前回、“欲しい雰囲気はどれ?アンティークコーヒーテーブルのデザイン4選”の記事で、アンティークコーヒーテーブルのデザインをテイスト別に4種類ご紹介しました。しかし、見た目の雰囲気だけでは、なかなか購入を決断できないもの。大きさや高さなど、ソファと合わせて使う際に不具合があっては、気に入って購入したデザインであるほど悲しくなってしまいますよね。
そこで今回の記事では、「使い勝手」に注目した選び方をご紹介!ソファと合わせても快適に使えるアンティークコーヒーテーブルを選ぶためにチェックしたい4つのポイント、ぜひご覧ください。
目次
ソファとのバランスを考えながら、天板の大きさと形に注目
コーヒーテーブルとソファをバランス良くコーディネートするには、まずは「ソファの幅からはみ出さない」がポイント。サイズが大きく存在感のあるソファに大きなコーヒーテーブルを合わせてしまうと、余計な圧迫感が出てしまうため、ソファの幅の中におさまるサイズを選んですっきりとまとめるのがコツなんです。そうすることで、ソファから立ち上がる際にもきちんと動線が確保でき、快適に過ごすことができますよ。
大きさを求めるなら、長方形や楕円形がおすすめ
ソファの幅におさまるコーヒーテーブルが良いとわかっても、たとえば3人掛けなどの大きなソファには、その大きさに対応できるサイズのコーヒーテーブルを合わせたいと思いますよね。そんなときにおすすめなのが、長方形や楕円形のコーヒーテーブル。ソファの幅にはしっかりと対応しつつも、奥行は正円形や正方形ほど大きくはないので、すっきりとした印象が保てます。
コンパクトサイズなら様々な形が楽しめる
一方で、正円形のように奥行もあり、床面積を占める割合が大きくなる形であれば、できるだけコンパクトなサイズがおすすめです。カフェテーブルのように、一人掛けソファと合わせるとバランスが良いですよ。
また、このようなコンパクトなサイズなら、四角や丸などのオーソドックスな形の他にも、アンティークならではのユニークなデザインも多く見つかります。たとえば左側のコーヒーテーブルのような波打ったデザインのサーペンタインと呼ばれる形のものや、右側のような六角形や八角形の天板など、インテリアのアクセントとしてもぴったりです。
木材にする?ガラスにする? 天板の素材に注目
天板の形をチェックするときに、あわせて「素材」にも目を向けてみましょう。視界に入りやすい天板は、インテリアの雰囲気を左右する重要なパーツです。木材なのかガラスなのかでも、お部屋の印象は随分と変わります。
アンティークの“味”が楽しめる、木製天板
木製天板の場合、木目などの木肌から自然の温もりが存分に感じられます。色味も、木材の種類や経てきた年数などによって、明るいものから深いものまで、黄みがかったものから赤みのあるものまで、実に様々です。色味を変えるだけで、ナチュラルからクラシカルまで、幅広いテイストに取り入れることができますよ。
このとき、あわせて確認したいのが、天板の塗装方法。木の表面に植物性のオイルを薄く塗って仕上げる「オイル仕上げ」や、木の表面に樹脂などで膜をつくる「クリア塗装(ウレタン塗装)」など、いくつかの方法があります。木の味わいや手触りをダイレクトに楽しみたい場合には「オイル仕上げ」がおすすめですが、コーヒーテーブルとしてお茶や食事に使うのであれば、汚れが木肌に染みにくくお手入れも簡単な「クリア塗装(ウレタン塗装)」の方が使い勝手は良いかもしれません。
「オイル仕上げ」、「ワックス仕上げ」、「クリア塗装(ウレタン塗装)」、「ラッカー塗装」のそれぞれの違いについては、こちらのページをご覧ください。
「素材と塗装について」のページはこちら
すっきりとした軽量感なら、ガラス天板
ガラス天板の場合は、床が透けて見えるため、圧迫感を軽減できるというのが最大の特徴です。とくに画像のような大きな正円形タイプの場合だとその効果は大きく、より軽やかな印象になりますね。
また、ガラス天板は水拭きしやすいので、水気のあるコップなどを乗せる場合にも、気兼ねなく使用することができます。
このようなガラストップのテーブルは、アンティークよりも時代の新しい、北欧ビンテージ家具によく見られるデザインです。
「北欧 コーヒーテーブル」の商品一覧はこちら
お部屋での過ごし方をイメージしながら、高さに注目
ソファと合わせて使うコーヒーテーブルは、その「高さ」も重要なチェックポイントです。一般的には、ソファ座面の高さの5cm前後の位置にテーブル天板があると使いやすいと言われています。
くつろぐときや、ちょっとした食事をするときなど、ほとんどの時間をソファに座って過ごすという方は、少し高めのコーヒーテーブルを選びましょう。ソファの高さも確認する必要がありますが、おおよそ、高さ40cm前後のコーヒーテーブルがおすすめです。
一方、ソファにも座るけれど、同じくらい床に座ることもあるという生活スタイルの方は、低めのコーヒーテーブルを選べば、床座でも不便なく使えます。こちらの場合は、高さ30~35cmくらいを目安に探してみてくださいね。
ソファに合わせるテーブルの高さについては、こちらの記事でもご紹介しています。「コーヒーテーブル」という名前でなくても、コーヒーテーブルのように使えるアンティーク家具はたくさんあるんですよ。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
「座卓?ローテーブル?使い方で選びたいセンターテーブルの高さ」のページはこちら
ここもチェックしておきたい、天板下の棚の有無に注目
アンティークコーヒーテーブルの中には、このように天板下に棚が取り付けられているデザインのものがあります。
ソファで過ごす際には、お茶を飲んだり読書をするのはもちろん、一人暮らしや二人暮らしなら、毎日の食事をするということもありますよね。このように、場面に応じて様々な役割を果たしてくれるのがコーヒーテーブルの良いところ。用途に応じて物を片づけたいときに、棚が付いていると便利です。
ただし、床に座って脚を伸ばしたいというときには、棚が邪魔になってしまうことも考えられます。とくに低めのコーヒーテーブルをお探しの方は、自分や家族の生活スタイルを考慮しながら、棚の有無にも気をつけてみてくださいね。
収納付きのテーブルについてもっと知りたいという方には、こちらの記事もおすすめです。棚や引き出しなど、アンティークならではのユニークなデザインの収納付きテーブルをご紹介していますよ。
「便利な収納が決め手!棚&引き出し付きのアンティークセンターテーブル」のページはこちら
最後に
使い勝手を考えた、アンティークコーヒーテーブル選びの際のチェックポイントをご紹介しました。参考になったでしょうか? 冒頭でも触れた、“欲しい雰囲気はどれ?アンティークコーヒーテーブルのデザイン4選”の記事とあわせて、見た目の雰囲気も実用性も好みに合ったアンティークコーヒーテーブルを探す手がかりとなればうれしいです。
次回は、コーヒーテーブルとしても使える様々なアンティーク家具をご紹介したいと思います。まだまだ、もっと広い選択肢からコーヒーテーブルを選びたい!という方は、ぜひお楽しみに。