ゆらゆらガラスや気泡ガラス。ダイヤガラスにモールガラス。
以前ご紹介した記事「ガラスが主役の収納家具。昭和レトロなガラスキャビネットの活用術」では、ついつい惹かれてしまう、これらのレトロガラスの魅力と活用術をお話ししました。
今回はそこからちょっと着目点を変えて、どのレトロガラスでどんな「見せる収納・隠す収納」ができるのか検証してみます。
その中でも、「お気に入りをちょっと見せびらかしたい!」や「生活感あふれるものをおしゃれに隠したい。」など、さまざまな収納が期待される食器棚にフォーカスしていきますよ。
目次
見せる食器収納の代表。レトロなゆらゆらガラス
見せる収納をしたい人のレトロガラス選びには、断然ゆらゆらガラスがおすすめ。オープンな開放感を感じさせ、何がどこにしまってあるか一目瞭然です。ガラス表面のゆらぎが、現代の透明ガラスにはない、柔らかさを感じさせてくれます。
見せることを意識した収納をいつも心がけられる人、お気に入りの食器たちをいつも眺めていたい人などにおすすめです。食器棚よりもレトロな収納棚によく使われているので、探すときのヒントにしてみてくださいね。
食器にレトロな表情をちょっとプラス。気泡ガラス
ガラスの中や表面に気泡が入った、気泡ガラス。このガラスが入った食器棚は、ゆらゆらガラスと同じ「見せる収納」が得意です。
でも、ガラスのゆらゆらよりも目に付きやすい無数の気泡が、食器にちょっとした表情を加えてくれ、レトロや素朴な雰囲気づくりの役割もしてくれます。
見せる収納と隠す収納を同時に。モールガラス
レトロガラスの定番、縞模様が入ったモールガラス。食器たちの輪郭をぼんやりさせる、見せる収納と隠す収納の真ん中くらいの働きを見せます。
まだまだどの食器がどこに入っているか分かって、使いやすいのはうれしいのですが、ある程度統一感のある収納が求められるかもしれません。縞の間隔や、縦縞か横縞かでも、ぼんやりのさせ方や家具自体の印象も変わってくるので、そんなところも食器棚探しの際は注意してみるとおもしろいですよ。
レトロガラスでかなえる隠す収納。ダイヤガラス
表面に刻まれた模様が、光にあたるとダイヤのようにキラキラ輝くダイヤガラス。食器たちをぼんやりまあるくぼやけさせて、色もすこしわかりにくくさせる様子は、レトロガラスでかなえる隠す収納のトップクラスです。
どこにどの食器がしまってあるのか、ある程度把握していないと、使い勝手が悪いかもしれませんね。その代わり、色やスタイルがバラバラな食器や生活感あふれるものたちも安心して収納。もちろん、ガラス戸ならではのやさしい印象もちゃんと感じられます。
最後に
見せる収納・隠す収納の程度や食器棚の使い勝手は、レトロガラスの種類によってずいぶん左右されますね。もちろん機能面だけでなく、ガラスが違うだけで家具の印象や雰囲気も大きく変わってきます。
ご家族の好みに合った見た目と実用性の食器棚を見つける、参考にしてみてください。