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ローズウッド

ローズウッド(Rosewood)とは、主に熱帯や亜熱帯を原産地としたマメ科のツルサイカチ属の広葉樹の総称です。
切ったばかりの切り口から薔薇の香りがすることがローズウッドの名前の由来です。
高級木材であるローズウッドは、海外で違法伐採によって減少してしまい、2017年~2019年のワシントン条約により、現在は一部のローズウッドの輸出入が禁止され、日本国内ではローズウッドを使った家具は作る事が出来なくなりました。そのため、ローズウッドを使った家具はアンティークやヴィンテージ、中古といった規制前の2017年以前に作られたものしか手に入れることが出来ない、希少価値の高い家具になります。

 ローズウッドの種類

30種以上もあるローズウッドですが、家具に使われている代表的なものを4種ご紹介します。

1.インド・ローズウッド

ローズウッドの中でも最高級木材とされているインド・ローズウッドはローズウッドの元祖とも呼ばれています。
主にインドが原産国となっていて、現地ではsheesham(シーシャム)と呼ばれていた事から、それが訛って日本では紫檀(シタン)と呼ばれ古くから親しまれてきました。
昔はインド・ローズウッドが中国を経由し日本に輸入された時代もあり、国宝でも使用されているほどの最高級木材です。
材質は、他のローズウッドと比較しても密度が高く強い木材で、心材は赤紫褐色から紫がかった暗褐色をしていて、黒~濃い茶色の独特な縞模様をもっています。辺材は灰白色で、心材と辺材の色味がはっきり分かれているのも特徴です。
また、インド・ローズウッドの成長速度は極めて遅く、径70cmになるまでに約120年以上もかかると言われています。

2.ブラジリアン・ローズウッド

ブラジリアン・ローズウッドは、ブラジル原産のローズウッドで別名ジャカ・ランダ、ハカランダとも呼ばれます。
外観の個体差が大きいのが特徴で、色は赤みがかったものから真っ黒なもの。木目は派手なものからシンプルなものまで、個体によって様々な木目を楽しめます。
今では超高級木材であるブラジリアン・ローズウッド。その歴史は古く、15世紀半ばから17世紀半までの間はブラジルの海岸地域で育成されていました。その後ヨーロッパ各国へ渡り、パリ・ベルサイユ宮殿では400年前から愛用され、ルイ14世の玉座の肘掛け部分やベッド、椅子などの家具に使われていました。古くから各国の王宮に愛された木材とも言えるでしょう。
しかし、長年の森林伐採によりブラジリアン・ローズウッドは減少し、一時ブラジル国内やワシントン条約では絶滅危惧種に指定され、輸出は禁止とされていましが、現在は、ブラジル国内で植林や保護活動も盛んになり、ブラジル国内での絶滅危惧種指定は解除されています。ただし、ワシントン条約による規制では輸出入には各国の許可が必要で、今は日本への丸太での輸入はほとんどされてはいないこともあり、幻の木材となっています。

3.インディアン・ローズウッド

ブラジリアン・ローズウッドが希少になって、その代替材として多く使われるようになったのがインディアン・ローズウッドです。他のローズウッドに比べて成長が早く、植林もされているため流通しやすく、現在の家具でローズウッドと記載されているものの多くがこのインディアン・ローズウッドを指しています。(インディアン・ローズウッドはインド・ローズウッドと混同されますが、実際は別物です。)原産国は主にインド西部やスリランカで、東南アジアの各地に生息しています。
ローズウッドの中では軽量で柔らかく、加工がしやすいのと、磨くと綺麗な艶が出るというのも特徴です。そのため、アンティーク家具やヴィンテージ家具、ベースやギターなどの楽器に多く用いられる人気の木材です。色は深みのある茶色に濃い褐色から縞模様が現れることが特徴です。
現在は、2019年のワシントン条約の一部規制緩和によってインディアン・ローズウッドを使った楽器の輸入は可能となっています。

4.キングウッド(木の王様)

ブラジルが原産国であるキングウッドは、ブラジルの中でもごく限られた狭い地域にしか生育しておらず、ローズウッドの中でも大変希少性の高い樹木です。樹高は15~30mと木によって大きさは様々で、心材は赤紫~黒色で、稀に黄金色の縞模様が見られる非常に美しい木目が特徴です。辺材は白色で心材とはっきりと区別できるほどです。非常に硬いものの道具によっては加工もしやすいため、木管楽器やナイフの柄、彫刻等に用いられてきました。その木目の美しさと耐久性・加工性の高さが魅力のキングウッドは、古くから最高級家具に使われており、ルイ14世・15世からも好まれていたことからその名がついたそう。ちなみにキングウッドと並び「クイーンウッド」と称されるチューリップ・ウッドというピンク色の木肌にオレンジ色の木目が鮮やかなローズウッドもあります。

ローズウッドの魅力

特徴的な色と木目

ローズウッドの魅力と聞いて一番最初に思い浮かぶのは、紫檀色ともいわれる紫がかった暗褐色の木肌と特徴的な縞模様ではないでしょうか。くっきりと浮き上がる濃い紫色の木目と木肌とのコントラストが楽しめ、その深みのある色合いは重厚で格式高い印象を与えます。ローズウッドで作られた家具を見てみてもデコラティブな形で美しさを表現するものよりも、ローズウッド自身の色味や木目を強調するシンプルな家具が多い事からもそこに最大の魅力があると言えるでしょう。
また、生息地域や木の成長具合によっても色味が異なるため、アンティーク家具やヴィンテージ家具も作られた時代や採集された地域によって違った表情がでるのも魅力のひとつです。

高い耐久性

ローズウッドは木の密度が高いため非常に硬く重いことでも有名で、種類によっては加工する際にカンナやノコギリの刃が削れてしまったり、釘打ちやネジ留めは困難と言われています。その為、ゆっくりと時間をかけて乾燥させたローズウッドは狂いが少なく安定した材料となり、古くから建材や家具、楽器の材料として愛されてきました。
また、ヤニを多く含み虫が寄りつかずない、寒暖差にも強く腐りにくいなどのことから、アンティークやヴィンテージと呼ばれるくらいの時代を超えても美しい姿を保てています。

希少価値がある

ワシントン条約により輸出入の規制がされたため、家具などの加工品や材そのものとしても手に入れる事が難しいため希少な木材です。
また、上記で述べた通りカンナやノコギリでの加工が困難なため、現代の様に機械が使えなかった時代のローズウッドで作られた家具は絶対数が少なく、形を残しているものはとても希少価値の高い家具となります。

 ローズウッドで作られた家具のご紹介

ローズウッドで作られたアンティーク家具

18世紀後半にマホガニーに代わりヨーロッパで流行したローズウッドは、リージェンシー様式の家具によく使われています。その特徴は重厚でありシンプル。まさに、ローズウッドの木目の美しさを強調できる様式だと言えます。中には繊細な象嵌などの装飾を施されたものもありますが、豪華絢爛というより上品なイメージになるのはローズウッドとの組み合わせならではです。また、日本でも紫檀として古くから愛されてきました。やはりこちらも紫がかった色味を活かし、落ち着いたデザインをベースにしていますが、螺鈿や透かし彫りを施されたものもあり、加工の難しさを考えると最高級品として作られた事が分かります。


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ローズウッドで作られたヴィンテージ家具

ローズウッドで作られたヴィンテージ家具も希少価値が高く、日本のヴィンテージ家具から北欧、イギリス製に至るまで、そのほとんどが一点ものとなっています。特にシンプルで洗練された北欧家具とローズウッドの相性はよく、1950~1960年頃に多くのデザイナーが作品に取り入れました。ヨーロッパのヴィンテージ家具で使われるローズウッドの多くは、原産地のブラジルが当時イングランドやポルトガルの植民地だったことからブラジリアン・ローズウッドを指します。ちなみに、ブラジリアン・ローズウッドが日本に初めて輸入されたのは昭和35年頃。当時は丸太ごと輸入され、日本で有名な家具ブランドでもある天童木工でもローズウッドの家具が作られていました。


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ローズウッドを使ったブランド家具

ローズウッドを使ったブランド家具は国内外問わず大変人気が高く、国内ブランドでは天童木工や山品木工、海外ブランドではA.H.McIntosh(マッキントッシュ)やJason Mobler(ジェイソンモブラー)、S BOBLER・rasumus solberg(モブラー・ラスムスソルベルグ)などがあります。共通して木工技術に定評のあるブランドばかりで、ローズウッドの木目を堪能できるシンプルなつくりのものが多く見られます。



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