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ネストテーブルとは


ネストテーブルとは、サイズ違いのテーブルが入れ子式にワンセットになっているテーブルのことです。
ネストとは「巣」「入れ子」の意味で、まるで鳥が巣に入っていくかのように、小さなテーブルを大きなテーブルの中にすっぽりと収納することができます。
複数のテーブルを一つにまとめたり並べたり独立させたり、自由度の高い使用スタイルが特徴的ですよね。
実用面、機能面、デザイン面といった多面的視点においても、ネストテーブルには特有の魅力がたくさん詰まっています。

ネストテーブルの特徴

構造


基本的には、同じデザインで異なるサイズ(大中小の3台)のテーブルが1つのセットになっているのが一般的です。
3台で構成される物は「トリオテーブル」と呼ばれることもあります。
その他にも大小2台のセット、大小小3台のセット、大小4~5台セットの物など様々な構成スタイルが存在します。
手軽に動かせるような小型の物の他にも、メインテーブルとして使えるほど大型の物もあり、大きさの種類も様々。
中にはキャスター付きの物や、拡張機能がある物、同等サイズのテーブルを折り畳んで収納するような珍しい物もあります。
形も丸や四角であったりと、その種類の豊富さはバラエティに富んでいます。

実用性


大きさの異なった複数のテーブルで構成されるため、場所やシーンに合わせて様々な形に変形できるところに大きな特徴を持ちます。
さらに必要ない時やまとめて運びたい時、また掃除をする時など、気軽にコンパクトに収納することができ、持ち運びもしやすいです。この実用性の高さに最大の魅力を感じる人も多いでしょう。

ネストテーブルの種類

天板の種類



テーブルの顔とも言える天板をどのようにつくり上げるかによって、印象が大きく変わってきます。
例えば素材が木だけであったとしても、美しい木目を使用した天板では品格と温かさを感じ、木片を組み込んでつくる「象嵌(ゾウガン)細工」を施した天板では芸術性を感じることができます。
クリアな見た目でモダンを感じるガラス、クラシカルな風格漂うレザー、独特の質感と模様でレトロ感を演出するタイルなど、使用される素材やデザインによって多彩な天板が生まれます。
木製やレザーの天板の上にさらにガラス天板を乗せれば、より一層上品な見た目となり、汚れた時にはサッと拭けたり、書き物をする時には安定して使用できたりと利便性を高めることができます。

脚の種類

天板だけでなく脚の部分も、機能性やデザイン性を担う重要な箇所ですよね。
特にいくつものテーブルをピッタリと綺麗に収納するには、精巧なつくりの脚が必要となります。
脚のデザインもまた多種多様にありますが、大別して2つに分類することができます。


一つは「イギリスアンティークタイプ」です。
猫脚や挽物細工が施されているのが特徴で、イギリスのアンティーク家具らしい優雅な雰囲気を醸し出します。
オーク材・マホガニー材・ウォールナット材などの高級材を使用することで、エレガントさはさらに高まります。


もう一つは「北欧ヴィンテージタイプ」です。
北欧ヴィンテージ家具の特徴である洗練されたシンプルなデザインは、ネストテーブルにも活かされました。
第二次世界大戦後に高級材や華美な装飾が禁止となったイギリスでも北欧スタイルは取り入れられ、たくさんつくられていきました。

ネストテーブルの歴史


ネストテーブルは18〜19世紀頃のイギリスで生まれたとされ、アンティーク家具の歴史の中では比較的新しい家具といえますね。
当時のイギリスは産業革命期で、多くの労働者階級の人々が大都市ロンドンに住むようになりました。
限られた住居スペースの中でいかに有効に家具を置くか考えた時に誕生したのが、コンパクトに収納できるネストテーブル。
この頃は4台セットが主流だったため「カルテットテーブル」と呼ばれていました。
北欧スタイルの代表的家具ブランド「ジープラン」「A.H.マッキントッシュ」などでも、スタイリッシュな美しさと機能性を兼備したネストテーブルが次々とつくられていきました。

⇒ラフジュ工房のジープラン(G-PLAN)のネストテーブルはこちら
⇒ラフジュ工房のA.H.マッキントッシュ( A.H.McINTOSH)のネストテーブルはこちら

ネストテーブルの使用例

前述のように、柔軟で幅広い使い方が魅力的なネストテーブル。
ここでは実際の使用例をご紹介していきます。ぜひ自分のライフスタイルに合ったオリジナルの使用法を見つけてみてくださいね。



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