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狭い押し入れからさようなら!インテリア向きチェストの選び方

衣類や小物類を整理整頓しておける「チェスト」は、収納家具として定番の商品ですね。恐らくひとつは持っているよ、という方も多いはず。普段はどんな場所にチェストを置いているでしょうか。押し入れやクローゼットなど、限られたスペースで使っていませんか?

そんな時に起こりがちなのが、「ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまう」や「取り出しづらい」など、スペースがないゆえのプチストレスです。
しかしそれは、小さなスペースでチェストを使っているから!もっと広いお部屋でチェストを使えればストレスフリーな収納が叶うかもしれませんよね。

そこで今回はお部屋のインテリアとしても見栄えのするチェストの選び方をご紹介します。アンティークでしか手に入らない珍しいチェストなども取り上げているので、人と被らないアイテムをお探しの方も参考にしてみてください。

日本ではチェストは人目に触れさせたくないもの?

そもそも日本では長らく「タンス(箪笥)はお客様には見せないもの」というのが暗黙のルールのようにあって、客間やリビングではなく、土蔵や納戸など人目に付かないところに置かれていることが一般的でした。

それが覆されたのが、西洋の文化が流入してきた第二次世界大戦後のこと。

戦後の日本では、アメリカ人をはじめとした西洋人たちが長期滞在していたそうですが、その西洋人たちが、まるでチェストを飾るように日本のタンスを見事にインテリアとして扱ったのです。

それを目の当たりにした日本人が、「こりゃいいぞ!」と同じようにインテリアに取り入れ始めたことが、日本においてもタンスがインテリアの表舞台に上がるきっかけのひとつでした。

ただし現代においても、「チェストをリビングに置く」発想が当たり前にある環境ではないような気がします。

それはきっと、インテリアに向いていないチェストを使っているから!

収納スペースからはみ出したものを断腸の思いで断捨離するより、インテリア向きの素敵な収納家具を置くことで、好きなものを諦めないお部屋づくりをしてみませんか?

 

Check! 「チェスト」と「タンス」は何が違う?

チェストもタンスも引き出しが付いた収納家具という点では一緒のものです。明確に区分されているわけではないのですが、一般的には『洋風=チェスト』『和風=タンス』とイメージされますね。
このイメージはそれぞれが発祥した土地そのままに由来しています。つまり、チェストは西洋で発祥したもので、タンスは日本で発祥したもの。だからチェストは洋風で、タンスは和風!
ただ発祥も環境も違うのに現在の似た形に落ち着いているところを見ると、人々の営みの中で求められる形の「正解」がこの形だったんだなと感心します。
実はチェストもタンスも、はじめは単純な箱の形として誕生したんです。仕切りもなにも付いていないボックスに物をしまっておくだけ。
それが不便だからと引き出しが付けられ、引き出しの数が増え、現在のチェストやタンスへと形を変えたのでした。

 

インテリアとしてのチェストの選び方

STEP.1 置き場所を決める

リビング

家族みんなで集まって今日あった出来事を話し合ったり、時にはぼーっとくつろいだり、いつも生活の中心にあるリビング。部屋の広さに合わせて中型から大型のチェストまで幅広いラインナップから選ぶことができるでしょう。

例えば、テレビボードとして背の低いローチェストを活用したり、ソファサイドチェストを置いてサイドテーブル代わりに使ったり、大小さまざまなチェストを設置して収納力バツグンな空間へ仕上げてください。

ダイニング

温かな食事を楽しむダイニングでは、食器棚としてチェストが活躍!カトラリーや平皿、お椀など、普段食卓で使う食器類をダイニングに移動した分、キッチンスペースを広く確保することができますよ。非常食として普段ストックしているフリーズドライやカップ麺などをしまっておくのもおすすめです。

そのほかにも、リビングダイニング(LD)のお部屋の場合は、二つの空間の間に幅の広いチェストを置くことで間仕切りとしても役立ってくれます。

寝室

散らかす人は散らかしてしまう枕まわり!ベッドの脇にサイドチェストを置けば、読書中の本や、充電中のスマートフォン、スキンケア用品や安眠グッズなど、睡眠前の習慣に使うアイテムをすっきり収納。

いつか寝室に置きたいけど、収納のことも考えるとスペースが足りない…と諦める方も多いドレッサーも、チェストと一体になったドレッシングチェストならすべて解決です。朝の身支度に使うメイク道具やヘアケア用品、アイロンやドライヤーなどの家電類も一か所にまとめられるので、おしゃれなだけではなく利便性も高いんですよ。

書斎

デスク周りで散らかりがちな小物や書類をしまっておくには、机の高さに揃えたサイドチェストがおすすめ!インテリアとしても統一感があってすっきりとした印象になります。

ガラッと印象を変えるなら、大きな引き出し付きのライティングビューローを取り入れてみては。上質な雰囲気をつくりあげてくれますし、ふたを閉めれば「隠す収納」としても優秀なアイテムです。

 

STEP.2 サイズを決める

チェストのサイズ

置き場所が決まれば、次は設置場所の奥行きを測っていきましょう。実店舗で購入するならサイズを書いたメモを持参して、商品に書かれたサイズ表とたらし合わせたり、持参したメジャーで測ったりして最適なサイズのチェストを選びましょう。

ECサイトで購入するのであれば、大抵は三辺サイズが載っているのでそれを頼りに購入してください。

他にも注意すべきはインテリアとの関係です。他の家具との高さがあべこべすぎると、どうしても浮いてしまいます。まずは自分の部屋をよく見まわしてみることが大切です。

 

STEP.3 収納量や機能性を決める

引き出しの容量

大きさと同様に大事なのが容量です。この時に見るべきサイズは、引き出しの内寸
自分が何を、どのようにしてしまいたいのかをイメージすれば、自然とどのくらいの幅、高さ、奥行きの引き出しが合っていて、数はどのくらい欲しいのかが分かるはず。

ぎゅうぎゅうに詰め込むと、しまえない、取り出しづらいと結局ものがあふれて散らかってしまいます。先のことも考えて余裕を持った容量を選んでいきましょう。

 

引き出しの容量

また引き出しの構造には「摺り桟(すりざん)」「吊り桟(つりざん)」「スライドレール」といくつか種類があります。

摺り桟はチェスト内部に手前から奥に橋渡した細い板組が架かっていて、その上で引き出しの底板を滑らせることで引き出す仕組みです。
吊り桟にはそのような板組がなく、チェスト内部の側面に付いた細い角材と、その角材のサイズに沿った溝を側面に彫った引き出しを組み合わせることで引き出せるようになっています。

ただしこの2つの構造は重量がかかりすぎると引き出しづらくなるため、大量に収納する、もしくは重いものをしまう場合にはスライドレールという金物を使った引き出し構造がおすすめです!

 

STEP.4 デザインを決める

高さや幅、引き出しの数など機能面を考え終わったら、今度はデザイン面です!

どんなテイストがお部屋のイメージに合うのか、素材は何にするか、考えることは意外とたくさんあります。次の章ではチェストのデザインについて触れていきますので、インテリアとして飾りたいチェストはどんなものか、具体的に決めていきましょう。

チェストの形も押さえておきたい定番な形のチェストから、アンティークでしか出会えないような珍しい形のレアものチェストまでご紹介します。選択肢になかったけど、実はこういう形が欲しかった!というチェストに出会えるかも。

 

Point.1 素材

プラスチック

プラスチック製のチェストは軽くて持ち運びがしやすいことと、値段の安さが最大のメリットです。

処分したい時や、ちょっと位置をずらしたい時などに楽に移動できるので、まだ荷物量が定まらない一人暮らしを始めたばかりの頃や、成長期のお子さんが居るご家庭などに向いていそうですね。

最近は見た目のバリエーションも増えて、インテリアとしても映えそうなデザインも見かけるようになりました!

木製のチェストと比べると湿度がこもりやすいので、あまり開けていなかった引き出しを開けてみたらカビ臭くなっていた…なんてことも起こりがち。特にクローゼットや押し入れの中に入れて使う際には除湿対策に気を付けましょう。

 

木質ボード

木質ボードというのは木削片(チップ)や繊維を接着剤で圧着したもので、量販店やネットショップで売られている安価な木製チェストに使われる素材です。この木質ボードを化粧板や、木目をプリントした化粧紙で表面を覆うことで、見た目がきれいに仕上がります。

木目の模様や方向も自在に作れるのでバリエーションが豊かですし、天然木よりもはるかに手頃な価格なため、インテリアにこだわりはじめた際には最も重宝される素材ではないでしょうか。

さらには比較的軽量な素材なので、1~2人で軽々持ち運びできます。

傷をつけると表面がえぐれて中の木質ボードが見えてしまうため、扱いには注意が必要です。

 

天然木

天然の木から切り出された材木でつくられたチェストは、いわずもがなその高級感こそが魅力。高価ですし重量もあるので、置き場所やサイズは念入りに決めたいところ。

ですがプラスチックや木質ボードにはない本物の質感が魅力です。家具デザイナーの手掛ける優れたデザインのチェストや、アンティークやヴィンテージ(ビンテージ)のチェストから、こだわりの一品を探し出す楽しさは格別です。

使われている木材ごとでも質感や木目が異なっているのも、一点物としてのレアリティを高めます。

 

アイアン

ちょっと趣向は変わって、インダストリアルな雰囲気に欠かせない鉄製のチェストもご紹介します。無機物特有の鋭さや冷たさは、スタイリッシュなインテリアや、ブルックリンスタイルにぴったりとはまります。などの問題が発生するので、対策が面倒であれば、錆びにくいステンレス素材のものを選んだり、メッキや塗装などで表面を加工したものを選んだりするといいでしょう。

なかにはわざと古く見せるエイジング加工を施したものもあり、古ぼけた質感に渋さを感じる人にはたまらないテイストでもあります。

 

Point.2 テイスト

ナチュラルテイストのチェスト

ナチュラル
自然な風合いの木材を使い、ベージュを基調にした明るい色合いのテイスト。ホワイトのペイント家具を多く揃えれば、空間を広々と感じられる。

北欧モダンテイストのチェスト

北欧モダン
無駄のないシンプルな造形のなかにも、密かなこだわりが見つけられるスタイリッシュなテイスト。デザインのスタイリッシュさと木のあたたかみのバランスが心地いい。

ガーリーテイストのチェスト

ガーリー
フランス・ロココのようにお姫様を彷彿とさせるテイストで、ホワイトやペールブルーなど、淡い色合いでペイントされたものや、猫脚になっているものなど、ふわっとかわいらしい印象。

エレガントテイストのチェスト

エレガント
猫脚など曲線を意識したフォルムはガーリーと少し似ているが、彫刻や象嵌などが施されてよりゴージャスに彩られたテイスト。品が良く高貴な佇まいは、お姫様というより大人の女性にこそふさわしい。

クラシカルテイストのチェスト

クラシカル
直線的で重厚な印象のテイストで、色合いも濃い目のブラウンが似合います。英国紳士によく似合いそうなトラディショナルな雰囲気は、落ち着いた大人のインテリアとして挑戦してみたい。

インダストリアルテイストのチェスト

インダストリアル
鉄製の素材を取り入れた工業的(インダストリアル)なテイスト。工場や倉庫の集まるアメリカ・ブルックリンエリアの住宅からインスパイアされたブルックリンスタイルや、車庫を思わせる武骨なガレージインテリアなどによく似合う。

 

Point.3 形

ポピュラーなチェスト

ローチェスト
ローチェスト

一般的には天板が腰の高さよりも低い位置にあるチェストのことを指します。高さがなく圧迫感を与えないことから狭い部屋でも取り入れやすいです。

さらには天板が視線より低い位置にあるため、小物などを飾ってディスプレイを楽しめたりと、インテリアとして馴染みやすい特性から最も使い勝手のいいチェストの形となっています。需要が高いからこそ、デザインのバリエーションも一番豊富です。

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ハイチェスト
ハイチェスト

幅が狭く背の高いハイチェストは省スペースに最適なチェスト。

一人暮らしなど物を置くスペースに限りがある場合はこのチェストが活躍してくれそう!使う頻度の高いものから順々に上からしまったり、小物をジャンルに分けてしまったりなど、細かく整理整頓できるのは気持ちの面でもすっきりしますね。

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サイドチェスト
サイドチェスト

サイズが小さいためどこにでも設置ができる、取り回しの良さが一番の利点です。

サイドチェストは主にメイン家具の脇、つまりサイドに置くことが想定されているので、ベッドサイドチェスト、ソファサイドチェスト、デスクサイドチェストなど、それぞれのメイン家具ごとに高さを合わせた商品展開がされています。

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レアな形のチェスト

ドレッシングチェスト

ドレッシングチェスト

ドレッシングチェストはドレッサーとチェストが一体化した収納家具です。卓上鏡で毎朝整えるより、憧れのドレッサーが欲しい!だけど収納面も充実させたい…。

そんな両方の願望をかなえた便利な家具となっています。鏡と椅子との距離が開いてしまうところが少しネックですが、見た目のおしゃれさはピカイチです。

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チェストタイプのシャツケース

チェストタイプのシャツケース

紳士服のメッカであるサヴィル・ロウがあることでも有名なイギリス。そんな英国テーラーでも使われていたディスプレイ什器で、引き出しのパネルをガラスにしているため中の衣類が見えるようになっています。

おしゃれ好きで一着ごとに愛着を持っている人にはたまらない仕様ではないでしょうか!店舗什器としても人気なので、一般向けとしては希少なアイテム。気に入ったものを見つけたら決断はお早めに。

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チェストタイプのライティングビューロー

チェストタイプのライティングビューロー

ライティングビューローにもタイプはそれぞれありますが、今回取り上げるのはチェストタイプのライティングビューロー。

ローチェストのように幅広な引き出しがいくつも付いているので、書類や筆記用具、仕事道具などで散らかりがちなデスク周りをすっきりと片付けることができます。

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レコードチェスト

レコードチェスト

2021年ごろから人気が再燃したアナログレコード。見た目のカッコよさから、ジャケットと共にお気に入りのレコードをいくつも愛蔵している方は多いでしょう。

レコード盤の保存は垂直に立てて収納が基本ですが、それは積み重ねての歪みを避けてのもの!もしもこれぞお気に入りという何枚かがあれば、このような1枚区切りにしまえるレコード収納も特別感を盛り立ててくれて、テンションが上がりそうではないですか?

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 簡単に続けられる普段のお手入れ

チェストの普段のお手入れはホコリを拭けばOK

チェストの日常のお手入れは、天然木でも、プラスチックでも、乾拭きでホコリを落とす程度で十分です。

また、梅雨など湿気が多い季節では定期的な換気が大切になります!なぜなら、引き出しの中にたまった湿った空気がカビのトラブルを運んでくるから。

忙しくてほったらかしがち…と言う方も少なくないでしょう。その場合は除湿剤を利用するか、湿気が下にたまりやすい性質を逆手にとって湿気に強い生地や材質のものを引き出しの下段にしまうようにするのもひとつの手段です。

 

アンティークや中古のチェストを買う時に気になる「ニオイ」

アンティーク家具や中古家具の中でもチェストは密閉度が高く、ニオイがこもりがち。さらには衣類の洗剤や柔軟剤、防虫剤など、前に使われていた環境によって何かしらのニオイが染み付いていることも。

こうした問題を未然に防ぐために、当店のようにニオイのチェックと消臭処理をきちんと行うことは基本的なこと。それでも、どうしてもニオイが取れない場合は購入前にお客様へ伝えておくなど、購入してからガッカリ…が起きないように努めるべきです!

しかしショップが消臭しないままに販売したり、たとえ消臭していても時間が経つと染み込んでいたニオイが復活したり、「購入したチェストの引き出しがにおう」ということは残念ながら起こり得ます。

ではニオイが気になった時にはどうすればいいのか?多くの人がやってしまいがちなのが「消臭スプレー」を使うこと。これはNGです!

衣服用の消臭スプレーでは家具に対して高い効果は発揮しません。かえって変色などの原因となってしまう場合もありますので、ご使用はお控えいただくのをおすすめします。

 

どうしてもにおいが気になる!そんな時は「風をしっかり通す」

もし「ニオイ問題」に頭を悩ませていたら、当店で実際に行っている「ニオイがなくなるまで風を当て続ける」消臭方法を、ぜひ一度お試しください。

手間はかかりますが、どうしてもニオイが気になるという方であれば試してみる価値はあるはずです。

具体的には、アンティークチェストをからの状態にしてから引き出しを取り外し、ニオイが気になる場所に風を当てます。

扇風機を引き出しやチェスト本体に向けてセットし、トータルで20~30時間ほど風を当て続けてください。ニオイの種類や強さによって、ニオイが取れるまでの時間が異なりますので、状態を確認しつつ根気強く行ってください。

電気代がかかるんじゃないの?と心配になってしまいますが、実は扇風機を24時間回し続けた場合の電気代は約10円!お財布にも優しい消臭方法です。

Check! 熱風だとより消臭に効果的

さらに消臭効果を高めるならドライヤーなどで熱風を当てると効果的。電気代の問題もありますが、対象が小さいサイズであれば、試してみるのもおすすめです。ただ、熱を当て過ぎると木が乾燥して割れてしまう可能性もありますので、時折熱風を外して様子を観察しながら進めるようにしてください。

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