絨毯・タペストリー

湿気と高温・エアコンに注意

カーペットもタペストリーも、湿気の多い場所・高温の場所では傷みやすくなっていますので、設置の際にはそういった場所は避けて置くようにしてください。

carpet04.jpg直射日光のあたる場所での使用・ホットカーペットの上に載せての長時間の使用も、退色・変色の原因となります。

ストーブやエアコンなどの暖房器具は直接あたらないよう、出来るだけ距離を置いたところで使うようにしましょう。

また日頃から湿気がこもらないように、換気を頻繁におこない、部屋全体の風通しをよくしておくとよいでしょう。

すべり止めを活用

すべりやすい場所に置く場合や、カーペットが頻繁にずれるのが気になる場合には、滑り止めシートを使うことをおすすめいたします。


日頃のお手入れ

カーペットは髪の毛やペットの毛、埃などが絡みやすく、性質上ハウスダストも発生しやすくなっています。

電気掃除機をなるべく頻繁に(少なくとも週に2、3回、出来れば毎日)しっかりとかけることが、きれいな状態を維持するためには何より大切です。

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掃除機掛けのポイント

カーペットに掃除機がけをおこなう際のポイントは、「ゆっくり丁寧に」「カーペットの毛並みを起こすように」かけることです。

掃除機のモードは「強」や絨毯用モードに設定して、ひとつひとつの箇所に時間を掛けて汚れを吸い取ります。

「1,2,3」とゆっくり数えてはヘッドを動かし、数えては動かし……というリズムがちょうどよいです。

少し遅すぎるように感じるくらいでないと、せっかく掃除機をかけても埃がちゃんと吸えていない可能性があります。毎日掃除が出来ない方は特に、ゆっくりしっかりと吸い取りましょう。

タテに掛け終わったら、今度はヨコ向きで、「十字がけ」でお手入れします。


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カーペットクリーナー(コロコロ)を使う

掃除機と併用でカーペットクリーナー(通称コロコロ)を使うと、お掃除の効率がアップしますのでおすすめです。

使ったことのない方はびっくりするほど、埃や髪の毛がよく取れますよ。時間のないときにはこれで簡単にお手入れするだけでも全く違ってきます。

カーペットクリーナーで汚れを拭き取ってから掃除機かけをする、というお手入れが出来れば理想的です。

ハウスダスト・細かい汚れの除去方法

ダニの死がいなどのハウスダスト・細かい汚れを効率よく除去するには、掃除機がけの前にハウスダスト除去スプレーを使うのがおすすめです。

ハウスダストや埃を取りやすい大きさに固める効果があり、細かいものまですっきり落とせるようになります。

カーペットにスプレーしてから5分程度おき、完全に乾いてから掃除機をかけます。

(このとき、カーペットにスプレーの口を近づけすぎると乾きにくくなるので、膝くらいの高さからスプレーしてください。)

週に2,3回のスプレーを使ったお掃除を継続すると効果的です。

カーペット・タペストリーを干すときは

屋外に干す際には、大きめの物干し竿を使い、必ず表向きに干すようにします。

晴れた日を選んで干しますが、日光のもとでは退色することがあるため、陰干しにしましょう。

1時間ほど干して湿気が取れてきたら、布団たたきなどでまんべんなく叩いて汚れを落とします。十分に湿気や埃が取れたら裏返し、同じようにしてください。

部屋に取り入れたあとは、カーペットの場合には掃除機をしっかり掛けて仕上げます。

(タペストリーは、掃除機をかけずそのまま元の場所に掛けてください。)


シミが出来てしまったら

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コーヒーなどをこぼしてしまったら、出来る限りすみやかに拭き取ることが大切です。

シルク以外の素材(麻、綿、ウール)の場合には、水分を含ませた布で拭き取り、汚れが取れたら最後に乾拭きします。

カーペット専用のクリーナーやスプレーもありますので、色の濃い汚れの場合はそういったものをご使用されてもよいでしょう。

シルクの絨毯の場合は、水拭きはおこなわず、乾拭きで汚れを吸い取るようにしてください。乾拭きで取れないからといって水を使うと、逆にキズをつけてしまうおそれがあります。

どうしても汚れが気になる場合には、自分で何とかしようとするより、絨毯専門のクリーニング店に相談することをおすすめいたします。


カーペット・タペストリーの保管

今まで使用していたカーペットやタペストリーをしまう場合は、必ず適切なお手入れをおこなってから保管するようにしましょう。

しまう日は晴天の日、それも晴れが続いていて空気が乾燥した日を選ぶとなお良いです。

まずは普段と同じように表面を陰干しし、1時間ほどそのままにしてある程度湿気が取れたら、今度は裏面を上にしてじっくりと干します。

半日ほど時間をかけて干せば、湿気が十分に飛んで乾燥した状態となります。布団たたきを使ってしっかりと叩いて汚れ・埃を落とし、さらに仕上げとして掃除機を丁寧にかけます。

(カーペットの場合。壁掛けのタペストリーの場合、環境や生地にもよりますが、ほとんどの場合掃除機掛けは必要としません。)

この乾燥の工程が非常に大事で、これをおこなわずにそのまま保管してしまうと、カビが発生したり虫がついたりする原因となりますので注意してください。

また、食べ物や飲み物をこぼしたあとの汚れ取りが十分でないと、それも虫の原因となります。

乾燥終了後は、手頃な大きさの巻芯を使用して(巻芯は丸い棒や竹竿など、何でも構いません)、毛並みの寝ている方を手前に巻き上げます。

きれいに巻けたら上紙などで密封し、寝かせた状態でしまいます。立てかけた状態で保管すると毛並みが崩れることがありますので、必ず寝かせて保管してください。

無臭の防虫剤や除湿剤をいくつか一緒に置いておきますと、保管中も安心です。(防虫剤・除湿剤は複数の種類を同時に使わず、1種類に統一してください。)

使う予定のしばらくないカーペットでも、半年に一度は取り出して広げてお手入れを再度おこなうことで、いつまでも良い状態でしまっておけます。


シルク絨毯ご使用上の注意点

シルク絨毯は、他の素材でつくられたカーペットよりも水や湿気に弱くなっております。

高温多湿な場所、水気のある場所への設置は避けるようにしてください。

また、直射日光や紫外線にあてることも、変色の原因となります。

日光があたりやすい位置には設置しないのが一番ですが、やむをえない場合はレースカーテンで直射日光を防ぐなど、簡単なものでも構わないのでひと工夫し、日光を避けましょう。


ウール絨毯ご使用上の注意点

ウール絨毯は、使い始めてからしばらく(新品を使い始めてから1ヶ月~3ヶ月ほど)「遊び毛」と呼ばれる不要な繊維が多く抜けることがあります。

ほこりや汚れのようにも見えるので、毎日掃除しているのにこんなに汚れが……と思われるかもしれませんが、掃除機を何度もかけるうちに遊び毛は次第に少なくなります。

欠陥品ではありませんので、安心してお使いください。

家具を置くときのワンポイント

カーペットの上に家具を置く際には、キズがつきにくいよう保護用ゴムなどを間に挟んで置き、出来れば定期的に場所をずらすか、カーペットの向きを変えるようにしましょう。

このひと手間で毛足の消耗が平均化し、長持ちするようになります。

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