お買い物こちら

キーワード検索

アンティーク家具について

レトロガラス食器を知ろう!プロの見分け方と種類を伝授

ガラスの揺らぎやいびつさの残るフォルムなど、どこか手仕事の温かみが感じられるレトロガラスの食器たち。現代物にはない独特の風合いやデザインが魅力的ですよね。
今回は、そんな味わい深いレトロガラスで作られたアンティークやビンテージものの食器を使ってみたいという方へ、おすすめの種類や人気の定番品をご紹介します。素朴でシンプルなものからレトロポップなデザインのものまで様々ですので、ぜひお好みのものを探してみてくださいね。

レトロガラス食器とは?

レトロガラスとは、明治、大正、昭和時代に作られたガラスを指します。これらのガラスでできた食器をレトロガラス食器と呼んでいます。
ガラスの製造技術が確立した現代のものとは異なり、均等ではなくゆらぎを感じるのが特徴です。特に大正時代のものが良いコンディションで残っていることは珍しく、貴重なアイテムになります。昭和期も初期のものは手吹きで作られているものが多く、独特の揺らめきを感じさせます。また、柄が入ったデザインのガラス食器も多いので、個性的なアイテムを見つけられることもありますよ。
このような理由からレトロガラスで作られたアンティークガラスの食器はコレクターが多く、実際に使用したり観賞用に集められたりと、人気のアイテムです。

用途別のレトロガラス食器

レトロガラスは様々な食器として利用されていました。ここでは、どんな種類の食器があったのか、その食器のデザインはどんなものだったのかについて解説していきます。その他にも、レトロガラスの器の現在の活用方法も合わせてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

レトロガラスのグラス・コップ

レトロガラスの食器、と言われてまず思い浮かぶのがグラスやコップではないでしょうか。ガラスという素材の特性上、数や種類も多く比較的手に入りやすいアイテムです。デザインも豊富で、シンプルでプレーンなものからストライプ模様にガラスを削いだデザインのもの、プリントを施したものなど、様々なアイテムから選べるのが楽しいですよね。
脚付きのグラスが多いのも印象的。現在作られる脚付きグラスより脚部分が太く、細かな気泡が入り込んでいるのを見ると不思議とほっこりします。脚が太い分安定感があるので、飲み物以外にもいろいろな食品を盛ることができますよ。
レトロガラスのグラス・コップの使い道ですが、状態が良ければもちろん食器として使用してもOK。クリームソーダやパフェなどに使うと、レトロな雰囲気が倍増しますよ。大正・昭和のノスタルジーに浸ってみてくださいね。コレクションとして飾っておいてもおしゃれです。お気に入りのレトロガラスのグラス・コップを並べれば、すてきな部屋のインテリアになりますよ。

⇒ラフジュ工房のグラス・コップはこちら

レトロガラスのお皿

続いてご紹介するのが、レトロガラスのお皿です。レトロガラスのお皿はプレスして型どりしたものが印象に残ります。花の模様や幾何学模様など様々な模様をプレス機で立体的に作り、華やかな雰囲気を醸し出しています。プレスガラスのお皿は模様が光を反射し、とても美しい輝きがあります。見ているだけでもうっとりとしてしまうようなデザインは観賞用としても最適ですね。
また、他にも切子のお皿も素敵です。手仕事で削り込まれた切子は職人の技を感じる一枚です。手吹きガラスで作られたお皿はユニークな形状のものが多いのが印象的。花びらのような形に形成された物や、楕円に歪められたものなど、作者の創意工夫が感じられますよ。
いずれのレトロガラスのお皿も、やはりじっと見てみると気泡が入っていることがあります。グラスやコップと比較すると厚みのある部分が少ないため目立ちにくいですが、レトロガラスならではの味わいとして楽しんでくださいね。
華やかなレトロガラスのお皿の活用法としては、菓子器として使ったり、少し深みがあるものならサラダやそうめんなどを盛って涼し気に使うのがおすすめです。もちろん、観賞用にコレクションするのも素敵です。

⇒ラフジュ工房のガラス皿はこちら

レトロガラスの氷コップ

氷コップとは、明治から昭和初期にかけて作られたかき氷を食べるためのコップです。レトロガラスの食器の中では、最も使用方法がはっきりとしたアイテムですね。明治時代の氷菓子の発展に合わせる形で作られ始めた食器で、時代背景にマッチした食器といえるでしょう。昔ながらの手吹きで作られたものもあれば、プレス機で形成されたモデルもあります。
氷コップの特徴は、デザインが華やかなことです。切子で文様を描いたものや、何色もの色を使用した鮮やかなデザイン、グラデーションが美しいものなど実に多種多様です。
氷コップの使い道としては、氷菓を盛れば当時の雰囲気をたっぷり味わえて、より美味しく感じられるかもしれませんね。その他には、ちょっとした小物入れとしてもおしゃれ。デザイン性の高い氷コップなら、アクセサリーなどを置いておいても素敵です。もちろん、そのままでも大変美しいレトロガラスなので、観賞用にコレクションするのもおすすめですよ。

⇒ラフジュ工房の氷コップはこちら

レトロガラスのピッチャー

レトロガラスのピッチャーは、レトロガラスの醍醐味をギュッと詰め込んだような食器です。グラスやコップには無い大きであるため、レトロガラスの特徴が色濃く感じられますよ。例えば、ピッチャーの厚みやちょっとした歪み、ガラスの不均一性など実に味わい深いアイテムです。大きさがある分レトロガラス特有の気泡も多く見ることができるかもしれません。
どちらかというと自宅用というより、居酒屋や喫茶店などで使われることが多かったピッチャーは、少々キズが目立つかもしれません。それもアンティーク、ヴィンテージ品ならではの味わいとしてお楽しみください。
レトロガラスのピッチャーの使い方としては、本来のピッチャーとして使うのもありですが、おすすめは花瓶代わりに使う方法です。味のあるレトログラスならではの使い方で、お花や植物をナチュラルに演出できるのが魅力的。他には、ビーズ状の消臭剤を入れても生活感が無くおしゃれに決まりますよ。

⇒ラフジュ工房のピッチャーはこちら

レトロガラスの瓶

レトロガラスの瓶もコレクターにとっては外せないアイテムです。保存用の瓶などは、人前に出すことを目的としていないため、最もラフなつくりしています。そうはいっても、保存するためのものなので、蓋などの部分はしっかり作られていますよ。
お酒の瓶や、醤油瓶、ビール瓶、牛乳瓶などもレトロガラスの瓶に入りますね。現在のものと比較してみるのも面白いかもしれません。
キャニスター等の瓶の活用方法は工夫次第でいろいろなシーンに使えます。例えば、キャンディやクッキー、チョコレートなど細々としたお菓子を収納すると可愛らしく、飾っておきたい気分になるのではないでしょうか。調味料などを入れるのにもぴったり。状態が良ければ普段のキャニスターと同様に使えます。口が広い瓶ならば、家庭菜園にも使えます。キッチンなどでハーブなどを育ててみてはいかがでしょうか。
お酒類や飲料が入っていた瓶は、飾っておくだけでも味のあるインテリアになりますが、ちょっとした花瓶としても活躍します。小ぶりな瓶なら草花を活けてテーブルに置いておいても素敵です。

⇒ラフジュ工房のガラス瓶はこちら

その他の使われ方

食器以外にもレトロガラスは様々に使われてきました。
例えば窓ガラスとしても使われています。現代の窓ガラスとは異なり、均一ではないため歪みがあり揺らめきを感じるのが独特です。また、ガラスの表面に膠を塗って乾くときに弾けてできる柄が独特な結霜ガラスや、モールガラス、色ガラスなど今ではなかなか見かけないガラスを窓に採用していました。これらの窓用ガラスはアンティーク調の家や部屋作りに欠かせないアイテムになっています。現在もレトロガラス風の窓用ガラスは作られていますが非常に精巧なため、レトロガラス特有の不完全な魅力は表現しにくいようですね。
他には、ガラスケースにも使用していました。ゆらりとしたガラスで作られたレトロガラスのガラスケースはなんとも風情があります。このガラスケースには、やはりお気に入りのアイテムを飾ってみたいですね。時代を合わせてレトロな雑貨などを飾るのも良いですが、近年のお品を飾ってもOK。ガラスのゆらぎを通して、幻想的なレイアウトができますよ。

レトロガラス食器の種類

ここからは、レトロガラスを使ったアンティークやヴィンテージもののガラス食器のなかでも、特に人気の高い3種類について、そのデザインや特徴、歴史について解説していきます。人気のレトロガラスの名前を覚えて、レトロガラスの知見を広げましょう。そして、それぞれが持つ魅力について考えてみましょう。

プレスガラス

はじめにご紹介するのは、レトロな色合いや模様がかわいらしいプレスガラス製の食器たち。プレスガラスとは、溶けたガラスを金型に流し込み、型押しして製造するガラスのことです。日本では明治中期から製造が始まったと言われており、プレートや鉢、グラスなど幅広い食器に用いられています。

花や星、結晶のようなモチーフや直線的な幾何学模様などいろんな文様があり、その種類は300〜400にものぼるそう。ガラスの色合いも、食卓に馴染みやすい白や透明色のものから、小物のトレイとしても映えそうなレトロポップなものまで様々。分厚くて丈夫なものが多く、普段使いのお皿にぴったりです。

プレスガラス アンティーク

⇒ラフジュ工房のプレスガラスはこちら

ウランガラス

ウランガラス グラス アンティーク

ウランガラスとは、その名の通りガラスに微量のウランを着色材として混ぜたガラスのことを指します。ウランと聞くと危険なものではないのか、と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ウランガラスに使用されるウランはごく微量のため、安全性に問題は無いとされています。
通常時は黄緑がかった色をしています。ガラスは透き通った色味のものと乳白色のものがあり、どちらもレトロな味のある雰囲気が魅力です。ウランガラスの特徴はブラックライトに当てると発光することです。ぼんやりと光るガラスは幻想的であり、またウランガラスかどうかの見分け方としても使えます。プレスガラスと同じく、グラスやプレートなど様々なものが作られています。
ウランガラスは、1830~1940年代にかけて主にヨーロッパやアメリカで製造されていました。その技術が日本に伝わったのは明治期。その後大正期から昭和期にかけて大量に製造されました。しかし現代では民間でウランを扱うことが難しくなったため、生産されているのはごくわずかです。そのため、骨董やアンティークファンからの人気が高いレトロガラスとなっています。

⇒ラフジュ工房のウランガラスはこちら

ミルクガラス

ミルクガラスは、透明なガラスに乳濁材を加えて製造する乳白色のガラスのことです。ガラスをミルクで濁らせたような優しい色合いとツルツルとした肌触りが特徴のガラスです。1940〜1970年代にかけてアメリカで大量に生産されましたが、その後1980年代に入るとコスト高を理由に製造中止となりました。現在では貴重なアメリカンビンテージ食器として高い人気を誇っています。

ビンテージもののミルクガラス製食器の代表ブランドとしては、ファイヤーキングやパイレックスがあります。また、ファイヤーキングにはフェデラル社というライバル的なミルクガラス食器のメーカーがあり、両社のデザインは酷似してます。この2社を見分け方は「F」のロゴが入っているかどうかで確認できます。「F」のロゴが入っているのはフェデラル社のものですよ。いずれのブランドのものもレトロな色合いとぽってりとしたフォルムがかわいらしく、つい手に取ってみたくなるような楽しげなデザインのものばかりです。
ミルクガラスは飲み物などを注ぐとほんのりと中の色が透け温かみを感じるのも特徴的ですね。また、ミルクガラスは耐熱性があるので、レンジやオーブン調理もできるんです。ヴィンテージもののレトロガラスと言えども、用途を限定せずに使える優秀な食器です。

⇒ラフジュ工房のミルクガラスはこちら

時代によるレトロガラスの違い

現在手に入れられるレトロガラス食器の多くは昭和時代のものですが、時には大正時代のレトロガラスにも巡り合えるかもしれません。では、大正時代のレトロガラスと昭和時代のレトロガラスにはどういった違いがあるのでしょうか。時代ごとにどのような特徴があるのかをご紹介しますね。

大正時代のレトロガラス食器

大正時代のレトロガラスの特徴は、少し黄色い濁りを感じるのが特徴です。また、厚みのある部分には気泡が多く入っており、これも大正時代のガラスの見分け方の一つと言えるでしょう。特に日常使いのために作られた大正時代のガラスには顕著にみられる特徴です。
形状もややゆがみを感じるものが多く、全体にぽってりとした印象を持たれるかもしれません。ガラスというクリアな素材と相反する温かみを感じさせる仕上がりが魅力的ですね。
また、大正より前の明治時代からかき氷を食べるための氷コップが作られ始めており、特に大正から昭和の第二次世界大戦が始まる頃まで盛んに流通していました。日本の平和な時代の象徴ともとれる氷コップはコレクターも多く大正期のものは特に人気があります。

⇒ラフジュ工房の大正時代のレトロガラスはこちら

昭和時代のレトロガラス食器

昭和時代に入ると、次第に技術も発達しレトロガラスの厚みがやや薄くなっていきます。大戦以前は大正時代の名残を感じるアイテムが多く、ぽってりとした素朴さを感じさせるのが魅力です。一方、戦後になると、ガラス食器のイメージがだいぶ変わってきます。技術の発展と共にガラスのゆらぎは軽減され、均一な厚みのガラスが多くなっています。厚めのガラスにカッティングをしたデザインのものや、薄いガラスにポップなプリントをしたものなど、個性豊かなレトロガラス食器が作られるようになっていきました。
昭和レトロの食器、というとイメージされるのがやはりガラスにプリントのピッチャーやコップではないでしょうか。お花のプリントや幾何学模様、フルーツのプリントなど、ポップで鮮やかなプリントが印象的です。戦後のものになると状態が良いものや数が揃うものも多く、実用性が高いのも嬉しいポイントですよね。まさに昭和の古き良き時代を象徴するアイテムであり、昭和レトロな雰囲気作りにぴったりですよ。

⇒ラフジュ工房の昭和時代のレトロガラスはこちら

レトログラスの見分け方

最近はレトログラス風の近年のものが多く出回っています。これはレトログラスの人気を表している象徴なのですが、本物のレトロガラス食器を欲しい場合は見分ける必要が出てきますよね。レトログラスを見分けるポイントをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

ガラスの透明度

まず観察したいのがガラスの透明度です。レトロガラスとなると、経年の影響で多少のくすみを感じるものが多いでしょう。特に大正時代以前のレトロガラスは、ガラスが若干黄色がかっています。パッと見て分かりにくい時は、白い紙などの上で近代のものと比較してみると分かりやすいですよ。

ガラスに含まれる気泡

近年のガラス食器に気泡が入っていることはほぼあり得ません。しかし、アンティーク風の新品にはあえてガラスに気泡をいれることがあります。こうなってくるとレトロガラスとの区別が難しく感じられますが、レトロガラスの気泡は意図して入れられたものではありません。良く見てみると気泡が入っている、というレベルのものの方がレトロガラスである可能性が高いです。厚みのある部分は比較的多めに気泡が入りますが、それも不規則でわざとらしさが無ければ、レトロガラスの食器とみていいでしょう。

おわりに

今回はレトロガラス食器の用途や種類、魅力などについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。意外と食器の種類や使い道が多いことに驚かれたかもしれません。
もし興味を持たれたらアンティークショップなどでレトロガラスの食器を探してみてくださいね。

RAFUJU MAG RECOMMEND POSTS関連している記事

お買い物はこちら