炊事、掃除、家仕事。どうしても面倒になってしまうこともあるけれど、そんな毎日の習慣に手を掛けていくことは楽しみでもある。今回は、家に帰るといつでも暮らしをそばに感じられる空間を、日本の素朴なアンティーク家具でコーディネートしてみました。
ダイニングの主役には、古い木味の大きな重ね収納棚を選びました。古いレトロガラスならではの”ゆらぎ”のあるクリアガラスが、中におさめる食器たちをより趣き深く見せてくれます。保存食の瓶詰めや台所道具は隣の陳列棚へ並べれば、壁一面で暮らしの絵の出来上がりです。
窓辺は、お母さんのための専用スペース。10杯もの小引き出しには趣味の小物たちを、くさび式の日本製のアンティーク本棚は、愛読するお気に入りの本たちの置き場にしました。秋田木工のスタッキングスツールに腰を掛ければ、束の間の休息もより特別なものになるはずです。
家族みんなで囲む食卓には、ラフジュ工房でリメイクした古材天板のダイニングテーブルを。長い年月で積み重ねられた木のぬくもりが、団らんの時間をよりあたためてくれるでしょう。
飽きのこない木製のアンティーク家具とじっくり培う暮らし。「今日のご飯は何にしよう?」そんな一つひとつの繰り返しが愛らしく思えるダイニングです。