おしゃれなキッチンでよく目にする、アンティークのホーロー雑貨。お鍋やケトルやキャニスターなど、確かにディスプレイとしては申し分なく素敵だけれど、実用のことを考えると、古いものだし安心して使えるの…?と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。キッチンは「食」と密接につながる場所だからこそ、余計に心配になりますよね。
そこで今回は、キッチンで使いたいアンティークホーロー雑貨について、アンティークならではのダメージとどのように付き合っていったら良いか、また、普段の扱い方でどんなことに気をつけたら良いのかをご紹介したいと思います。
キッチンインテリアにアンティークのホーローアイテムを取り入れようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
アンティークホーローは、ダメージとの付き合い方がカギ
アンティークのような古いホーロー雑貨には、表面のガラス質がはがれている「チップ」と呼ばれる箇所が見受けられます。さらに、ガラス質がはがれることで内部の金属がむき出しの状態となり、そこからサビが生じてしまっているものがほとんど。
このダメージこそが、新品には無いアンティークならではの魅力でもあり、インテリアに「レトロ」や「シャビー」といった味のある雰囲気を添えてくれることも確かです。
しかし、用途によってはダメージ具合をしっかりと確認しておかなければならないこともありますよね。
たとえば、鍋やケトルなどのキッチン雑貨は、やはり容器の内側のサビは気になるところ。口に入るものを扱うのであれば、なるべくサビの少ないものを選んだり、ダメージはあるものの、外側などの気にならない箇所であるものを選んだり、場合によっては、ここだけは妥協して新品を選ぶ方が安心できるかもしれません。
また、サビがあるものでも、市販のサビ取り剤を使って落とせるものもあります。記事の最後では、サビ防止やサビ進行防止の方法についてもご紹介していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
ホーローならではの使用上の注意点
次に、ホーローならではの取扱上の注意点を確認しておきましょう。ホーロー雑貨を大切に使っていくためには、次の2つのポイントを押さえておけば大丈夫ですよ。
表面のガラス質を傷つけない
鉄などの金属の表面にガラスをコーティングすることで作られているホーロー。この表面のガラス質が傷つくことで中の金属がむき出しになってしまうと、そこからサビや腐食が進む原因となってしまいます。
表面のガラス質を傷つけないために、とくに次の3つに気をつけましょう。
① ぶつけたり、強い衝撃を与えない
→ ガラス質が割れたり欠けたりすることがあります。
② 金属タワシ、研磨剤、漂白剤の使用を避ける
→ ガラス質の表面にキズがついたり、傷んでしまったりします。
③ 空焚きをしない
→ ヒビ割れなど、ガラスを傷める原因になります。
電子レンジの使用は不可
ホーローの内部は金属なので、電子レンジの使用はできません。
最近ではホーローのお弁当箱も人気ですが、お弁当箱として使用した場合には、お昼にお弁当を温めなおすことはできなくなってしまいます。見た目の可愛らしさも大事ですが、実際に使うときのこともイメージして選ぶことが大切ですね。
よくあるお悩みと解決方法
アンティークだから、と普段のお手入れ方法を気にする方も多くいますが、実際のところ、特別なことは必要ありません。基本的には、使い終わったらきちんと洗い、よく乾燥させるだけで十分です。
それ以外に、こんな時はどうしたらよいの?という3つのお悩みとその解決方法をご紹介します。
サビを防止したい・サビの進行を防ぎたい
サビを防止するためには、日頃から使用後には丁寧に洗い、その後しっかり乾燥させることが大切です。
もうすでに生じてしまっているサビを取り除きたい場合には、市販のサビ取り剤を使って取り除きましょう。
サビの進行を防ぎたい場合にも、まずは市販のサビ取り剤を使ってサビを取り除き、その後食用油を塗れば、これ以上のサビの進行を防止することができます。
焦がしてしまった時の対処方法
ホーローのお鍋やケトルを焦がしてしまった時は、まず、ぬるま湯を入れて、焦げ部分をやわらかくします。この時、重曹と食用油を入れるとさらに効果的です。
焦げがやわらかくなったらお湯を捨て、スポンジで洗えば、焦げ付きが取り除けます。一度、お湯を沸騰させるのも効果がありますよ。
空焚きしてしまった時の対処方法
うっかり空焚きしてしまった時には、慌てて水などをかけるのはNGです。落ち着いて、自然に冷めるのを待ちましょう。急激な温度変化は、表面のガラスを傷める原因になるので注意してくださいね。
最後に
アンティークのホーローアイテムをキッチンで使いたい時、気になることについてお話ししてきました。いかがでしたか?
もし、やっぱりキッチンで使うのは不安だな、という場合には、キッチン道具としての実用的な使用は避け、ディスプレイとして楽しみましょう。置いておくだけでもレトロな雰囲気を楽しめますし、たとえば観葉植物の鉢カバーにするなど、安全面に心配のない別の活用方法を探すのも手です。
「このような使い方をしなくてはいけない」という決まりはないので、ぜひ柔軟な発想でインテリアを楽しんでみてくださいね。
こちらの記事でも、アンティークホーロー雑貨のインテリア活用術についてご紹介しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
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