選び方まで伝授!アンティークダイニングテーブルの基本知識

アンティーク全般

選び方まで伝授!アンティークダイニングテーブルの基本知識

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アンティーク ダイニングテーブル

「おしゃれ」「使いやすさ」「省スペース」…ダイニングテーブルへの願望は家庭の数だけあるはず。それはもちろんアンティークを買う場合でも、古いものだからといって妥協したくはないですよね。

実際選ぶとなると、ひと目惚れだけではなかなか決められないのが現実です。でもきちんと、お部屋に合うテイストやサイズなど、アンティークならではのチェックポイントさえ知っておけば心配ありませんよ。
悩ましくも楽しみながらアンティークを吟味するために、今回はダイニングテーブルの種類から実用的な使い方・取扱いまで徹底的にご紹介していきたいと思います。

Contents

まずはアンティークダイニングテーブルの種類を知ろう

国や年代によって、アンティークダイニングテーブルのデザインもかなり多様です。アンティークでも定番の種類を、まずは知っておきましょう。また、今回はアンティークのパーツと掛け合わせた、ちょっとユニークなリメイクダイニングテーブルもご紹介していきます。

デザインも多様なヨーロッパのアンティークダイニングテーブル

家具文化が発展しているのは、やはりヨーロッパです。アンティークやヴィンテージでよく見かける種類を中心に、その他ダイニングテーブルではありませんが、私たちにとっても懐かしい番外編もご紹介しますよ。

高級感あふれる「英国伝統スタイル」のダイニングテーブル

パーケット ダイニングテーブル アンティーク

ヨーロッパのアンティークダイニングテーブルの魅力は、見て分かる通りその華やかさですよね。テーブルの縁や脚などに施された贅沢なレリーフ(彫り)に、ねじれ型やS字に湾曲した脚など、年代によって様々なデザインが存在します。また、その装飾は天板にまで及び、濃淡のある木材を貼り合わせて模様を作り出した「パーケット」などもあります。

 イギリスアンティーク ラウンドテーブル

様々なデザインのアンティークダイニングテーブルが生まれていく中で、ヨーロッパで主流だったのがドローリーフという天板を伸張させて使う折りたたみ式のダイニングテーブルと、太い一本脚で支えるルーテーブル(ラウンドテーブル)。というのも、最初は小さなテーブルをたくさん並べて食事をとるスタイルにはじまり、19世紀頃に私たちも見慣れた大人数で囲むダイニングテーブルに変わっていったためだそうです。

クラシカルな雰囲気で、お家使いのコーディネートのハードルも高いように思えますが、実際のコーディネート例は後ほどご紹介していきたいと思います。

伝統に忠実でも素朴な「イングリッシュカントリー」のダイニングテーブル

オーク アンティーク ダイニングテーブル

素朴な中に伝統的なデザインが根付く「イングリッシュカントリー」のアンティークダイニングテーブル。優美さを感じるものも中にはありますが、基本的に装飾は控えめなのが特徴で、球根状の挽き物などが脚に入っている程度のものが多いです。また、それに伴い制作方法も単純だったと言われています。

イングリッシュカントリー ダイニングテーブル

木材に使用されたのは、オーク材やクルミ材など。木肌を感じるあたたかな触れ心地といい、シンプルなデザインといい、気品ある英国伝統スタイルにはない親 しみやすさが、日本の住まいとの相性の良さにも結び付いている気がします。先ほどご紹介したクラシカルな英国スタイルよりも、気負わず取り入れられるはず ですよ。

※日本でも多く見られる「パイン材」を使ったナチュラルな家具は「アメリカンカントリー」で、イングリッシュカントリーよりも認知が強く、現行品でもたくさん作られています。

 シンプルさで愛される「北欧ヴィンテージ」のダイニングテーブル

北欧 ヴィンテージ エクステンションテーブル

すらりと伸びた先細りの脚に、美しいキャメルカラー、そしてなめらかな天板。日本でもとてもファンが多いのが北欧のヴィンテージダイニングテーブルです。モダンデザインが発展した1950~70年頃のものを中心に、ヴィンテージとして出回っています。すっきりとしたデザインな分、ダイニングチェアやインテリアファブリックで彩りをプラスするような使い方が多いでしょうか。

北欧 ヴィンテージ ラウンドテーブル

木材は、うっすら黄色のオーク材、オレンジ色のチーク材、こげ茶のウォールナット材など。また、家具に機能性を重視していた北欧でも、伸張式のダイニングテーブルが多く見られました。

シンプルで機能的なデザインからは想像しにくいですが、北欧諸国は厳しい気候で資源も豊富に無く、特に産業がなかったため、合理的な手工業とデザイン力で、家具作りを成長させたと言われています。

ジャンク感でファンも多い「古い学校」のアンティーク作業台

もともとはダイニングテーブルではありませんが、見慣れたこんなアンティークも人気を集めています。

アンティーク 学校 作業台

このダイニングテーブルの正体は、実は学校の図工室で使われていた作業台。当時はこんな使い方ができるなんて思いもしませんでしたが、飾り気もなく厚手なフォルムだからこそのラフな雰囲気が魅力なようです。思い返してみると確かに、時折カフェなどで使われているのを見かけることもあるのではないでしょうか。使い込まれた木味で、ナチュラルテイストにはもちろん、ジャンクインテリアとも相性抜群です。

アンティーク 作業台 工場

もともと作業台だったことから、テーブル下に引き出しや棚が付いていたりするのも実用的なポイントですが、お手持ちの椅子と高さが合うか、足をしまう際にぶつからないかどうかは、少し気にする必要があるかもしれません。

※日本ではダイニングテーブルの歴史が浅いため、アンティーク自体がほとんどありません。もともとの用途がダイニングテーブルなくても現代で実用できそうなものであれば、ダイニングテーブルとして販売されていることもあります。

「アンティークの材料」を主役にした、ユニークなリメイクダイニングテーブル

アンティークでもよく見かけるものをピックアップしてみましたが、ちょっとユニークな「アンティークの材料」にかけ算をしたリメイクダイニングテーブルも、少し番外編でご紹介 したいと思います。アンティークのオリジナル性にこだわらない方は、こんな選択肢も有りかもしれませんよ。

木味を主役にした「古材」のダイニングテーブル

古材 ダイニングテーブル

木のぬくもりが好きだったり、最初から木味がほしいという理由でアンティークから探していた方も居ると思いますが、そんな方にもおすすめなのが、天板に古材を使ったダイニングテーブルです。
古い家屋から取り出される古材は、最近では家具作りの材料としてあえて選ばれたりするほど。古材には大きく2種類のタイプがあり、それぞれで趣が違います。

■板のつぎ目が模様のような「はぎ板」の古材テーブル

古材 はぎ板 ダイニングテーブル

複数の古材をつなぎ合わせて作られているのが「はぎ板(矧ぎ板)」タイプです。この種類は、古い倉や家屋の床や腰掛などからとれる幅に狭い木材を組み合わせて作られています。

アンティークの観点からいえば、一枚の板で広く作ってあるものが高級とされていますが、濃淡の違う木材が織り成す模様は、一枚板では楽しめない趣だと思います。また、一枚板よりはカジュアルで合わせやすいのも特徴です。

■良い木のそのままを楽しめる「一枚板」の古材テーブル
 古材 欅 一枚板 ダイニングテーブル

積み重ねてきた木の趣、木目をそのまま存分に楽しめるのが、この「一枚板」タイプ。一度は材として切り出されている古材は、そもそも大きな面積で採り出すのが難しいのです。そのため”わざわざ広く使っていた”古材だけが、一枚板のダイニングテーブルに使用できます。

その分広く使う箇所には良い木材が使われていたりします。たとえば今の暮らしでは馴染みが減った「床の間」などは、見栄えも考慮して欅(けやき)などの木目が美しいものが取り入れられていました。一枚板は古材の風格を楽しむ、少々通好みのダイニングテーブルかもしれませんね。

このようにそれぞれで魅力が違うので、好みの木味や木目の度合いによって吟味を重ねるのも古材テーブルの楽しみ方の一つですよ。

※古材の定義は、築50年以上経過、もしくは昭和25年以前に建築された民家から取り出された木材のことを指しています。

ナチュラルなアクセントを加えた「ペイント」ダイニングテーブル

アンティーク ペイント ダイニングテーブル

天板の木味はそのままに、脚だけペイントしてアクセントを加えたダイニングテーブルです。先ほどご紹介した学校のアンティーク作業台などに、このようなリメイクを加えることもあります。また、イギリスやフランスなどのヨーロッパのもので、脚だけペイントされたものを見かけたりしますが、もともと塗られていたわけではなく、現地の業者や日本の販売ショップでリペイントされているものがほとんどです。

アンティークペイント ダイニングテーブル

ただショップによって、キレイに塗ったり、質感を出していたりペイントの個性も様々なのでチェックしてみましょう。また、費用は掛かりますが要望によっては塗り直しを行っているショップもありますよ。

和モダンな「蔵戸」のダイニングテーブル

蔵戸 ダイニングテーブル

「蔵戸」という言葉自体があまり聞きなれないかもしれませんが、古い倉などに取り付けられていた引き戸のことです。古い蔵戸をそのまま建具として使う再生法もありますが、その厚みゆえに、実はダイニングテーブルの天板にも向いているのです。ガラス板を載せれば、こんな和モダンなダイニングテーブルに変身します。

蔵戸は大きく分けると縦横に格子が入ったものや板戸のものの2種類で、大きな黒金具は地方によって装飾性が異なります。箪笥と同じような価値基準で、漆塗りが美しいものや欅(けやき)を使用しているものが良いものとされています。

和風 リメイク テーブル

このように重厚な印象の蔵戸テーブルですが、脚の素材がアイアンのおかげでスタイリッシュなダイニングチェアと合わせることも可能です。また、蔵戸の他にダイニングテーブルに活かせる建具には、欄間やステンドグラスなどがありますよ。

用途に合うものを選びたい、ダイニングテーブルの形と機能

アンティークやヴィンテージで手に入るデザインが分かったところで、次は空間の使い勝手を左右する「形や「機能」をさらに知っていきましょう。自分のお家に合うのはどんなタイプでしょうか。

形を決める前に、ダイニングテーブルに必要なサイズをチェック

ダイニングテーブルで食事をする際に、1人ひとりが快適に過ごせるサイズは以下の通りになっています。

北欧 チーク材 ダイニングテーブル

・1人あたりの必要なサイズ…幅60㎝×奥行35㎝

つまり、上記を目安に計算すると、一般的な4人用で必要なサイズは、

・4人で必要なサイズ…幅120㎝×奥行80㎝

とされています。もちろんこれ以下でも使えないことはありませんが、向かい合って座った際に足がぶつかってしまったり、椅子を十分に前へ引けずに姿勢が悪くなるなど、天板の物理的な狭さ以外にも不都合が出てきてしまう事が考えられます。

ダイニング 生活動線
また、椅子に座っている人の後ろに通路を確保する場合は、テーブルから壁(家具)まで95㎝程スペースを空けると良いと言われているので、こちらを目安に快適さとおしゃれのバランスが取れたものを選ぶのがおすすめですよ。

空間のおさまりも良い「長方形タイプ」

ダイニングテーブル サイズ

日本の住宅でも一番見かける形であろうベーシックな長方形タイプ。形に対しての人数感が分かりやすいのもあり、家族使いでは真っ先に候補に上がる種類ではないでしょうか。壁と平行に置くことが多いため、スペースの無駄を生みにくいのがメリットです。

ただ「二人暮らしでもアンティークのダイニングテーブルが欲しい!」というこだわりをお持ちの方も居るはず。残念ながらアンティークではあまり無いのですが、リメイク品であれば正方形や横長のものなど、ちょうど良いサイズに出会える可能性もありますよ。

人数に応じて柔軟な「丸型タイプ」

ダイニングテーブル 丸型

サイズに関わらず柔らかな印象の丸型のダイニングテーブル。正円の他に、楕円形などのダイニングテーブルもあり、北欧やヨーロッパアンティークでは見かけることが多い種類です。

丸型テーブルの場合、放射状にダイニングチェアを引くことになるため、設置にどうしても広いスペースが必要になるダイニングテーブルとも言えます。ただどの位置からも料理に手を伸ばしやすく、長方形に比べ一緒に座った人の顔が見渡しやすいのはメリットです。

「丸であってこそのデザイン」であれば、最低限の生活動線を確保して選ぶのも良いと思いますよ。

必要に応じて天板の長さが変えられる「伸長式タイプ」

先ほど「英国伝統スタイル」のテーブルでも少しご紹介しましたが、必要に応じてダイニングテーブルの天板の広さを変えられるのが伸長式タイプです。伸長式といっても種類はさまざまですが、大きく分けると、伸長していない時に「ダイニングテーブルとして使えるもの・使えないもの」の2種類になります。以下がアンティークやヴィンテージでよく見かける種類なので、探す際には参考にしてみてくださいね。

ドロップリーフテーブル・ゲートレックテーブル・バタフライテーブル

バタフライテーブル 北欧

使わない時は左右の天板を垂らしておき、使う時は引き出した脚の上に天板を載せるタイプです。広げていない時はコンソールテーブルとして、飾り台のような使い方もできます。

ドローリーフテーブル・エクステンションテーブル

エクステンションテーブル 構造

メインの天板の下に、伸長用の天板が隠されているタイプです。伸長時でなくてもダイニングテーブルとしてそのまま使うことが可能です。

スペースの都合上現在大きいものが買えない方や、使っていない時は極力折りたたんでおきたい方にはおすすめですよ。

アンティークダイニングテーブルをコーディネートで見てみよう

「食事を取る」「ちょっとした事務作業をする」など、ダイニングテーブルの用途は自然と絞られるので、あとはお部屋に合うかどうかが大きな難関ですよね。実際のコーディネートを見て、アンティークダイニングテーブルの使用イメージを膨らませてみましょう。

球根脚のダイニングテーブルもペイント家具でフェミニンに

イギリスアンティーク ダイニング コーディネート

イギリスの伝統スタイルらしい、挽き物飾り入りのアンティークダイニングテーブルをコーディネートした例です。このようにクラシカルな雰囲気漂うものでも、ペイント家具や明るめのインテリアファブリックと合わせることでフェミニンな印象にまとめることもできます。

ただ、ダイニングチェアなどテーブルの近いファブリックについては、極端に淡いものにはせず、少しくすんだものを選ぶと色合いが落ち着きますよ。

ドローリーフテーブルで楽しむシャビーなコーディネート

シャビーシック ダイニングコーディネート

家族が増えてからもドローリーフテーブルであれば、きちんと食卓の役割を果たしてくれます。グレイッシュなカラーでリペイントした脚と、その他のインテリアで色使いを抑えたことで、シックなコーディネートにまとめています。

クラシカルに偏るとどうしても近寄り難い印象はありますが、ペイント家具をバランス良く使うことで崩さずにナチュラルさを取り入れることも可能ですよ。

パーケットのダイニングテーブルで作るイングリッシュカントリー

イングリッシュカントリー ダイニング コーディネート

S字状のカーブした脚に、パーケットの天板。テーブル自体はイングリッシュカントリーではありませんが、カップボードなどとの組み合わせで伝統的かつシックにまとめた例です。

全体的に家具の装飾を控えめにしたおかげで、チェック模様のようなヴェルサイユ張りの天板が良く映えます。テーブルの模様もインテリアの一部として意識すれば、きちんと家具のデザインも引き立たせることができますよ。

壁付けの北欧ダイニングテーブルで省スペースな空間に

北欧 部屋 リビングダイニング

スペースの都合上ダイニングテーブルを諦めている方も、北欧デザインのバタフライテーブルに頼ればこの通りです。二人暮らしのうちは壁につけて折りたたんで使い、家族が増えたら広げて使うこともできます。機能面でもデザイン面でも、ロングライフで飽きずに使えるのが北欧家具の良いところです。チーク材のオレンジでまとめた、好きな人にはたまらないコーディネート例ですね。

北欧のラウンドテーブルとレトロ家具の以外な組み合わせも

北欧 レトロ コーディネート

今度は北欧のラウンドテーブルでコーディネートした例です。北欧家具は北欧家具同士でないと合わないようなイメージがありますが、レトロな要素があるインテリアであれば案外相性良くまとめることができます。このように濃茶の和レトロなアンティーク家具たちと組み合わせて、にぎやかな色のファブリックをアクセントにするのはどうでしょうか。

大きな作業台が主役にした、木味でナチュラルなダイニングに

ナチュラル アンティーク コーディネート

学校の大きなアンティーク作業台を主役にした、ナチュラルなダイニングコーディネートです。良い意味で飾り気がないところがおしゃれに見えるポイント。木味のある家具で統一して、あたたかみのある雰囲気にまとまっていますね。

ブラックと古材でまとめたメンズライクなコーディネート

メンズライク 部屋 コーディネート

古材を使った家具の良さは、使い始めから馴染みが良いこと。全体的にジャンク感あるインテリアを散りばめ、メンズライクにまとめた例です。食器棚とダイニングテーブルを、茶×黒のバイカラーで統一したのもポイントです。基本的に古材はどんなコーディネートにも柔軟に合わせやすい、このようにトーンを揃えてコンセプトあるコーディネートを楽しむ事もできますよ。

ペイント脚のリメイクダイニングテーブルで大人っぽくナチュラルに

カントリー ダイニング コーディネート

淡いペイントカラーの空間でも、ダークカラーを加えるだけで大人でも落ち着くナチュラルコーディネートを作ることができます。ただ広い面積を占める家具に使用すると悪目立ちしてしまうため、このようにダイニングテーブルの脚などで引き締めるのも一つの方法です。また、暗めの色を入れることで濃茶のダイニングチェアなど、トーンが暗めのインテリアも取り入れやすくなりますよ。

分厚い蔵戸テーブルで渋くモダンにコーディネート

和モダン ダイニング コーディネート

ガラスが入った水屋箪笥に、組子のガラス戸と、重厚な中に現代の要素を取り入れた和のダイニングです。空間の主役に取り入れたのは、蔵戸×鉄脚のダイニングテーブル。和家具とイタリア製ダイニングチェアを上手に繋いでいますね。脚やガラスの天板など、組み合わせるパーツの素材感によっても変身しますよ。

安心して買うための、アンティークダイニングテーブルの5つのチェックポイント

デザインは素敵でも、アンティークのダイニングテーブルだからこそ気にしなければならない事がいくつかあります。お家に迎え入れてからがっかりする事が無いように、また長く安心して使うためにも、買う前に知っておきたいポイントをご紹介します。

日本の住まいに置けるサイズかサイズが合うか

先ほどはサイズが十分にあるかどうかの話でしたが、単純に大きすぎても置ききれない可能性があります。実際に日本の現行品と海外アンティークのサイズを比較してみました。

海外 ダイニングテーブル サイズ

[4人分相当のダイニングテーブルのサイズ比較]

・日本の現行品…幅120~150㎝ × 奥行70~90㎝程度

・海外アンティーク…幅180㎝ × 奥行100㎝以上のものも多い

上記の通り、体格や空間の広さも違うため、海外アンティークを購入する場合は、設置しようとしている場所におさまるのかどうかきちんと考慮しておく必要があります。

また、もともとはダイニングテーブルではない、別の用途だったものやリメイク品のものは、規定のサイズになっていない事もあります。また、その事がきちんと明記されていないショップもあるため、きちんとサイズのチェックは忘れないようにしましょう。

日本人の体格に合う高さか

アンティーク ダイニングテーブル 高さ

設置できるサイズを考慮したところで、次にチェックしたいのは家族の体格に合う高さです。日本の現行品が70㎝前後なのに対し、海外アンティークは75㎝を越えるものもあります。

ちなみに適切な高さは、椅子の座面からダイニングテーブルの天板までが40㎝前後になるようなものであれば使いやすいと言われています。心配であれば、実際にショップに行って、お手持ちのダイニングチェアの高さに近い高さのものに腰を掛けて確かめてみると良いでしょう。この時可能であれば、靴を脱ぐとより正確なサイズが体感しやすいですよ。

また、物にもよりますが、ちょうど良い長さで脚をカットしてくれるショップもあるので、高さがネックで購入を迷っている場合は相談してみるのがおすすめですよ。

天板の反りやガタツキなどはきちんとメンテナンス済か

テーブル 天板 反り

使われた環境や経年の変化で、天板が反ってしまったりすることもあります。薄くスライスした木を貼った突板(つきいた)という加工材にはあまり見受けられませんが、先ほどご紹介した蔵戸のテーブルや作業台など、無垢材を使ったアンティークダイニングテーブルは反りがあることも珍しくありません。

また、リペア前は欠損しているパーツがあったり、脚部分にゆるみが出てがたついたりしている状態も多く、メンテナンスしていないとガタツキの原因にもなります。

使用に問題がないようにリペアが完了しているかどうか、よく分からない場合はショップにきちんと確認しましょう。

「味わい」と「キレイ」、仕上げの方法で雰囲気が変わる

作業台 アンティーク テーブル

使い込まれた木味か、または艶やかな深みか、人によって好きなアンティークの風合いはさまざまです。「家具が魅力的に映える仕上げ」への考え方は、ショップによって違いそれが個性になっているのも事実です。お好みの雰囲気によってショップを選ぶか、もしくは希望する仕上げ像があるのであれば、家具によりますが再仕上げを行うことも可能です。

ただ、長年使うことで、さらに良い質感に変わっていくものがほとんどです。塗装を現状から落とす場合は、その分傷みが加わるのも早いとも言えます。今現状からベストな状態が良いのか、長い生活で馴染む方が良いのか、少し長い目で考えてみるのがおすすめですよ。

また、塗装の有無によって、下記のような違いがあります。

きちんとウレタン塗装がされているか

ダイニングテーブル 塗装について

塗装や仕上げの種類によって、水拭きすると色落ちしてしまうことも十分あり得ます。ただ日頃から水拭きを行うダイニングテーブルは、そんな事も言っていられないのが現実ですよね。水滴や食べこぼしなどを放っておいただけでシミになることも少なくありません。テーブルに防水の加工がきちんと施されていれば、ある程度耐久性を上げることができます。

実店舗もしくはネットショップなどで「ウレタン塗装(クリア塗装)と明記されていれば、その加工されている証拠です。しかし塗装の特徴でどうしてもテカリが出やすいため、白木(無塗装)の状態ものが好きな方にとってみれば、少し気になるかもしれません。

ただ家具屋でも、木の良さを上手に残す事を考えながら仕上げているため、単純に「ウレタン塗装」が木の良さを半減させるわけではありません。購入前によく見て、その具合を確かめるのが良いでしょう。

※クリア塗装には「ラッカー塗装」も含まれ、ウレタンよりも薄塗りできるのが特徴ですが、強度的にはウレタンの方が高いと言われています。

アンティークダイニングテーブルの価格は?

デザイン性に富んだものが勢ぞろいなだけに、気になるのはやはり値段ですよね。お好みのものがどの位の価格で手に入るのか、まとめてみました。

イギリス製ダイニングテーブル(伸長式以外のもの)…100,000円前後~350,000円前後

イギリスアンティーク テーブル 値段
木材や装飾によって価格に開きがあるようです。マホガニー材を使ったものは高い傾向があります。

ゲートレッグテーブル…30,000円前後~170,000円前後

伸長式 アンティークテーブル 値段
同じタイプでも価格に開きがありますが、美しくメンテナンスされているものであれば100,000円前後を目安にした方が良いかもしれません 。

ドローリーフテーブル…50,000円前後~300,000円前後

ドローリーフテーブル 値段

こちらも同様、同じサイズでも価格に開きがあります。高くなればなるほどきちんとメンテナンスが行われているはずです。

イングリッシュカントリーのダイニングテーブル…170,000円前後~300,000円前後

カントリー ダイニングテーブル 値段

脚にリペイントを加えたものもなども含みますが、部材が厚めなため価格もそれほど安くないようです。

北欧ヴィンテージのダイニングテーブル…100,000円前後~300,000円前後

北欧 ヴィンテージ ダイニングテーブル 値段

伸長式のものも含みます。伸長しないタイプの方が比較的に安い傾向があります。

古い学校の作業台…50,000円前後~100,000円前後

アンティーク 作業台 値段

基本的に構造は同じで、木の厚さによって少し価格に差があります。

古材のダイニングテーブル…50,000円前後~150,000円前後

古材 ダイニングテーブル 値段

集成材タイプのものが比較的安く、あとは脚のパーツに何を使うかによって決まります。一枚板の方が高価となります。

ペイントのダイニングテーブル…100,000円前後~150,000円前後

アンティークペイント ダイニングテーブル 値段

日本製の作業台や、イギリス製ダイニングテーブルにペイントを加えているため、もとになっているテーブルの価格帯によるようです。

蔵戸ダイニングテーブル…170,000円前後~300,000円前後

和風 ダイニングテーブル 値段

漆塗りの美しさ、金具の大きさ、木材の分厚さと、蔵戸自体の価値によって金額が決まります。販売元が少ないため、蔵戸の仕入れ状況によって価格帯が変わります。

海外アンティークは100,000円前後からと見ておくと良いでしょう。アンティークの材料を使ったリメイクテーブルの場合も、そのメインの材料のコストにより価格が決まるようです。小さな買い物ではないので、しっかり吟味して選びましょう。

長く使い続けるために。アンティークダイニングテーブルの手入れと扱い方

長持ちさせるために、日頃から避けるべき注意点を知っておきましょう。アンティークダイニングテーブルに限らず、木製家具の取り扱い全般に言える事も多いですよ。

水気のあるものや高熱のものはNG

アンティーク ダイニングテーブル 取扱い

先ほど少しお話しましたが、水滴が付いたコップなどをほんの少しの時間置いただけでも、輪染みになってしまう可能性があります。特に、北欧家具などによく取り入れられる「オイル仕上げ」のものはそのリスクが高くなります。ウレタン塗装のものであれば水をきちんと弾くので、日頃の水拭きも問題ありませんが、固く絞って行いましょう。

また、これは仕上げ方法に関わらず言えますが、熱されたポットや耐熱皿などを直接置いてしまうと、白くシミになってしまうので絶対に避けましょう。ウレタン塗装のものについたキズは、全て塗膜を剥がさないと修復できませんので、気をつけて下さいね。

仕上げに合わせた適切なお手入れ方法を

アンティーク ダイニングテーブル 仕上げ

ウレタンやラッカー塗装の場合は日頃の使用でそれほど消耗しませんが、オイル仕上げのものはウレタン塗装などに比べ耐久性が劣るため、1年に2回程度は塗り直しが必要になります。特に無垢材のダイニングテーブルの場合は、オイルの塗布で保湿することで、乾燥により反りや割れを防ぐことに繋がります。

オイル仕上げ家具は、オイルと同様、原材料が自然のものであればメンテナンスに用いることが可能です。耳にしたことがあるかもしれませんが、ホームセンターでも手に入りやすい蜜蝋ワックスなどを使うのが良いでしょう。

ただし購入したショップによって仕上げ方法は異なるため、自力でメンテナンスする前に適切な方法を問い合わせるのが確実ですよ。

※基本的にウレタンやラッカー塗装は初心者が自力で行うのは難しいです。キズなどをメンテナンスしたい場合はショップに依頼しましょう。

味ではなくキズになりやすい「突板」には注意

ダイニングテーブル 突板 取扱い

北欧家具を含め欧米の家具の多くは、実は表面に0.2~0.6ミリ程度に薄くスライスした「突板(つきいた)」というものが張られているのが特徴です。この木材のおかげでウォールナットやチークなど、色合いや木目の美しい高級木材を安価で楽しむことができるのです。

一つデメリットなのは、キズがついてしまうと部分的な修復が厳しいこと。表面の木は薄いため、傷が根深いとやすりで削り出しても、完全に消しきれないこともあります。またウレタン塗装で仕上げてある場合は、そもそも部分的に削り出すことはできません。板全体を取り換えないと以前のようなキレイな状態にはならないため、専門の職人がリペアを行う必要があります。

日頃物を置いて使用するため、気をつけても限界はあります。食器などを乱暴に置いたりしないようにするなど、最低限の心がけだけはしておきましょう。

※「突板」はウォールナットやチークなど、色合いや木目の美しい高級木材を使用したもののみを指します。現代でもよく見かけるラワンやアカマツ、カラマツなどのスライスを接着したものは「合板(ごうはん)」と言います。

ペイント部分は基本的に乾拭きで

ペイント家具 お手入れ

今回ご紹介したものにもペイントを使ったものがいくつかありましたが、水拭きは塗装が落ちてしまうため、力を入れずに乾拭きでほこりを落とす程度で大丈夫でしょう。天板部分にもペイントが施されている場合は、多少剥げるのはやむを得ない事を覚悟し、味も楽しみながら使うのがおすすめですよ。

最後に

とっておきのものを一つ買うのに、こんなに選択肢があることがお分かりいただけたでしょうか。また買ってからも、インテリア面とお手入れ面でより良い方法を知っておけば、自然と長く愛用できるものになることを覚えておいてくださいね。

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アンティーク ダイニングテーブル 販売

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