お買い物こちら

キーワード検索

アンティーク家具について

アンティークキャビネットにはどんな種類があるの?国・テイスト別にご案内

アンティークのキャビネットは、日常のあれこれをしまいつつ、その味わいでインテリアの雰囲気を高めてくれる魅力的な存在ですよね。インテリアにこだわるなら収納もアンティークでおしゃれにしたい!と憧れている方も少なく無いかと思います。
けれどアンティークのキャビネットって、探し始めるとびっくりするくらい種類が豊富です。いったいどこから探せばいいのか、何を基準に選べばいいのか混乱してしまう方も少なくないのではないでしょうか。
一口に”キャビネット”といっても幅広い形が存在しているので、ぜひアンティークキャビネット探しにお役立てください!

※キャビネットという呼び名はもともと「収納家具」という定義しかない、非常にあいまいなものです。しかしこの記事では一般的にイメージされることが多い、「扉や引き戸付き」の収納家具をキャビネットと定義してお話を進めていきます。

アンティークキャビネットの種類やテイスト

アンティークキャビネットをいくつかに分類しようとすると、形やデザイン以外には作られた国やテイストに分けることができます。
その場合、大きく分けて「イギリス」「フランス」「北欧ヴィンテージ」「日本」「シャビーペイント」「インダストリアルテイスト」の6つが存在します。
今回は、以上の6つの分類とその種類を実例写真を交えながらご紹介いたします。

西洋アンティーク 収納ヴィンテージ キャビネットキャビネット おしゃれ

どっしりとした存在感が素敵なイギリスアンティークキャビネット

イギリス アンティークキャビネット

イギリスアンティークのキャビネットの特徴は、その堂々たる存在感。小ぶりなサイズのものでも、どっしりとした重厚感を感じさせます。その秘密は木の魅力を感じさせる深い色味と、かっちりとした雰囲気漂う装飾の数々。どこか荒削りな印象もある独特の彫り細工、エレガントな挽き物脚などは定番の装飾で、イギリスアンティークキャビネットらしい佇まいの立役者となっています。
そんなイギリスアンティークの代表的なキャビネットがこの3つです。

木の美しさが際立つ大型アンティークキャビネット

アンティーク カップボード

木の素材を活かした作りが特徴のイギリスアンティークキャビネット。その中でも特にイギリスアンティークらしさが堪能できるのがキャビネットの中でも大型サイズのものです。

カップボード アンティーク

大型のキャビネットはお部屋の主役にもなり得る目立つ存在ですから、作りそして木材も美しさにこだわって作られていることが多く、重厚かつクラシカルなイギリスアンティークの魅力を余すことなく感じることができるんです。
お部屋のスペースが許せばぜひ挑戦してみたい、あこがれの存在です。

アンティークチャイナキャビネット

アンティーク チャイナキャビネット

アンティークのチャイナキャビネットは、お客様用のとっておきの陶磁器(ボーンチャイナ)を飾りつつ収納するためのキャビネットとして作られたものです。お茶文化が根強く息づき、また陶磁器の人気が高かったイギリスらしいアンティークキャビネットですよね。中の食器がよく見えるように扉にはガラスが使われ、さらにガラス面には華やかな彫り細工などが施されていることが多いです。

チャイナキャビネット

華やかな存在感を放ちつつも、コンパクトで取り入れやすいサイズという「いいとこ取り」なデザインにファンが多いアンティークキャビネットでもあります。クラシカルなアンティークキャビネットをお探しの方には、ぜひチェックしていただきたいアイテムのひとつです。

アンティークスタッキングブックケース

アンティーク スタッキングブックケース

スタッキングブックケースは、一段一段が独立してるアンティークキャビネットのこと。元々は事務所向けの書類用収納棚として考案された経緯があり、目的の書類が入ったお目当ての一段だけを持ち運べるように、こんな作りになったそうです。

スタッキングブックケース

中が見えるように扉にはガラスが使われていますが、ステンドグラスを使った作りのものも多く、置いているだけでインテリアをぐっと上質な雰囲気にしてくれます。書類入れとはいいつつも、それにはもったいないのではないかと思えるほど、エレガントな雰囲気をまとったアンティークキャビネットです。

アンティークキャビネット×イギリス」の商品一覧はこちら

優美な佇まいのフランスアンティークキャビネット

フランス アンティークキャビネット

フランスアンティークのキャビネットは同じヨーロッパアンティークのイギリスものと比べて、曲線を多く使っていたりと、よりフェミニンで優美な雰囲気なのが特徴です。
日本でよく出回っているフランスのアンティークキャビネットには大きく分けて2種類の系統があります。ひとつは人気の猫脚を使ったりと、デコラティブな装飾を施したもの。もうひとつは田舎で使われていたような、パイン材などでできた素朴なデザインのものです。どちらも優美な印象は備えつつ、佇まいが大きく異なりますから、自分の好みを踏まえつつ選べるといいですね。
代表的なフランスアンティークのキャビネットがこの3つです。

フェミニンで優しい印象を放つ大型アンティークキャビネット

アンティークキャビネット ホワイト

イギリス同様、フランスアンティークでも大型のアンティークキャビネットは、キャビネットの中でも代表的な存在です。フランスのものは扉に繊細なモールディング細工を施したりとフェミニンな雰囲気で、同じヨーロッパで作られたにも関わらず、イギリスアンティークキャビネットとは佇まいがまったく異なるのが面白いですよね。

収納家具 おしゃれ

大き目サイズではありますがデザインの力で軽やかさも感じられて、意外とインテリアにも取り入れやすいのも魅力です。ロマンチックなインテリアに挑戦したいなら、取り入れれば間違い無しの優美なアイテムです。

アンティークグリアージュキャビネット

グリアージュキャビネット

あまり聞き慣れないグリアージュという言葉は、フランス語で「金網」を意味します。アンティークのグリアージュキャビネットは扉が金網張りになっているのが特徴です。扉を閉めているにも関わらず通気性がいいので、湿気をこもらせたくない場合などにも便利ですが、何より魅力的なのがその見栄え。

アンティーク ワードローブ

一見ユニークなルックスにも思えるのですが、金網越しに中がのぞく具合が、何ともいえずおしゃれな雰囲気なんですよね。
グリアージュキャビネットはサイズが豊富なので、用途に応じて選ぶ楽しみもあります。ただしあまり数は多くありませんから、気になった方はこまめにショップをのぞくのがおすすめです。

アンティークビューローブックケース

アンティーク ビューローブックケース

アンティークのビューローブックケースは、天板が収納できる引き出し付きの「ビューロー」というデスクの上にさらに本棚が備わった、縦長のアンティークキャビネットのことです。他のヨーロッパの国でも作られていたキャビネットではありますが、この大型の存在感と繊細で優美な装飾が組み合わさったフランスアンティークのビューローブックケースは、他の国のものとは一線を画しています。

アンティーク ビューロー

上の本棚スペースには優美な木製フレームが彩りを添えるガラス扉、足元には猫足と、ゴージャスな佇まいが目を引きます。デスクとしてはもちろんのこと、リビングの収納兼ディスプレイスペースなどとしても活躍してくれそうな才色兼備なアンティークキャビネットです。優美なフランスアンティークらしさを存分に楽しみたいのなら、非常におすすめのアイテムですよ。

アンティークキャビネット×フランス」の商品一覧はこちら

スタイリッシュでかっこいい北欧ヴィンテージキャビネット

北欧ヴィンテージ キャビネット

北欧ビンテージのキャビネットはあたたかみとスタイリッシュさが同居した雰囲気が、他にはない魅力を放っていますよね。その特徴のひとつが脚付きが多いということ。先に向かって細くなる洗練された脚の造形もトレードマークです。他にも北欧ヴィンテージキャビネットは、その木目の美しさも特筆すべき点。木目の流れ方にも家具全体で見た時に統一感があるよう、きちんと気を配って作られているんです。
そんな北欧ヴィンテージの代表的なキャビネットはこの2種類です。

ヴィンテージ横長サイドボード

アンティーク テレビ台

北欧ヴィンテージの代表的なキャビネットのひとつが、この横長のサイドボードです。北欧ヴィンテージの家具というとこれを連想する、という方も多いのではないでしょうか。背の低いタイプと差の高いタイプがありますが、どちらもちょっと他では見かけないデザインですよね。

キャビネット 北欧ヴィンテージ

特に背の低いロータイプは高さが無い分圧迫感が少なく取り入れやすのに、横長のフォルムで存在感を発揮してくれると人気のアイテムです。引き出し収納、扉収納共に備わっている場合がほとんどなので、細々したものから少し高さのあるものまで、様々なものをすっきりと片づけられますし、さらにはテレビ台にも使いやすいことから、現代ではリビング置きのアンティークキャビネットとしてよく使われます。

ヴィンテージルームディバイダー

北欧 ディスプレイラック

ルームディバイダーも、北欧製以外ではあまり見かけることがないヴィンテージキャビネットのひとつです。ルームディバイダーとは表と裏の両面どちらからも使えて、お部屋の仕切りとしても活躍するヴィンテージキャビネットのこと。片面には引き出しや扉収納が、そして両面から使える背板が無い棚スペースが備わっています。

ルームディバイダー

北欧家具ならではのすっきりとしたデザインで、圧迫感を最小限にお部屋を仕切れるのでワンルームなどでは重宝しそうな予感です。また、もちろん壁に付けても十分に使えるので、配置を変えていろいろ遊べるのも楽しいですね。

アンティークキャビネット×北欧」の商品一覧はこちら

ほっとする懐かしさがある日本のアンティークキャビネット

キャビネット レトロ和家具

懐かしさ漂う佇まいに惹かれる人が多い日本のアンティークキャビネット。特に昭和期頃に作られたレトロなキャビネットは、飴色を帯びたその優しい雰囲気にファンも多いアイテムです。このレトロデザイン以外にも日本のアンティークキャビネットには和洋折衷な雰囲気の大正ロマンデザイン、純和風な和箪笥系デザインがあります。この3つの日本のアンティークキャビネット、それぞれどんな特徴があるか順にご紹介していきますね。

レトロな和のアンティークキャビネット

レトロ キャビネット

ノスタルジックな雰囲気が漂ういわゆる「レトロ」なアンティークキャビネットは、木を基調としどこか和の雰囲気を残した、いい意味で「垢抜けない」素朴な存在感が魅力です。和箪笥の影響を色濃く受けているものや、ミッドセンチュリー系のモダンなものまでデザインの振れ幅が大きいので、お気に入りを探す楽しみもありますね。

パタパタ キャビネット

中でも特徴的なレトロデザインのアンティークキャビネットといえば「パタパタ収納棚」。もともとは靴箱として使われていた家具で、名前の由来でもある手前に引き上げるようにして開ける「パタパタ」と動く扉が印象的です。こちらは開ける動作も楽しく、またノスタルジックなムードを演出できるアンティークキャビネットとして人気があります。

和洋折衷な和のアンティークキャビネット

大正ロマン 家具

日本と西洋の文化が混じり合った大正時代独特の文化様式を指す「大正ロマン」という言葉がありますが、大正から昭和初期頃までは、そんな大正ロマンの影響を受けて、独特の和洋折衷なデザインのアンティークキャビネットが多く作られました。イギリスアンティークキャビネットのような重厚感の中にも、ほんのりと和が香る存在感は唯一無二のもの。和室と洋室両方を有することが多い、現代の日本のライフスタイルにも馴染みやすいデザインです。

家具 大正

またそんな重厚感がありながら、日本の住環境に合うように小ぶりな大きさのものが豊富なのも特徴。クラシカルな雰囲気を作りたいけれど大型のヨーロッパアンティークキャビネットでお部屋が手狭になるのはちょっと…という方にもおすすめです。

アンティークの和箪笥

和室 アンティーク家具

ちょっと見落としがちですが、引き戸などを使った扉収納が備わったアンティークの和箪笥も、アンティークキャビネットの一種といえますよね。特に水屋箪笥や帳場箪笥はキャビネットとしても、快適に使えるおすすめのアイテムです。

アンティーク 時代箪笥

和の空間に取り入れるアンティークキャビネットとしてはもちろんのこと、現代風の空間に取り入れて和モダンな雰囲気に仕上げても素敵に決まります。例えば金具を活かしてアイアン家具などと合わせて、インダストリアルテイスト風にコーディネートするのもいいですね。中には和箪笥を現代の生活に取り入れやすいようにリメイクしたアイテムも売られているので、そちらも視野に入れてみるとよりコーディネートの幅も広がります。

アンティークキャビネット×和製」の商品一覧はこちら

フェミニンなのに甘すぎないシャビーペイントのアンティークキャビネット

ペイント キャビネット

塗装の味わい深さを楽しめるシャビーペイントが施されたアンティークキャビネットは、色の力でインテリアの雰囲気をガラリと変えられると人気のアイテムです。白やパステルカラーなど淡い色味のものは白壁に併せればお部屋に溶け込むよう優しく馴染みますし、黒などの彩度の低い色味だと空間をきりりと引き締めてくれます。このように家具の存在感を軽くしたり、あるいはお部屋のアクセントにしたりと好みの雰囲気を色味選びによって叶えられるのが他にはない魅力です。

キャビネット ペイント

なおこのシャビーペイントのアンティークキャビネットは、ヨーロッパものであればフランスアンティークに多く見られます。また見落としがちですが、日本のレトロなアンティークキャビネットにもペイントものが。垢抜けない印象のレトロキャビネットも、ペイントを施すことで洗練された印象になるので、和洋問わず幅広いコーディネートに取り入れることができますよ。また洋物と比べて比較的リーズナブルなのも魅力です。取り扱っている店舗は限られますが、当店では積極的にレトロなペイントキャビネットを取り扱っている店舗のひとつです。幅広いラインナップで取り揃えているので、よかったらのぞいてみてくださいね。

アンティークキャビネット×ペイント」の商品一覧はこちら

きりりと空間を引き締めるインダストリアルのアンティークキャビネット

アンティーク ロッカー

無骨なインダストリアルテイストに似合うアンティークキャビネットといえば、スチール製のアンティークキャビネットが定番ですよね。そんな無骨でかっこいい金属製のアンティークキャビネットを探し出すなら、この2つのアイテムを当たってみるのがおすすめです。

アンティークロッカー

ロッカー アンティーク

靴箱や衣類などの収納に使われていたアンティークのロッカーも、比較的スチール製のものが多く残っているアンティークキャビネットです。もともと入れていたものの大きさによってかなりサイズにばらつきがあるので、大きさの選択肢が豊富なのも魅力です。ただし、スチール製のアンティークロッカーは長く使うという意識で丁寧に扱われる部類の家具では無かったので、いい状態で残っているものが非常に少なく、取り扱いの数も多くないのが現状です。気になったサイズ感やデザインのアイテムがあれば、機会を逃さないことをおすすめします。

アンティークのロッカーに関しては、こちらの記事でも詳しくお話しています。気になる方は併せてのぞいてみてくださいね

おしゃれ収納の頼れる相棒!アンティークロッカーのデザインをご紹介」のRAFUJU MAGページはこちら
毎日の整理整頓の強い味方!アンティークロッカーの活用例5選」のRAFUJU MAGページはこちら
味わいが魅力だからこそ注意。アンティークロッカー選びの6つのこと」のRAFUJU MAGページはこちら

 アンティークケビント・デンタル(メディカル)キャビネット

アンティーク ケビント

デンタルキャビネットやメディカルキャビネットとも呼ばれるアンティークのケビントは、病院やクリニック、歯医者さんなどで患者さんの処置に使う医薬品類を収納していたアンティークキャビネットです。木製が多いですが、まれにスチールなど金属製のものも見かけます。

デンタルキャビネット

タイプはおおまかに2種類に分けられ、ひとつはガラスケースのような、中の薬品を見せることを重視して作られたタイプ。もうひとつは施術周りの細々としたものをしまえるよう、細かな引き出しなど収納スペースが充実しているタイプです。日常使いで無かった産業用家具なので、無骨なインダストリアルテイストとの相性は抜群です。

アンティークケビント・デンタルケース」の商品一覧はこちら

おわりに

国やテイストで見ただけでもたくさんのバリエーションがあるアンティークキャビネット。”キャビネット”という定義が広いということもあって、本当に幅広いアイテムがありましたね。
多くの種類があるのは見ていてワクワクする点ではとても良いのですが、逆に選ぶのが難しいという側面もありますよ。色々な分類やジャンル分けができますが、今回のように国やテイストで探してみるのも良いかもしれませんね。
理想の家具選びのお手伝いになれば幸いです!

関連記事

RECOMMEND ITEMSあなたにおすすめのアイテム

RECOMMEND POSTS関連している記事

お買い物はこちら