どれだけお部屋を素敵にコーディネートしても、テレビ周りなどの電化製品周辺は無機質な印象になりがちです。家電特有の冷たい雰囲気を和らげたくて、趣あるアンティークのテレビ台やローボード、ローチェストの購入を考えている方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、なかなか自分の思うようなアンティークのテレビ台やローボードが見つけられない…そんなお悩みをよく耳にします。
今回は、理想のテレビ台探しがはかどらないとお悩みの方のために、アンティークテレビ台やローボードを探すためのポイントを徹底解説!
テレビ台として使いやすいアンティーク家具やコーディネート実例、押さえておきたい注意点などを詳しくご紹介していきます。アンティークのテレビ台やローボードをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
目次
理想のアンティークテレビ台・ローボードを見つけるために知っておきたいこと
そもそも「アンティーク テレビ台」「アンティーク ローボード」で検索しても思うような家具が見つけられないのは何故なのでしょうか?
主な理由として、2つのポイントが挙げられます。
どうして見つからないの?アンティークローボードが探しにくい理由とは
「アンティークのテレビ台が欲しいなあ」と思い立ったとき、何とはなしに検索窓に「アンティーク ローボード」と打ち込む方は少なからずいらっしゃると思います。しかし何気なく使っているこのローボードという言葉、実は最近できた和製英語なのだとか。
近年作られた新しい家具ならまだしも、アンティーク家具の本場であるヨーロッパでも、「ローボード」と名のついたアンティーク家具はほとんど見つけられません。
また、床座の文化がない海外では常に椅子やソファに座っているため、ローボードのように50cm以下ほどの背の低い家具があまり流通していないのも事実です。
こういった現状が、アンティークのテレビ台やローボード探しを難航させる要因になっていると思われます。
ここまで読んで「じゃあアンティークテレビ台は結局見つからないの?」とがっかりしてしまった方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心を。
ローボードという名前がついていなくても、テレビ台として活用できるアンティーク家具もたくさんあるんですよ。
次の章では、ローボードの代わりにテレビ台として使えるアンティーク家具を、インテリアごとに紹介していきます。
インテリア別!テレビ台におすすめのアンティーク家具
「アンティーク テレビ台」「アンティーク ローボード」で調べてなかなか理想の家具に出会えないときは、視点を変えて別のアンティーク家具を探してみましょう。アンティーク家具の中でもショップによっては「ローボード」や「テレビボード」という名前が付けられているものもありますが、選択肢は多いに越したことはありません。
この章ではインテリアごとに押さえておきたいアンティーク家具をまとめてみたので、自分の好みのものを探してみてくださいね。
人気の高いインテリア順に見ていきましょう。
北欧インテリアのアンティークテレビ台が欲しいなら、北欧ヴィンテージ家具に狙いを定める
お部屋に取り入れやすいやわらかな印象ながら、洗練されたデザインが空間に垢抜けた雰囲気をもたらしてくれる北欧インテリア。スタイリッシュな佇まいとあたたかな風合いが絶妙に調和した、世界中にファンの多いインテリアです。
北欧インテリアのアンティークテレビ台をお探しの方は、北欧ヴィンテージ(ビンテージ)家具を中心に検索範囲を広げてみるのがおすすめです。実は私たちがよく目にする北欧家具は1950年以降に作られたものが多く、ヴィンテージと呼ばれる年代のものが主流なのです。
ローボードとしてテレビを載せられる北欧ヴィンテージ家具としては、サイドボードやローチェスト、センターテーブルなどが挙げられます。
テレビ台として取り入れたい北欧ヴィンテージ家具は下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひそちらをご覧ください。
ヴィンテージテレビ台について知りたいなら
「ヴィンテージテレビ台で格好良く。ローボードに使える家具を大特集!」のRAFUJU MAGページはこちら
ナチュラルインテリアのアンティークテレビ台が欲しいなら、ペイント収納棚と木製収納棚を要チェック
肩ひじ張らないラフな雰囲気で、居心地のよい空間づくりにはもってこいのナチュラルインテリア。素朴な雰囲気が魅力的なナチュラルスタイルのテレビ台をお探しなら、日本製のアンティーク家具を検討してみるのがおすすめですよ。
ラフジュ工房では、日本製のアンティーク家具のことを和製アンティークと呼んでいます。
和の雰囲気のアンティーク家具がほしいけど、思うように日本製のものが見つけられない…とお悩みの方は、一度「和製アンティーク」で検索をかけてみるとまた違った選択肢が広がりますよ。一度お試しくださいませ。
ナチュラルインテリアのカギとなるポイントは、「ペイント」と「デザインのシンプルさ」。和製アンティーク家具の中でも、ペイントが施されたリメイク品を中心にアンテナを広げてみるのがいいでしょう。
アンティーク家具のリペイントなどを行っているショップは現状あまり多いとは言えませんが、当店では和製アンティークにペイントを施したリメイク家具なども多数取り扱っていますので、興味のある方は一度覗いてみてくださいね。
ナチュラルインテリアには欠かせない、ペイントアンティーク収納棚
ペイント家具は、ナチュラルインテリアに欠かせない立役者です。和製アンティークの収納棚はペイントを施されているものも多く、ナチュラルインテリアのアンティークテレビ台を探すにはもってこいですよ。
ラフジュ工房では少々背が高めの70cm前後のものからローボードとしてちょうどいい50cm前後のものまで豊富な種類を取り扱っていますので、ご自身のライフスタイルと相談しながらいろいろ吟味してみてくださいね。
ペイント収納棚と一口に言ってもそのカラーは様々ですが、ポイントは白や淡いパステルカラーのペイント家具を選ぶこと。柔和で優しいカラーが、居心地のいい空間を作ってくれます。
素朴なデザインの木製アンティーク収納棚
また、同じ和製アンティークの収納棚なら、やわらかな木色の収納棚もおすすめです。昭和期ごろに作られたものはデザインが素朴なものも多く、ナチュラルなインテリアとの相性も抜群ですよ。
ホワイト系のファブリックや小物、グリーンなどと合わせれば、そっけなくなりがちなテレビの周りも、ぬくもりにあふれたナチュラルな空間に演出することが可能です。
「アンティーク収納棚/和製」の商品一覧はこちら
ナチュラルインテリアのテレビ台としてもおすすめ。和製アンティークのレトロなローチェスト
数あるアンティーク家具の中でも、実はテレビ台として人気の高いアンティークローチェスト。コンパクトかつしっかり収納もできるため、スペースの限られたお部屋でも使いやすいのが嬉しいですね。
和製アンティークの中でアンティークローチェストを探すと様々なデザインを見つけることができますが、ナチュラルなインテリアを手に入れたいのなら、レトロな印象のものを選ぶのがポイントです。
上記でも紹介したような、ペイントが施されたアンティークローチェストやシンプルなデザインの素朴なアンティークローチェストを選べば、お部屋をナチュラルな雰囲気にまとめてくれますよ。
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クラシカルなアンティークテレビ台が欲しいなら、西洋アンティーク家具がぴったり
クラシカルなアンティークのテレビ台をお探しなら、西洋アンティーク家具は押さえておきたいところです。
西洋アンティークの魅力は、なんといっても華やかな意匠とエレガントな佇まい。アンティーク家具と聞いて、ヨーロッパのアンティーク家具によく見られるクラシカルなデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
この章では、テレビ台として使いやすいヨーロッパ産のアンティーク家具を、人気の高い順でご紹介していきますよ。
豊富なデザインの中から選べるアンティークキャビネット
より多くの選択肢の中から理想のテレビ台を選ぶなら、アンティークキャビネットを検索候補に加えてみましょう。
アンティークキャビネットとは、一般的に箱型の収納家具の総称を指します。
用途や使われる場所によって、サイズや形が変わるアンティークキャビネットのデザインは多種多様。食器棚としても使えそうな大きなものから、ベッドサイドに置けるコンパクトなものまで様々です。
単純に「アンティーク キャビネット」で検索するとテレビ台としては不向きな上背の大きなものばかりヒットするので、探すときはコンソールキャビネットやサイドキャビネットなどに狙いを定めて探してみると、コンパクトなサイズのものが見つかりやすいですよ。
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繊細な意匠が楽しめるアンティークサイドボード
西洋アンティークのサイドボードは、美しい装飾が施された威厳ある佇まいが魅力です。
脚や扉に施された荘厳な彫刻や、ガブリオールレッグやバーリーツイストレッグなど、西洋アンティークならではの繊細かつエレガントな意匠を楽しむことができますよ。
上記でご紹介したアンティークキャビネットやアンティークサイドボードは、テレビ台として使うにはやや背が高めの家具です。
アンティークサイドボードをテレビ台として取り入れるなら、椅子に座ってくつろぐリビングダイニングなどがぴったり。目線を下げることなくテレビを観ることができるので、リラックスしてテレビ鑑賞を楽しむことができます。
反対に、床に座ってテレビを観るスタイルのお部屋では画面を見上げるような形になり、首が疲れやすくなってしまうためあまり向きません。
部屋の広さや生活スタイルなどによってもちょうどいいテレビ台の高さは変わってきますので、購入前に今一度、生活の中で使いやすいアンティークテレビ台の高さを検討してみてくださいね。
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コンパクトながらしっかり収納もできる、アンティークローチェスト
アンティークローチェストもサイドボードと同じく、引き出しの前板や脚に施された意匠を楽しむことができるアンティーク家具です。
多くのアンティークローチェストは、アンティークサイドボードと比べると横幅は控えめ。収納力は確保しつつも、お部屋に圧迫感を与えずに取り入れられるコンパクトなフォルムが魅力です。
ナチュラルインテリアの章でも軽く触れましたが、省スペースながらしっかり収納もこなすアンティークローチェストは、あまり広くない空間でも使いやすいのが嬉しいポイント。
かさばりがちな衣類やシーツといった布物収納が得意なので、ひとり暮らしのお部屋やワンルームなど、収納スペースの少ないお部屋のテレビ台としても取り入れやすく、実用的に使っていくことができます。
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こんな意外な使い方も。テレビ周りを華やかに彩るアンティークマントルピース
マントルピースとは、壁に取り付けて使う暖炉の装飾のこと。
現代では馴染みの薄い家具ですが、そのアンティークならではの華やかで美しいデザインは人気が高く、壁に取り付けて飾り棚として使うアンティーク家具愛好家の方も少なくありません。
さて、装飾性の高いデザインが魅力的なアンティークマントルピースですが、中にはテレビ周りを彩るディスプレイとしてのユニークな活用法を見出す方も。
ローボードと組み合わせてアンティークマントルピースの中にテレビを入れれば、中世ヨーロッパを思わせるクラシカルなインテリアを演出することができます。
ただし、この場合のアンティークマントルピースの役割は、あくまでテレビ周辺のディスプレイ。マントルピースがどうしても欲しいという方の選択肢としては良いかもしれませんが、テレビ台として使いながら収納も兼用したい場合などはあまりおすすめできません。
また、現行品の中にはマントルピース風の収納棚付きテレビボードなどもあるので、そういったもので雰囲気を楽しむのもひとつの手ですよ。
シャビーシックなアンティークテレビ台が欲しいなら、ペイントの西洋アンティークがおすすめ
西洋アンティーク特有のクラシカルな佇まいと、古びて褪せた印象が独特の味わいを醸し出すシャビーシックインテリア。他の家具をシャビーなアンティークで揃えたなら、テレビ台だって同じ雰囲気で合わせたいものです。
シャビーシックインテリアならフランスアンティーク家具を探すべし
シャビーシックな雰囲気のテレビ台が欲しいときは、ヨーロッパ製のアンティーク家具の中でもフランスアンティーク家具を重点的に探してみましょう。
フランスアンティークにはペイントが施されたものも多く、シャビーシックテイストにぴったりなデザインを見つけることができますよ。
狙い目としては、西洋アンティークインテリアの章でも紹介したアンティークキャビネットやアンティークサイドボード、アンティークローチェストといった家具を探してみるのがおすすめです。
同じペイント家具でも掠れやムラなどが目立つダメージ感の強いものや、くすんだ色合いのシックな雰囲気のものを選ぶと、いっそうシャビーな印象が際立ちますよ。
レトロインテリアのアンティークテレビ台が欲しいなら、昭和レトロな和製アンティーク家具に注目
物懐かしさ漂うあたたかなレトロなアンティークテレビ台をお探しの方は、和製アンティーク家具に注目してみましょう。
例えばアンティーク文机やアンティーク裁ち板、少々変わったものならアンティーク火鉢などもおすすめです。
床座の文化が古くから根付いている和製アンティーク家具は西洋アンティーク家具と比べると背が低い家具が多く、ローボードとして取り入れやすい家具を多数見つけることができますよ。
テレビ台として使えるレトロインテリアのアンティーク家具については下記の記事で詳しくご紹介しているので、お探しの方はぜひこちらも覗いてみてくださいね。
レトロテレビ台について知りたいなら
「テレビ台でつくるレトロ感。ローボードに使える特選アンティーク家具」のRAFUJU MAGページはこちら
和風テイストのアンティークテレビ台が欲しいなら、趣深い時代箪笥がおすすめ
風情漂う和のインテリアに囲まれていると、なんだか自然と背筋が伸びるような心持ちになりますよね。洋室のお部屋が主流になった現代においても、和の要素を取り入れたインテリアは根強い人気を誇っています。
前章でもお伝えしたとおり、他国のアンティーク家具に比べて背が低く、テレビ台に活用しやすいものも多い和製アンティーク家具。
その中でもより和の印象が強い時代箪笥を中心に、テレビ台として使いやすいアンティークの和家具をご紹介していきますよ。
個性を楽しむ、バラエティ豊かな衣装箪笥
古くは嫁入り道具として花嫁の故郷から贈られたという衣装箪笥は、そのバラエティ豊かなデザインが魅力のローチェストです。
美しい漆塗りが目を惹く仙台箪笥や庄内箪笥、手の込んだからくりが遊び心を感じさせる大川箪笥など、シンプルなものから絢爛豪華な特注品までその佇まいは実に様々。
作られた土地の慣習や素材の違い、その土地特有の技術が詰め込まれた衣装箪笥は、ひとつひとつが味わい深い個性を持っています。
色々な衣装箪笥を見比べて、いっとう気に入った唯一無二のデザインを探すのも楽しいですね。
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モダンな佇まいが魅力の水屋箪笥
「水屋」とは、古くは水を扱う台所を指す言葉として使われていました。水屋箪笥はその名の通り、台所を支える食器棚や収納棚として人々の生活に寄り添っていた和箪笥なのです。
和箪笥の中では比較的シンプルなデザインが多い水屋箪笥は、和モダンスタイルなど洋室にも取り入れやすいスタイリッシュな雰囲気が魅力です。
水屋箪笥の特徴でもある縦や横の「桟」が、和の風情の中にもモダンな印象を演出してくれますよ。
当店では、大振りな水屋箪笥をローボードとして使いやすいサイズに作り直したものや、AV機器が使えるように前板をガラスに交換したものなど、テレビ台として取り入れやすい水屋箪笥のリメイクローボードなどを数多く扱っています。
水屋箪笥の趣深い味わいは残しつつも、しっかり実用的に使えるのはやはりリメイク品ならでは。水屋箪笥をテレビ台として活用したいと考えている方は、ぜひ一度当店の水屋箪笥ローボードをチェックしてみてくださいね。
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上下別々に使えるのが便利な重ね箪笥
衣装箪笥や水屋箪笥をはじめとする和箪笥の中には、上下をバラバラに分けられる「重ね箪笥」と呼ばれる構造のものがままあります。当時は移動がしやすいよう施された工夫でしたが、この特性を活かし、ローボードとしてテレビを載せるのもおすすめです。
上下別々に使えるものもありますので、一方はテレビ台として、もう一方はローチェストとして収納用に使うのも便利ですね。
ただし、和家具の天板は西洋アンティーク家具と違って耐久性に乏しいものも多く、重いものを乗せる想定で作られていません。そのため、不用意にテレビを置くと、たわみや歪みなど家具の故障に繋がることも。
重ね箪笥などの和家具をテレビ台として活用する場合は、購入したショップに耐久性に問題がないか、事前に相談しておくと安心ですよ。
当店で扱っている時代箪笥ローボードで特におすすめしたいのが、下開き扉にリメイクしたタイプのローボード。引き出しの前板だけを残してフラップダウン(下開き)扉に作り替えたもので、AV機器などの収納に便利な一品になっています。
引き出し収納が主流の時代箪笥をテレビ台として使う場合、AV機器の収納場所は最大の悩みどころですが、このタイプなら現代の家具に遜色なく実用的に使っていけますね。普通のアンティークの和家具ではこのような作りのものはまず見つからないので、この使い勝手の良さはリメイクアンティーク家具の特権とも言えます。
雰囲気のいい和風アンティークローボードが欲しいけど、実用面だってあきらめたくない。そんな方に自信を持っておすすめできる、ラフジュ工房イチオシのリメイクローボードです。
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どのお部屋がお好み?アンティークテレビ台を使ったコーディネート実例
ここまでテレビ台・ローボードとして使えそうなアンティーク家具をご紹介してきましたが、お好みのデザインのものは登場しましたか?
お気に入りのアンティークテレビ台が見つかったら、次に気になるのはやはりお部屋のコーディネートですよね。どんなインテリアをつくろうか、いろいろと夢が膨らみます。
この章では、アンティーク家具をテレビ台として取り入れたインテリア実例をいくつかお届けしていきます。
前章で紹介したアンティーク家具も登場しますので、アンティーク家具をテレビ台として取り入れようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ペイントローボードでつくる、ナチュラルな雰囲気のやさしいリビング
こちらのリビングにはナチュラルな印象のペイントローボードを取り入れ、やわらかな雰囲気のインテリアに仕上げました。
文机や小引き出しなどの和製アンティークを多用したお部屋ですが、白を意識的に取り入れることにより、レトロすぎないラフなナチュラルインテリアを演出しています。
このお部屋に取り入れたペイントローボードは、木製のアンティーク家具にペイントを施したもの。現行品でよく見かける、表面がつるりとした無機質な印象の家具とは一味違った、アンティークならではのあたたかみを楽しむことができます。
あまり広くないスペースに多くの家具が設置されたお部屋ですが、ガラスが使われた家具や白色のアイテムが空間をより明るく、開放的に見せてくれるのも嬉しいですね。
ホワイトを多分に使用したお部屋は間延びした印象になりがちなので、アクセントとしてグリーンなどを取り入れると、ぐっとお部屋の雰囲気が引き締まりますよ。
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和とミッドセンチュリーの組み合わせを楽しむ、時代箪笥ローボードを取り入れたリビング
モダンな印象のメンズライクなこちらのお部屋には、和箪笥をリメイクした時代箪笥ローボードを取り入れました。
情緒ある時代箪笥にテレビを載せるのはハードルが高いような気もしますが、時代箪笥の黒々しい重厚な金具とテレビの無機質な質感は、案外相性がいいのです。
ミッドセンチュリーな印象のレザーのソファと合わせれば、和とスタイリッシュが調和したクールなインテリアが完成です。
時代箪笥の深い木色とブラックのレザーはよく合いますが、重い色を多く使いすぎるとお部屋の空気が沈んで見えがちです。ポイントで明るい木味の家具を取り入れてあげると、バランスのいいコーディネートが作れますよ。
アイアンの家具などを多く取り入れればよりジャンクな印象に、北欧ヴィンテージなどを多用すればより洗礼されたモダンな印象が強くなります。
自分のお好みに合わせて、取り入れるアイテムを吟味してみてくださいね。
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水屋箪笥ローボードが主役の、和モダンなリビング書斎
レトロな印象ながら、シックな雰囲気でまとまった和モダンなリビング書斎。
こちらのお部屋には、水屋箪笥を使ったリメイクローボードをテレビ台として使用しました。凛とした和の雰囲気を漂わせつつ、桟の直線的なデザインがスタイリッシュな佇まいを際立たせています。
あたたかみのある昭和レトロな和製アンティークを多用したお部屋ながら、ブルーブラックのラグやさりげなく取り入れたアイアン家具などがしっかりアクセントを利かせ、やわらかすぎないシックな大人のリビングを演出しています。
全体的にシンプルかつ落ち着いたトーンの色合いでまとめられたインテリアですが、クッションや壁にかかったポスターなど、パキッとしたカラーをうまく取り入れることで、より洗練された雰囲気を実現しました。
柄物が多すぎるとごちゃごちゃとして落ち着かない印象になってしまいますが、要所要所で取り入れる分には、空間にモダンなニュアンスをもたらしてくれますよ。
このお部屋のコーディネートがもっと詳しく知りたいなら
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テレビ台としてアンティーク家具を選ぶ時に気を付けたいこと
欲しいデザインも見つかって、コーディネートの想像も膨らんだら、いよいよ次は購入かとわくわくしてしまいますね。
ですが、そこはぐっと堪えて少々お待ちを。アンティーク家具をテレビ台として購入する前に、「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないよう、注意点をいくつかチェックしておきましょう。
アンティーク家具にはハイタイプのテレビボードはない
現行品ではよく見かけるハイタイプのテレビボード。収納力があり、ローボードにはない一体感と高級感が魅力です。
しかしこのハイタイプ、実はアンティーク家具ではほとんど見つけることができません。
ブラウン管でテレビの送受信が成功したのは1926年、本格的なテレビジョンがアメリカで放送され始めたのは1941年と、テレビの技術が誕生したのはここ100年以内の出来事です。
対してアンティークとは、通説で言うなら「100年を経過した手工芸品、工芸品、美術品」を指す言葉。テレビが存在する以前に作られた多くのアンティーク家具は、基本的にテレビを載せる前提では作られていないのです。
そのため、もともとテレビを収納するための設計で作られているハイタイプのテレビボードは、アンティーク家具の中では見つけることができません。
アンティークシェルフなど、飾り棚の要素が強い家具をハイタイプのテレビボードのように使用するのもひとつの手ではありますが、家具によってはテレビの重さに耐えられず、故障の原因になることも。
テレビのサイズなどにもよりますが、まずは購入したショップに相談してみるのが確実ですよ。
配線は大丈夫?加工サービスは事前にチェック!
上記でもお話ししましたが、大体のアンティーク家具は、現代で当たり前のように普及している電子機器が生まれる前に作られたものです。テレビを置く前提で作られている現行品のローボードのように、背面のコード類を通す穴は開いていないことを覚えておきましょう。
ショップによっては加工サービスを請け負ってくれるところもあるので、購入前にチェックしておくことをおすすめします。当店でもこういった加工メニューを承っていますので、お困りの際は一度ご相談くださいませ。
扉の素材に注意!リモコンが使えるのはガラス戸orオープンタイプ
つい見落としがちですが、AV機器をローボードに収納して使う場合、必ず扉の素材はチェックするようにしましょう。
ガラス素材が使われたものやオープンタイプであれば問題ありませんが、扉が木材の場合はリモコンの操作ができないので注意が必要です。
どうしても木製扉のデザインのアンティークテレビ台を使いたいのなら、AV機器の操作の時のみ扉を開けて普段は閉めておくか、もしくは機器の場所を変えるなどの一工夫をしなくてはいけません。
AV機器を使うなら、リメイクローボードがおすすめ
和風インテリアの章でもご紹介しましたが、テレビとAV機器を併せて使う方におすすめしたいのが、引き出しの前板をフラップダウン(下開き)扉にリメイクした、当店の時代箪笥ローボード。アンティークの風合いを楽しみながら実用的にお使いいただけます。
アンティークのローボードの実用面が不安な方は、使い勝手のいいリメイク品を検討してみてはいかがでしょうか。
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それでもアンティークテレビ台が見つからないときは。簡単DIYのススメ
いろいろなアンティーク家具を見てみてもいまいちしっくりこない、欲しいものはあってもサイズ的に厳しい、アンティーク家具には惹かれるけど購入まで踏み込めない…もしかしたら、そういった理由で購入を悩んでいる方もいるかもしれません。
そんな時は、アンティークテイストのアイテムを使って、自分好みのテレビ台を作ってみるのもおすすめです。
昨今のDIYブームで、ちょっとしたリメイク方法からプロ顔負けの本格的な家具製作まで、様々なDIY方法が取り上げられています。今回は初心者の方でも簡単にできる、ちょっとしたアイディアをご紹介していきますよ。DIYに興味がある方、個性的なデザインが好きな方は、まずこういったアレンジから始めてみてはいかがでしょうか。
アンティークトランクを活用して、ロマンあふれるローボードをつくる
雰囲気のあるアンティークトランクは、ディスプレイとして取り入れるだけでもノスタルジックな印象を高めてくれる、アンティークファンとしてはついつい目を惹かれてしまうアイテムですよね。
そんなアンティークトランクに、強化ガラスを載せてテレビ台として使用するのはいかがでしょうか。
アンティーク家具に比べると、多くのアンティークトランクは背が低めです。アンティークトランクをテレビ台として使う場合、床に座ってテレビを観るスタイルが多い方でもあまりストレスを感じずにテレビ鑑賞ができるのが嬉しいですね。
アンティークトランクをテレビ台として使う際に気を付けたいのは、天板の厚み。それなりの重量があるテレビを載せるのであれば、耐久性はしっかり確保したいところです。天板として使う強化ガラスは、7mm以上の厚さのものを選ぶようにしましょう。
また、何かの拍子に天板がずれてしまうことを防ぐために、天板裏に滑り止め用シールなどを貼るのがおすすめです。滑り止め用シールはホームセンターや通販で購入することができますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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木の風合いが味わい深い木箱を、ラフなテレビ台として使う
例えばワインを入れるためのものや、果物が入っていたものなど、素朴な木の質感が楽しめる木箱。こういった木箱をうまくテレビ台として使えば、ラフな印象のローボードとして活用することも可能です。
この時、木箱はなるべくシンプルなデザインで、木の風合いが前面に出たものを選ぶようにすると、アンティークに近い風合いを演出することができます。自分で作業するのが苦痛でない方なら、DIYショップでアンティークペイントを購入して、お好みのカラーでペイントを施してもいいかもしれません。
単純にテレビを置くもよし、いくつか組み合わせて簡単な収納スペースを作るもよし。木箱をうまく使って、あなた好みのアンティークテイストのテレビ台を作ってみてはいかがでしょうか。
最後に
テレビ台、ローボードとして使えそうなアンティーク家具の種類やコーディネートを紹介してきましたが、楽しんでいただけましたか?
この記事が、求めていたアンティークテレビ台やアンティークローボード探しの手助けになれば幸いです。
今回の記事でも少し触れた「ヴィンテージテイスト」と「レトロテイスト」のアンティークテレビ台についてはまた別の記事で紹介していますので、興味のある方はぜひそちらも覗いてみてくださいね。