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波佐見焼とは

波佐見焼とは、長崎県波佐見町付近で作られる陶磁器を指し、遠い過去から現在まで民衆が日常づかいできる食器などを生産してきました。古くは有田地区、波佐見地区の食器はひとまとめに「有田焼」と呼ばれていましたが、2000年頃食品の産地偽装問題をきっかけに陶磁器も正確な産地を表記することが求められるようになり、有田焼から波佐見焼と呼ばれるようになりました。

「有田焼」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

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波佐見焼の特徴

波佐見焼の特徴は、気負わず日常づかいができる手頃さと時代にマッチしたデザインです。かつては、伊万里の港から輸出されていたため、有田焼をはじめ三川内焼や波佐見焼も伊万里焼と呼ばれていましたが、その中でももっとも民衆の生活のそばにあったのが波佐見焼です。安価で親しみの持てる色柄、頑丈なつくりが魅力であり、日本の一般家庭に磁器を普及させた立役者とされています。
現在も当時と変わらず、一般家庭のニーズに合わせた食器などを開発している磁器の産地であり、比較的手ごろでおしゃれな食器などを数多く生み出しています。

「伊万里焼」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

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「三川内焼」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

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歴史

波佐見町は有田町に隣接する町であり、有田同様400年以上前から磁器を生産している焼き物の町です。有田焼が献上品など高級な磁器を作成していたのに対し、波佐見焼は一般家庭で使う安価な磁器を作成していました。
17世紀の初頭に中国の磁器の輸出がストップされると日本の伊万里焼が一気に注目を集めるようになり、その中でも大量生産を担っていたのが波佐見焼でした。江戸時代には、料理を器に盛って売り歩く「くらわんか碗」が流行し、この器には波佐見焼を使われていました。こうして一般家庭でも磁器の食器が主流になっていき、波佐見焼は日本の食卓を支えてきたのです。

今なお人気の波佐見焼

江戸の昔から大衆の食器として愛されてきた波佐見焼は、ここ数十年で産地を明記したことによりさらに注目を集めるようになりました。今も人々のニーズや流行にマッチした磁器を作り続ける大生産地として第一線を走り続けています。

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