「可愛らしい」「さわやか」「雰囲気がやわらかい」
パステルカラーに抱くのは、きっとこんなイメージじゃないでしょうか。
家具の色で活かせば、部屋に明るい雰囲気をもたらしてくれる一方で、使い方をあやまると「浮遊感」や「非現実」さが引き立ってしまうことも。コーディネートのまとめ役というよりも、変化をつけるアクセントとして上手に使うにはどうしたら良いでしょうか。
今回は、人気のパステルカラーインテリアでもある、アンティークのペイント家具を例にとり、コーディネート術をご紹介していきます。色の違いによる取り入れ方や、その際の注意点を合わせてお話ししていきますよ。
目次
色によって違うパステルカラー家具の使い勝手
基本的に “女性のためにある色” というイメージの強いパステルカラーですが、色の違いやインテリアとの合わせ方によっても印象は大きく変わります。
今回は「女性らしい」「中性的」なものの大きく2つに分けて、使い勝手をご紹介していきます。
可愛らしくまとめるならピンク・イエロー系
ガーリーな雰囲気が好きなのであれば、パステルピンクやレモンイエローなど、女性らしさを印象づけやすい色を選ぶと良いでしょう。暖色に当てはまるこの2色は、空間に明るさをもたらしてくれます。
ただ、2色とも生活空間の中でなかなか見慣れない色なので、過剰な使いすぎには注意が必要です。フローリングとのなじみ具合を重視する場合は、このように木×ペイントなど、ナチュラルなバイカラー家具を取り入れるのもおすすめですよ。
使い方によって印象も変わるグリーン・ブルー系
可愛さとさわやかさのほど良いバランスが取りやすいのが、ミントグリーンやブルーグレーなど。パステルカラーならではのやわらかさは健在ですが、先ほどのものに比べこちらはやや中性的に見えます。たとえば、旦那さんの居心地のことも考えたいダイニングにおいては、ふさわしいパステルカラーと言えるでしょう。
周辺の合わせるインテリアも、アイアン素材のものやエアプランツなど、少し男性的なインテリアを合わせればユニセックスな空間に。このように小物に少しビビッドなものを取り入れたり、ナチュラルなインテリアと組み合わせても、ガーリーになりすぎず落ち着いた雰囲気になりますよ。
コーディネートの腕いらずの、小ぶりなパステル家具
生活空間にある色としては割と挑戦的なだけに、「可愛いんだけど、手が伸びないな…」という方も居るはず。そんな場合は、まずは小さな家具でパステルカラーを取り入れてみるのもアリです。
こんな淡いブルーのペイントが施されたアンティーク小引き出しも、和な雰囲気たっぷりの茶箪笥と合わせてもなぜかマッチしてしまう不思議。一見ミスマッチでも、昭和の家具ならではのレトロさでほど良くカバーできています。
特にアンティークで彩った空間でなくても浮かずに置くことができ、取り入れるハードルが少ないのも嬉しいところですよね。
重心が低い家具にパステルカラーを使う際の注意点
トーンが淡いことから、視覚的に軽量感を与えるのはパステルカラーの良い点でもありますが、使い方によってはデメリットになってしまうこともあります。
たとえば、ローボードなどの重心が低い家具で取り入れること。安定感が求められるシーンでの使用は、かえって浮遊感を与えてしまう上に、真っ黒いテレビが悪目立ちしてしまいます。
ただ、どうしてもパステルカラーの家具を選びたいのであれば、先ほどもお話ししたように「バイカラー」を上手に使うと、その不安定さを緩和することができます。
ファッションでも人気のあるバイカラー。それをインテリアでも活かす方法を別の記事で詳しくお話ししているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後に
「可愛さ」と「くつろぎ」は両立できないと思っていた方も、扱い方を知れば上手くアクセントとして活かせること、お分かりいただけましたか?
ただやはり、家具が大きければ大きいほど、コーディネートはそれに引っ張られる形になるので、それを念頭にお手持ちのインテリアとのバランスを見ながらカラーを選ぶのがおすすめですよ。