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古道具とは

古道具(ふるどうぐ)は、使い古された生活道具や日用品、小物類を指す言葉です。具体的には、江戸時代〜昭和時代に使われていた農具や漁具、商売用の道具、生活雑貨などがあります。手仕事で作られたものが多く、暮らしに根ざした実用的な設計が特徴です。主用途を終えた現代では、ディスプレイなどインテリア目的として数多く活用されています。

古道具の特徴

古道具は、実用性が考慮されたデザインと設計が特徴です。例えば作業や商売に使う道具は使い勝手がよく丈夫に作るなど、仕事の効率をあげる工夫がなされています。

また古くは農業や漁業など肉体労働の仕事が多かったため、できるだけ体に負担が少ない設計にされているのも特徴です。

古道具は、機械のなかった時代に手作業で作られたものが多く、木や竹といった天然の素材が多く使われています。現代にはない手作業ならではの細やかな作りも特徴の一つです。

古道具の種類

古道具の種類は、多岐にわたります。例えば、かつての家庭で使われていた台所道具、農作業で使用されていた農機具、商店で活躍した道具箱や看板などです。それぞれが当時の生活や文化を物語っており、歴史の一部を垣間見えるのが特徴です。

農業で使われた古道具

農業で使われた古道具には、手作りの農機具のほか、木や竹で作られた籠・木箱があります。鍬(くわ)や鎌(かま)のような農機具は、使い手が作業しやすいように柄の長さを調整したり、必要に応じてパーツを付け足したりといったアレンジも日常的におこなわれていました。

台所で使われた古道具

一般家庭の台所で使われた古道具には、釜や鍋、臼や杵などがあります。木製や銅製で作られることが多く、大きく重量があるのが特徴です。

商業で使われた古道具

商業で使われた古道具には、銭箱や天秤ばかり、一斗桝などがあります。商売では、物品やお金を正確にはかったり、安全に管理することを重要視していました。そのため商業で使われた古道具は、緻密かつ長持ちする頑丈な作りが特徴です。

日常生活で使われた古道具

日常生活で使われた古道具には、収納用の木箱や照明器具、暖房器具、嗜好品のための道具などがあります。

家具がまだ一般的でなかった江戸時代には、長持や櫃(ひつ)などの箱型の収納用具に衣類や生活小物を収納していました。

また衣類は自分で繕うのが当たり前の時代だったため、裁縫箱や糸巻き機は一家の必需品でもありました。ちなみに裁縫箱は、かつて女性の嫁入り道具としても定番のアイテムでした。

照明器具や暖房器具は、電気がなかった時代は火が熱源に使われることがほとんどでした。また持ち運びができるよう取っ手を付けたり、引火しにくい材質を用いたりするなど、安全かつ使いやすくする工夫が見られます。

庶民のささやかな日常を彩った古道具もあります。煙草盆や燗銅壺(かんどうこ)は、煙草やお酒など嗜好品のための道具で、庶民の息抜きや宴会などで使われました。

古道具の歴史

古道具の歴史は、日本の庶民文化と深く結びついています。長い歴史を通して、人々は生活の営みとともに、さまざまな道具を生み出してきました。

手仕事が主流だった昔は物品が貴重だったため、壊れたり傷がついたりしても修理しながら使っていました。古道具は単なる古い資料に留まらず、物を大切に使い続ける文化を伝える存在ともいえるでしょう。

アンティークとしての古道具の魅力

現在は、古道具を本来の用途として使うシーンは少なくなっています。しかし、歴史的価値や機能美の観点からインテリアとして活用されています。現代の家具にはない独特の風合いやどっしりとした存在感が理由です。

古道具は実用的でありながら、装飾性も兼ね備えている点が魅力です。たとえば、木製の茶箱を収納として活用したり、古いガラス瓶を花瓶として飾ったりするなど、さまざまな使い方が可能です。使い勝手の良さや高いデザイン性の観点から、現代の生活に取り入れやすい点も古道具の人気の理由です。

また古道具は一点物が多く、同じデザインや状態のものはほとんど存在しません。自分だけが所有できる特別感をもたらしてくれるのも、古道具の魅力といえるでしょう。

環境保全としての古道具の再評価

近年、古道具はリノベーションやDIYの素材としても注目を集めています。例えば、古道具を使ったリメイク家具やディスプレイは、環境に配慮した持続可能なライフスタイルにつながるアイテムとして人気です。古い物も大切にしながら使い続ける文化は、日本国内だけでなく海外でも広がりを見せており、古道具の市場はますます熱が高まるでしょう。

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古道具と骨董品の違いとは?

古道具と骨董品はどちらも歴史や価値がある品物ですが、違いをわけるための明確な定義はありません。

しかし骨董品は、絵画や彫刻、陶磁器など、芸術品として評価されることが多く、希少性が高いものが中心です。具体的には有名作家が作った品々など、美術的価値や収集価値が重視される品を指す傾向があります。

一方で、古道具は日常生活で使われていた道具や家具が中心です。骨董品のような高価な芸術品ではなく、庶民の暮らしを反映した素朴なアイテムを指します。

古道具と骨董品とでは、価格帯にも違いがあります。骨董品は美術的価値や市場での評価が価格に反映されるため、高額になるケースが多くあります。対して、古道具は比較的手頃な価格で入手できる場合がほとんどです。

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