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時代箪笥とは?知っておきたいアンティーク和箪笥の基礎知識

突然ですが、『タンス』って漢字で書けますか?
薔薇ほど難しくはないけれど、漢字があることすら知らない人も多い、箪笥。漢字で書いた途端に急にスマートになって、さらに頭に単語が加わって『時代箪笥』や『和箪笥』となると、ずいぶんとかしこまった、遠い存在のように感じますよね。
そんな文字にすらちょっと圧倒されてしまう、和箪笥初心者さんたちに少しでも時代箪笥に親しみを持ってもらうために、今回はアンティーク和箪笥の基礎知識をご紹介します。時代箪笥が意外に身近に感じる、なるほどねぇ、なお話ですよ。

アンティーク和箪笥が生まれる前の日本

アンティーク和箪笥
今でこそ、家じゅうに家具がある生活が当たり前になりましたが、江戸時代まで、庶民の間で家具はまったく需要がありませんでした。
床に直接座ってご飯を食べ、布団に寝て、そして財産と呼べるようなものを持っていなかったので、現代のようなイスなどの座る家具も、収納棚などの物をしまう家具もいらなかったのです。

アンティーク時代箪笥が生まれた背景

アンティーク時代箪笥
それが江戸時代後期、そして徳川幕府が終わった明治時代以降、人々の暮らしにも余裕が生まれはじめ、収納するための家具・和箪笥の需要が増えました。
それに伴い、生産量も増え、明治~大正時代には良質の和箪笥が量産されることとなりました。これらが現在、アンティーク時代箪笥として残っているのですね。

いろいろあるアンティーク時代箪笥の種類

和箪笥とは、さまざまな種類の箪笥の総称です。その中でも特に木工・金具・塗りすべてにおいて美的価値の高いものが、時代箪笥として、現代にも引き継がれています。ここで代表的な時代箪笥の種類をいくつか、見てみましょう。

着物も家具も豪華だった、衣装箪笥

アンティーク衣装箪笥
その名の通り衣類を収納する箪笥、衣装箪笥。今見ると、どうしてこんなにあちこちに金具がつける必要があるの?と思ってしまいますね。
でも着物がまだ高価なものだった時代、衣装箪笥に収納するほど持っていた裕福な人たちのために、縁起物などの凝った装飾金具をほどこした贅沢な作りにしていたのです。

たくさんの小引き出しにしまうのは?薬箪笥

アンティーク薬箪笥
薬箪笥とは、小引き出しのたくさんついた箪笥のことで、その名の通り、医師や薬屋が漢方薬を入れておくのに使っていたものです。
見ているだけで、自分なら引き出しに何を入れるか考えてワクワクしてきますね。各地の医者などが、めいめいに使い勝手を考えて特注したため、引き出しの数や大きさなど少しずつ違うものが時代箪笥として残っています。

一つ二役の省スペース家具、階段箪笥

アンティーク階段箪笥
狭い町屋でスペースの有効利用のために作られた、階段箪笥。
昔の人の頭の良さに感心したり、ずいぶん急な階段を上り下りしていたんだなと驚かされたり。
実際に階段として利用できるように、ケヤキなどの硬い木材でできているものが多いのが時代箪笥の特徴です。

最後に

今よりちょっと昔の明治時代や大正時代に生まれた、アンティーク時代箪笥。そう考えるだけでも、少し身近に感じられますよね。
また時代背景やもともとの用途を知るだけでも、急に『時代箪笥』なんて堅苦しい存在にも興味が湧いてきます。今度見かけたときには、ちょっと親しみをもって観察してみてくださいね。

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