昭和レトロや昔懐かしい家具として人気アイテムの「ガラス戸」。現代物ではあまりみられないすりガラスや厚み、柄が注目を集めています。
独特な揺らぎのあるガラスは、見ていて飽きない魅力に溢れていますよね…!
その中でも戸棚は、窓やドアの建具と違って比較的取り入れやすいことから、「ひとつ部屋に欲しいなぁ」と思う方も多いはず。
ここでは、昭和レトロなガラスの種類と、ガラス戸の戸棚を使ったインテリアコーディネートをご紹介いたします!
使い方次第で和洋どちらのお部屋にも合わせることができるので、コーディネートに困ったらぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
昭和時代の収納棚によく使用されたガラスの種類
当時の家具に多用された、代表的なガラスをいくつか見ていきましょう。
現在も生産され続けているものもあれば、需要が減り希少なものになっているものもあります。
ゆらゆらガラス(昭和レトロガラス)
家具だけでなく、建造物の建具にも広く使用されてきたクリアガラス。無色透明で飾りがないガラスですが、意図的ではない手作り独特のゆらぎがあるのが魅力です。
景色がゆらいで映りこむその様子に、ついついうっとりしてしまいますよね。
気泡ガラス
ステンドグラスや、現代のレトロ調の雑貨にもフィーチャーされているガラスです。粉々にした板ガラスとカーボンを混ぜて加熱し、冷やすと出来上がります。
ガラスの中や表面に大きさがバラバラの気泡が入り込んでいるのがかわいらしいですね。
レトロなガラス戸棚を取り入れたコーディネート実例
板ガラスだけ掘り下げても、まだまだいろんな種類があります。奥深いですね。
今度は実際の活用例を見ながら、自分の暮らしにはどんな風に取り入れるか想像してみましょう。
ダイヤガラス×普段使いのティーセット
1935年から日本国内で製造され、結霜ガラスと同様に日本の代表的なレトロガラスの一種です。このように、表面の無数の切り込み模様が特徴で、光にあたるとダイヤのように輝きを放ちます。
リビングの一角に置く場合は、普段使いのマグカップやティーポットなどをしまうのはいかがでしょうか。また、ガラスの特性で物のシルエットがぼやけるので、色があるものを収納するのがおすすめです。
例えば白籐のかごにフルーツを盛って収納しておけば、戸を閉めた時の彩りも美しいですよ。
結霜ガラス×白やグレーの彩度が低めの器
大正~昭和初期の建築物にもよく多用されたガラスで、家具でいえば水屋箪笥に盛んに使用されました。霜の結晶のような模様が入っており、和モダンなインテリアと相性はバッチリです。
その上品な雰囲気を活かすには、白やグレーなどの清楚な印象を与える器などと合わせるのがぴったりで。主張しない色合いを組み合わせることで、凛とした雰囲気がさらに際立ちます。
棚上のボードには、モダンなデザインの花器や、小さめの蝦夷松などを置いてみても素敵ですね。
モールガラス×乾燥食材やスパイスの瓶詰め
食器棚に使われてきた定番のガラスと言えば、このレトロなモールガラス。元々ヨーロッパから伝わったものでデザイン性も高く、アンティーク家具との相性も抜群です。
乾燥が必要な調味料やシリアルなどを瓶に詰め替えて並べれば、インテリアに早変わり。ストライプの模様でシルエットがぼやけるため、より自然でおしゃれな印象を与えます。フローリングの住空間にもとてもマッチしますよ。
最後に
今回はガラスに焦点を当ててご紹介しましたが、どれもかわいくて迷ってしまいますよね。気になっていた大正・昭和レトロのガラス棚の世界に、ますます魅了されてしまいましたか?
その素朴な佇まいが、現代の住まいにもしっくり溶け込むことがお分かりいただけたと思います。ぬくもりあるレトロなガラスキャビネットを、ぜひコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。