どこか懐かしい佇まいが魅力のホーロー。レトロテイストのインテリアや、カフェ風インテリアといった、おしゃれな空間づくりにも欠かせない存在です。
以前のRAFUJU MAGでは、「アンティークでも現代でも。レトロさ感じるホーローの魅力と機能美」という記事で、ホーローとはそもそも何?ということから、その魅力までをお伝えしました。
今回は、もう少し具体的に、アンティークのホーロー雑貨の中ではどんなアイテムが人気なのかをご紹介したいと思います。
目次
お部屋をおしゃれに。人気のアンティークホーロー雑貨7つ
昔から身近な存在としてあったホーロー製品。高級品としてではなく、生活用品として人々の生活に広く取り入れられたホーローは、さまざまなアイテムが見つかります。
そんなホーローアイテムを探す手がかりとして、ひとつ覚えておくと便利なキーワードが、「水まわり」。水分やサビに強く、丈夫で割れにくいという特徴があるホーローは、水まわりで使用する道具として活用されることが多かったのです。
それではひとつずつ見ていきましょう。
キッチンをカラフルに彩る。鍋
ホーローの魅力といえば、ひとつには直火での調理がOKということ。そのため、ホーロー鍋は古くから人々に親しまれてきました。
古いものだと、このようにポップな色遣いのものがたくさん見つかります。出しっぱなしにしていても、キッチンを華やかに彩ってくれるインテリアアイテムとして活躍してくれそうですね。
実用したい際には、鍋の内部を傷つけないようにサビ取りをした後に、食用油などを塗っておくとサビ防止になるので、ぜひ試してみてください。
ティータイムをさらに楽しく。ケトル
直火にかけてもOKで熱伝導率も高いホーローは、ケトルも人気があります。熱伝導率が高いおかげで、お湯が早く沸くというメリットもあるんですよ。
そんなホーローケトルのデザインは、ホーローならではの温かみのある白色のものや、ホーロー鍋と同様にカラフルな色遣いのもの、レトロな絵柄が描かれたものなど様々。お気に入りのケトルがあれば、毎日の朝食時やティータイムが充実しそうですね。
内側の傷みがひどい場合には、生花やドライフラワーを飾るフラワーベースとしても素敵ですよ。
小さな姿が愛らしい。キャニスター
砂糖や紅茶、コーヒーなどを入れていたキャニスター。中に何が入っているのかわかるように文字が描かれているものが多くあります。
ちなみに、画像の「SUCRE」はフランス語で砂糖、「THE」はフランス語で紅茶の意味なんだそうですよ。
このようにレトロポップなものの他、シャビーシックなデザインのものもあるので、インテリアのテイストに合わせて選んでみてくださいね。
蓋をとって、植物の鉢カバーとして使うのも素敵です。
キッチンの顔として人気上昇中。ブレッド缶
空気が乾燥している欧米で、パンの乾燥をゆるやかにするために登場したブレッドケース。
最近では、ナチュラルやレトロ、カフェ風などといったスタイルのおしゃれなキッチンにも、よく取り入れられるようになってきました。
レトロなロゴで「BREAD」と描かれているものが多く、キッチンの顔としても活躍してくれます。
ホーローは汚れが落ちやすくお手入れも簡単なので、パン以外に調味料などを収納するケースとして使っている方も多いようですよ。その他にも、米びつにしたりレシピ本を収納したり、様々に活用できるのも魅力です。
シャビーな雰囲気が魅力。ホーロー洗面器
ホーローの洗面器は、清潔感を感じさせる白いものが主流でしたが、経年変化によってくすんでいたり、多少のサビがあるものがほとんどです。今ではその使い込まれたシャビーな雰囲気が、アンティークならではの魅力となっています。
洗面器に直接水を張って切り花を飾ったり、このように台とセットになっているものもあるので、鉢植えを置く飾り台としてもおすすめですよ。
中には金魚鉢として使用している方もいるようです。シンプルな形だからこそ、アイディア次第で色々な楽しみ方ができそうですね。
注目のガーデンアイテム。ベビーバス
名前のとおり、もともとは赤ちゃん用のバスタブとして使用されていたベビーバス。最近では、ガーデニングアイテムとして注目を集めています。
お気に入りの鉢植えを並べて寄せ植え風にしたり、ビオトープをつくったり、シャベルなどのガーデニング道具を入れておくだけで簡単な見せる収納としても使えますよ。
シャビーな雰囲気が魅力的で、自慢のお庭づくりにぴったりです。
昭和レトロな雰囲気づくりに。ホーロー看板
水分に強く腐食もしにくいというホーローの特質から、かつては屋外看板にホーローが使われていました。その後、プラスチックの登場やテレビCMの普及に押され、次第に姿を消していってしまったホーロー看板ですが、様々な趣向が凝らされたデザインは、当時の郷愁と温もりを感じさせます。
コレクションとしてはもちろん、昭和レトロなインテリアづくりにも欠かせないアイテムです。ご自宅の他、店舗づくりにも活躍してくれますよ。
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アンティークだからこそ注目したいポイント
昔から人気のホーローですが、現代でもおしゃれで実用的なアイテムとして再び注目が集まっています。現代物でも魅力的な商品がたくさん作られていますが、「アンティーク」ならではの魅力はなんでしょうか? ここからは、アンティークの見分け方や、アンティークだからこその注目ポイントをご紹介します。
ペイント図柄と文字に注目
アンティークのホーロー雑貨には、このように文字が描かれているものがたくさんあります。英語やフランス語など、描かれている言語から、つくられた国を判断することができますよ。
また、イギリス製のものは文字がほとんど、フランス製のものは花柄やチェックなどの絵柄が描かれているなど、デザインにも地域ごとの特色が見られます。
ホーロー雑貨がつくられはじめた当時は、ハンドペイントが主流だったため、これらの絵柄が手描きの場合は、その分古いものであることがわかります。
鉄の厚みに注目
厚みと言っても、見た目ですぐにわかるほど厚いということはないのですが、アンティークの古いものになるほど、持ってみたときに、ずっしりとした重みが感じられます。
その理由は、金属を薄く延ばす技術が開発される前のホーローには、厚みのある鋳鉄が使われることが多かったためです。のちに金属のプレス技術が登場すると、現在のような薄くて軽い鉄板が使われるようになりました。このため、古いものほど重厚感があるんです。
味わいを感じるサビやキズに注目
長い間使用されてきたホーロー雑貨には、サビやキズが見られるのもめずらしくありません。このダメージこそが、アンティークならではの魅力ですよね。とくに、古びた質感を楽しむシャビーシックなインテリアやブロカントスタイルなどにはぜひ取り入れたいアイテムです。新品を一から自分の手で育てていくのも楽しいですが、すでにある程度まで使い込まれているアンティークなら、すぐにインテリアに溶け込んでくれますよ。
アンティークのホーロー雑貨は、持ち手などの接合部分にサビが現れているものが多いですよね。この接合部分に注目してみると、サビの他にも、ビスなどで補強されていたり、継ぎ目が目立ったりと、現代のものに比べると無骨な印象のものが多くあります。どことなく愛着を感じてしまうような、こうした無骨さは、ジャンクスタイルのインテリアに取り入れてもうまく馴染んでくれそうですね。
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最後に
人気のアンティークホーロー雑貨と、アンティークならではの見どころをご紹介しました。
今回ご紹介した中に気になるアイテムは見つかりましたか?
大型の家具などと比べるとすぐにお部屋に取り入れやすく、その挑戦しやすさもアンティークホーロー雑貨の魅力です。ぜひ記事を参考に、皆さんの暮らしの中にも取り入れてみてくださいね。