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チェスターフィールドとは

チェスターフィールドは、イギリスの伝統的なソファの一つ。全体を革張りで覆い、背もたれや側面にボタンや鋲が留められているのが特徴です。格式高い風格と重厚感があり、お部屋をクラシカルな雰囲気に演出します。

チェスターフィールドの特徴

チェスターフィールドの特徴は、主に4つあります。

つややかな革張り

イギリスの伝統的な家具であるチェスターフィールドは、高品質な本革が使用されています。ピンと張られた張地は独特の艶や高級感があり、経年変化によって増していく味わいも魅力です。
ちなみに元来の技法で作られたチェスターフィールドは、中材に馬の毛やココナッツの繊維が使用されています。シートもクッションなしのコイルスプリングが使われるのが定番でした。

ボタン留め

背もたれやアームレスト、座面などにボタンや鋲が留められている点も特徴です。ふっくらとした革張りの表面をボタンや鋲で留めることで、立体感と高級感を演出します。

丸みを帯びたアームレスト

丸みを帯びたアームレストも、チェスターフィールドの特徴です。正面から見ると、うずを巻いたような形に見えます。くるんと丸みを作ることでアームレストの表面積が増え、肘を掛けたときに安定が増します。また、やわらかくふわっとした感触も、抱き込まれるような座り心地を与えてくれます。

低めの座面

チェスターフィールドは、もともと応接間やリビングなどで使われることが多かったため、座面が低めに設計されています。深く腰掛けられ、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。
また座面を低くすることで、空間全体をエレガントに見せ、視覚的に安定感をもたらします。

背もたれの高さとデザイン

チェスターフィールドの背もたれには、大きくわけて2種類ののデザインがあります。1つ目は、低い背もたれでアームレストが分厚いデザインは「クラブソファ」。2つ目が、高い背もたれで両端がアーム部分にかけて羽のように伸びているデザインは「ウィングバックソファ」です。

チェスターフィールドの歴史

チェスターフィールドは、18世紀に貴族階級の間で流行し、やがてイギリス全体に広がっていきました。マナーハウスや紳士の社交場など、格式高い場で用いられ、現在でもイギリス伝統的な家具としてデザイン・技術ともに継承されています。

チェスターフィールドの起源とは?

チェスターフィールドの起源については明確ではありません。しかし「チェスターフィールド」の名称は、18世紀のイギリスで活躍したフィリップ・チェスターフィールド伯爵に由来する説があります。彼が革張りのソファを初めてオーダーしたことから、この名が付けられたといわれていますが、製造者や詳しい製作年代は未だに不明です。

現在のチェスターフィールド

チェスターフィールドは、長い歴史の中でそのデザインをほぼ変えることなく、現代まで受け継がれてきました。現在は素材や色のバリエーションが増え、より現代的な空間に合うように進化を遂げています。

チェスターフィールドを使ったインテリアコーディネート

チェスターフィールドは格式高い印象が強くありますが、実は現代のライフスタイルにも合います。本項では、チェスターフィールドを使った現代風のインテリアコーディネートを3つ紹介します。

クラシックスタイル

イギリスの伝統を尊重した、クラシカルなスタイルです。木製の床やフローリング、重厚な印象のカーテンと組み合わせると、由緒ある邸宅のような雰囲気を演出します。

ナチュラルスタイル

明るい色味のチェスターフィールドをアクセントにした、ナチュラルスタイル。モダンの家具や、白を基調とした空間とも相性が抜群です。チェスターフィールドの格式のある存在感が、ナチュラルながらも高級感のある空間を生み出します。

ヴィンテージスタイル

格式張らないヴィンテージスタイル。渋い色味と味わいのあるチェスターフィールドが、ヴィンテージ感を演出します。北欧系や東欧系のファブリックとも相性が良いので、カジュアルな雰囲気を演出することも可能です。

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