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アンティーク家具について

大正ロマンな照明、アンティークガラスシェードのデザイン集

洋の風を感じる華やかさ、そして和洋が混ざり合う特有のムード。家具の装飾一つ見ても、今には無いどこか挑戦的なものさえ感じる「大正ロマン」の世界観。
今回は、ノスタルジックな雰囲気ただよう大正ロマンのアンティークシェードに注目してみました。当時の定番デザインを参考に見ながら、空間の「美」として広まっていった照明たちの魅力を、お話ししていきますよ。

大胆なフリルが素敵な電笠が流行

アンティークフリル電笠
当初日本では、照明が庶民の家電として認識されていなかったため、「おしゃれを楽しむ」ことなんてもっての外だったのです。
それでも少しずつ「暮らしの彩り」として、洋風で華やかな照明が日本に広まったのは、イギリスの産業革命によって生まれたモダンな美術が発端。明治~大正時代にかけて、西洋風なデザインを意識した照明が、日本でも作られていました。
このようなひらひらとしたフリルの型のものが流行したのもこの頃。中でも、この乳白ガラスに赤縁が付いたタイプのものは、当時とても人気がありました。古いガラス食器がお好きな方はピンときたと思いますが、かき氷やアイスをよそうための氷コップでも、この赤縁のものは定番でした。
日本人によって華やかさがほど良く中和された良いとこどりのガラスシェードは、和洋を問わないコーディネートのアクセントになってくれそうです。

照明細工の幅を広げた被せガラス

被せガラス 青色白千段巻笠
きっと多くの方が「被せガラスって?」と思っているはずですが、まず読み方は “きせガラス” です。
簡単に言えば、何層かのガラスを重ねて作られるガラスのこと。照明以外では器にも利用されている技法です。このように乳白地に青色を被せたりと、シェードの外側と内側で色が違ったりするものは、この被せガラスの技法を使って作られていることが多いです。
手が込んだ工程が必要ですが、重ねられたガラスの層を通す光が、とてもやさしいのが大きな魅力の一つ。 “透ける美” に長けた被せガラスは、照明という「光」に出会ったことで、より美しい側面を見せることができたのは間違いないでしょう。
そんな被せガラスは、私たちも知るあのガラス工芸でも取り入れられていました。

カットガラスで細工をされたものも

乳白被せカット切子照明
このように切り込みで模様を入れたものも、実は被せガラスが使われていることが多いです。下の層にクリアガラス、上の層に乳白ガラスを敷いたところに、模様を彫ることで、透かし絵柄が表現できます。
この技法は、みなさんもよくご存知の「切子細工」と同じ手法。むしろ日本において被せガラスの技術が広まったのは、江戸や薩摩の切子細工あってのことでした。
色が被せられたものの方がインパクトが強いのはもちろんですが、光が灯されることで分かる趣も、素敵ではないでしょうか。

模様が透けるすりガラスシェードも定番

アンティークすりガラス照明
透明ガラスの表面に金剛砂(こんごうしゃ)という砂状の研磨剤を吹きつけて作るすりガラスは、つやがなく不透明なのが特徴。別名曇りガラスとも呼ばれ、家屋では目隠しなどの役割で引き戸などに用いられました。砂の吹き付ける量や、このようにマスキングをして絵柄を付けたりすることができます。
こちらも先ほどご紹介したカットガラス同様、光を灯すことで風情を楽しめるタイプです。素朴な中にあそびを取り入れたい方にはおすすめですよ。

最後に

ムードがありつつも、どこか素朴さを感じる大正ロマンの照明、いかがでしたか?現在から見るととても非効率な手間を要しますが、古い技術と新しい技術の混ざり合いが、照明にも味として表れているのが大きな魅力です。
せっかくなら、「暮らしを毎日彩ってくれる明かり」を、こだわって選んでみてくださいね。

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