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シェルチェアとは

シェルチェアとは、座面が緩やかにカーブした形状で、背もたれと座面が一体化した椅子のことです。チャールズ&レイ・イームズがデザインした有名な椅子の一つで、貝殻を思わせる形状からシェルチェアと名付けられました。

シェルチェアの特徴

シェルチェアの特徴と言えば、やはりどこかポップな印象のルックスでしょう。樹脂を形成して作られた座面に一続きで作られた背もたれ。そこに脚を付けられたデザインは、誰が見ても一目で「シェルチェア」と分かります。


見た目がおしゃれなだけではなく、座り心地の良さもシェルチェアの特徴の一つ。座ってみると包み込むようにおしりにフィットし、樹脂製とは思えない程よい柔軟性を感じることができます。
また、好みで脚を選べるのもシェルチェアならでは。スチール製のもの、木製のもの、ロッキングチェアにもできてしまうのがシェルチェアの面白いところですね。

シェルチェアの種類

シェルサイドチェア

座面と背もたれのみのシェルチェアです。左右どちらからも足を入れやすく、すとんと気軽に座れるのが特徴です。すっきりと無駄のないデザインで、どんなインテリアにも取り入れやすく、それでいてアクセントにもなるのがうれしいモデルです。

シェルアームチェア

アームが付いたタイプのシェルチェアです。アーム部分まで座面・背もたれと一体型になっており、ぐるりと包み込むような形状をしています。サイドチェアと比較してよりリラックスした座り心地と、安心感を感じるモデルになっています。

ウッドシェルチェア

イームズのシェルチェアと言えばプラスチックの印象が強いですが、木材を曲げてシェルチェアを作る技術も登場しました。木材ならではの経年変化を楽しめるモデルで、プラスチック製には無い味わいがあります。

シェルチェアの歴史

シェルチェアの誕生は1950年、ガラス繊維で補強したプラスチック新素材FRPを利用して形成されました。最初にできたシェルチェアはアーム付きのタイプでした。そこから3年後、アームレスのサイドチェアを発表。今ではイームズチェアとも呼ばれる代表的な椅子は、軽くて丈夫、ローコストということもあり、量産商品として人気を博すことになります。
現在は環境問題の観点から再生プラスチックなどに素材を変えましたが、そのフォルムは誕生当初そのままを保っています。
イームズのシェルチェアはハーマンミラーで販売されていますが、今はリプロダクト品が多くネットモールなどで正規品を見つけることが難しいほどに溢れています。これはコピー製造・販売をしても法律上問題が無いため起こっている現象であり、同時にシェルチェアがいかに人気があるのかを示す証明とも言えるでしょう。

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