お手入れは乾拭きが基本です。水気は木の変形や変色の原因になるので、すぐに拭き取らなければなりません。掃除する際には、固く絞った布巾で拭くことができますが、徐々にオイル塗装が落ちていきます。きれいに長く使うためには、半年に一回程度オイルを再塗装する必要があります。
ウレタン塗装:耐水性・防汚性あり!ほんのりツヤのある塗装
ウレタン塗装のオーダーダイニングテーブルは、耐水性や防汚性があり、メンテナンスしやすいのが魅力。ウレタン塗装は、表面に塗膜を作る塗装方法で、汚れがつきにくく、日常的に水拭きで楽にお手入れすることができます。ウレタン塗装は、一般的にツヤのあるイメージですが、種類によってはツヤを極力抑えてマットな質感に仕上げることもできますよ。
ウレタン塗装のデメリットは、一度大きな傷が付いたり、経年で塗膜が剥がれてきたりしても、DIYでの補修が難しいこと。きれいにリペアするには、家具屋に修理に出す必要があります。修理が必要になるのは数年〜数十年に一度くらいのことですが、その際にはちょっとした手間がかかります。
その他、ペンキ塗装やセラウッド塗装、UV塗装、無塗装などもあり
ダイニングテーブルは、オイルフィニッシュやウレタン塗装以外に、ペンキ塗装やセラウッド塗装、UV塗装、無塗装などでオーダーすることができます。ペイント塗装や無塗装による仕上げは、安価で個性的な仕上がりで、セラウッド塗装、UV塗装は高価ですがメンテナンス性などに優れています。それぞれの特徴は次の通りです。
- ペイント塗装
メリット 色柄が豊富 カラーバリエーションが広く、様々なインテリアにおすすめ。塗り方次第で、アンティーク家具風に仕上げることもできます。 価格が安い オイルフィニッシュやウレタン塗装と同じくらいの価格です。 日頃のお手入れが楽 ペイント塗膜は、防汚性や防水性があるので、汚れても固く絞った布巾で掃除ができます。 補修が簡単 傷やシミが付いてしまった場合でも、表面をヤスリで整えてペンキを塗れば、簡単に補修できます。 安い木材にも向いている 木肌がしっかりと隠れるため、安い合板などを使って製作しても、見栄え良く仕上がります。 デメリット 明るめの色は汚れが目立つ 木目をしっかり隠し、全体が均一な色に仕上がるため、特に白っぽい色だと汚れた際に目立ちます。 - セラウッド塗装
セラウッド塗装とは、ウレタン樹脂をベースとしたウレタン塗装と似た塗装のこと。ウレタン塗装よりも熱や紫外線に対する耐性が高いですが、価格も高めです。メリット 耐汚性・耐水性あり 汚れがつきにくく、水拭きできます。 紫外線に強い 日光に当たっても変色しにくく、経年による変化を感じにくいです。 デメリット DIYでの傷の補修が難しい ウレタン塗装と同じく、傷が付いた場合や塗装が劣化した場合は、家具屋へ修理を依頼することになります。 価格が高い ウレタン塗装よりも高価です。 - UV塗装
UV塗装とは、紫外線で硬化する樹脂塗装のことで、贅沢な透明感や光沢があります。モダンな高級家具でよく目にする塗装です。メリット 高い光沢感・透明感がある 透明な厚い塗膜を作る塗装で、ツルツル・ピカピカの光沢感のある仕上がりです。 耐水性・耐汚性・耐衝撃性に優れる ウレタン塗装よりも塗膜が強靭で、水気やあらゆる汚れ、熱、傷に強いです。乾拭きや水拭きで簡単に汚れを落とすことができます。 無垢材でも変形に強くなる 硬く厚い塗膜を作るため、湿気や乾燥によって木材が変形するのを防ぐことができます。 デメリット 家具屋でも補修が不可能 傷が付いたり、経年で塗装が劣化した場合、家具屋でも再塗装などの補修ができません。新しく買い替える必要があります。 価格が高い 他の塗装と比べてとても高価です。 木の風合いが抑制される つるりとした質感に仕上がるため、ナチュラルな家具が好きな方には不向きです。
- 無塗装
メリット 木の風合いが楽しめる 天然木のそのままの質感を存分に楽しむことができます。 経年変化が大きい 使い込むに連れて、傷や変色、木部の変形など、味わいが増していきます。 ほどよくシンプル デコラティブなデザインでも、ほどよくシンプル・カジュアルに仕上がります。特にアンティーク家具をストリップド加工(塗装剥離)でリメイクしたものは、シンプルですが雰囲気たっぷりの質感に仕上がります。 価格が安い 一から製作する場合、塗装する手間がかからないため、価格が安い傾向にあります。 デメリット 耐水性・耐汚性・耐熱性などに劣る 水気や汚れ、熱に弱く、変形・変色が起きやすいです。できるだけ綺麗な状態で使い続けたいという方には不向きです。 湿気や乾燥の影響を受けやすい 塗膜で保護されていない分、湿気や乾燥などの影響をダイレクトに受けます。特に無垢材の場合は、割れや反りなどが起こりやすいです。 安い木材には不向き 安い木材を無塗装で仕上げると、チープな印象に仕上がってしまいます。
さて、オーダーダイニングテーブルの塗装については、以上です。予算と使い勝手を考慮して、自分に合ったものを選んでみてくださいね。
オーダー前に要確認!格安家具屋の場合はサービス面が劣る場合もあり
ダイニングテーブルを安くオーダーしようとすると、アフターサービスをコストカットした家具店に当たってしまいがちです。しかしながら、オーダー家具は、既製品の家具と同様に、使っていくうちに不具合が起こる可能性もあります。そのため、できればアフターサービスまでしっかりしている家具店でオーダーするのがおすすめですよ。オーダー前に必ずチェックしていただきたい点は、次の2つです。
オーダー家具屋は基本的にキャンセル・返品不可。ラフジュ工房ならOK
オーダー家具屋では一般的に、注文後のキャンセルや、ダイニングテーブル到着後、初期不良以外の返品は受け付けていません。オーダー家具は、既製品よりも注文や製作に手間がかかるため、注文や返品が多いと採算が取れなくなってしまうためです。そのため、返品ができる場合と違って、買い手のリスクも大きいため、オーダー内容に間違いがないか、搬入経路に問題がないかなど、注文前に入念にチェックする必要があります。
しかしながら、オーダー家具屋の中でもラフジュ工房では、オーダーでもキャンセルや返品が可能という太っ腹なサービスを実施しています。家具が到着して1週間以内であれば、たとえ使用して傷が付いていたとしても返品可能です。これは、オーダー家具の実績が豊富で、キャンセルや返品などのクレームがほぼないからこそ実現できることです。「オーダー家具は初めてで不安…」「家に置いてみて、もしも気に入らなかったらどうしよう…」という方は、ぜひラフジュ工房へご相談ください。返品不可の店舗だと諦めて使うしかありませんが、ラフジュ工房なら、返品してもう一度製作し直しということも可能です。
格安のオーダー家具屋はアフターサービスがない場合も
もう一つ、格安のオーダー家具屋で異なるのが、アフターサービスについて。中〜高価格帯のオーダー家具屋では、使い始めてから数年後にメンテナンスが必要になった場合、修理やお手入れ方法の相談に乗ってもらえる場合が多いですが、格安のオーダー家具屋では高い修理費を取られたり、最悪対応してもらえない場合もあります。オーダーダイニングテーブルは、日常的に使う家具で、いずれメンテナンスが必要になる可能性も高いので、アフターサービスも実施している店舗だと安心です。
ちなみに、ラフジュ工房の場合、初期不良は購入後1か月まで送料・修理代無料、購入後1年間は修理代無料、軽い傷消しは永久的に修理代無料、という充実のアフターサービスを設けています。また、将来的に何か大きな修理が必要になった場合でも、有料ではありますが、どんな難しい修理でも受け付けていますよ。アンティーク家具のリペアで培った高い木工技術を活かして、一からの製作も修理も高いクオリティに仕上がります。
最後に
オーダーのダイニングテーブルは、日常的に使う家具なので、見た目はもちろん、使い勝手も重要な家具。ぜひご紹介したポイントに沿って、どんなダイニングテーブルをオーダーするか検討してみてくださいね。困ったことやわからないことがあれば、ぜひラフジュ工房までご相談ください。